転生したらフォルテだった件   作:雷影

140 / 146
お待たせしました。
今日で遂にコラボ編が終わります。
タイトル通りにフォルテとアクアが戦いますが、どんな戦いをするのか……どうぞ。


136話 コラボ編 別れの時。フォルテVSアクア

どうもカズマです。

お父さん、お母さん。お元気ですか。

僕は死んで駄女神によってどうしようもない異世界に転生して、湊翔やどうしようもない連中と一緒に魔王を倒す為にデザイアグランプリに参加し仮面ライダーになりました。

でも、別世界からの侵略者ハンドレッドなる連中との戦いで更に別の異世界に転移してしまいました。

その異世界で出会ったリムルとフォルテという僕とは違う転生をした元日本人の二人に助けられ、元の世界に戻るまでの間お世話になる事になりました。

二人の国である魔国連邦(テンペスト)はとても過ごし易く快適な生活を送らせてもらっています。

日々の鍛練は厳しいけど、毎日が幸せだと感じました。

二人には感謝しても足りません。

そんな二人の世話になっているのに、僕を転生させた駄女神は二人に文句ばかり言うので本当に頭が痛い思いです。

 

……そして、僕は今目の前の光景が信じられずにいます。

 

「アクアお姉ちゃん一緒に遊ぼう!」

 

「ええ。いいですよ。」

 

………その駄女神アクアが、魔国連邦(テンペスト)の子供達に笑顔を見せながら一緒に遊んでいるのです⁉︎

 

 

 

 

時は少し遡る。

日々の過酷な鍛錬を終えたカズマは、フォルテからの依頼で今日も遊戯王の運用実験の手伝いをしていた。

今まで決闘(デュエル)リングで行っていたが、今日は決闘盤(デュエルディスク)を使った運用実験を行なっている。

ディスクのデザインは当然、遊戯王アニメDMの次世代型。

 

 

カズマ 手札1枚 LP3800

 

メインモンスターゾーン

地属性 (レベル)10 古代の機械究極巨人(アンティークギア・アルティメットゴーレム) 攻4400

 

Ai(アイ) 手札3枚 LP2200

 

フィールド魔法

イグニスターAiランド

 

EX(エクストラ)モンスターゾーン

闇属性L(リンク)3 ダークナイト@イグニスター 攻2300

リンクマーカー↙︎↓↘︎

 

魔法・罠ゾーン

永続魔法 騎士道精神

 

Aiの決闘盤(デュエルディスク)はアニメで使用した自分専用のディスク。

 

カズマとAiがデュエルをして中々の攻防を繰り広げ、人間態のAiはこのターンで決着をつけようとする。

 

「バトル!ダークナイト@イグニスターで古代の機械究極巨人を攻撃!」

 

Aiの指示に従いダークナイトは古代の機械究極巨人に斬り掛かる。

 

「この瞬間、手札から速攻魔法Ai(アイ)打ちを発動!」

 

Aiのフィールドに電子生命体(イグニス)としての姿のAiが巨大ハンマーを振り下ろす光景が描かれた速攻魔法が出現した。

 

「このカードの効果で、俺のダークナイトは古代の機械究極巨人と同じ攻撃力となる。」

 

ダークナイト@イグニスター 攻2300→4400

 

「更にこの戦闘で破壊されたモンスターのコントローラーは、その元々の攻撃力分のダメージを受ける!」

 

「なっ⁉︎此処で相打ち狙いかよ!」

 

「いや、俺のフィールドには騎士道精神があるのを忘れてねぇか?」

 

「…あっ!」

 

永続魔法 騎士道精神。

その効果は、自分フィールド上のモンスターは同じ攻撃力の相手モンスターとの戦闘では破壊されない。

 

「俺だけが一方的に相手をぶちのめす…それがAi打ちだ!」

 

ダークナイトが古代の機械究極巨人を一刀両断し、究極巨人は火花を散らしながら爆発した。

 

「うわあああああ!」

 

カズマLP3800→0

 

 

 

 

「……うむ。今日も良い情報(データ)を得られたな。」

 

「ああ。彼らのお陰で開発も順調に進んでいる。」

 

カズマとAiのデュエルを見ていたフォルテと黎斗はそう話し合う。

 

決闘(デュエル)リングでカズマや湊翔達が様々なデュエルを繰り広げてくれたお陰で膨大な情報(データ)を得る事が出来、その情報(データ)によって決闘盤(デュエルディスク)の再現まで可能となった。

更に、…デュエルに関わるあの乗り物も再現出来た。

 

 

その後も、カズマにはAiと何度かデュエルをしてもらった。

 

 

 

「あ〜!やっぱAiは強えな。やっぱAIだけ合ってこっちの戦法を圧倒的に学習して対策されるもんな。」

 

Aiとのデュエルを終えたカズマは、魔国連邦(テンペスト)に戻って街の中を散歩していた。

 

「……はぁ。この魔国連邦(テンペスト)での生活ももう時期終わりか…。」

 

フォルテと士達によって時空の歪みの安定化がもう時期完了するとカズマは聞いてから、たまにこんな不意に溜息を吐いて呟いていた。

 

「元の世界に戻った時の為の訓練は無茶苦茶辛いけど、やりがいのある仕事や美味い飯に毎日入れる露天風呂に豪華な屋敷の生活……本当に最高だっからな。」

 

この世界に迷い込みフォルテ達と出会ってからの魔国連邦(テンペスト)での生活は、カズマにとって夢の様な生活だった。

ある程度労働を熟し、黎斗の元でゲームのテストプレイヤーとして毎日色んなゲームをプレイして豪華な暮らしを満喫……カズマにとって本当に夢の様な暮らしだった。

 

 

「……まぁ、アクアが毎回余計な事を起こすから大変なのは変わらないけど。」

 

カズマを転生させた水の女神…駄女神アクア。

見た目は女神に相応しい美しい存在だが、人間…女神性に大きな問題がある困った神様。

カズマや白夜の死因や恥ずかしい失態を馬鹿にし続けたり、女神なのに飲み食いした後をツケにして借金をしてはカズマ達に払ってもらったりしている。

性格はお調子者で能天気かつ、グータラで空気が読めない極めて尊大で自己中心的。

それ故に、この世界で世話になっているフォルテやリムルに対して魔王だからと何度も喧嘩越しに文句をいったり隙あらば攻撃を仕掛け様とする。

この世界のヤバい悪魔のディアブロとウルティマにさえ攻撃をし、何度カズマと湊翔が謝罪に頭を下げたか数え切れない。

 

そんなアクアの事を考えながら街を歩いていたカズマは、寺子屋まで来たその時に信じられない光景を目の当たりした。

 

それは、子供達に優しく接し一緒に遊ぶアクアの姿だった。

 

そして現在、カズマを目の前の光景が信じられず硬直している。

 

(…え?アクアが子供達と遊んでいる⁉︎笑顔を浮かべて……何で⁉︎)

 

アクアの事を知っているカズマからしたら本当に信じられない光景だった。

 

「ん?おいカズマどうした?」

 

「何かとんでもないものを見た様な表情を浮かべて?」

 

そんな時、白老達との特訓を終えた湊翔と白夜が現れ驚愕して固まっているカズマに声を掛けた。

 

「湊翔…白夜。……あれ?」

 

「「ん?」」

 

2人の存在に気付いたカズマは、震えながら寺子屋の方へと指を指した。

それにつられて湊翔と白夜はカズマの指差す方へと顔を向けると、純粋な笑顔で子供達と楽しく遊ぶアクアの姿が目に映った。

 

「……あれはアクアか?」

 

「いや……他人の空似だろ。」

 

湊翔と白夜も目の前の光景が信じられず唖然となった。

あのアクアが、子供達に優しく接して一緒に遊んでいるのだから…。

 

しばらくするとアクアは子供達と別れ寺子屋を後にした。

その際、子供達に向かって笑顔で手を振るっていた。

 

そんなアクアの様子を遠くから見ていたカズマ達。

 

「…アイツ一体どうしたんだ?」

 

「何か変な物でも食べたか頭を打ったんじゃないか…?」

 

「……後を付けてみるか。」

 

カズマ、白夜、湊翔の三人は、当然のアクアの変貌に異質差を感じ尾行する事にした。

 

 

尾行を続けるカズマ達は、アクアの行動に目を疑うばかりだった。

道に迷って困っている人に親切に道案内したり、重い荷物運んでいる人の手伝いをしたり、しまいには転んで怪我をした子供の傷を治療しても選ぶったりしせずに慈愛に満ちた笑みを浮かべて優しく頭を撫でていたのだ。

 

「……あれ本当にアクアか?」

 

「やっぱり空似だろ?」

 

「それか……偽物か?」

 

アクアを知るカズマ達は、目の前で善行を重ねるアクアの姿がどうしても信じられずにいたその時だった。

 

「やっと見つけたわ!」

 

聞き覚えのある声が聞こえ、声のする方へとカズマ達が振り向くと、そこにはなんともう1人のアクアがいてカズマ達が尾行していたアクアに向かって指差していた。

 

「ええっ⁉︎」

 

「アクアが2人⁉︎」

 

「やはりあっちのアクアは偽物か⁉︎」

 

カズマ達は状況が分からないが2人のアクアの前に飛び出た。

 

「おいアクア!」

 

「一体全体この状況はどういう事だ⁉︎」

 

「なんでお前が2人もいるんだ!」

 

2人のアクアに対して声を上げるカズマ達。

すると、そんなカズマ達に対して2人のアクアは慌てる事もなく口を開いた。

 

「あらカズマ達じゃない。」

 

「カズマさん、白夜さん、湊翔さん。こんにちは。」

 

指差していたアクアはカズマ達の知るアクアらしい態度を取り、カズマ達が尾行していたアクアは礼儀正しくカズマ達に頭を下げて挨拶した。

良く見ると、尾行していたアクアの瞳と胸元のリボンがピンク色となっていた。

 

 

「ちょっと貴女!今日は私に魔法を教わる約束だったでしょう!」

 

「すみませんアクアさん。その前に寺子屋の子供達と遊ぶ約束がありましたので…。」

 

