転生したらフォルテだった件   作:雷影

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お待たせしました。
ヒナタ達による両翼会議の始まります。


138話 両翼会議

一面雪が積もった神聖法皇国ルベリオス。

 

そこでヒナタが聖騎士団(クルセイダーズ)法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)の前で声を上げた。

 

「待たせたわね。それで法皇両翼合同会議を始めましょう。議題は暴風竜の復活と新たな竜種の誕生そして、新たな魔王の誕生について。」

 

その言ってヒナタが座ろうとした時だった。

 

「おいおい…。遅れて来たのに偉そうだね。」

 

ヒナタを挑発するかの様に声を上げる者がいた。

 

「ヴェルドラの復活を阻止できなかったばかりか、新たな竜種の誕生に加えて新たな魔王の誕生までも許した。そんな無能がよくもまぁ。」

 

その者は、法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)の1人である“蒼弓”のサーレだった。

 

サーレの言葉に周囲の騎士達が騒めく。

 

「不敬ですよサーレ殿。」

 

「おう小僧、団長に文句があるなら相手になってやるぜ?」

 

「うむ。」

 

そんなサーレに対し、聖騎士団(クルセイダーズ)六大隊長の“光”のレナードと“空”のアルノーが声を上げ“地”バッカスが同意する様に頷く。

 

「お上品な騎士様が俺達と喧嘩しようってか?」

 

「何だと?」

 

「死にたい様ですね。」

 

すると今度は“巨岩”のグレゴリーがサーレ達を挑発し室内は一触即発の空気となる。

 

神聖法皇国ルベリオス法皇庁所属の法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)聖騎士団(クルセイダーズ)は共にルミナス教を信奉しながらも、けして良好とは言い難い関係にある。

 

「いい加減にしてくれるかしら。」

 

そんな重い空気の中、ヒナタが口を開く。

 

「仲が悪くても結構だけど、帷の向こうには法皇猊下もおられるのよ。」

 

ヒナタの言う通り、ヒナタの背後には法皇のルイが座しており先程までのやり取りをじっと見据えていた。

 

「今はくだらない事で争っている場合ではないでしょう。」

 

ヒナタは冷たい眼差しでレナード達に言い放つ。

 

「申し訳ありません。」

 

(おっかな!殺気がマジすぎですよヒナタ様…。)

 

ヒナタに注意され素直に謝罪するレナード。

ヒナタの殺気に恐怖し顔を背ける“風”のフリッツ。

 

この仲が悪い両組織を取りまとめているのが、聖騎士団長と法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)筆頭騎士を兼任している事実上の最強騎士であるヒナタなのだ。

 

レナード達を注意いしたヒナタは、そのままサーレに話し掛ける。

 

「サーレ。代わりたいのならいつでもこの地位を譲って上げるわ。ただし、実力を試させてもらうけど。」

 

「チッ。」

 

ヒナタにそう言われ舌打ちするサーレ。

 

ヒナタが就任するまでは彼が法皇直属近衛師団(ルークジーニアス)の筆頭騎士だった為、ヒナタに対する当たりが強いのだ。

 

ヒナタが皆を鎮めようやく会議が始まり、“水”のリティスから調査報告が始まった。

 

「報告します。ジュラの大森林は平和そのもので、魔物の国に出入りする商人も多く見られました。」

 

「魔王を相手に商売だと?」

 

「それよりもヴェルドラと新たな竜種だ。」

 

リティスの報告を聞いて信じられないと口を開くフリッツに続く様に、…魔国連邦(テンペスト)にいる筈のギャルドが口を開いた。

もちろんこのギャルドは偽物なのだが、それをヒナタ達は知る筈はなかった。

 

「今のところ暴れ出す気配がないようだが…。」

 

「最後まで報告を聞くように。」

 

「はい。続けます。」

 

ヒナタが偽ギャルドに向かってそう言った後、リティスは報告を続けた。

 

「魔物の国は予想以上の発展ぶりを見せておりました。街道は美しく整備され安全も守られておりました。さすがに魔素の濃度は若干高めでしたが、人体に影響の出るほどではなく魔獣が出没する気配などもありませんでした。」

 

