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いよいよ冥黒王との決戦!
どんな決着を迎えるのかどうぞ。
フォルテの分身体が力を発揮しハンドレッドの軍勢の大半を殲滅しながら抑え込んでいる中、白夜が苦戦していた。
「チィッ!倒しても倒してもキリがねぇ……。」
白夜はカーネルと別れた後、1人でドレットルーパーの軍勢を相手にしていた。
襲い掛かるドレットルーパーを次々倒してきたが、やはり数の暴力に押され始めていたのだ。
「だが、ここでやられるつもりはねぇ!」
白夜がそう叫んだ時だった。
「
上空から無数の光弾が降り注ぎ前衛のドレットルーパー達を破壊した。
そして、白夜の前にフォルテが舞い降りた。
「大丈夫か白夜。」
「フォルテ⁉︎どうして此処に⁉︎」
「俺は分身体だ。手が空かない本体の代わりにハンドレッドの軍勢を相手をしている。それよりも、白夜お前に渡す物がある。」
「俺に?」
フォルテの言葉に白夜は首を傾げる中、フォルテはある物を取り出し白夜に差し出す。
「それは⁉︎レーザーレイズライザーか⁉︎」
そう。フォルテが差し出したのは、湊翔とカズマも使っていたレーザーレイズライザーだった。
「ああ。拓巳から受け取ったデータを元にして俺が作り上げた物だ。更に、仮想世界で戦ってもらった
…実は、フォルテは拓巳のヴィジョンドライバーからギーツ関係の仮面ライダーの
そして、先程の仮想世界での戦闘でパーフェクトブレインから得た白夜の戦闘データを組み込む事で完成させたのだ。
「最終調整はまだ終わっていないが使用する事は出来る。…どうする?」
「…へっ。そんな事は決まっているだろう!」
フォルテの問い掛けに対し、白夜は笑みを浮かべながらレーザーレイズライザーを手に取る。
「遠慮なく使わせてもらうぜ!」
白夜はモノクロクラスターをドライバーから外して、ブーストマークⅡレイズバックルと受け取ったレーザーレイズライザーを装填する。
『
音声が鳴ると同時に、白夜はレーザーレイズライザーとブーストマークⅡレイズバックルを操作し起動させる。
『
『
『
『
白夜の周りに五つの
上下にブーストフォームを纏った様な赤虎を彷彿とさせるライコウブーストマークⅡフォームだ。
更にそこから、金と銀のサポーターカードが飛び回りながらライコウブーストマークⅡの追加装甲となって装着される。
本来のギーツ世界では存在しないライダーの強化形態であるライコウレーザーブーストフォームだ。
「よっしゃあ!いくぜ!」
白夜は掛け声と共に高速移動を開始。
「おらっ!はあっ!」
レーザーブーストフォームと自身の能力を合わせた高速移動をしながら次々とカッシーンとドレットルーパーを殴り蹴り倒す。
その際、白夜が高速移動をする度に稲妻が迸り拳や蹴りに雷撃が加わりカッシーンやドレットルーパーの内部機能を破壊する。
「あ?何で雷が…。」
白夜は自身の能力で電撃を操れるが、先程からの自身の攻撃には能力は発動しておらず、何故か雷が攻撃などに付与されている事に首を傾げる。
「それは、拓巳から白夜のサポーターの意向でそうゆう能力を付与しておいた。」
白夜が不思議そうに首を傾げる中、その疑問に分身フォルテが答えた。
白夜用のレーザーレイズライザーには、拓巳が白夜のサポーターから雷の操る力を高め自動で発生させる機能を追加する様に頼まれていたそうだ。
「そういう事か。ならこの力、存分に使わせてもうぜ!」
フォルテの言葉を聞いた白夜はそのまま戦闘を続行し、自分専用のレーザーブーストフォームの性能を存分に試しながら発揮する。