カズマ達が尾行していたアクアが、カズマ達の知るアクアに頭を下げ謝罪する。

 

「…おい。これはどういう事だアクア?」

 

「お前はソイツを知っているのか?」

 

「そのもう1人のお前は一体誰なんだ?」

 

カズマ、白夜、湊翔の三人は状況が理解出来ず自分達の知るアクアに問い掛ける。

 

「あら?カズマ達は知らなかったかしら?この子はね、“イグニスのアクア”よ。」

 

「はい。」

 

アクアの紹介に、イグニスのアクアは笑顔で頷き答える。

 

「「「………えええ⁉︎」」」

 

アクアの言葉に驚愕の声を上げるカズマ達。

 

時は数日前に遡る。

カズマ達にゲームのテストプレイを頼んでいた事がアクアに気付かれ自分にも遊ばせる様にと喚くアクアを仕方なく連れて来た時に、イグニス達と出会いフォルテが改めて紹介したのだ。

 

「あら、貴女がイグニスのアクアね。私と同じ名前なんて奇遇ね。しかも水のイグニスなんて私に相応しいじゃない。」

 

「私も、貴女とこうして出会えて光栄です。」

 

自分と同じ名前でしかも水を司るイグニスであるアクアに、女神のアクアは親近感を覚え気に入った様だ。

 

「あれが水を司る女神アクアか……見た目は確かに女神ぽいな。」

 

Ai(アイ)失礼だぞ。相手は本物の神らしいからな。」

 

「でも、なんかAiみたいな感じだよね。」

 

「ウィンディの言う通りだ。…彼女(アクア)とは違う。」

 

「だが、女神を名乗るだけの力はある様だ。人に色んな人種や性格がある様に、神の世界でも似た様な事があってもおかしくないだろう。」

 

Ai(アイ)不霊夢(フレイム)、ウィンディ、アース、ライトニングの五人は、アクアが女神であると分析して認めてはいるが、女神らしい振る舞いが無く女神とは思えずにいた。

 

「ちょっと貴方達!こっちのアクアの仲間だから黙っていたけど、随分と色々言ってくれるじゃない!」

 

そんなAi達の会話を聞いた女神のアクアは、Aiに向かって文句を言い出す。

 

「アクア…落ち着け。今日はそんな事をする為に来たんじゃないだろう。」

 

そんな女神のアクアを宥めようとフォルテは声を掛けるも、この世界の魔王であるフォルテの言葉を女神のアクアが聞くはずがなかった。

 

「アンタは黙ってなさい!女神であるこの私が魔王の指図なんて聞くもんですか!」

 

そうして女神のアクアはAi(アイ)達に向かって色々文句を言い続ける。

そんな女神アクアの姿をみたフォルテは、軽く溜め息を吐くと真剣な表情となって女神アクア近寄り背後から頭を鷲掴みにする。

 

「ちょっ⁉︎いきなり何するのよ⁉︎女神であるこの私の頭を掴むなんて!」

 

いきなり頭をを掴まれ文句を言いながら女神アクアはフォルテの手を外そうとするがビクともしない。

そして、…フォルテは鷲掴みにしている手に力を込める。

 

「いっ痛い⁉︎痛い!痛い!痛い!女神の私にこんな事していいと思っているの⁉︎」

 

「ああ。アクアが問題を起こしたり、言う事を聞かなければ遠慮なくやってくれと二ラム(ゼウス)から了承を得ているからな。」

 

二ラムはアクアのこの世界でのこれまでの行動をフォルテと拓巳それからカズマ達から聞きて頭を押さえて溜息を吐いた。

そして、もしまたこの様な事を起こしたなら遠慮なくお仕置きしてくれと頼まれていたのだ。

 

ミシ…!ミシミシミシ!

 

「痛い痛い痛い痛ーい‼︎ごめんなさい!謝る!謝るから許して!いやー‼︎

 

アクアの頭から骨が軋む音が鳴り響き、痛みに堪え兼ねたアクアは必死にフォルテに謝るのだった。

 

「…うわぁ。あれめっちゃ怒っているよなフォルテは。」

 

「今まで溜まっていた怒りがあの手に宿っている様に見えるな…。」

 

「普段から怒ったりする姿を見た事ないから余計に怖く感じる。」

 

「…静かな怒りだ。」

 

「…私達もフォルテ様を怒らせる様な事はしない様に気を付けるべきだ。」

 

ライトニングの言葉にAi達は頷くのだった。

 

しばらくして容赦許された女神アクアは、鷲掴みにされた頭を涙目で撫でながらヒールをかけていた。

 

「うぅ。まだ頭が痛いんですけど……。」

 

「大丈夫ですかアクア?」

 

そんな女神アクアを心配しながらイグニスのアクアは肩に乗ってその頬に手を添える。

 

「うう…ありがとう。やっぱり貴女は優しいわ。」

 

こうしてイグニスのアクアと女神アクアはより仲良くなっていった。

 

それからしばらく経った頃、フォルテが女神アクアに一応声を掛けイグニスのアクアに女神アクアの力と姿を与えたいと頼んでみた。

 

「いいわよ!私の姿を得たあの子なら、きっと私の凄さを改めて皆に教えてあげられる筈だわ。」

 

あっさりアクアから了承を得たフォルテは、二ラム(ゼウス)から得ていた女神アクアに関する情報(データ)をイグニスのアクアに与えた。

それによって、イグニスのアクアは女神アクアの姿と力を得たのだ。

 

……何故女神アクア本人から情報を得なかったのか。

それは、……女神アクアの人格まで得てしまう危険性があったからだった。

 

 

「……そう言う事だったのか。」

 

「それでね。今日は私が魔法を教えて上げる約束をしていたのに中々来ないから探してたって訳。」

 

カズマ達にそう言った後、女神アクアはイグニスアクアの手を掴む。

 

「さあ、色々教えて上げるからいきましょう。」

 

「はい。」

 

女神アクアに手を引っ張られついてゆくイグニスアクア。

そんな2人のアクアが去っていくのを見送るカズマ達。

 

「……なぁ、うちのアクアとフォルテのとこのアクアを交換してもらえないかな。」

 

「やめろ。ただでさえあの駄女神がどれだけ迷惑かけているかはカズマが一番知っているだろうが。」

 

「気持ちは……分からなくもないけどな。」

 

普段のアクア知り、先程まで尾行していたイグニスアクアの女神に相応しい行動を見たカズマはそう湊翔達に問い掛けるのだった。

 

 

 

 

それから数日後。

 

決闘盤(デュエルディスク)の運用実験の為に檀黎斗が用意したフィールドに、女神アクアが立っていた。

 

「さあ!この私の腕前を見せて上げるわ!」

 

自信満々にフィールドに立つ女神アクアの左腕には、遊戯王VRAINS(ヴレインズ)に登場する新型ディスクを装着されている。

このヴレインズの新型ディスクは、デジタル化したカードを扱う電脳世界専用デュエルディスク。

ディスクからリング状のオブジェクト…デジタルカードスロットが出現し、デッキ・EXデッキ・墓地の各スロットを回転して切り替えそのスロットからカードを出し入れする仕組みとなっている。

フォルテシティ内…いやフォルテの電脳電子世界(スペクトルワールド)は電脳世界と同じ性質を併せ持つ異空間ゆえに、ヴレインズの新型ディスクも使用可能なのだ。

 

カズマ達の協力によって多くの情報(データ)を集められ、決闘盤(デュエルディスク)もアニメに登場した様々な型を作り上げる事が出来る様になった。

 

「……それで、最新型ディスクの運用テストをするのは分かるがなんでアクアの奴がやるんだ?」

 

「……フォルテと勝負する為だってよ。」

 

カズマの問いに答える白夜の話しによれば、二ラムに許可を得てから事あるごとに仕置きとしてフォルテからアイアンクローされ続けたアクアは、フォルテに対して遊戯王で勝負を挑んだそうだ。

 

「それでこの日の為にイグニスのアクアに協力してもらってデッキを組み上げ練習を繰り返してきたそうだ。」

 

「アイツ……最近姿を見ないと思っていたらそんな事を。」

 

白夜の話を聞いて頭を抱えながら溜め息を吐くカズマ。

 

「…どう考えてもアクアが問題を起こす方が悪いだろう。」

 

「まぁな。それで挑まれたフォルテはついでに新型決闘盤(デュエルディスク)の試験運用をアクアに頼んだ訳だ。」

 

「なるほどな。……ん?なんか近付いてくる音がしないか?」

 

湊翔からの説明も聞いて理解したカズマの耳に、何かがこのフィールドに近づいてくる音が聞こえてきた。

 

キュイイイイイイン!