リティスは調査で魔国連邦(テンペスト)に訪れた際、その発展ぶりに目を疑った。

 

「魔王リムルと魔王フォルテが人との友好を望んでいるというのは嘘ではなさそうです。」

 

「そう…。それでヴェルドラと新たな竜種は?」

 

「はい…それなのですが…。封印の洞窟へは立ち入りが禁止されており、その存在を確認できませんでした。」

 

「うん…。」

 

リティスの報告を聞いたヒナタは予想していたかの様に呟いた。

 

「報告は以上です。」

 

「ありがとうリティス。」

 

報告を終えたリティスは席に着く。

 

「となると、ヴェルドラの復活や新たな竜種の誕生したというのはやはり間違い…。」

 

「神託は絶対よ。」

 

「ヒッ!も…申し訳…。」

 

リティスの報告を聞いてヴェルドラ達に関しての情報は間違いだったかもとフリッツが言おうとした瞬間、ヒナタが否定しその圧と睨みにフリッツは怯えながら黙り込んだ。

 

「次の報告を。」

 

それからバッカス、レナード、アルノーの順に各国の様々な状況に関する事が報告された。

そして、ヒナタ達はいま偽ギャルドの報告を聞いている。

 

「…という感じでイングラシア王国内は平穏そのものでした。ライバル関係にある大国ファルムスが傾くと、今後はますますイングラシアの勢力が力を持ちそうです。」

 

「ありがとう。」

 

偽ギャルドの報告を聞き終えたヒナタは、サーレの方へと顔を向ける。

 

「それで僕の番だけど、これが本命なんだろ?」

 

「ええ、そうよ。だから貴方に任せたの。」

 

「なるほどね…。ファルムス王国の現状。」

 

サーレはヒナタがもっとも気にしているファルムス王国の現状に関する報告を始める。

 

「ファルムス王国のエドマリス王は退位して一見平和裏に譲位は完了している。でもね、新王エドワルドは戦力の増強に腐心しているよ。腕利きの傭兵をかき集め、徴兵も始まっているみたいだし貴族達の動きも慌ただしい。僕としては内乱が起きる前兆じゃないかとにらんでいる。でもそこに魔王リムルと魔王フォルテの意思が介在しているかどうか判断するには情報が足りない。」

 

「そうね。それで?」

 

「新王エドワルドが接触した相手を洗い出した。評議会の重鎮に自由組合の幹部。それに東の商人達。果ては僕の部下にも接触を図ろうとしたようだね。」

 

「では確定ね。新王エドワルドには戦争賠償を支払う意思はない。」

 

「まぁ、先王の尻拭いの為に王位に就いたのなら余程のお人好しか考えなしの馬鹿だね。」

 

「そして、それを許す魔王などいないでしょうし、リムルとフォルテがそれを想定しないほどの馬鹿とはありえない。今のファルムスの動きは魔国連邦(テンペスト)…リムルとフォルテにとって予想通りなのでしょう。」

 

「…内乱は魔王リムルと魔王フォルテが意図的に起こさせようとしているって言うのかい?つまり、全ては魔王リムルと魔王フォルテの計画のうち。」

 

「そうね…。(いっそ力技でファルムスを攻め滅ぼそうとするのなら対応も楽なのだけど厄介な相手ね。リムル=テンペスト…フォルテ=テンペスト。)」

 

ヒナタは改めてリムルとフォルテを敵に回すのがどれだけ危険なのか理解した。

 

(あの時、話を聞いておけば少しは…。)

 

そして、イングラシアで2人と戦った時に話し合いを求めていたリムルとフォルテを無視した事を後悔した。

 

「(いえ。今それよりも…。)エドワルド王は東の商人に接触していたのよね?商人が何か不審な動きをしていなかった?」

 

ヒナタの問いにサーレは首を傾げた。

 

「なんで商人?今は魔王リムルと魔王フォルテの思惑について…。」

 

「いいから。…気になるのよ。(私に嘘の情報を寄こしたあの男……。)」

 

ヒナタの脳裏には、自分にシズさんを殺したのがリムルとフォルテだと嘘の情報を寄こした東の商人の姿が浮かんでいた。

 