凄まじい速度で動きながら次々とカッシーンとドレットルーパーを撃破してゆく白夜。
その光景は側から見れば、まさに霹靂一閃。
そのまま白夜がカッシーン達を倒し続けていると、別方から白夜以上の速度でドレットルーパーを倒してゆく金色の閃光を発見。
白夜がその閃光の真横に並ぶと閃光は速度を落として姿を現したのは、二足歩行の黒い針鼠だった。
「お前は…シャドウ!」
そう。
白夜の前に立っているのは、赤い線が入った黒い体毛に立髪の様に跳ね上がった針を持つ二足歩行の漆黒の針鼠。
目の周囲に歌舞伎の様な赤い隈取があり、両手足に黄金のリングを身に付けホバーシューズを履いてる針鼠……その名はシャドウ・ザ・ヘッジホッグだ。
この世界にシャドウがいる事に関しては、フォルテはカズマ達にも話していた。
「どうして此処に⁉︎
「……マリアとプロフェッサーに頼まれお前達を助けに来た。」
白夜の問いにシャドウはそう答える。
戦闘が始まりしばらく経過した頃だった。
…マリアがシャドウに話しかけたのは。
「シャドウ。リムルさんとフォルテさんを助けに行ってあげて。」
「マリア…。」
「私達は大丈夫。此処にはフォルテさん達の仲間の人達もいるから。シャドウはフォルテさん達の為に戦って。」
「儂からも頼む。シャドウ。お前のその力で儂らの恩人の力となってくれ。」
「マリア…プロフェッサー……分かった。」
こうして、シャドウはマリアとジェラルドの願いに答え分身フォルテの元に向かい、フォルテ達の元へと転送されこの戦いに参戦したのだ。
「成る程。助太刀感謝するぜ。」
白夜はそう言ってシャドウの隣に立って目の前にいるカッシーンとドレットルーパーの軍勢に向かって構える。
「それじゃあ、一気に片付けるぞ!」
「最初からそのつもりだ!」
白夜とシャドウの二人は同時に駆け出し、高速移動しながらカッシーン達を吹き飛ばしてゆく。
その中で、シャドウは急停止しながらを右手を真上に掲げると、上空に無数の光の槍が出現。
「
シャドウが片腕を振り下ろすと無数の光の槍が一斉に放たれカッシーンとドレットルーパーを次々と貫き粉砕した。
そして、再び高速移動をしながら敵を倒すシャドウ。
そうして、白夜の雷とシャドウの閃光が敵の軍勢の中を駆け巡りながら殲滅してゆくのだった。
フォルテの分身や白夜達が軍勢を圧倒し抑え込んでいる一方。
冥黒王との戦いに身を投じるディケイドの門矢士達と合流した湊翔とカズマは、自身のレーザーブーストフォームの能力を活かしながら冥黒王に攻撃を仕掛けていた。
「ふっ!ハァ!」
「おらっ!このっ!」
湊翔は重力操作で浮遊移動しながら周囲の瓦礫を操り冥黒王に向かって放つが、冥黒王は錬金術で瓦礫を灰に変えて無効化する。
カズマは伸縮自在の手足を伸ばしてゴム人間の様に動き回りながらレーザーレイズライザーで銃撃する。
カズマに続いて湊翔も銃撃するが全く効かずまるで蝿を払うかの様に腕で払い落とされた。
「ぐあっ!」
「うわっ!」
地面に叩きつけられる湊翔とカズマ。
そんな二人の前に士達が立ち一斉に冥黒王に向かって銃撃する。
「はっ!」
「はあっ!」
「ふっ!」
だが三人の銃撃でもまったく冥黒王にダメージを与えらない。
「貴様達の攻撃など効かぬ!今度はこちらの番だ!」
そう言って冥黒王はその巨大からは想像出来ない様な素早い連続突きを士達に向かって繰り出した。
「ぐわあっ!」
「かはっ!」
「うわっ!」
「ぬぅっ!」
「ぐっ!」
士達は凄まじい爪の連撃を喰らい余波で吹き飛ばされ地面に倒れる。
「これで終わりだ‼︎」