 

…何かの機械音の様な音が聞こえてくる方へと皆が顔を向けると、フィールドに漆黒の一輪バイク…モノホイールが走行しながら入って来た。

 

「ちょっ⁉︎」

 

「あれは⁉︎」

 

その一輪バイクを見たカズマと湊翔は眼を見開いた。

何故なら、2人はそのバイクを知っているからだ。

 

色こそ違うが、あれは遊戯王5Dsに登場するDホイール…ホイール・オブ・フォーチュンだ。

本来は純白で青と金の装飾が施されているが、このフィールドに入ってきたホイール・オブ・フォーチュンは漆黒の機体に赤と金の装飾が施された真逆の色となっていた。

そんなホイール・オブ・フォーチュンに乗り運転しているのは……フォルテだった。

 

フォルテはそのまま走行しながらアクアの前で停車し止まると、左側のレバーアクセルに接続していたハイブリッド型の決闘盤(デュエルディスク)を分離させて自身の腕に装着してからアクアの前に立つ。

 

「待たせたな。」

 

「へぇ〜それがカズマ達が言っていたDホイールって乗り物ね。」

 

「ああ。俺専用機として改良を施したDホイール。…名はホイール・オブ・デーモンだ。」

 

悪魔…又は魔王の輪…実にフォルテに合っていそうな名だとカズマ達は思った。

 

デューオから得た様々な世界の膨大な情報(データ)の中にはDホイールの様々な設計情報(データ)もあり、カズマ達のデュエルの情報(データ)と爆速バイクのテストプレイの情報(データ)によってDホイールの再現に成功し、こうして試験走行を繰り返していた。

 

フォルテ専用機として改良されたホイール・オブ・デーモンには、三つの永久機関のエンジンが搭載されている。

 

完全な制御装置が組み込まれたモーメント。

エターナルサイクラー。

メビウスエンジン。

 

それら三つを小型化して搭載した究極のDホイールと呼べる機体となっている。

一輪バイクのモノホイール故に前方は見えず搭載したカメラから得た前面の景色を映し出しそれを見ながら走行する仕様となっている。

フォルテは魔力感知を使用する事で全体的に把握出来るので問題なく運転する事が出来る。

 

因みに、Dホイールの製造開発はネオレーザーマンに任せており、地下の研究施設で多次元プリンターによって製造されている。

ベスター達にも協力してもらってはいるが、今まで開発した物を含めて外の世界には出せないので、今の段階ではフォルテシティやデジタルワールドでのみ運用する予定となっている。

 

 

「さて、俺とのデュエルの為に必死にデッキを構築してきた様だが、納得のいくデッキは組めたのか?」

 

「当然よ!この私のデッキでアンタを倒してやるわ!」

 

フォルテの問いに対し、自信満々に声を上げるアクア。

そして、両者はディスクを構える。

 

いよいよ二人の決闘(デュエル)が始まる。

そんな時だった。

 

「そういえば、アクアの奴どんなデッキを組んだんだ?」

 

カズマがアクアがどんなデッキを使うのか皆に問い掛けた。

 

「アイツの事だから水の女神だから水属性のデッキじゃないのか?」

 

「なら、イグニスのアクアと協力して組んだから海晶乙女(マリンセス)デッキじゃないか?」

 

カズマの問いに白夜と湊翔がそう答えているうちに、決闘(デュエル)が始まった。

 

「「決闘(デュエル)‼︎」」

 

フォルテ 手札5枚 LP8000

 

女神アクア 手札5枚 LP8000

 

ルールはカズマと湊翔の時と同じマスタールール新

 

「さっき決まった通り、先攻は私よ!」

 

カズマ達が話している間に先攻後攻が決まりアクアの先攻で始まり、アクアが手を翳すとデジタルカードがアクアの前に出現した。

 

「いくわよ!まずは魔法カード トレード・インを発動するわ!」

 

アクアは自身の前に浮かぶ5枚のデジタルカードの中から1枚を選び指でタッチすると、そのカードが消えてアクアのフィールドにフォルテ達に見える様に出現した。

 

その魔法カードには、竜の像を何かの取引で売買している光景が描かれていた。

 

「このカードの効果で手札のレベル8の白き霊龍を捨ててデッキから二枚ドローするわ。」

 

アクアは墓地スロットに白き霊龍を送りデッキスロットから二枚カードをドローした。

 

アクア手札4→3→5枚

 

「更に魔法カード ドラゴン・目覚めの旋律を発動するわ。」

 

アクアは更に魔法カードを発動し、アクアのフィールドにロード・オブ・ドラゴンードラゴンの支配者が青眼(ブルーアイズ)を模したギターを弾いている姿が描かれた魔法カードが出現し効果を発動する。

 

「手札を1枚捨てて、デッキから攻撃力3000以上で守備力2500以下のドラゴン族モンスターを2枚手札に加えるわ。」

 

アクアは手札から1枚選んで捨てる。

 

「私は螺旋竜バルジを捨ててこの2枚を手札に加えるわ!」

 

アクアの手札から捨てられた螺旋竜バルジを墓地スロットに送りデッキスロットから手札に加えるカードをフォルテに見せる。

 

そのカードは…青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)2枚だった。

カードのイラストはTHE() DARK(ダーク) SIDE(サイド) OF(オブ) DIMENSIONS(ディメンションズ)のイラスト。

 

「っ⁉︎アイツ青眼デッキなのかよ!」

 

「そうきたか…。」

 

アクアのデッキが青眼デッキだと知った声を上げるカズマと湊翔。

 

「さあいくわよ!手札から魔法カード 大融合を発動よ!」

 

アクアのフィールドに融合によく似た魔法カードが出現した。

大融合には融合に描かれている渦に吸い込まれる悪魔とドラゴンに以外に魔法使いが加わった絵柄となっている。

 

「大融合の効果で手札の3枚の青眼(ブルーアイズ)を融合するわ!」

 

アクアの背後から3体の青眼の白龍が出現し飛翔。

そのまま上空で螺旋を描く様に飛び回り一つとなる。

 

「融合召喚!現れなさい!真青眼の究極竜‼︎」

 

アクアのフィールドに3体に青眼が融合し機械と生物が見事に混ざり合った様なハイブリットの3つ首の白龍が降臨する。

 

光属性 (レベル)12 真青眼の究極竜 攻4500

 

「真青眼の究極竜…美しいな。」

 

フォルテは自身に立ち上がる真青眼の究極竜に見入っていた。

身体に浮かび輝く青いラインが全身を駆け巡っている機械と生物のハイブリット体と呼べるであろう三つ首の竜それを、間近で見ているのだから。

 

「まだよ!更に手札から魔法カード 埋葬呪文の宝札を発動よ!」

 

アクアのフィールドに棺桶から不気味な手が出てその掌から魂が逃げ出している様な絵柄の魔法カードが出現した。

 

「「なっ⁉︎」」

 

アクアの使用した魔法に湊翔とカズマは驚き声を上げた。

 

「墓地の魔法カード3枚を除外してデッキから二枚ドローするわ。」

 

アクアのフィールドに虚空が出現し、そこからアクアが使用したトレード・イン、ドラゴン目覚めの旋律、大融合の3枚の魔法カードが出現し光の粒子となって消えた。

 

そして、アクアはデッキスロットから二枚ドローした。

 

アクア手札0→2枚

 

「おい!あれって…。」

 

「ああ。フォルテが再現したアニオリのカードだな。」

 

アニオリカードとは、遊戯王の原作漫画やアニメに登場はしたがOCG化されていないカード達。

フォルテはそのカード類もある程度再現しカズマと湊翔に相談しながら調整していたのだ。

 

 

「…アイツ、アニオリカードまで使うとは。」

 

「まぁ、…それだけフォルテに勝ちたいんだろう。」

 

OCGプレイヤーだった2人としては、アニオリカードは使うのには最初は若干の抵抗があったが、フォルテが再現したアニオリカードの調整を何度も協力しているうちにそれもなくなっていた。

 

 

アニオリカードを使い新たに2枚カードをドローしたアクアは、ドローカードを確認して笑みを浮かべた。

 

「ふふふ。流石は私ね!魔法カード 龍の鏡(ドラゴンズ・ミラー)を発動よ!」

 

アクアのフィールドに新たに龍を象った鏡の中から龍が出てくる光景が描かれた魔法カードが出現し効果を発動する。

 

「このカードの効果で墓地の青眼3体を融合するわ!」

 

アクアの前に龍の鏡が出現し、鏡の中に青眼の白龍3体が映し出され渦巻きながら融合する。

 

「融合召喚!いでよ!青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン)‼︎」

 

アクアの声に応える様に鏡の中から青眼の三つ首の竜が飛び出した。

 

光属性 (レベル)12 青眼の究極竜 攻4500

 

今アクアのフィールドに2体の究極竜が揃った。

 

「まだまだいくわよ!私は墓地から螺旋竜バルジの効果を発動するわ!」

 

アクアが手を翳してそう言うと、螺旋竜バルジのカードがアクアの前に出現した。

 

「私のフィールドに光属性・ドラゴン族の究極竜2体がいるからこのカードを守備表示で特殊召喚!」

 

バルジのカードから銀河の様に身体を螺旋状に丸める竜が出現。

 

闇属性 (レベル)8 螺旋竜バルジ 守2500

 

「更にEX(エクストラ)デッキから(レベル)8のライトエンド・ドラゴンを除外して、手札から光と昇華の竜(ライトエンドサプリメイション・ドラゴン)を特殊召喚!」

 

アクアの背後に天使の様な純白の翼を4枚生やした白竜の幻影が現れ時空の渦に吸い込まれると、全く同じ姿の白竜が渦から飛び出してきた。

 

光属性 (レベル)8 光と昇華の竜(ライトエンドサプリメイション・ドラゴン) 攻2600

 

「それから、私はこの2体のドラゴンでオーバーレイ!」

 

アクアが手を真上に掲げると、2体の竜は紫と黄の光となって飛翔。

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚‼︎」

 

二つの光が上空で螺旋を描く様に絡み合いながらアクアのフィールドに出現した銀河の渦に吸い込まれビックバンを起こす。

 

「現れなさい!藍眼の銀龍!」

 

アクアの声に応え、ビックバンの光の中から青眼の白龍に酷似した藍眼の銀龍が飛び出した。

 

光属性 黒星(ランク)8 藍眼の銀龍 攻4000

 

「私はX(エクシーズ)素材を一つ取り除いて藍眼の銀龍の効果を発動するわ!」

 

アクアの言葉に応え、藍眼の銀龍は自身の周囲を漂う光球を一つ喰らった。

 

「除外されている青眼の白龍を特殊召喚!」

 

アクアのフィールドに再び時空の渦が発生し、渦から青眼の白龍が飛び出した。

 

光属性 (レベル)8 青眼の白龍 攻3000

 

「更に、この効果で特殊召喚した青眼の攻撃力は1000ポイントアップ!」

 

青眼の白龍 攻3000→4000

 

この瞬間、アクアのフィールドに攻撃力4500の究極竜と攻撃力4000の藍眼と青眼の合計4体の強力なドラゴンが揃った。

 

アクア 手札0枚 LP8000

 

メインモンスターゾーン

光属性 (レベル)12 真青眼の究極竜 攻4500

光属性 (レベル)12 青眼の究極竜(ブルーアイズ・アルティメットドラゴン) 攻4500

光属性 黒星(ランク)8 藍眼の銀龍 攻4000

光属性 (レベル)8 青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン) 攻4000

 

