転生したらフォルテだった件   作:雷影

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明けましておめでとう御座います。
今年も転生したらフォルテだった件を宜しくお願いします。


130話 コラボ編 創世と逢魔の力

時空の何処かにあるハンドレッドの本拠地。

そこではモノリスを通して上層部が今回の侵攻について話し合っていた。

 

「まさか本物の冥黒王が複製体と成り変わり潜んでいたとは…。」

 

「奴のせいで我らハンドレッドの戦力は三割失った。」

 

「そして、レジェンドだけでなくディケイドやガッチャードデイブレイクまで現れるとはな。」

 

「それだけではない。あの世界の異常なまでの戦力は侮れん。」

 

「今は失った戦力の回復とレジェンド達への対抗策を考える事に専念するしかない。」

 

「そうだな。」

 

「しばらくの間はそうするしかあるまい。」

 

こうして、ハンドレッドは失った戦力が回復するまでの間は活躍を休止する事になった。

 

 

 

 

そんな事は当然知らないリムルとフォルテ達は、魔国連邦(テンペスト)で盛大な宴を行おうとしていた。

 

「………とまあ、ハンドレッドという者達が侵攻してきたが、皆の活躍もあって撃退する事が出来た。」

 

「これも皆の頑張りのお陰だ!そして、カズマ達と湊翔達に門矢士達の歓迎も兼ねて乾杯!」

 

乾杯〜!

 

リムルとフォルテの言葉に合わせ皆がジョッキを掲げて宴が開催された。

周囲の皆は飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎで盛大に盛り上がってゆく中、フォルテはリムルと共に湊翔、カズマ、士、カグヤ、宝太郎と話し合っていた。

 

「それにしても………本物の仮面ライダー達と出会えるとはな。」

 

「そうだよな!正直めっちゃ嬉しい!」

 

湊翔の言葉に賛同しながら笑顔で口を開くリムル。

 

「せっかく出会えたから色々話しも聞きたいよな。」

 

「カズマに賛成だ。」

 

本人達からこれまでの仮面ライダーとしての戦いの歴史を聞ける機会など普通は絶対に無いので、是非聞きたいとカズマが言いフォルテもそれに賛同した。

 

「…ふっ。まぁ良いだろう。」

 

「カグヤ様のゴージャスな話を聞くが良い。」

 

「俺も話そう。」

 

「カグヤ様のゴージャスな話を是非聞いてください。」

 

こうして、俺達は士達の戦いの歴史を本人達から聞く事が出来た。

話を聞いている間、カグヤの隣りに控えていたバトラーと呼ばれる男が丁寧に頭を下げた後、カグヤの身の回りの世話を完璧に熟していた。

 

士とカグヤの戦いの歴史を直に聞いてやはり特撮として知っている知識より重みを感じた。

中でも、デイブレイクに話は聞いているだけで胸が痛む内容だった。

 

「そんな事があったんだな。……荒廃した世界でたった1人で戦い続けるのは辛く大変だったろう。」

 

「ああ。俺は1人で戦っていたと思っていた。……でも俺は1人じゃなかったんだ。ホッパー1…ケミー達がいた事を過去の俺が教えてくれたんだ。」

 

「ホッパー!」

 

宝太郎がそう言うと、デイブレイクホッパー1が嬉しそうに宝太郎の周りを飛び回る。

 

「そうか…。」

 

フォルテはデューオから得た情報で知っている分、宝太郎の言葉が心に響いた。

 

「それにしても、あの旗にあの様な使い方があったとはな。ギーツ、タイクーン。」

 

「ん?俺は湊翔だが…。」

 

「え?俺はカズマですけど…。」

 

すると、湊翔とカグヤのグランドジオウとディケイドコンプリートフォームでの戦い振りを思い返したカグヤが湊翔とカズマに向かって口を開いた。

 

「そうか。湊翔、カズマ。お前達が更にゴージャスになれる様これを渡しておこう。」

 

そう言ってカグヤは二人にあるレイズバックルを渡した。

 

「このレイズバックルは……⁉︎」

 