「うっ…チッ。グレンダ。商業都市で東の商人について何か聞けなかったか?」

 

サーレは舌打ちしながら仲間の“荒海”のグレンダに聞く。

 

「そうだね…。アタイが知る限り特に怪しい動きはなかったさね。」

 

頬に手を添え軽い気持ちで報告するグレンダをじっと見据えるヒナタ。

 

「でも筆頭がそんなに気になるってならもう一度キッチリ調べてみるさね。」

 

「そう。…それじゃあお願いするわ。決して油断しないように。商人の言葉に耳を貸してはダメよ。」

 

「任せな。詳しい話を聞いてくるさね。」

 

そう言った笑みを浮かべるグレンダだが、その笑みにの裏に別の意味がある事をヒナタはまだ知るよしもなかった。

 

(舐められたものだわ。少し綱紀が乱れているようね。まぁ、無理もないのかも。彼らは神ルミナスが実際すると知らないのだから。)

 

ヒナタの思う通りな上、…その神ルミナスが魔王であるとは誰も思いもしないだろう。

 

「さて、…報告は出揃ったわね。これで諸君にも現状が理解できたと思う。」

 

「はい。暴風竜ヴェルドラが復活し新たな竜種が誕生した影響は予想よりも小さく被害報告は作戦行動中だったファルムスの軍勢のみ。ただしそれも、魔王リムルと魔王フォルテが流した情報であろうと思われる為実質ゼロということですね。」

 

「こうなると生存者だったレイヒム大司教から話を聞きたいな。戦場で何が起きたのか気になるね。」

 

ヴェルドラの復活や新たな竜種の誕生したにしては被害が少ない上に情報が足りないとレナードが口を開き、サーレはレイヒムから真相を聞くべきだとヒナタに言う。

 

「そう思って呼んでいるわ。もうそろそろ来る頃だと思うのだけど。」

 

「ヴェルドラを魔王リムルが交渉して宥め、新たな竜種は魔王フォルテがその力を認められ鎮めた…という噂もありますが、これの判断も難しいですね。復活と誕生が事実で今もヴェルドラと新たな竜種が大人しくしている。これが正しい以上、その信憑性も増すってものです。」

 

「「うん…。」」

 

アルゴーの言葉にフリッツとリティスは同時に頷く。

 

「そうね。それについては本当よ。貴方達には話しておくけど、神ルミナスより神託が下りた。」

 

ヒナタの言葉に皆が反応し一斉にヒナタを見る。

 

「【暴風竜と新たな竜種である逆風竜と電脳竜を御せるのが魔王リムルと魔王フォルテである故に、魔王リムルと魔王フォルテに手出しするのはまかりならぬ】だそうよ。」

 

ヒナタから告げられた神託に皆は信じられないとばかり目を見開いた。

 

「皆も心する様に。」

 

「そ…それはつまり…。」

 

レナードが口を開いた直後、ヒナタは立ち上がり皆に聞こえる様に声を上げる。

 

「ハッキリと告げておくわ。今回の件、我々は魔王とは事を構えないものとします。」

 

ヒナタの言葉に皆は再びざわめき納得のいかないグレゴリーが声を上げる。

 

「まさか!ファルムスでの魔王リムルと魔王フォルテの暗躍を放置せよと⁉︎」

 

「確かに魔王は不可侵存在(アンタッチャブル)だけど、それは表向きの話だろ?十大聖人である僕らなら魔王にも遅れは取らない!」

 

グレゴリーの言葉に続く様にサーレもその様に声を上げる。

 

「しかし、今回は魔王だけでなく暴風竜、逆風竜、電脳竜という三体の竜種までいます。」

 

「かといって我ら人類の領域までも魔王に好き勝手させるわけにはいかん!」

 

レナードはヴェルドラ達もいる事を踏まえて冷静に言う中、グレゴリーは感情に任せて声を荒げる。

 

「神託は絶対よ。逆らう事は許さない。」

 

それに対してヒナタは変わらず冷静に言い放つ。

 

「それにファルムスを放置するというのも的外れ。あの国で起こるのはあくまでも内乱なの。守るべきは王侯貴族ではなく民。ファルムス国民や他の国に飛び火しない様に細心の注意を払いなさい。」