「…マジか?アクアの奴よくこんな展開が出来たな。」

 

「イグニスのアクアが協力してくれたとはいえ、知力と運が低いアクアがここまで出来るとはな。」

 

「……遊びだからか?」

 

女神アクアは女神故に殆どのステータスが非常に高いが、知力が平均以下で運も最悪のステータス。故に、そんなアクアが青眼デッキをあそこまで回して展開した事にカズマ、湊翔、白夜は驚いたのだ。

 

カズマ達がアクアの展開力に驚ていると、カズマ達に声を掛ける者達が現れた。

 

「よっ!カズマ。湊翔。」

 

「二人も見に来たのだな。」

 

「まぁ、あの女神様だから心配だったんだろうね。」

 

声を掛けたのは、Ai(アイ)不霊夢(フレイム)、ウィンディのイグニスの3人だった。

因みに今日のAiは本来のイグニスの姿で来ている。

 

「あっAi(アイ)じゃねぇか。」

 

不霊夢(フレイム)とウィンディも。お前達も見に来ていたのか。」

 

「他の仲間達はどうした?」

 

「アクアとアースとライトニングは檀黎斗と共にこのデュエルの情報(データ)収集を行なっている。」

 

「そうか。」

 

湊翔達はAi達と軽く話し合う中、Ai(アイ)がフォルテとデュエルする女神アクアの方を見る。

 

「いや〜それにしてもあの女神様、今回はまともな手札でデュエル始められて良かったな。」

 

「ん?それはどう言う意味だAi(アイ)。」

 

Ai(アイ)の言葉にカズマは反応し問い掛ける。

 

「あの女神様、デッキを試す際ほぼ100%の確率で手札事故起こしてたんだ。」

 

「デッキ構築はアクアの協力で問題はなかった。」

 

「それなのに毎回手札事故を起こすから、僕達もびっくりだったよ。」

 

「……やはりか。」

 

Ai(アイ)達の話を聞いたカズマ達はやっぱりかと思った。

 

「でだ、女神のアクア様は自分にブレッシングって魔法を何度もかけてようやくデッキを回せる様になったんだよ。」

 

「確かに20回くらいは自分にかけていたよ。」

 

ブレッシング。

それはカズマ達の世界の魔法で、対象の幸運値を一定時間アップさせる効果がある魔法。

アクアはその魔法を自分自身に何度も重ねがけしていたのだ。

 

「ああ。…やっぱりブレッシングを使っていたか。」

 

「アクアの運ではおかしいとは思ってはいた。」

 

「今回もかなりのブレッシングを自分にかけているだろうな。」

 

カズマ達はAi(アイ)達から話を聞き、アクアのあの展開力に秘密に納得したのだった。

 

一方。ブレッシングで運を底上げする事で強力な青眼達を展開出来たアクアは上機嫌だった。

 

「ふふん!どうよ!これが私の実力よ!」

 

「ああ。大したものだ。こんな素晴らしい光景が見られるとは思わなかった。」

 

フォルテの目の前には、藍眼の銀龍に青眼の白龍とその究極竜が2体が唸り声を上げながらフォルテを睨んでいる。

 

青眼達から向けられる威圧に対し、フォルテは笑みを浮かべた。

 

「…遊戯や海馬そして十代もこの光景を見ながら立ち向かった訳だ。」

 

フォルテの脳裏に究極竜に負けじと勇敢に立ち向かった伝説の決闘者(デュエリスト)の3人の姿が思い浮かんだ。

 

 

「なら、俺も挑むまでだ!さぁアクア、ターンを進めろ!」

 

「えっ⁉︎たっ…ターンエンド。」

 

フォルテの圧に呑まれだアクアはそのままターンエンドした。

 

「ならいくぞ!俺のターン!ドロー!」

 

フォルテはデッキから一枚ドローする。

 

フォルテ手札5枚→6枚

 

「自分フィールドにモンスターが存在しない事により、手札のクリムゾン・リゾネーターの効果を発動。クリムゾン・リゾネーターを特殊召喚。」

 

フォルテのフィールドに、背に焔を背負い音叉を持った足の無い幽霊の様な悪魔が現れた。

 

闇属性 (レベル)2 クリムゾン・リゾネーター 攻800(チューナー)

 

「…やっぱり今回のフォルテのデッキはアレの様だな。」

 

「ああ。あのDホイールに乗って来た時から予想はしていたが…予想的中と言ったところだな。」

 

「だが、フォルテに相応しいデッキだと思うぜ。」

 

カズマ達は、フォルテが召喚したモンスターを見てフォルテのデッキがなんなのすぐに分かった様だ。

 

「自分フィールドにチューナーであるクリムゾン・リゾネーターが存在する事により、手札から風来王ワイルド・ワインドを特殊召喚!」

 

フォルテから更に、豹獣人の様なマントを羽織りし悪魔を特殊召喚する。

 

闇属性 (レベル)4 風来王ワイルド・ワインド 攻1700

 

(レベル)4 風来王ワイルド・ワインドに(レベル)2 クリムゾン・リゾネーターをチューニング!」

 

フォルテの声に応える様に、クリムゾン・リゾネーターは音叉を鳴り響きかせ光に包まれると、緑に輝く二つの光の輪となり風来王ワイルド・ワインドはその二つの輪を潜り半透明化し自身の(レベル)分の光となって輝く。

 

「紅き竜よ、琰魔を呼び起こす道を照らし出せ!シンクロ召喚!」

 

フォルテの召喚口上に合わせてワイルド・ワインドの光が一直線となり一筋の光となる。

 

「燃えよ、レッド・ライジング・ドラゴン!」

 

光の中から炎を纏いし悪魔竜が出現した。

 

闇属性 (レベル)6 レッド・ライジング・ドラゴン 攻2100

 

「レッド・ライジング・ドラゴンの効果発動!このカードのS(シンクロ)召喚に成功した時、墓地からリゾネーターモンスター1体を特殊召喚する。蘇れ、クリムゾン・リゾネーター!」

 

レッド・ライジング・ドラゴンの前に炎が燃え上がると、炎の中からクリムゾン・リゾネーターが飛び出した。

 

「そしてクリムゾン・リゾネーターの更なる効果を発動!俺のフィールドにクリムゾン・リゾネーター以外のモンスターがドラゴン族・闇属性S(シンクロ)モンスター1体のみの場合、手札・デッキからクリムゾン・リゾネーター以外のリゾネーターモンスターを2体まで特殊召喚する事ができる。俺は、ヴィジョン・リゾネーターとミラー・リゾネーターの2体をデッキから特殊召喚!」

 

クリムゾン・リゾネーターの背中の焔が大きく燃え上がり、その焔で中からクリムゾン・リゾネーターと良く似た背に鏡を背負ってリゾネーターとフォーチュンレディに酷似した角や服を身に付けたリゾネーターが出現した。

 

闇属性 (レベル)2 ヴィジョン・リゾネーター 攻400(チューナー)

 

光属性 (レベル)1 ミラー・リゾネーター 攻0 (チューナー)

 

「更に、自分フィールドにS(シンクロ)モンスターのレッド・ライジング・ドラゴンが存在する事により、手札からシンクローン・リゾネーターを特殊召喚!」

 

フォルテのフィールドにスペードを二つに割った様なオブジェクトを背負ったリゾネーターが出現する。

 

闇属性 (レベル)1 シンクローン・リゾネーター 攻100(チューナー)

 

フォルテのフィールドにレッド・ライジング・ドラゴンと四体のリゾネーターチューナーが召喚された。

 

「うわぁ…フォルテの奴本気になってるわ。」

 

「アクアの展開した青眼軍団に刺激されたか…。」

 

その様子見ていたカズマと湊翔は、これから起こるであろう展開を予想し苦笑いを浮かべた。

 

(レベル)6 レッド・ライジング・ドラゴンに(レベル)2 ヴィジョン・リゾネーターをチューニング!」

 

フォルテの声に応え、ヴィジョン・リゾネーターは音叉を鳴らして緑に輝く二つの光の輪となり、レッド・ライジング・ドラゴンがその輪を潜る。

 

「王者がもたらすは血の餐宴!真紅の魔竜よ!戦場にその爪痕を残せ!シンクロ召喚!」

 

フォルテの口上に合わせて、レッド・ライジング・ドラゴンは6つの光となって一直線に並び一筋の光となる。

 

「現れよ、スカーレッド・デーモン‼︎」

 

光の中より頭に悪魔の様な3本の角を生やし、黒い身体の全身に赤いラインが入り牙、前腕、肩、胸部、翼の膜も赤い悪魔竜が出現した。

 

その姿は、遊戯王5Dsに登場するジャック・アトラスのエースモンスターであるレッド・デーモンズ・ドラゴンと全く同じ姿。

そんなスカーレッド・デーモンの全身からは、真紅の闘気が放たれている。

 

闇属性 (レベル)8 スカーレッド・デーモン 攻3000

 

「あら?そんなモンスターじゃ私の青眼達には勝てないわ!」

 

スカーレッド・デーモンの登場で、スカーレッド・デーモンがフォルテのエースモンスターだと思いこんだアクアは、フォルテに向かってそう言い放つ。

 

「…フッ。これからが本番だ。シンクロ素材として墓地へ送らせたヴィジョン・リゾネーターの効果発動。デッキからレッド・デーモンズ・ドラゴンの名が記された魔法・罠カード1枚を手札に加える。」

 

フォルテはホイール・オブ・デーモンの決闘盤(デュエルディスク)を操作し、デッキからカードを1枚手札に加える。

 

「俺が手札に加えるのは永続魔法カード クリムゾン・ヘルガイア!そして、そのまま発動!」

 

フォルテのフィールドに大地から炎が噴き出しその炎の壁にレッド・デーモンズ・ドラゴンのシルエットが浮かび上がっている絵柄の永続魔法が出現した。

 

「さあ、いくぞ‼︎」

 

フォルテの全身から赤黒い炎の様な妖気(オーラ)が燃え盛る様に放出される。

 