「レジェンドのレイズバックル⁉︎」

 

そう。二人に渡されたのは仮面ライダーレジェンドの力が宿ったレジェンドレイズバックルだった。

 

「その通り。カグヤ様のゴージャスな力を宿したレイズバックルだ。この力を使って俺達のゴージャスな輝きを良りゴージャスなものとするが良い。」

 

「お前達も中々にやるからな。まあ、俺には遠く及ばないがな。」

 

カグヤと士は二人の実力を高く評価していた。

故に、レジェンドの力を宿したレイズバックルを渡したのだった。

(ディケイドのレイズバックルは元の世界で既に湊翔が持っている為同じレジェンドのバックルが渡された。)

 

因みに、俺が作ったリムルと俺の力を宿したレイズバックルはニラムが一旦回収した。

なんでも今回の様な敵が相手ならば大丈夫だが、元の世界でのデザグラではゲームバランスが崩壊するのでこのままでは使えない。

故にリミッターをかける為に調整するそうだ。

 

 

フォルテが士達の話を聞いている一方で、皆もそれぞれ話が合う者達と盛り上がっていた。

 

「それにしても、クロトーとやらは中々やる様ではないか!」

 

「クワ〜ッハッハッハッハッ!ミリムの言う通りよ。今度は我が手合わせをしてやろうか?」

 

「確かに、あの戦いでの動きに技のキレは見事だった。」

 

「同じ姿であったても、使用者の違えば性能も変わると改めて理解出来た。」

 

「うむ。約束通り、この後に手合わせしてやろう。」

 

「フッ。良いねぇ〜!お前達皆とても強そうだ。なら纏めて相手してやる‼︎」

 

ミリム、ヴェルドラ、白夜、カーネル、紅丸がクロトーの強さに興味を示し、クロトーも自分より強い者達との手合わせ出来ると心が激っていた。

 

また別の場所では。

 

「…へぇ。君はあのリムルって魔王の娘なんだね。」

 

「はい!パパの愛娘です!」

 

「……そう。君は父親を大切にしなよ。」

 

アトロポストとシンシヤが話し合い、アトロポストは自分と近い存在のシンシヤを何処か羨ましそうな感じに見ていた。

 

 

 

湊翔達が士達の話を聞き終え皆の元に向かっていると……トウカが積極的に湊翔に迫っていた。

 

「湊翔、あ〜ん。」

 

「あ、あ〜ん………。」

 

トウカが湊翔に串焼きを食べさせようと差し出し、湊翔は思わず口を開けて食べた。

 

「ト、トウカ。俺は1人で食べられるから。」

 

「偶には良いじゃない。」

 

恥ずかしがりながらも結局トウカに食べさせてもらっている湊翔。

そんな二人の様子を遠くから見ていたリムルは…。

 

「むっ………。」

 

「リムル。…男の嫉妬は見苦しいぞ。」

 

嫉妬のオーラを身体から滲み出しており、そんなリムルにフォルテは突っ込むのだった。

そんな時だった。

トウカに触発されたのか、朱菜と紫苑もリムルの為に肉を焼いて食べさせようと迫る。

 

「はいリムル様。あ〜ん。」

 

「朱菜様ずるいのです!リムル様!あ〜ん!」

 

「ちょっと待て紫苑⁉︎」

 

リムルは冷や汗を大量に流しながら紫苑に必死に止める。

何故なら、……紫苑が焼いた肉は相変わらず紫に変色し禍々しいオーラを放っていたから。

 

そんないつものやり取りを見ながらフォルテが苦笑いを浮かべいると。

 

「フォルテ様。僕からもあ〜ん。」

 

「ウルティマ⁉︎」

 

なんとあのウルティマまでもがフォルテに食べさせようとわざわざ焼いて来た。

 

「……あ、あ〜ん。」

 

ウルティマが自分の為に頑張って焼いて来たのを無碍にする訳にはいかないと、フォルテは恥ずかしがりながらもウルティマに食べさせてもらった。

 

その様子を見たアイリス、シズさん、シンシヤも食べてもらうと動き出すのであった。

 