冥黒王は頭部の角にエネルギーを集約される。
そして、とある死神代行の完全虚化の
迫る光線に士達は避けられずに喰らうと覚悟したその時だった。
「
湊翔達の前にリムルが現れ
「何ぃ⁉︎」
自分の攻撃が吸収され無効化された事に冥黒王が驚愕したその瞬間。
〈滅亡〉
何処からともなく電子音声が聞こえると同時に、リムルの背後からアークワンに変身しているフォルテが跳躍して飛び出し、アークドライバーワンに装填しているアークワンプログライズキーを押し込む。
〈パーフェクトコンクルージョン〉
〈ラーニングエンド〉
スパイクネガと自身の
「喰らえぇぇ!」
「ぐあわぁぁぁ⁉︎」
パーフェクトコンクルージョン
フォルテの蹴りを喰らって冥黒王はそのまま蹴り飛ばされながら仰向けに倒れる。
「おいおい…。」
「マジかよ!」
「あの冥黒王を蹴り倒した…。」
「実に豪快な攻撃だ。」
「ほう。…やるな。」
アークワンに変身するフォルテが冥黒王を蹴り倒す光景を目の当たりにした湊翔、カズマ、宝太郎、カグヤ、士は思わずそう口にした。
そして、冥黒王を蹴り飛ばしたフォルテは湊翔達の前に着地すると同時に変身を解除した。
(
《問題ない。いつでも二人に渡す事は可能だ。》
フォルテの問いにすぐさま答える
「良し!」
「湊翔!カズマ!」
「うわっ⁉︎」
「おっと!」
突然フォルテから何かを投げ渡された湊翔とカズマだが、なんとかキャッチする事が出来た。
「これは…レイズバックルか⁉︎」
「初めて見るバックルだが…。」
カズマが手にしているレイズバックルは、リムルのスライム形態を模した様な左右対称の水色のレイズバックルであり、中央にはリムルの愛刀である刀の意匠が付いている。
湊翔の方は、ゴスペルを象った二つのレイズバックルを連結させた様な分厚いレイズバックルだ。
「あれは…!」
リムルはそのバックルを見てすぐになんなのか気付いた。
何故なら、あのレイズバックルを作り上げるのにリムルも協力したからだ。
「それを使って変身しろ!やり方はもう分かるはずだ!」
フォルテの声を聞いた瞬間、レイズバックルから使い方に関する情報が湊翔とカズマの頭に流れ込む。
使い方を理解した湊翔はレイズバックルを二つに分離させる。
『
分離した瞬間に電子音声が鳴り響き、カズマも続く様に手に持つレイズバックルを左右に分離させると、二人は同時にデザイアドライバーの左右に分離させたレイズバックルを装填した。
『
『
装填した瞬間に電子音声が鳴ると、湊翔の左右に
カズマの方でも左右に
そして、湊翔がデザイアドライバーのリボルブアンロックを押してドライバーのロックを解除し半回転させる。
『
半回転すると同時に電子音声が鳴りバックルからパーツが展開されると、ゴスペルの頭の上にフォルテが乗っている姿のレリーフが出現した。
カズマの方は、レイズバックルの中央にある刀のトリガーを引いて抜刀させると、刃の部分に人間態のリムルの顔が映り込んでいる。
『
『
『
『
電子音声が更に鳴り響きながら湊翔とカズマが変身する。
湊翔の周囲をゴスペルの幻影が走り回りフォルテの幻影が飛び回ると同時に、湊翔の周囲に黒紫の炎が燃え上がる。
そして、ゴスペルの幻影が咆哮しながら身体をパージして湊翔と一体化し、フォルテの幻影も自身のアーマーをパージして消えると残ったフォルテのアーマーが湊翔に装着されると同時に黒紫の炎が渦巻き弾け飛ぶ。
そうして姿を現したのは、フォルテのヘルメットとアーマーを装備し顔にレイジングフォームのバイザーの様なゴーグルであるコマンドグラスを紫に染めたフォルテグラスを装着し、胸部にコマンドフォームの胸部装甲であるシンクロジジョンがゴスペルの顔を模したゴスペルシンクロジジョンを装着して変身した湊翔の姿。