 

「それでは、魔王リムルと魔王フォルテの行動を黙認するのですかい?」

 

「その通りよ。魔王リムルと魔王フォルテは人類との敵対を望まぬと宣言した以上、敵対行動をとる意味はない。レイヒム大司教が討伐軍に参加した上、私はリムルとフォルテの粛清に失敗。既に敵だと見なされている可能性が高い今、彼らの行動は黙認するしかないでしょうね。」

 

「それは西方聖教会の…!ひいては貴女の失敗であって我がルベリオスの失敗ではない!」

 

ヒナタの言葉に再び声を荒げるグレゴリー。

 

「そう。だから全ては私の独断だったと言い張るつもりよ。」

 

「なっ…!」

 

「ヒナタ様!」

 

サーレとリティスが声を上げる。

 

「安心しなさい。恐らく彼らはこちらとの戦いまでは望まないでしょう。」

 

「そこまで信用できる相手なのかい?」

 

「私が言うのもなんだけど、彼らは信用できると思うわ。争いを避けたがっている様子だったもの。それに私と同じく異世界人だったそうよ。」

 

「異世界人だっただって?冗談だろ⁉︎」

 

ヒナタからリムルとフォルテが異世界人だったと聞かされ驚くサーレ。

 

「向こうで死んでこっちでリムルはスライムに、フォルテはあの姿に生まれ変わったそうよ。多分あれは本当の話だったのね。」

 

ヒナタはルミナスとの話し合いを終えた後、優樹に会いにゆき色々とリムルについて話を聞いた。

その中でフォルテがどの様な存在なのかも聞き、ゲームのキャラに転生した事が本当だった事も知ったのだ。

 

「今となっては少しだけ彼らに悪い事をしたと思うわ。」

 

「どういうことですか?」

 

ヒナタの言葉の意味が分からず問いかけるリティス。

 

「私も利用されたのよ東の商人にね。彼らから魔物が人に化け周辺の国を誑かしていると聞いたわ。そしてその魔物リムルとフォルテこそが私の恩師の仇だってね。だから私は迷わずに断罪を決行したのよ。」

 

「それで逃げられたのかい?」

 

「そうね。そして今は魔王になっている彼らと事を構えるのは得策ではないということ。」

 

「とはいえ、ヒナタ様を敵視しているとしたら…。」

 

「仕返しを考えても不思議じゃないさね。」

 

ヒナタを心配知るレナードに続く様にグレンダがそう言う。

 

「兎も角、一度話し合いに出向こうと思っているわ。必要なら謝罪も辞さないつもりよ。」

 

「無茶だ!」

 

「危険ですよ!罠に嵌められて殺されるかも知れません!」

 

「そうでなくても配下の魔物共に襲われでもしたら…。」

 

ヒナタを心配しアルノー、レナード、リティスが声を上げる。

 

「落ち着きない。魔王リムルと魔王フォルテの考えを理解するのが先よ。」

 

ヒナタがそう言うが、皆は心配そうにヒナタを見ている。

 

(皆が思っているほど深刻な事にはならない筈。報告ではリムルはかなりのお人好しでフォルテは合理的に考えながらも冷静に相手側の気持ちを受け入れるというし、実際に会った感触もそんな感じだった。虫のいい話でしょうけど、こちらも本音で話せば分かり合えるかもしれない。)

 

ヒナタは素直に謝罪し自分の本音で対話すれば分かり合えると思っていた。

 

そんな時だった。会議室の扉をノックする音が聞こえてきたのは。

 

「やっと来たわね。入りなさい。」

 

扉が開き会議室に入ってきたのは…レイヒム大司教と彼を此処まで案内したニコラウス枢機卿だった。

 

「ファルムスの大司教レイヒム。招集に応じまかり越しました。」

 

「早速ですが大司教。暴風竜復活のいきさつを…。」

 

ヒナタがレイヒムに報告する様に話し始めたその時だった。

 

会議室の天井付近に光が収束すると、白基調の司祭服を着用し白いヴェールで顔を覆い隠した人物が三人出現した。

 

「くっ…。」

 

その人物達の出現にヒナタは訝しげに目を細めた。

 