 

 

 

 

そうして宴が盛大に盛り上がった後、皆が酔い潰れ寝静まったところで、フォルテは士、カグヤ、宝太郎を連れてニラムと待ち合わせているインターネットコロシアムへと向かった。

 

 

「……そろそろ来る筈だが。」

 

「どうやら今来た様だぞ。」

 

コロシアムに転移しばらく待っていると、光のゲートの中からニラムが姿を現した。

 

「待たせてすまない。準備に手間取ってしまった。」

 

そう言ってニラムが手を前に翳すと、クウガからギーツに関する情報が映し出された。

 

「約束していた私の持っている仮面ライダーに関する情報(データ)だ。」

 

「それが。…まさか本当に持ってくるとはな。」

 

「私が約束を違える訳にはいかないからね。だがこのデータは完全ではなくてね、より詳細な情報(データ)が必要なんだ。」

 

そう言いながら士達の方へと目線を向けるニラム。

 

その視線を察したカグヤと士が口を開く。

 

「なるほど。カグヤ様達が此処に呼ばれたのはその為か…。」

 

「俺達からの情報(データ)も必要という訳だな。」

 

そう。ニラムが士達を呼んだのは、士の持つライダーカードとカグヤのレジェンドライドケミーカードから情報(データ)を複製する為だった。

 

「その通りだよ。済まないが協力してくれないかね?」

 

「…良いだろ。」

 

「カグヤ様もだ。フォルテなら信用出来る。」

 

「俺もケミー達の力をフォルテに託そう。」

 

士とカグヤだけでなく、なんと宝太郎まで承認した。

 

「おいおい…良いのか?俺は一応この世界の“魔王”だぞ?」

 

「魔王でも、こんな善人な魔王はそうそうにいないし信用出来る。」

 

「戦いも実にゴージャスだった。」

 

「ああ。それに、そうした方が良いと俺の感が言っている。」

 

フォルテの言葉に宝太郎、カグヤ、士はそう返しながらカードを展開する。

 

ライダーカード、レジェンドライドカード、ケミーカードがニラムの周囲を囲みながら回りだし、それぞれの持つ全ての情報(データ)がニラムの手に集約される。

 

「さぁ、受け取りたまえ。」

 

ニラムはフォルテに向かってその情報(データ)を差し出すと、情報(データ)はフォルテのエンブレムへと吸収された。

 

《全仮面ライダーの情報を獲得。これより解析を開始する。》

 

情報(データ)を得た瞬間、電脳之神(デューオ)は直様解析を実行するのだった。

 

 

「…確かに。全ての仮面ライダーの情報(データ)は受け取った。だが、これだけではないなだろう?ニラムの姿をした者よ。」

 

そう言ってニラムを見据えるフォルテ。

 

「……フッ。やはり気付かれていた様だね。」

 

「お前からはアクアと似た力……“神の波動”が僅かに感じられるからな。しかも、アクアよりずっと強い力…より上位の存在だと察した。」

 

フォルテはアクアが神と知ってからその力を解析していた。

よって、ニラムと初めて会ったあの時から神の波動を発していたニラムの正体に気付いていたのだ。

 

「…その通りだ。」

 

ニラムが答えた次の瞬間、ニラムの全身が光出し真の姿を現す。

 

金の装飾が施された衣冠を着て、金の長髪に赤と紫のオッドアイの威厳ある青年がフォルテ達の前に立っていた。

 

「私の名はゼウス。アクアの上司で最高神…創世神だ。」

 

「…最高神とはな。正直驚いた。それで、その最高神様は俺に何用だ?」

 

「ああ。この世界の魔王である君に頼みたい事が二つある。一つは私と一緒に冥黒王によって荒れた時空の正常化だ。君が空間に干渉する力を有している事は調べて知った。君の力を借りたい。」

 

「それで前払い報酬として全仮面ライダーの情報(データ)を俺に渡した訳か…。まぁ、時空を安定化は俺も望む事だからいいだろう。」

 

「ありがとう。それと、時空の正常化の際に様々な世界の物が流れてくるだろからそれも君に譲るとしよう。」

 