胸部のゴスペルシンクロジジョンには、コマンドフォームの機能であるジェットの空間把握能力と高速空戦能力に加え、キャノンの火器管制能力と中距離砲撃の両方の能力が備わっている。
カズマの方は、周囲を渦巻く水色でスライムがカズマに纏わり付いて巨大なリムルのスライム形態を象って弾けると、仮面ライダーブレイズのタテガミ氷獣戦記の白銀のタテガミの様な長髪タテガミブレイザーを水色にしたリムルブレイザーを生やし、仮面ライダーワイズマンの
『『
「これは……!」
「なんかフォルテとリムルの姿に似てるぞ⁉︎」
新たなレイズバックルで変身した湊翔とカズマは、自分達の姿がフォルテとリムルに酷似したフォームになった事に驚愕した。
「おお〜!本当に俺やフォルテの姿になっているな。」
二人の姿を見たリムルか感心しながら声を上げた。
そして、二人にそのレイズバックルを渡したフォルテが口を開いて説明する。
「そのレイズバックルは拓巳と相談して俺が作り上げた物だ。拓巳からレイズバックルに関する
「マジか⁉︎つまり、この世界の魔王の…リムルの力が使える…これならいけるぞ‼︎」
「俺がフォルテの力を……とんでもないレイズバックルを作った物だな。」
フォルテはハンドレッドがダイマジーンやダークライダーの力を扱う事を知っている故に、もしかしたらラスボス怪人なども多数保有しているのではと考え、もしもの時のために自分とリムルの力を宿したレイズバックルを開発したのだ。
「最終調整は済ませてはあるが、いきなりの実戦使用になった訳だ。使い方は頭に浮かぶ筈だないけそうか?」
フォルテは二人に問う。
「……ああ。問題ない!」
「戦い型は理解したぜ!」
フォルテの問いに湊翔とカズマは大丈夫だと答える。
「良し!なら俺も一緒に戦うぜ!」
「リムル!湊翔!カズマ!…いくぞ‼︎」
「「おう!」」
「ああ!」
フォルテの声に答え、皆で一斉に冥黒王に攻撃を仕掛ける。
冥黒王は既に起き上がっていたが、倒れている隙に士達が攻撃を仕掛けていたので湊翔達に背を向けいる状態だった。
「リムルの力!早速使わせてもうぜ!」
そう言ってカズマが手を掲げると、カズマの周囲に無数の氷槍が出現した。
「
カズマが掲げた手を前に振り下ろすと、氷槍が一斉放たれる。
そして、士達に気を取られていた冥黒王の背に氷槍が突き刺さる。
「ぬおっ⁉︎何だ!」
背後からの攻撃に冥黒王が思わず振り返った瞬間、カズマが追撃を放つ。
「水刃!」
凄まじい水の刃が冥黒王の身体を切り裂く。
「グアアアアア!」
身体を切り裂かれ蹌踉めく冥黒王。
「俺の事を忘れてもらっては困る!」
蹌踉めく冥黒王に向かって今度は湊翔が攻撃を仕掛ける。
「
湊翔は右腕にエネルギーを集約させて掌から破壊のエネルギーを冥黒王に叩き込む。
「ぐおあぁぁぁぁ!」
湊翔の一撃を喰らった冥黒王は吹き飛ばされ再び仰向けに倒れた。
「
その隙を湊翔も逃さず、追撃で胸部のゴスペルの顔から無数のゴスペルの顔型のエネルギー弾を放つ。
放たれたゴスペルの顔のエネルギー弾が次々と冥黒王の身体に命中し爆発。
「グアァァ!」
苦痛の声を上げる冥黒王。
だが、二人の攻撃は止まらない。
「黒雷!」
カズマが再び手を掲げると、空から黒い落雷が冥黒王目掛け落ちて命中し、冥黒王の全身が感電する。
「ぬがああああああ‼︎」
二人の攻撃を喰らい続ける冥黒王だが、何とか立ち上がろうとする。
「させるか!