(レベル)8のスカーレッド・デーモンに、(レベル)2のクリムゾン・リゾネーターと(レベル)1のミラー・リゾネーターとシンクローン・リゾネーターの3体のチューナーモンスターを

トリプルチューニング‼︎

 

フォルテの言葉に応える様に、3体のリゾネーターは燃え盛る炎の輪となりスカーレッド・デーモンがその輪を潜ると、炎の輪はスカーレッド・デーモンを中心に螺旋状に回転する。

 

「王を迎えるは三賢人!紅き星は滅びず、ただ愚者を滅するのみ!荒ぶる魂よ…天地開闢の時を刻め!シンクロ召喚!」

 

フォルテの口上に合わせる様に、スカーレッド・デーモンを包む様に螺旋回転する3つの炎の輪によって燃え盛る星はの様な火球となり、エクシーズ召喚時の様な炎によるビックバンが起こった。

 

「現れろ、スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン‼︎」

 

炎のビックバンの中から姿を現したのは、燃え盛る様な真紅の身体を持つ荒々しくも美しい紅蓮の龍神だった。

 

闇属性 (レベル)12 スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 攻4000

 

「スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴンの攻撃力は自分の墓地のチューナーモンスターの数×500ポイントアップ。俺の墓地のチューナーの数は四体。よって攻撃力が2000ポイントアップする。」

 

スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 攻4000→6000

 

「攻撃力6000⁉︎」

 

いきなり攻撃力6000のモンスターの出現に、アクアは驚き声を上げる。

 

「そして、シンクロ素材となったシンクローン・リゾネーターとスカーレッド・デーモンの効果発動。まずはシンクローンリゾネーターの効果で墓地のリゾネーターモンスター1体を手札に加える。俺はヴィジョン・リゾネーターを選択する。」

 

フォルテの墓地からヴィジョン・リゾネーターのカードが排出され、手札に加わる。

 

フォルテ手札3→4枚

 

スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 攻6000→5500

 

墓地のチューナーが減り、スーパーノヴァの攻撃力が500ダウン。

 

「次はスカーレッド・デーモンの効果。モンスターゾーンのこのカードが墓地に送られた事により、EX(エクストラ)デッキからレッド・デーモンズ・ドラゴンをS(シンクロ)召喚扱いで特殊召喚する!」

 

フォルテのフィールドにオレンジに輝く光の柱が立ち昇る。

 

「王者の鼓動、今ここに列を成す。天地鳴動の力を見るがいい!シンクロ召喚!」

 

シンクロ召喚扱い故に召喚口上をフォルテは述べる。

フォルテの口上に合わせて光の柱の中から、スカーレッド・デーモンと全く同じ姿の悪魔竜が出現する。

 

「我が魂、レッド・デーモンズ・ドラゴン!」

 

そう。本家レッド・デーモンズ・ドラゴンの登場。

 

闇属性 (レベル)8 レッド・デーモンズ・ドラゴン 攻3000

 

「更に、ドラゴン族・闇属性S(シンクロ)モンスターのS素材として墓地に送られたので、相手フィールド上の攻撃表示モンスター全てを破壊する!」

 

「何ですって⁉︎」

 

フォルテが語ったスカーレッド・デーモンの更なる効果にアクアは驚愕の声を上げる。

 

そして、スカーレッド・デーモンの効果で特殊召喚されたレッド・デーモンズ・ドラゴンは、その右腕に真紅の闘気を集約させ纏う。

 

「全てを引き裂け!デモン・スクラッチ!

 

フォルテの声に応え、レッド・デーモンズ・ドラゴンはアクアのフィールドにいる青眼(ブルーアイズ)達目掛けて腕を振るって爪撃波を放つ。

 

放たれた爪撃波により、青眼の白龍、藍眼の銀龍、青眼の究極竜の3体は引き裂かれ破壊された。

 

「そんな…私の青眼達が……⁉︎」

 

せっかく揃えた強力なモンスターが一撃で破壊された事に戸惑うアクア。

 

「…でっでも、大融合で召喚した真青眼の究極竜は破壊されないわ!」

 

アクアの言う通り、大融合で融合召喚したモンスターはカード効果では破壊されず、貫通効果を得ている。よって、真青眼の究極竜は爪撃波を弾き破壊を免れていた。

 

「ああ。知っているさ。それに、俺の本気はまだまだこれからだ!俺は永続魔法クリムゾン・ヘルガイアの効果を発動!フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された事により、墓地からレッド・デーモンズ・ドラゴンを特殊召喚する事ができる。」

 

「…何言っているの?アンタの墓地にはレッド・デーモンズ・ドラゴンはいないじゃない!」

 

「…スカーレッド・デーモンはその効果によって、フィールドと墓地ではレッド・デーモンズ・ドラゴンとして扱う。」

 

「……ええ⁉︎」

 

フォルテの言葉にアクアが驚くと、フォルテのフィールドに存在するクリムゾン・ヘルガイアのカードから炎の柱が燃え上がり、その炎の中から真紅の闘気を纏いしスカーレッド・デーモンが出現した。

 

「俺はチェーン・リゾネーターを通常召喚。」

 

フォルテのフィールドに鎖を背負いしリゾネーターが召喚された。

 

光属性 (レベル)1 チェーン・リゾネーター 攻100(チューナー)

 

「チェーン・リゾネーターの効果発動。俺のフィールドにS(シンクロ)モンスターが存在し、このカードは召喚に成功したのでデッキから別のリゾネーターモンスターを特殊召喚する。俺は2体目のクリムゾン・リゾネーターを特殊召喚。」

 

チューナー・リゾネーターが鎖を操る円を描くと、その円の中からクリムゾン・リゾネーターが出現した。

 

「更に手札1枚捨てて、ボーン・デーモンを特殊召喚。」

 

フォルテのフィールドに身体が無数の骨でできた白髪の悪魔が出現。

 

闇属性 (レベル)4 ボーン・デーモン 攻1800

 

「ボーン・デーモンの効果発動。デッキから悪魔族チューナー1体を墓地に送る事で、自分フィールドのモンスター1体の(レベル)を1変動させる。俺はデッキからレッド・リゾネーターを墓地へ送り、チェーン・リゾネーターの(レベル)を1上げる。」

 

チェーン・リゾネーター (レベル)1→2

 

(レベル)8 スカーレッド・デーモンに(レベル)2のクリムゾン・リゾネーターと(レベル)2となったチェーン・リゾネーターの2体のチューナーモンスターをダブルチューニング!

 

フォルテの言葉に応え、クリムゾン・リゾネーターとチェーン・リゾネーターは四つの炎の輪となり、スカーレッド・デーモンがその炎の輪を潜る。

 

「王者と悪魔、今ここに交わる!荒ぶる魂よ!天地創造の叫びを上げよ!シンクロ召喚!」

 

フォルテの口上と共に、スカーレッド・デーモンを包む様に炎の輪が螺旋回転し再び炎の火球となる。

 

「いでよ!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン‼︎」

 

火球が弾け中から姿を現したのは、先ほどフォルテが召喚したスーパーノヴァの進化前である真紅の悪魔竜…スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン。

 

闇属性 (レベル)12 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 攻3500

 

「スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンも、墓地のチューナーの数×500ポイント攻撃力が上昇する。」

 

フォルテの墓地に存在するチューナーモンスターは6体。よって攻撃力が3000上昇する。

 

スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 攻5500→7000

スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 攻3500→6500

 

「攻撃力7000と6500⁉︎」

 

あまりにも圧倒的過ぎるその攻撃力にアクアはまた声を上げるのだった。

 

「まだだ!俺は手札に戻したヴィジョン・リゾネーターを特殊召喚!」

 

フォルテのフィールドに再びヴィジョン・リゾネーターが姿を現す。

 

「このカードはフィールドに(レベル)5以上の闇属性モンスターが存在する場合に手札から特殊召喚できる。俺は(レベル)4のボーン・デーモンに(レベル)2のヴィジョン・リゾネーターをチューニング!」

 

フォルテは更なるシンクロモンスターを召喚。

 

「シンクロ召喚!レッド・ライジング・ドラゴン!」

 

フォルテのフィールドに2体目のレッド・ライジング・ドラゴンが出現。

 

S(シンクロ)召喚に成功したレッド・ライジング・ドラゴンの効果発動!墓地からレッド・リゾネーターを特殊召喚!」

 

フォルテのフィールドに、先程ボーン・デーモンの効果で墓地へ送られた体が炎でできたリゾネーターモンスターが出現した。

 

炎属性 (レベル)2 レッド・リゾネーター 攻600(チューナー)

 

「特殊召喚したレッド・リゾネーターの効果発動!フィールドの表側表示モンスター1体を選び、そのモンスターの攻撃力分だけ自分のLP(ライフポイント)を回復する。俺は、…スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴンを選び、その攻撃力7000ポイント分だけライフを回復する。」

 

レッド・リゾネーターが音叉を鳴らすと、スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴンから赤いエネルギーがフォルテへと流れ込む。

 

フォルテ LP8000→15000

 

「ら、LP(ライフ)が15000って……⁉︎」

 

もう何度驚けば気が済むのか分からない……そうアクアは表情で語っている。

 

(レベル)6レッド・ライジング・ドラゴンに(レベル)2レッド・リゾネーターをチューニング!シンクロ!」

 

そんなアクアの事は知らないとばかりに、フォルテは更に展開を続ける。

 

「現れよ!レッド・デーモンズ・ドラゴン!」

 

フォルテは2体目のレッド・デーモンズをシンクロ召喚した。

 

「更に、俺は墓地に存在する地縛神スカーレッド・ノヴァの効果発動!」

 

フォルテの背後に紫の炎によって地上絵が描かれ、その地上絵から無数の蛇を従える巨大な真紅の魔神が出現した。

 

「なっ⁉︎そんなモンスターいつの間に墓地へ送ったのよ⁉︎」

 

「ボーン・デーモンを特殊召喚する際だ。」

 

ボーン・デーモンを特殊召喚する為に手札から捨てたカード…それが地縛神スカーレッド・ノヴァだったのだ。

 