「……それって簡単に言えば問題ごとを押し付けているだけだろう。」

 

「まぁ、そうとも取れる。そして二つ目は、湊翔達が元の世界に戻るまでの間、彼らを鍛えてやって欲しい。実は、私の配下の神であるロキが私の主催しているデザイアグランプリを荒らしていてね。この先何を仕出かすか分からない。故に、湊翔達にはより強くなって欲しいのだ。」

 

「なるほど…それじゃあ、湊翔にアンタの力の一部が宿っているのはその為か?」

 

「ッ⁉︎」

 

フォルテの言葉に驚愕するゼウス。

 

「湊翔に?」

 

「どういう事だ?」

 

フォルテの言葉に士と宝太郎が反応する。

 

「……湊翔からはアクアと似た波動が微弱だが感知していた。本人は知らない様子だったが、それがゼウスのエネルギーと完全に一致している事が分かった。……何故人間である湊翔に最高神であるアンタの力が宿ったいるんだ?」

 

まるで全てを見透かしている様なフォルテの鋭い眼差しに、ゼウスは誤魔化せないと理解した。

 

「……分かった。全てを話そう。」

 

そうしてゼウスはとんでもない真実を暴露した。

 

当時魔王討伐が進展しない事に悩んでいたゼウスは仮面ライダーギーツのデザイアグランプリの設定を利用しようと考え異世界でデザイアグランプリを開催したが、それでも上手くいかずやはり仮面ライダーギーツが必要だと考えギーツに慣れる素質のある者を探した。

そして…地球で湊翔を見つけた。

だが、原作の英寿と違い創世の力を持たない湊翔ではギーツⅨに到達出来ない……故にゼウスは湊翔に自身の創世の力の埋め込んだ。

埋め込む際には湊翔の一部を力に馴染む様にデザインしなおしたのが、神…最高神が1人の人間に深く介入した影響は計り知れず、湊翔の人生は最悪で不幸なものとなった。

 

湊翔は毎日いじめられる様になり、親の事で堪忍袋が切れた湊翔が反撃した事で、いじめっ子は恐怖し逃亡の際に車に轢かれ亡くなった。

だが、その事故さえ湊翔のせいにされ皆が湊翔を排除しようとした。

 

………ゼウスによって湊翔の人生は狂わされたのだ。

 

 

 

「……ふざけるな。」

 

話を聞いたフォルテはそう呟いた次の瞬間、ゼウスとの距離を一気に縮め胸ぐら掴んで持ち上げた。

 

「ぐっ!」

 

「ふざけるな!お前…神だからとそんな事が許されるのか‼︎湊翔の…アイツの人生を無茶苦茶にする権利は誰にもない‼︎」

 

フォルテはこの数週間で湊翔が誰よりも深い闇を抱えていた事を悟った。

そして、手合わせしてゆく中で少しだけ互いの事を語り合った。

似た境遇故に、フォルテは湊翔の気持ちが痛いほど伝わった。

 

だからこそ、諸悪の根源が神の身勝手と知って怒りが込み上がったのだ。

 

「フォルテの怒りも納得だな。」

 

「ゴージャスのカケラもない所業だ。」

 

「なんて事を……!」

 

ゼウスの行いには士達でさえ怒りを発していた。

 

「…勿論、私のした事は許される事ではない。私の罪は私自身一番良く分かっている。だからこそ、この事実は時が来たら必ず湊翔にも話す。そして償う!」

 

フォルテに掴まれながらもそう言い放つゼウスの瞳は…濁ってはいなかった。

 

「……湊翔の両親には話しているのか。」

 

「ああ、二人も当然私に怒りをぶつけた。そして、時が来るまで見守っている。」

 

ゼウスの言葉を聞いたフォルテは手を離し、背を向けながらゼウスから離れる。

 

「湊翔の両親が認めたなら他人の俺はこれ以上何も言う権利は無い。時が来たら必ず湊翔に償え。」

 

「…ああ。」

 

フォルテの重い言葉にゼウスは頷きながら返事した。

 