「
湊翔の胸部のゴスペルの口が開き黒炎の
二人の黒炎が冥黒王に直撃した瞬間、巨大な黒炎の
「ぬっグアアアアアア!」
「あの冥黒王を圧倒するとは…。」
「実にゴージャスな攻撃だ。」
「異世界魔王二人の力を宿したライダーか…凄まじいな。」
湊翔とカズマの二人がフォルテとリムルの力で冥黒王を圧倒する光景を見ていた宝太郎達はそう呟くのだった。
「これが…フォルテとリムルの魔王の力か……。」
「マジで凄過ぎるぜ……!」
そして、攻撃を行った湊翔とカズマはフォルテとリムルの能力を宿したレイズバックルの強大な力に驚いていたその時。
「己れぇぇぇ‼︎」
「なっ⁉︎」
「しまっ⁉︎」
少し油断してしまっていた二人は対処が間に合わず攻撃を喰らってしまうと思ったその瞬間、何処からともなくフォルテが冥黒王の前に現れた。
「
そして、本家
「ぐああああああああ!」
勢いよく襲い掛かろとしていた冥黒王は躱すことが出来ず至近距離で喰らい吹き飛ばされながら地面に転がり倒れる。
「貴様ああああああ!」
吹き飛ばされた冥黒王は怒りの声を上げながらすぐさま立ち上がるが。
「操糸妖縛陣!」
立ち上がった瞬間に、リムルの粘鋼糸によって絡め取られ地面に縛り付けられて動きを封じられた。
「ヌウウウウウウ!」
動きを封じられながらも踠く冥黒王。
その隙に、フォルテとリムルは湊翔とカズマの元に降り立つ。
「湊翔!カズマ!」
「大丈夫か!」
「フォルテ!リムル!」
「助かったぜ…。」
「油断するな!相手は宝太郎を…デイブレイクを苦しめた存在だ。」
「俺達の力を合わせて倒すぞ!」
「ああ!」
「分かった!」
フォルテとリムルの言葉に湊翔とカズマは頷き答え冥黒王に向き直り構える。
「己れぇぇぇ!貴様らああああ!許さんぞおおおおおお‼︎」
冥黒王は怒りの声を上げながら錬金術で粘鋼糸をただの糸に錬成して引きちぎった。
それの様子を見たフォルテ達は一斉に動く。
「いくぞ!」
「「おう!」」
「ああ!」
フォルテの声に合わせてリムルとカズマは背に蝙蝠の翼を生やしで飛翔し、フォルテと湊翔も自身の飛行能力でそのまま飛翔して冥黒王に攻撃を仕掛ける。
「ええい!鬱陶しい‼︎」
自分の周りを飛び回るフォルテに対して冥黒王は腕を振るい叩き落とそうとするがフォルテ達は難なく躱し続ける。
そして、リムルとカズマは遠距離から黒雷を放って攻撃し、フォルテと湊翔は
「ぐうッ!小癪な!ならば……!」
冥黒王は両手を掲げ上空に無数の黒い杭を錬成しフォルテ達に向けて一斉に放った。
豪雨の如き杭が迫る中、フォルテと湊翔は慌てずジッとしていると、リムルとカズマが二人の前に出る。
「いくぞカズマ!タイミングを合わせろ‼︎」
「ああ!」
リムルの声に答えながらカズマはリムルと共に迫る杭に向かって手を翳す。
「「
二人の手から黒い霧が放たれ迫る全ての杭を呑み込み喰い尽くした。
「ぐうぅ!ならばもう一度!」
冥黒王が再び無数の杭を錬成しようとしたその時。
「俺達の事を忘れてないか?」
『
『
『ガッチャージバスター!』
士達が一斉に掃射し冥黒王を攻撃した。
「グゥゥッ⁉︎」
士達の銃撃を背後から喰らった冥黒王は怯み、その隙をフォルテは逃さない。
「今だ!湊翔!俺とタイミングを合わせろ‼︎」
「ああ!」
フォルテに答え湊翔は同時に同じ技を放つ。
「「
フォルテと湊翔が両腕から紫の八つ裂き光輪を冥黒王目掛けち、光輪が冥黒王の腕や脚に胴体を切り裂く。
「ぐおあああ!」
体を切り裂かれ苦痛の声を上げる冥黒王に対し、フォルテと湊翔は容赦なく追撃を放つ。
「「
二人が放つ闇の波動が冥黒王に命中し爆発を引き起こす。