「地縛神スカーレッド・ノヴァの効果により、このカードを除外する事で自分フィールドの表側表示のレッド・デーモンズ・ドラゴンを墓地に送り、EX(エクストラ)デッキからスカーレッド・ノヴァ・ドラゴン1体をS(シンクロ)召喚扱いで特殊召喚する!」

 

フォルテの背後にいた地縛神スカーレッド・ノヴァは、真紅に輝くエネルギーとなってフォルテのフィールドに存在するレッド・デーモンズ・ドラゴンの1体を包み込む。

 

「シンクロ召喚!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン‼︎」

 

フォルテの声を応える様に真紅のエネルギーが弾け飛び、フォルテのフィールドに2体目のスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンが降臨した。

 

「墓地のチューナーモンスターが更に1体増えた事により、スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンの攻撃力が更に500上昇する。」

 

墓地のチューナーモンスターは7体。よって合計3500ポイントアップする。

 

スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 攻7000→7500

スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 攻3500→7000

 

こうしてフォルテは手札を全て使い切り、展開を終えた。

 

フォルテ 手札0 LP15000

 

EX(エクストラ)モンスターゾーン

闇属性 (レベル)12 スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 攻7500

 

メインモンスターゾーン

闇属性 (レベル)12 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 攻7000

闇属性 (レベル)12 スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 攻7000

闇属性 (レベル)8 レッド・デーモンズ・ドラゴン 攻3000

 

魔法・罠ゾーン

永続魔法 クリムゾン・ヘルガイア

 

「……凄ぇ!」

 

「まさに圧倒的だな。」

 

「フォルテ…恐るべしだな。」

 

スカーレッド・スーパーノヴァだけでなく、スカーレッド・ノヴァ2体とレッド・デーモンズまで召喚し圧倒的なフィールドを作り上げたフォルテにカズマ達は感心していた。

 

「…ちょっと。なんなのこれ⁉︎こんな事ってありなわけ⁉︎」

 

アクアは自分が展開した青眼達が破壊されただけでなく、自分より圧倒的な展開力を見せたフォルテの戦術に理解が追いついていない様だった。

そんなアクアを他所に、フォルテは攻撃準備を始める。

 

「永続魔法クリムゾン・ヘルガイアの効果を発動。レッド・デーモンズ・ドラゴンまたはその名が記されたカードを1枚を自分のデッキ・墓地から手札に加える事ができる。俺はデッキから速攻魔法アブソリュート・パワーフォースを手札に加えそのまま発動!」

 

フォルテのフィールドに、レッド・デーモンズ・ドラゴンが必殺の掌底を放とうしている光景が描かれた速攻魔法が出現する。

 

「アブソリュート・パワーフォースの効果により、レッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃力は1000ポイントアップする。」

 

そして、そのカードからレッド・デーモンズ・ドラゴンに向かって炎が噴出され、レッド・デーモンズ・ドラゴンは右腕にその炎を纏う。

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン 攻3000→4000

 

「バトル!まずはレッド・デーモンズ・ドラゴンで攻撃!」

 

グウオオオオ!

 

フォルテの声に応えレッド・デーモンズ・ドラゴンは咆哮する。

 

「この瞬間、永続魔法クリムゾン・ヘルガイアの更なる効果発動!レッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃宣言時に、相手フィールドのモンスター全てを裏側守備表示にする。」

 

クリムゾン・ヘルガイアのカードから炎が噴出し、その炎がアクアのフィールド全て包む炎の旋風となった。

 

「きゃあ⁉︎」

 

突然の炎の旋風にアクアは両腕て顔を保護する。

 

やがて炎の旋風が止むと、アクアのフィールドにいた真青眼の究極竜は裏側守備表示となっていた。

 

「ッ⁉︎そんな⁉︎」

 

この突然の状況にアクアは声を上げるが、フォルテの攻撃は止まらない。

 

「ゆけ!レッド・デーモンズ・ドラゴン‼︎

 

フォルテの命に従い、レッド・デーモンズ・ドラゴンは裏守備となった究極竜に攻撃を仕掛ける。

 

「アブソリュート・パワーフォース‼︎」

 

フォルテの声に応え、レッド・デーモンズ・ドラゴンは炎を纏う右腕に更なる炎を燃え上がらせ、真紅に燃え上がる掌底を裏守備となった究極竜に向かって繰り出す。

 

迫るレッド・デーモンズ・ドラゴンの掌底に、裏守備となっていた真青眼の究極竜が表側となって再び姿を現す。

 

真青眼の究極竜 守3800

 

「アブソリュート・パワーフォースの効果により、レッド・デーモンズ・ドラゴンの攻撃は貫通し相手に倍の戦闘ダメージを与える!」

 

レッド・デーモンズ・ドラゴンの掌底が真青眼の究極竜に命中。

その強大な炎の力が真青眼の究極竜を焼き尽くし大爆発を起こした。

 

4000−3800=200×2=400

 

「きゃあああああ!」

 

たった400ダメージとは思えない凄まじい爆風がアクアを襲う。

 

アクアLP8000一400=7600

 

そして、アクアを守るモンスターはいなくなった。

 

「これで最後だ!スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴンと、2体のスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンでアクアにダイレクトアタック‼︎」

 

「「「グオオオオオオオ‼︎」」」

 

スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴンと2体のスカーレッド・ノヴァ・ドラゴンは、その身に炎を纏ってアクア目掛けて突進する。

 

「えっ⁉︎ちょっちょっと待て⁉︎待ってよー⁉︎

 

迫る3体の紅蓮の竜に対しアクアは泣きながら叫ぶしかなかった。

 

「喰らえ!トライバーニング・ソウル‼︎」

 

3体のスカーレッド・ノヴァの炎が一つとなって、炎の彗星となってアクア目掛けて突っ込む。

 

「いっやああああああああ‼︎」

 

アクアは悲鳴の叫びを上げながら炎の彗星に呑まれて大爆発した。

 

スカーレッド・スーパーノヴァ・ドラゴン 攻7500

スカーレッド・ノヴァ・ドラゴン 攻7000×2体

 

7500+7000+7000=21500

21500ー7600=13900

 

アクアLP7600→0

 

合計21500のダメージを喰らったアクアは、その衝撃で吹き飛び床に頭を打って気絶した。

 

そして、決闘盤(デュエルディスク)の試験運用でのデュエルはフォルテの勝利で終わった。

 

デュエル後、気絶したアクアは魔国連邦(テンペスト)の屋敷へとフォルテの眷属であるエージェント達に運ばれていった。

 

そしてデュエルを終えたフォルテは、デュエル情報(データ)を黎斗の元に送った後、カズマ達と先程のアクアとのデュエルについて話し合っていた。

 

「フォルテ!凄かったぜ‼︎スカーレッド・スーパーノヴァだけじゃなく、2体もスカーレッド・ノヴァを召喚するなんて‼︎」

 

「しかも、レッド・デーモンズ・ドラゴンまで召喚してたからな。」

 

「それで後攻ワンターンキル…。アクアが相手だったとはいえ本当に凄かったぜ。」

 

カズマ、湊翔、白夜の3人はフォルテのプレイを絶賛した。

 

「ありがとうな。そう言って貰えると嬉しいものだ。」

 

「にしても、あそこまで容赦なくアクアを叩きのめすとはな…。」

 

「なんか、…日頃のアクアに対する怒りが込められている気がしたな。」

 

「……そんな筈はない……とは言えないな。」

 

「やはりあるよな。」

 

日頃のアクアの魔国連邦(テンペスト)の行いやリムルやフォルテに対する問題行動の数々……あのデュエルでフォルテがどれだけアクアに対して怒っていたのかカズマ達は十分理解出来るので苦笑いん浮かべた。

 

「にしても、スカーレッド・デーモンやレッド・デーモンズが2体も召喚される光景を見ていたら、アニメの偽ジャックの事を思い出したな…。」

 

「確かに…。」

 

「あの偽ジャックの召喚した三色・デーモンズか。」

 

カズマの言葉に湊翔と白夜の2人も思い出した。

 

遊戯王5Ds(ファイブディーズ)

遊戯王アニメ三作目にしてもっとも好評だった作品。

フォルテのDホイールとレッド・デーモンズ・ドラゴンはその5Dsに登場するジャック・アトラスの使用するもの。

 

そのアニメ83話と84話に登場したのが、ジャックをコピーしたアンドロイドの偽ジャック・アトラス。

使うデッキカードもジャックのカードを複製したもので、アニメ世界で1枚しかないレッド・デーモンズ・ドラゴンを3枚入れていた。

そして、その複製された3枚のレッド・デーモンズ・ドラゴンは、本当との区別の為かソリッドビジョンで出現した際、レッド・デーモンズの牙、前腕、肩、胸部、翼の膜、身体の全身にあるラインなど赤い箇所がそれぞれ個体ごとに紫・青・黄となっていた。

 

「アニメに登場したしCGで活躍したから、フォルテが使った漆黒のサイバー・エンドみたいにイラスト違いでOCGかするかなって期待していたな。…あの紫の奴もカッコよかったし。」

 

「まぁ、…確かにそうだな。」

 

「ブラック・マジシャン、青眼、真紅眼などイラスト違いが多くあったからな。それくらい出てもおかしくないとは思ったな。」

 

カズマの言葉に湊翔と白夜は頷きながらそう言った。

紫の個体はアニメ2話連続で登場した上に一度はジャックに勝っているので印象も大きく色合いも良かった。

因みに、その三色・デーモンズはアニメのワンシーンを再現したOCGの罠カードである大いなる魂の絵柄となっている。

 

そんな時だった。近くでカズマ達の話を聞いていたAi(アイ)達が思い出した様に口を開いた。

 

「あっなるほど!だからフォルテはあの色違いレッド・デーモンズを作ったのか。」

 

「しかも、オリジナルとは違う効果にしたリメイクと呼べるカードになっていたな。」

 