「だが、俺個人としてやはり許せない部分がある。だから、今回の報酬としてお前の力を解析吸収させてもらうぞ。そして……!」

 

そう言いながら振り返るフォルテは拳に凄まじい力を集約させていた。

 

「一発殴らせてもらう!」

 

そう言い放つと同時にコロシアムのフィールドが廃墟エリアに変わった。

 

フォルテの鋭い眼光に睨まれながらも、ゼウスは臆せずフォルテの前に立つ。

 

「……分かった。君の…魔王の拳を受けよう。」

 

ゼウスも覚悟を決めフォルテの怒りの拳を受けようと身構える。

 

フォルテの拳に凄まじい力が集約され続ける中、フォルテは更にあるカードを取り出すと、そのカードに描かれた存在の幻影がフォルテの背後に出現した。

 

強靭な肉体に大地砕かんとする様な拳を持つ巨神の姿。

……三幻神の一つオベリスクの巨神兵。

 

オベリスクの幻影がフォルテに吸収されると、フォルテの拳に更なる力が宿る。

 

「神を殴るなら神の力が必要だからな…!」

 

フォルテは自身の力だけでなく、再現した神の…オベリスクの力を使用したのだ。

 

 

フォルテの拳に宿る力によって廃墟エリアのフィールドが鳴動する。

 

十分なエネルギーが充填された瞬間、フォルテはロケット噴射の様に飛び出しゼウス目掛けて拳を繰り出す。

 

「喰らえ!ゴッドハンドクラッシャー‼︎」

 

フォルテの拳にオベリスクの拳の幻影が重なった一撃がゼウスのみぞおちに叩き込まれる!

 

「ぐっ‼︎」

 

殴られた瞬間、ゼウスはくの字となって押し飛ばされ廃墟の壁に激突し貫通し、フォルテはゼウスのみぞおちに拳を叩き込んだまま更に力を込めるてゼウスを大地に叩きつけた。

 

「ガハッ‼︎」

 

ゼウスが吐血すると同時に巨大なクレーターが出来た。

 

ゼウスを殴りつけたフォルテは何事もなかったかの様に拳を引いて立ち上がった。

 

「……君の怒りの籠った拳、確かに効いたよ。」

 

そう呟きながらゼウスは傷を回復させながら上半身を起こし、そんなゼウスにフォルテは手を差し出す。

 

「必ず湊翔に償えよ。」

 

「……ああ、必ず。」

 

ゼウスはフォルテの言葉に頷きながらその手を取り立ち上がった。

 

《……創世神ゼウスの力の解析が完了。創世の力を吸収に成功した。このまま創世の力の解析を開始する。》

 

殴った時に解析は行い、ゼウスがフォルテの手を取った瞬間その創世の力を吸収を実行した電脳之神(デューオ)だった。

 

 

「実に豪快な一撃だったな。」

 

「実にゴージャスな一撃だ。」

 

「…魔王フォルテの怒りの凄まじさを改めて理解した。」

 

士達はフォルテがゼウスに放った一撃を目の当たりにして、フォルテは怒らせてはならない存在なのだと改めて理解した。

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

フォルテは自身で解析した仮面ライダーの情報(データ)からジオウのブランクライドウォッチを大量に量産した。

 

「ふぅ。これだけ作れば十分だな。」

 

フォルテの前に数十個のブランクライドウォッチが並んで置かれている。

 

「ライドウォッチに複製した歴史…情報(データ)を組み込めば使用者は誰でもその仮面ライダーに変身する能力を得られる筈だからな。」

 

フォルテはライドウォッチで様々なライダーの情報(データ)を組み込み、皆にそのライダーに変身出来る能力を付与しようと思いついたのだ。

 

「それじゃあ、試しにジオウのライドウォッチを作ってみるか…。」

 

ライドウォッチ故に最初は仮面ライダージオウのウォッチを作り出そうと近くのライドウォッチに情報(データ)を組み込もうとしたその時だった。

 

《異常事態が発生。ジオウの情報(データ)に導かれる様に、全ての仮面ライダーの情報(データ)と創世の力がライドウォッチにインストールが開始された。中断する事は不可能。》