「ぐぅぅぅぅぅ……貴様ら‼︎」
冥黒王は怒りの声を上げながらフォルテと湊翔に向かって角から光線を放つ。
「はっ!」
「おっと!」
二人は左右に分かれて光線を躱すと反撃を放つ。
「「
フォルテと湊翔が左右から放った極大魔力弾が冥黒王に命中すると同時に大爆発。
「ぐがああああああああ!」
爆発が収まると、爆煙が晴れ満身創痍ながらも冥黒王はまだ立っていた。
「何故だ………何故この我が二度も人間共如きに押されるのだ……⁉︎」
自分がここまで追い込まれている事が理解出来ない冥黒王はそう叫んだ。
「冥黒王!それは、俺達が仮面ライダーだからだ!」
「貴様が何をしようとも、カグヤ様達には敵わない。」
「ある人は言った。俺達は人類の自由と平和を守る為に戦うんだってな。」
「俺達は人間でも仮面ライダーでもない魔王だけど、俺達の平和を脅かす奴らは容赦なく倒す!」
「リムルの言う通り、お前は此処で俺達が倒す!」
「俺達皆の力でな!」
「なんたって、俺達は仮面ライダーだからな!」
冥黒王に対し宝太郎、カグヤ、士、リムル、フォルテ、湊翔、カズマがそう声を上げる。
「貴様ら……貴様らは一体何なのだ‼︎」
「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」
「カグヤ様達の名を胸に刻みながらゴージャスに散れ!」
「これで終わらせる!」
「ああ!」
「おう!」
冥黒王の叫びに対し、士を筆頭に皆が口を開いて言い放つと必殺技を放つ態勢に入る。
『
湊翔がフォルテレイズバックルを操作し電子音声が鳴り待機音が流れると同時に湊翔達は跳躍しながら必殺技を発動する。
『
『
『
『
『ライジングフィーバー!』
士達と冥黒王の間にディケイドとレジェンドのライダークレストが描かれたファイナルアタックライドのライダーカード状にエフェクトが交互に出現し、湊翔の前に巨大なゴスペルの頭の模したエネルギー弾が出現。
カズマの黒炎と黒雷そして、宝太郎のデイブレイクザ・サンの炎がゴスペルの口に巨大な太陽を出現させ咥えさせると、皆がゴスペルの頭をライダーキックで蹴りながらディケイドとレジェンドのライダーカードエフェクトを通り抜けながら冥黒王に迫る!
「決めろぉぉぉぉ!」
「いっけぇぇぇぇ!」
湊翔達のライダーキックを見守りながらフォルテとリムルが声を上げる。
「「「「ハァァァァァ‼︎」」」」
グオオオオオオオ‼︎
士達の声とゴスペルの咆哮が轟きながらライダーカードエフェクトを潜り抜け冥黒王にゴスペルの顔が命中し爆発すると同時に士達のライダーキックが冥黒王を貫通し土手っ腹に風穴を開けた。
「ヌウゥゥゥ……!グオァァァァァァ‼︎」
キックを決めた士達が着地すると同時に、冥黒王が断末魔の叫びを上げながら肉体が崩壊し大規模な爆発を起こして崩れ散った。
冥黒王が倒された瞬間、凄まじい波動が広がりオーロラカーテンが消えハンドレッドの軍勢もこれ以上出現する事はなくなった。
残った残党もフォルテの分身体と白夜達によって大半が殲滅された。
士達は倒した冥黒王の残骸を見ていた。
「今度こそ倒した……。」
宝太郎がそう呟いたその時だった。
「ッ⁉︎まだだ!」
リムルが声を上げると残骸から冥黒王の目玉だった金色の球体が飛び出した。
「げっ!あの野朗まだ!」
しぶとく生きている冥黒王にカズマがそう口を開く。
「ぐぅぅぅ………!こうなれば仮面ライダーなど存在しない世界で全てをやり直してやる‼︎」
冥黒王は、オーロラカーテンを利用した時空の穴…ゲートを開いてこの世界から逃亡しようする。