「久しいなヒナタ。」

 

「息災か?」

 

「どうした?何を驚いている?」

 

三人の人物はヒナタを知っている様だ。

 

「なぜここにあなた方が?」

 

「ヒナタ。あの人達は誰だい?」

 

サーレは三人の事を知らない様で指を指しながらヒナタに問い掛ける。

 

「失礼ですよサーレ!こちらは七曜の御方々です。」

 

サーレに向かって慌てて声を上げるニコラウス枢機卿。

 

「しちよ…七曜だって⁉︎あの伝説の⁉︎勇者を育てた事もあるっていう⁉︎」

 

「ええ。その通りよ。」

 

ヒナタの言葉もあり、自分達の前に現れたのが七曜の老師だと知ったサーレ達は一斉に起立し礼をとった。

 

(そう。私に七曜の試練を与えた連中。もっとも彼らの技術なんて私のユニークスキル簒奪者(コエルモノ)でコピー出来てしまった。)

 

ヒナタは試練を終えた時の事を思い出した。

 

西方聖教会最高顧問と言われる七曜。

彼らの役目は組織の監視と部下の育成。

彼らの課す試練は英雄や勇者を選別するものだった。

 

「フッフフフ。…良くぞ我らの試練を乗り越えたなヒナタよ。」

 

簒奪者(コエルモノ)による複写…見事であった。」

 

「だが図に乗るなよ?貴様如きがルミナス様の寵愛を受けられるなどと思いあがらぬ事だ。」

 

(…くだらない。)

 

この時、ヒナタは七曜達自身の腐敗を知った。

かつては偉大な偉人だったが、彼らが教え導く筈の聖騎士団(クルセイダーズ)はヒナタが着任するまで名ばかりの集団でしかなかったのだ。

 

(腐ってもルベリオスを長く支えてきた重鎮。奴らの発言権は大きい。厄介ね…大人しく話をまとめなければならないのに。)

 

七曜の老師によって事態が余計な方向へ進む事を警戒するヒナタ。

 

「それで、本日は何の御用なのでしょう?」

 

「フッフッフッ。そう警戒するでない。」

 

「そこな大司教レイヒムが魔王リムルと魔王フォルテの情報を持ち帰ったのであろう?」

 

「我らも興味があるのだよ。」

 

 

七曜もレイヒムの話を聞く為に現れたと聞き、レイヒムはその口を開き話を始めた。

 

「わ…私は愚かでした。」

 

レイヒムは語る…ファルムス軍五万がどんな末路を辿ったのかを。

 

「降り注ぐ光に何処からともなく現れた毒を撒き散らす無数の像。光線によって音もなく倒れゆく兵士達に解毒が不可な毒によって様々な症状を引き起こし踠き苦しみながら倒れゆく兵士達。」

 

あの惨状を思い出したレイヒムは頭を抱えて震え出した。

 

「恐ろしい…。あまりにも恐ろしい者達を相手にしてしまった。あれは正真正銘の魔王です。我らの手で新たなる魔王達を誕生させてしまったのです。」

 

レイヒムの話を聞いた皆は騒めく。

 

「ふむ。日曜師グラン様が得意とする陽光魔法に似ておるな。」

 

「光を屈折させる魔法か。しかし、それならば対魔結界で封じられるであろう?」

 

「それにそこまでの威力はないはずじゃ。」

 

「毒に関しても全く解毒できなかったとは…。」

 

「しかも、様々な症状を引き起こしながら広範囲で効力を発揮する。」

 

「にわかには信じられぬ話じゃ。」

 

七曜の老師達はレイヒムの話からリムルとフォルテの攻撃について考えるが答えがでずにいた。

…同じ異世界人であるヒナタだけはすぐにリムルとフォルテが行った攻撃の正体に気付いた。

 

(魔法ではなく物理ね。陽光を反射させて収束させたのでしょう。でなければ容易に結界で防げる筈だもの。向こうの世界の科学知識も利用しているのね。それならばこちらの世界の人間には理解も対処も難しい…。そして、フォルテの毒の様な物は恐らく細菌やウィルスなどを利用した生物兵器。そんな物まで作り出せるなんて…この世界の医療技術や魔法では絶対に治せないわね。)