 

「何⁉︎」

 

電脳之神(デューオ)からそう言われた瞬間、フォルテの手から膨大な|仮面ライダーに関する全データが二つのブランクライドウォッチに送信され続け、その二つのブランクライドウォッチは宙に浮かび変化し金の装飾が施された黒いライドウォッチとなった。

 

〈〈オーマジオウ!〉〉

 

「まさか…オーマジオウのライドウォッチになったのか⁉︎」

 

フォルテが持つ全ライダーと、ゼウスから得た創世の力によって二つのオーマジオウライドウォッチが誕生した。

 

そして、二つのオーマジオウライドウォッチのうち一つが何処に向かって窓から飛んでゆき、もう一つはそのままフォルテのエンブレムに吸い込まれた。

 

「これは…⁉︎」

 

突然の事態に流石のフォルテも戸惑っていると、世界の言葉が聞こえた。

 

《確認しました。個体名フォルテ=テンペストは全仮面ライダーの情報(データ)と関連するスキルを統合。更に創世の力によって究極能力(アルティメットスキル) 逢魔時王(オーマジオウ)を獲得しました。》

 

逢魔時王(オーマジオウ)…マジか。」

 

まさかのオーマジオウの力を得たフォルテは試し軽く念じると、腹部にオーマジオウドライバーが出現した。

 

一方、何処に向かって飛んでいったもう一つのオーマジオウライドウォッチが向かっている場所は……リムルのいる庵だった。

 

「ずず〜。はぁ…お茶が美味しい。」

 

縁側に座ってお茶を飲みながら寛ぐリムル。

すると、そんなリムルに向かってオーマジオウライドウォッチが飛んで来た。

 

「うわっ⁉︎」

 

リムルは思わず飛んで来たライドウォッチを掴み取った。

 

「なんだ?……ってこれは、ライドウォッチか⁉︎」

 

飛んで来た物を確認したリムルは思わず声を上げた瞬間、オーマジオウライドウォッチが起動した。

 

〈オーマジオウ!〉

 

ライドウォッチの電子音声が鳴り響くと、ウォッチの力がリムルに流れ込んでゆくと同時に、リムルに世界の言葉が聴こえた。

 

《確認しました。個体名リムル=テンペストにジオウに関する情報(データ)がインストールされました。これにより究極能力(アルティメットスキル) 時之王者(ジオウ)を獲得しました。》

 

「えっ?…ジオウ?マジで⁉︎」

 

自分がジオウの力を得たと知って驚愕するリムル。

その腹部にはジクウドライバーが出現していた。

 

 

 

 

その後、フォルテと合流し何が起こったのかを聞いたリムルは、フォルテと共に新たに作り直した廃墟エリアに来ていた。

 

「じゃあ、俺から試すぞ。」

 

「ああ。」

 

フォルテが軽く念じると、腹部にオーマジオウドライバーが出現する。

 

「はああああああ!」

 

フォルテが声を上げると同時に、背後に禍々しいライダーの文字と共に、赤黒く燃え盛る巨大な針時計を模したイメージが大地を裂きながら出現し、10時10分の時を刻むと、大地の亀裂からマグマが噴き出す。

 

「変身…‼︎」

 

ゴーン!

 

フォルテがオーマジオウドライバーの右側の装飾オーマクリエイザーと左側の装飾オーマデストリューザーと言う装置を同時に押し込むと、鐘の音が鳴り響きライダーの文字が溶岩で満たされ上空へと射出。

 

〈祝福の刻!〉

 

フォルテの周囲に無数の金色の時計の帯の様な物が形成され、天球儀の様にフォルテを包み込む。

 

〈最高!最善!最大!最強王!〉

 

天球儀の様にフォルテを包み込む金の帯が高速回転しながら大地の針時計と共に圧縮してゆき天球儀が弾けると、禍々しい黒い魔術装甲とボディースーツに華美過ぎる金の装飾が全身に施された姿へと変身したフォルテが現れた。

 

逢魔時王(オーマジオウ)!〉

 

そして、上空に噴射されていた禍々しいライダーの文字が小さくなりながらフォルテの複眼に装着されると。

 

ゴーン!