「まずい!逃げるつもりだ‼︎」
湊翔が声を上げが、距離的に間に合わない。
冥黒王がゲートに向かうとしたその瞬間、ゲートの前にフォルテが立っていた。
「貴様の行動は予測済みだ。」
フォルテは冥黒王の行動を予測し先回りしていたのだ。
「
フォルテの予備動作無しの不可視攻撃によって冥黒王の三つの球体は粒子分解されながらフォルテに吸収されてゆく。
「なっ何ィィィ⁉︎馬鹿な⁉︎この我がこんな奴にィィィィィィ‼︎」
成す術なくフォルテに吸収されてしまった冥黒王。
これまでの宝太郎達との戦闘に加え湊翔達の怒涛の攻撃と先程の必殺のライダーキックを喰らって大きなダメージを受け、逃走の為に最後の力で時空ゲートを開いた冥黒王に抵抗する力など残されていなかったのだ。
冥黒王が完全にフォルテに吸収されると、時空ゲートも自然と閉じて消滅した。
「…今度こそ倒せたのか?」
「ああ。間違いなくな。」
「最後はフォルテに取り込まれて終わるとは…。」
「…ようやく終わったな。」
宝太郎の問いに湊翔、カズマ、リムルがそう口を開いて答えた。
「…実に呆気ない最後だったな。」
「ゴージャスの欠片も無い奴には相応しい最後だ…。」
士とカグヤは小さくそう呟くのだった。
「でも、まだダイマジーンって奴が結構残ってんだよな……。」
カズマの言う通り、カッシーンやドレットルーパーそしてジャミンガなどは殲滅出来ているが、ダイマジーンはまだかなりの数が残っていた。
分身フォルテやダークカイザーとレジェンドキングオージャーZEROがいるとはいえこの数を片付けるのは骨が折れる作業だ。
「それに関しては問題ない。俺が纏めて全てを消し去る。」
「え?」
フォルテの言葉にカズマは思わずフォルテの方へと振り向いた。
「纏めて消すって……どうやって?」
「説明するより見てもらった方が早い。兎に角皆は分身と共に転移してくれ。」
フォルテに言われるがまま転移しフォルテシティに避難したカズマ達。
他の皆も分身フォルテと共に転移し終えると、コロシアムのモニターに上空に佇むフォルテは姿が映し出されていた。
「おお!フォルテの本当の全力が見れるのだな!」
「うむ!フォルテのあの技を拝める時が来たのだ。」
ミリムは目を輝かせ、ヴェルドラは今か今かとワクワクしながらモニターに映るフォルテを見ていた。
廃墟エリアの上空から残存しているダイマジーンを見ているフォルテ。
既にハッキングして奪ったドレットルーパーや使えそうな残骸の回収も完了している。
「……さあ、これで終わりだ。」
フォルテの全身から凄まじくも膨大な
「あれはゴスペル⁉︎」
リムルが声を上げる中、幻影のゴスペルはそのままフォルテに重なり吸収されながら一体化していく。
そうして幻影ゴスペルとの一体化が完了すると、フォルテは右腕を突き出す。
すると、突き出した右腕が変化してゆきフォルテを覆い隠す大盾の様なゴスペルの巨大な頭となった。
「幻影ゴスペルとの一体化にあの右腕……まさかGSか⁉︎」
「おいおいマジかよ⁉︎彼奴がやろうとしているのは……‼︎」
その様子をモニター越しで見ていた湊翔とカズマはフォルテが何を使用としているのか気付いた。
そして、フォルテの右腕のゴスペルの口が開くと膨大な
更に、口内に無数の魔法陣が展開され
この魔法陣は、嘗てフォルテの分身体がヒナタから受けた
やがて、膨大な
「消し飛べ……
ゴスペルの口から凄まじい閃光が放たれダイマジーン……いやこの廃墟エリアの全てを呑み込んでゆく。
光に呑まれたダイマジーンや廃墟…残骸など全てが等しく消滅していった。
……やがて光が収まると、ダイマジーンは愚か廃墟エリア…異空間の全てが跡形も無く消滅した無の空間と化していた。