「まぁ、フォルテの前世のOCG…コ◯ミも同じカードで姿が変わったモンスターを個別にカードにしていたからね。ラーの翼神竜とか、紋章神コート・オブ・アームズとかね。」

 

Ai(アイ)の言葉に続いて不霊夢(フレイム)とウィンディもそう口を開いた。

 

「えっ?…どういうこと?」

 

「もしかして、前に見せてくれた真シリーズやアニオリ以外にもオリジナルカードを作っているのか?」

 

「そうなのかフォルテ?」

 

Aiの話を聞いたカズマ達はフォルテに問い掛ける。

 

「ん?ああ、その通りだ。この世界でカードを作っているのは俺達だからな。OCGを基準にはしているが、オリジナルカードもある程度開発している。」

 

「マジか⁉︎なあ、それって見せてもらえたりするか?」

 

「別に構わないぞ。」

 

そう言って、フォルテはデッキとは別に持っていた3枚のオリジナルカード…三色のレッド・デーモンズ・ドラゴンをカズマ達に見せた。

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・モーブ

レベル8/闇属性/ドラゴン族/シンクロ/効果

攻撃力3000/守備力2000

【召喚条件】

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

【効果】

このカード名はルール上「レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱う。

①:このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事が出来る。

②:このカードが相手モンスターを攻撃したダメージ計算後に発動する。その相手モンスターの元々の攻撃力と元々の守備力の内、高い方の数値分のダメージを相手に与える。

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・メイズ

レベル8/闇属性/ドラゴン族/シンクロ/効果

攻撃力3000/守備力2000

【召喚条件】

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

【効果】

このカード名はルール上「レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱う。

①:1ターンに1度、自分にダメージを与える魔法・罠・モンスター効果を相手が発動した時に発動できる。自分が受けるその効果ダメージの代わりに、相手はその数値の倍のダメージを受ける。

②:1ターンに1度、このカードが相手の表側表示モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。

その相手モンスターの元の攻撃力の半分の数値分このカードの攻撃力をアップする。

 

レッド・デーモンズ・ドラゴン・シアン

レベル8/闇属性/ドラゴン族/シンクロ/効果

攻撃力3000/守備力2000

【召喚条件】

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

【効果】

このカード名はルール上「レッド・デーモンズ・ドラゴン」として扱う。

①:このカードは相手のカード効果の対象にならず、対象を指定しないカードの効果を受けない。

②:1ターンに1度、自分のメインフェイズに発動できる。相手フィールドの全ての表側表示のカードの効果を無効化し破壊する。その後、この効果で破壊したカードの数×500ダメージを相手に与える。

この効果の発動に対して、相手はカードの効果を発動できない。

 

カードイラストともそれぞれ違うものとなっている。

 

(モーブ)はアニメ83話で偽ジャックが本物のジャックとの初デュエルでシンクロ召喚して登場した瞬間のイラスト。

 

(メイズ)はアニメ1話で本物のレッド・デーモンズ・ドラゴンがクリムゾン・ヘルフレアを放とうしている姿のイラスト。

(メイズ)も同じ構えで放っていたのでこのイラストが選ばれた。

 

(シアン)はアニメ106話ゴースト氾濫!でシンクロ召喚された瞬間のイラスト。

 

 

「へぇ〜こうして見ると、OCGにあってもおかしくない出来だよな。」

 

「効果も悪くないと思うな。」

 

「名前の後にそれぞれを表す色名をつけた訳だな。」

 

「ああ。スカーライトやタイラント風にしてみた。」

 

「この(モーブ)の①の効果は、アニメでの破壊神の系譜での2回攻撃の再現だよな?」

 

「流石はカズマだな。その通りだ。」

 

「なら②の効果は他のカードから得たものだな。効果からして、トポロジック・ボマー・ドラゴンとE-HEROインフェルノ・ウィング効果を合わせた様だな。」

 

「正解だ。良く分かったな湊翔。」

 

「ん〜。(メイズ)の①はまんまクリムゾン・ヘルフレアの効果で②はブラック・ミストの効果だな。(シアン)の①は様々な効果による耐性で、②はスカーライトの効果を改良強化した感じだな。」

 

「おっ、白夜も分かるか。」

 

「3枚ともスカーライトとは違って、ハーピィ・レディと同じルール効果でレッド・デーモンズ・ドラゴンとして扱うのか。」

 

「まぁ、元々はレッド・デーモンズ・ドラゴンの複製カードだったからな。アニメでのイラストも全く同じだったし納得できるな。」

 

「アクアとのデュエルでは何故使わなかった?試すなら丁度良いと思ったが…?」

 

「…もしアクアとのデュエルで使ったら、アクアが必ず文句を言ってくると考えた。」

 

「「「ああ〜。」」」

 

フォルテの言葉にカズマ達は納得した。

アクアの事だ。自分にだけ有利なカードを使うなんて卑怯とか言って喚く姿が簡単に想像できた。

 

「なぁ、他にもオリカあるのか?」

 

「まだ開発中のものが1枚はある。」

 

「どんなカードだ?」

 

「これだ。」

 

フォルテは開発中のカードを見せる。

名前とイラストと攻守、それから召喚条件だけが記されたカードだ。

 

スカーレッド・セイヴァーノヴァ・ドラゴン

レベル12/闇属性/ドラゴン族/シンクロ/効果

攻撃力4000/守備力3500

【召喚条件】

「救世竜セイヴァー・ドラゴン」を含むチューナー3体+「レッド・デーモンズ・ドラゴン」

このカードは上記のカードをS(シンクロ)素材としたS(シンクロ)召喚でのみEX(エクストラ)デッキから特殊召喚できる。

 

容姿

スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンがセイヴァー・デモン・ドラゴンと融合しその姿を纏った様な姿。

シューティング・セイヴァー・スター・ドラゴンと酷似している。

 

「おお!スカーレッド・ノヴァ・ドラゴンのセイヴァー化か!」

 

「シューティング・スター・ドラゴンのセイヴァー化が存在しているから、スカーレッド・ノヴァのセイヴァー化もあってもおかしくないな。」

 

「赤い竜と地縛神の力を宿したレッド・デーモンズ・ドラゴンの進化態か。効果がどんなものになるのか楽しみだな。」

 

こうしてフォルテはカズマ達と遊戯王での開発中のカードなど様々な事を語りあった。

 

 

それからの数日でフォルテはカズマ達と色々な交流をした。

鍛錬は勿論。黎斗の開発したゲームや遊戯王のテストプレイを続けてもらった。

それから、フォルテがめぐみんから爆裂魔法を学びその爆裂魔法に改良を施し同時に3連放てる三連爆裂魔法(トライエクスプロージョン)と魔力消費を徹底的に抑えながら威力を強化した真爆裂魔法(ネオエクスプロージョン)を完成させてめぐみんに教えて喜んでもらった。

 

他にはデューオから378億体存在して、1体で星を滅ぼせる力を持つ伝説の禁断の力を授かっていたフォルテが、その禁断の力の解析を漸く完了させ得る事が出来た上に、カズマにその禁断の力を与えた。

 

他には武劉にLBCSのテスト運用を手伝ってもらい、武劉から得た情報(データ)を基に究極のLBXの能力を宿したレイズバックルを完成させて拓巳に託した。

 

それから、アトロポス達の情報(データ)を貰ったりもした。

 

そうした日々が過ぎてゆき、遂に別れの時が来た。

時空の歪みも安定し、カズマ達が元の世界に帰れる様になったので、魔国連邦(テンペスト)の皆がカズマ達を見送るために集まった。

 

「カズマ殿!もう帰ってしまわれるのであるか⁉︎」

 

「あっという間であったな…。」

 

「おいおい。そんな顔してるとまたヘタレとか言われちまうぞ?俺も名残惜しいけど、元気でな!」

 

ガビルとランサーはカズマとの別れを惜しみ、そんな2人に対しカズマは笑顔を見せながら励ます。

 

「皆さんの来訪は、良い刺激になりました。」

 

「もしまた巡り合わせがあったなら、その時はまた。」

 

「お世話になりました。」

 

「次会う時は、朱菜さんやアイリスにも爆裂魔法を伝授してあげますよ!その時は、一緒にこのローブを着てレッツ爆裂です!」

 

「えっ?ええと……。」

 

「考えておくね…。」

 

朱菜とアイリスがトウカとめぐみんに別れの挨拶をし、それに対してめぐみんはまたあったなら一緒に爆裂魔法を放とう言うと、朱菜とアイリスは苦笑いを浮かべた。

 

「フォルテもありがとうございます。新たな爆裂魔法を教えてくれて。」

 

「ん?何の話だよ?」

 

「そういえばカズマ達にはまだ言ってなかったな。殺戮人形(キラードロイド)天馬(ペガサス)を一撃で倒しためぐみんの爆裂魔法を見て、めぐみんに爆裂魔法を教わり、その爆裂魔法から新たな爆裂魔法を編み出してめぐみんに教えたんだ。」

 

何も知らないカズマにフォルテはそう説明した。

 

「ありがとうね。こんなに美味しい物を頂いちゃって!此処での事を思い出しながら、ちびちび飲ませてもらうわ!」

 

「は、はい。喜んでいただけて幸いです。」

 

「やれやれ。」

 

別れの際に、アクアがまたフォルテとリムルに絡まない様に、お土産として魔国連邦(テンペスト)産のお酒を大量に渡した。

それによりアクアは上機嫌となり、湊翔は安堵しながら呆れた様に首を振るっていた。

 

「シズさん、色々ありがとうございました!」

 

「ううん。こっちこそ色々とありがとう。朱翼達の日々は凄く楽しかった。」

 

「白夜、己の精進を忘れなよ。」

 

「ああ、分かってあるぜ猗窩座。」

 

「お前もしっかりやるのだぞ武劉。」

 

「ああ。色々と世話になった憎珀天。」

 

 

朱翼と白夜と武劉は、毎日自分達の鍛錬相手をしてくれていたシズさんと猗窩座と憎珀天に別れの挨拶をした。

 

 

「じーっ………。」

 

「な……なんでしょうか?こちらをじっと見て……。」

 