 

再び鐘の音が鳴り響きフォルテから凄まじい黒い衝撃波が放たれる。

 

「うわっ⁉︎」

 

近くでフォルテの変身を見守っていたリムルは、その衝撃波によって軽く後ろに吹き飛びかけた。

 

そうしてフォルテは、右胸にライドウォッチを六つ装填出来るオーナメントスロットを備え、肩から腕時計の帯の形状をした黄金の勲章であるメリディアンサッシュをかけ、背には時計の長短針を模したプレートであるアパラージタによって構成された大時計アポカリプス・オブ・キングダムをマントの様に装着した全身を、黒と金で統一したまるで高級時計の様な禍々しい大魔王の様な姿…仮面ライダーオーマジオウへと変身を完了した。

 

「うむ。……無事に変身は完了した様だな。」

 

フォルテはオーマジオウに変身した自分の姿を確認しながらそう呟いた。

 

「おお!マジでフォルテがオーマジオウに変身したよ。」

 

リムルは変身する姿を目の当たりにして感動していた。

 

「次はリムルの番だ。」

 

「おう!」

 

フォルテの言葉に答え、リムルは右手にオーマジオウライドウォッチを持ちながら軽く念じると、腹部にジクウドライバーが出現した。

 

そして、リムルは2068年の年号が刻まれた状態のオーマジオウライドウォッチのリングパーツであるウェイクベゼルを回してオーマジオウの顔の絵柄に変えてから、上部ボタンであるライドオンスターターを押してウォッチを起動させる。

 

〈オーマジオウ!〉

 

オーマジオウライドウォッチを起動させると、そのままジクウドライバーの右側のD'9スロットにライドウォッチを装填し、ベルト天面のボタンであるライドオンリューザーを押してロックを解除し回転待機状態に変身ポーズを移行し構えるリムル。

 

待機音が流れる中、リムルはあの言葉を叫ぶ。

 

「変身‼︎」

 

リムルは変身の掛け声と同時に、ジクウドライバーの本体であるジクウサーキュラーを反時計回りに360度回転させると、リムルの背後の世界も同時に回転し、リムルの背後に巨大なオーマジオウの像が出現した。

 

〈キングタイム!〉

 

そして、オーマジオウ像のライダーの複眼が射出されると、リムルの周囲に黄金の帯状の無数のリングが構成される。

 

〈仮面ライダージオウ!オーマ!〉

 

リングの中で金色のジオウへとリムルが変身すると、リングが弾け飛びオーマジオウ像から射出されていたライダーの複眼がリムルの複眼となって装着されると、額に起動状態のジオウライドウォッチが装着され背後のオーマジオウ像は消滅した。

 

リムルが変身した姿は、オーマジオウの様に背に大時計アポカリプス・オブ・キングダムをマントの様に身に付けながら、オーマジオウが袈裟がけとしている勲章メリディアンサッシュを肩部から一周する様に装着しショルダーアーマーを形成している神か仏の様な姿の仮面ライダージオウオーマフォームだ。

 

「すげぇ…!マジで俺、ジオウのオーマフォームに変身している!」

 

リムルは自分が仮面ライダージオウの真の最強フォームと呼べる姿に変身出来た事を確認しながら興奮していた。

 

「リムルも無事に変身出来たな。」

 

「ああ!まさか本当に俺達がそれぞれジオウの最強の姿に変身出来るとは思わなかったよ。」

 

フォルテの言葉にリムルは嬉しそうに返事をした。

 

「それにしても、こうやって見比べてみるとオーマジオウとは雰囲気とか全く違うな。」

 

リムルの言う通り、フォルテの変身するオーマジオウはまさに最凶の魔王の姿だが、リムルの変身するオーマフォームはそのオーマジオウの力を正しく引き出した最高最善の魔王の姿と呼べる。

 