「……まぁ、こんなものだな。」
全てを消し去ったフォルテが転移で皆の元に帰還すると、ミリムは目を輝かせ湊翔達は苦笑いを浮かべていた。
「凄いのだフォルテ!あんな技を隠していたとは驚いたのだ‼︎」
「流石はフォルテだ。……流石の我でもあれは喰らいたくないな。」
「……本当に凄いよな。さっきの
「まあ、ヴェルドラも波動拳やかめはめ波を再現してたしな。」
「…ゴージャスを超えた見事な一撃だった。」
「俺の破壊より凄まじいとさえ思えたな。」
ミリム、ヴェルドラ、湊翔、カズマ、カグヤ、士がそれぞれそう口を開いてそう言うのだった。
すると、突然光のゲートが出現し中から1人の男が出て来た。
「やあ、君がこの世界の魔王の1人であるフォルテだね。」
「その通りだが……貴方はニラム?」
フォルテはこの男を知っていた。
この男の名はニラム。原作ギーツでデザイアグランプリのプロデューサーをしている男。
そんな人物が今フォルテの目の前にいるのだ。
「この度はハンドレッドの脅威をこの世界に持ち込んでしまい大変申し訳ない。」
そう言ってフォルテに頭を下げて謝罪するニラム。
「……そうだな。だがそれはそちらだけの責任ではない。ハンドレッドが幾多の異なる世界を侵略していた事は聞いている。もしかしたらいずれこの世界も狙ってきただろう。……今回はそれが早まっただけとも考えられる。」
「…そう言ってもらえるならありがたい。だが迷惑をかけてしまった事は事実。何もしない訳にはいかないのでお詫びとしてこちらの持つ全ての仮面ライダーに関する
ニラムの言葉にフォルテは思考加速しながら考える。
「(全てのライダーの
「了解した。ではまた後ほど。」
ニラムはそう言ってヴィジョンドライバーの転移機能で何処に転移した。
ニラムが転移した後、カズマがフォルテに話し掛ける。
「なあ、ハンドレッドも倒したし俺達もう帰れるんじゃねぇか?」
「それは今は難しいだろうな。」
すると、カズマの問いを聞いていたカグヤが答える。
「どういう事ですか?」
「冥黒王がオーロラカーテンを無理矢理拡張した影響で時空が酷く荒れている。オーロラカーテンをいまいち安定して出す事が出来ないからな。無理に行けばどの世界飛ばされるか見当も付かないぞ。」
そう。冥黒王のあのオーロラカーテンの拡張は、時空に大きな負担と影響を与えていた。そのせいで時空が乱れカグヤと士はオーロラカーテンで移動する事が出来ないのだ。
「なら、時空が安定するまでの間は
「良いのか?」
フォルテの言葉に宝太郎が本当に良いのかと問う。
「ああ。共にハンドレッドを撃退し、冥黒王を倒したんだ。礼を兼ねてゆっくりしていってくれ。」
「なら、その言葉に甘えて滞在させてもらおう。」
「偶には留まってゆっくり休息するのも悪くないか…。」
カグヤと士もしばらくの間は
「良し!そうと決まったら、ハンドレッド撃退を祝って宴と行こうぜ!」
こうしてハンドレッドと冥黒王を撃破はしたが、戦いの影響で時空が歪み乱れた。
その影響で様々な世界と一時的に繋がり新たな出会いなどが待っている事を、この時のフォルテとリムルは想像すらしていなかったのだった。
遂に冥黒王を撃破!
仮面大佐さんと相談して登場させたリムルとフォルテの力を宿したオリジナルレイズバックルの活躍はどうだったでしょう?
最後の最後で後始末にフォルテの
ゲーム、漫画でやばい威力を発揮したこの技に、
戦いが終わりまた平穏な異世界交流がしばし続く予定です。
そして、これが今年最後の投稿となります。
来年からも宜しくお願いします。