「い、いや別になんでもない。ただ、もう二度と本物に会えないかと思うと……。」

 

「ほ、本物……?」

 

「リグルドさん。気にしない方が身の為っすよ。」

 

ダクネスが相変わらずの性癖でリグルドを見つめており、その視線にリグルドは冷や汗を流し、ゴブタは同情の眼差しを向けるのだった。

 

皆がそれぞれに別れの挨拶を済ませる中、湊翔もフォルテに別れの挨拶をする。

 

「フォルテ。色々と世話になったな。ありがとう。」

 

「いや、こっちこそ色々て良い刺激的な日々を過ごせた。お陰て新たな力を得る事も出来た。」

 

湊翔達と出会わなければ、フォルテはこれほどの力を得る事はなかっただろう。

 

「それから湊翔。お前に一つアドバイスを言っておく。」

 

「ん?」

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

ニラム(ゼウス)から湊翔の真実を知っているフォルテは真剣な表情でそう言った。

 

「…ああ。」

 

「後、これを渡しておく。」

 

湊翔の返事を聞いたフォルテは、湊翔にある物を渡した。

それは、なんの能力も機能も備わっていないブランクの大型レイズバックルと、何かの招待状の様な物だった。

 

「これは?」

 

「この先、湊翔にとって必要となるレイズバックルだ。それと、俺達の国で開国祭を行う予定だ。それはその招待状だ。全員分入っているから、そちらの世界での戦いが終わったなら是非来てくれ。」

 

フォルテが湊翔に渡したブランクレイズバックルには、逢魔時王(オーマジオウ)から得た仮面ライダーギーツⅨの情報(データ)と創世の力が込められている。

湊翔の力が覚醒した時、ブーストマークⅨレイズバックルとして起動する様に。

 

「ああ、分かった。有り難く受けっておくよ。」

 

フォルテからブランクレイズバックルを受け取った湊翔は、じっとブランクレイズバックルを見つめた。

 

「じゃあ、あとは任せたぞ拓巳。」

 

「ああ。」

 

フォルテは拓巳に湊翔のこれからの運命を託した。

 

 

そして、別れの時が来た。

カグヤと士によってカズマ達の目の前にオーロラカーテンが出現する。

 

「……よし、じゃあそろそろ行くか。リムル。フォルテ。ありがとうな!色々お世話になりました!」

 

「ああ!」

 

「元の世界でも頑張っていけよ!」

 

カズマの言葉に続く様に湊翔達は感謝の気持ちを込めてお辞儀をし、リムルとフォルテに向かって手を振りながらオーロラカーテンの中へと入っていった。

 

そして、士、カグヤ、宝太郎達も別れの言葉を述べる。

 

「それでは、別れの時だ。」

 

「じゃあな。もしかしたら、また会えるかもな。」

 

「皆、またな!」

 

「リムルさん。フォルテさん。ありがとう。」

 

「じゃあな!」

 

「お世話になりましたわ。」

 

「それじゃあね。()()()()()()の事、よろしくね。」

 

カグヤ、士、宝太郎、りんね、クロトー、ラケシス、アトロポスは、別れの言葉を述べながらオーロラカーテンを潜り元の世界へと帰っていった。

 

 

 

「……帰っていったな。」

 

「ああ。」

 

「…また会えるよな。」

 

「勿論だ。いつでも俺達から会いに行けるからな。」

 

「そうだよな。」

 

リムルとフォルテは笑みを浮かべながらそう話しあった。

 

カグヤからオーロラカーテンシステムの情報(データ)を得ているので、そのシステムを作り上げればいつでも会いに行ける。

それに、死之賢者(バグラモン)逢魔時王(オーマジオウ)の力を得たフォルテならば、時空座標さえ分かれば時空を超えられる様になっているのだから。

 

こうして、別世界から来たカズマ達との交流とハンドレッドの戦いは終わった。

 

 

 

 

 

だが、この戦いよって生じた時空の歪みは波打つ様に広がり、様々な別時空に影響を与えている事を、フォルテ達はまだ知らなかった。

 

そして、この騒動の影響はフォルテ達だけに影響があった訳ではなかった。

 

 

 

 

 

フォルテの世界の何処に存在する研究所。

そこでは、倉田明宏が何かの細胞を培養していた。

 

「培養は順調に進んでいる様だな倉田博士。」

 

「これはこれは、来ていたのですねDr.リーガル。」

 

培養作業をしている倉田の元にリーガルが現れた。

 

「ランド博士の時空転送装置の修復が完了したのでね。少し様子を見に来たのですよ。」

 

ランド博士によるジャミンガを使った時空転送装置による実験。

その実験の最中に、時空に強大な歪みが発生し装置が爆発し開いて時空から様々なものがリーガル達の元に流れ着いた。

 

その中には、謎の肉片や血液が付着した巫女服などがあった。

それらは倉田博士の元に送られ、その肉片や血を使った培養実験が行われていたのだ。

 

そして、培養カプセル内には、同じ顔の黒髪の美男子と美女が複数体培養されている。

 

「あの僅かな肉片と血液からこれだけ培養に成功するとは流石ですね。」

 

「ふふ。なにぶんあの肉片や血液には興味がありましたからね。まぁ、今はこちらの方が1番興味を示していますがね。」

 

そう言う倉田の前にあるカプセル内に培養されているのは、単眼の黒いヒトデの様な生物だった。

 

「これほど優れた生命力のある生物は見たことがない!本当に興味が尽きませんね。勿論、貴方にもね…。」

 

そう言いながら倉田が背後に視線を向けると、そこには、古代文明の装飾品の様な物を首からぶら下げ、ローブを纏った赤い三つ目の異形がいた。

その者には足がなく幽霊の様に浮遊している。

 

ハンドレッドの騒動で、Dr.リーガル側にも新たな戦力が加わってしまったのだった。

 

 

 

 

コラボ編後のフォルテのステータス

名前 フォルテ=テンペスト (黒石(くろいし) 拓人(たくと)

種族 電脳電子生命力(スペクトルサイバー)情報生命体(デジタルネイチャー)

加護 暴風竜の紋章、逆風竜の紋章、電脳竜の紋章、電脳獣の紋章

称号 電脳電子を統べる者、凶戦士帝王(バーサークカイザー)

魔法 元素魔法、精霊魔法、物理魔法、上位精霊召喚、悪魔召喚、真爆裂魔法

アルティメットスキル

電脳之神(デューオ)超吸収之神(ゴッドアビリティプログラム)電脳創造(サイバークリエイト)電子之神(イグドラシル)電脳電子世界(スペクトルワールド)電子変換(スペクトル)虹之鳳翼(フェニックスエール)死之賢者(バグラモン)

逢魔時王(オーマジオウ)創世之神(ゼウス)大罪之冠(オグドモン)全能之神(デウスモン)破滅魔獣(デスザウラー)暴風之王(ヴェルドラ)逆風之王(アゲンスト)電脳之王(ヴェルキオン)電脳覇狼(グレイガ)電脳鳳凰(ファルザー)電脳黒狼(ゴスペル)超病魔神(ゲムデウスマキナ)冥黒之王(グリオン)暗黒魔神(クロガネ)真大魔王(バーン)

十二神皇、混沌操作(カオスコントロール)須佐之神(スサノオモン)究極軍神(オーレギオン)暗黒鳳凰(デス・フェニックス)禁断之王(ドキンダム)電脳凶皇(フォルテ)

 

ユニークスキル

電子聖獣(データウェポン)夢想家(ネガウモノ)見抜者(ミヌクモノ)狂言師(マドワスモノ)眷属者(エージェント)

(他の殆どのユニークスキルは、他の究極能力(アルティメットスキル)と一緒に、電脳凶皇(フォルテ)に統合された。)

 

固有スキル

無限進化、無限修復、万能感知、魔王覇気、強化分身、

万能糸、暗黒闘気(ダークネスオーラ)黒障壁(ブラックバリア)浮遊移動(フロート)飛行(エアー)光弾(エアバースト)、創世力

 

耐性

痛覚無効、刺突耐性、物理攻撃耐性、熱変動耐性、

腐食耐性、暗黒無効、吸収無効、自然影響無効、状態異常無効、精神攻撃無効、聖魔攻撃無効

 

技術(アーツ)

連射光弾(エクスプロージョン)乱射光弾(シューティングバスター)大地破砕(アースブレイカー)闇之武装刃(ダークアームブレード)地獄光輪(ヘルズローリング)暗黒極波動(ダークネスオーバーロード)混沌極弾(カオスナイトメア)黒獣蓮撃(バグチャージ)流星爪撃(シューティングクロー)黒狼之息吹(ゴスペルブレス)世界滅殺咆(バニシングワールド)闇之救世主咆(ダークメシア)雷撃破斬(スクリーンディバイド)雷撃交破斬(クロスディバイド)三連光刃斬(デジタレイエッジ)朧流(おぼろりゅう)、気闘法、隠形法、瞬動法、気操法、月の呼吸、日の呼吸、天地魔闘の構え

 

今回のコラボによって、ゼウスの創世の力とオーマジオウの力を得たフォルテ。

自身に関するスキルの大半が統合され電脳凶皇(フォルテ)へと進化。

この先、フォルテが新たに得てゆく力はこの究極能力(アルティメットスキル)に統合されてゆく事になる。

 

 




アクアとの戦いは、…遊戯王でした。
アクアにどのデッキを使わせようか、どんなデュエルを繰り広げようかと悩んだ末に決まった今回のデュエルはどうだったでしょうか?

レッド・デーモンズ・ドラゴンの色違い。
当時は本当にイラスト違いででないか期待していたので、オリカとして登場させてみました。
フォルテが使うなら、何色のレッド・デーモンズ・ドラゴンが合っているかな?

コラボのお陰で多くの力を得たフォルテ。
だがそれはフォルテ達だけでなく、リーガル達にも更なる力を与えていた。
リーガル達の元に現れた存在は何者なのか……分かる人はいるかな?

次回から本編に戻っていきますのでお楽しみに。
コラボに協力してくださった仮面大佐さん。
本当にありがとうございました!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。