……だからこそ、覇道を極めようするフォルテは逢魔時王(オーマジオウ)の力を得て、王道を目指すリムルだからこそ、時之王者(ジオウ)の力を得る事が出来たのだろう。

 

因みに、リムルの時之王者(ジオウ)はオーマジオウを除くジオウの全ての形態に変身可能。

 

 

「そうだな。じゃあ、次は軽く戦闘をしてみるか。」

 

「おう!」

 

フォルテの言葉にリムルが気合いを入れて返事すると互いに距離を取る。

 

オーマジオウとジオウオーマフォームの対決。

実現する事がなかった戦いが、フォルテとリムルによって今始まろうとしている。

 

互いに睨み合う中、フォルテのオーマジオウから黒金の凄まじい妖気(オーラ)放出され、リムルのオーマフォームからは黄金色の妖気(オーラ)が放出される。

 

互いが放つ妖気(オーラ)によって周囲の空気が重く大気が震える。

そして、2人は同時に動き互いに拳を振り抜き激突すると、ぶつかり合う拳の凄まじい衝撃波によって周囲の廃墟が粉砕されながら消し飛ぶ。

 

「デアッ!」

 

「ハアッ!」

 

そこから激しい格闘戦を繰り広げるオーマジオウとオーマフォーム。

両者の拳と蹴りがぶつかり合う度に、衝撃波が周囲の廃墟を次々と消し飛ばす。

 

しばらくの間格闘戦を繰り広げた2人は、一旦互いに距離を取り次の能力を試す。

 

W(ダブル)!〉

 

〈ゼロワン!〉

 

フォルテとリムルが同時に手を前に翳すと、フォルテのオーマジオウの手から赤黒い仮面ライダーW(ダブル)のライダークレストが浮かび上がると、ライダークレストから仮面ライダーW(ダブル)サイクロンジョーカーが出現し、リムルのオーマフォームの手からは、仮面ライダーゼロワンの金色のライダークレストが浮かび上がりそこから仮面ライダーゼロワンライジングホッパーが出現した。

 

二人に呼び出されたW(ダブル)とゼロワンは、すぐさま激突し激しい攻防を繰り広げた。

 

そして、互いに距離を取ると同時に、W(ダブル)JOKER(ジョーカー)メモリをマキシマムスロットに装填し、ゼロワンはドライバーに装填済みのライジングホッパープログライズキーを押し込み必殺技を発動する。

 

〈ジョーカー!マキシマムドライブ!〉

 

〈ライジングインパクト!〉

 

W(ダブル)とゼロワンはその場で跳躍し、ジョーカーエクストリームとライジングインパクトを放って宙で激突し爆発。

 

爆発後、爆炎からW(ダブル)とゼロワンが必殺技を放った状態のまま出て来てそのまま消滅した。

 

「……能力の確認はこれで十分だな。」

 

「ああ。」

 

そう言って変身を解除するフォルテとリムル。

 

「オーマジオウとオーマフォームの力はやはり絶大だな。」

 

「そりゃあ、全ての仮面ライダーの力を受け継いだ最強の魔王の仮面ライダーだからな。」

 

「異世界で魔王になったら、今度は仮面ライダーの魔王の力も得るとはな。」

 

「……まったくだよ。」

 

「この力は俺達の奥の手になる。今後も力を使い熟せる様に手合わせを頼むぞリムル。」

 

「ははは……お手柔らかに頼むよ。」

 

こうして、異世界で魔王となったフォルテとリムルは最低最悪であり最高最善でもある最強の時の魔王であるオーマジオウと仮面ライダージオウの力を得たのだった。




新年早々でフォルテとリムルが強化されました。
ゼウスの湊翔にした事はやはり許せる事ではないので、フォルテが思いっきり殴り倒した。
そうしてゼウスから創世の力を吸収した事で、全てのライダーの情報(データ)と合わさりフォルテはオーマジオウに変身出来る様になりました。
更に、リムルもオーマジオウ以外のジオウの力を全てを得て強化されました。

フォルテのオーマジオウとリムルの仮面ライダージオウの活躍は、このコラボ編で湊翔達を相手に発揮する予定ですのでお楽しみに。
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