 

ヒナタは元の世界の技術を利用したリムルとフォルテの攻撃に内心戰慄した。

 

「お待ちください。」

 

すると、周囲が騒めく中レイヒムが口を開き声を上げる。

 

「あの光と毒も凄まじかったですが、恐ろしいのはその後でした。次の瞬間戦場に悲鳴が響き渡り静寂に包まれたのです。」

 

「どういう意味?」

 

「言葉の通りですヒナタ様。」

 

レイヒムは先程よりも真剣な表情でヒナタを見据えながらあの出来事を語る。

 

「戦場にいた5万の軍勢。その生き残った者達は、真上より魔王フォルテが放った波導を浴びた瞬間に悲鳴を上げたのです。血の涙を流しながらある者は首を掻き毟り、ある者は頭を抱えながら悶え苦しみながら死んだのです。まるで…魂を無理矢理引き剥がされたかの様に。その後、まだ生き残っていた兵士達も次の瞬間に一斉に死んだのです。助かったのは私とラーゼン殿とエドマリス王と奇跡的に助かった兵士が1人のみ。」

 

レイヒムの話を聞いた皆は絶句した。

それはまさに地獄の様な惨状なのだから。

 

これにはヒナタも言葉を失っていた。

 

(カタストロフ…。)

 

ヒナタの脳裏にルミナスがヴェルドラについて語った時の事が浮かんだ。

 

【忌々しい邪竜め!妾が考えた仕組みもあやつ1人に潰されたわ。上質な食糧である人類が滅ぼされてはかなわんから仕方なく保護する事にしたのよ。】

 

(ルミナス様でも手に負えない存在。それに該当するのはヴェルドラと2人の覚醒魔王。暗黒帝王(ロード・オブ・ダークネス)ギィ・クリムゾンと破壊の暴君(デストロイ)ミリム・ナーヴァ。)

 

覚醒魔王…真なる魔王へと至った者達。

 

「そうか。魔王リムルと魔王フォルテは、覚醒しているとみるべきか。」

 

「その通りだろうね。伝承にある2人の大魔王と同じ様に大量の魂を得た可能性が高い。どうする?ここで放置すると手が付けられない脅威になるんじゃないか?」

 

「落ち着け!魔王リムルと魔王フォルテが元人間で人類との共存を願っているなら無理に戦う必要はない筈だ!」

 

「そうね。向こうの出方を見るべきよ。」

 

「だが、5万もの騎士達を躊躇わずに屠ったのが事実なら紛れもない脅威。このまま魔王リムルと魔王フォルテを信じてもいいものか…。」

 

ファルムス軍5万をたった2人で葬り、更にリムルとフォルテが覚醒している事を知ったサーレ、アルノー、リティス、レナードが口を開いてどう対処するべきか言い合う。

 

「その件については私に考えがあるから皆 予定通り情報収集に…。」

 

ヒナタが皆を落ち着かせる為に指示を出している途中、七曜の老師の1人がレイヒムに問い掛ける。

 

「おぉ レイヒムよ。他に伝言はないのか?」

 

「そ…そういえばこれを…。」

 

レイヒムはリムルから預かっていたヒナタへのメッセージを込めた水晶球を取り出しヒナタへと差し出す。

 

「魔王リムルよりヒナタ様への伝言だとか。」

 

「私に?」

 

ヒナタは水晶球を受け取りメッセージを見る為に起動すると、水晶球にリムルの姿が映し出された。

 

(……驚いた。数ヶ月前とはまるで雰囲気が…。)

 

イングラシアであった時と雰囲気が変わっているリムルの姿にヒナタは驚いていたが、リムルからのメッセージを聞いて耳を疑った。

 

【相手をしてやるよ。俺とお前の一騎打ちでな。】

 

メッセージはそこで終わり皆が唖然となる。

リムルがヒナタとの一騎打ちを望んでいるのだから。

 

「ど…どうしますか?ヒナタ様。」

 

この申し出に対しヒナタを心配するニコラウスが口を開くと、アルノーが続く様に声を上げる。

 

「ヒナタ様!俺が行きます!魔王の野望を打ち砕いてご覧に入れましょう!」

 

「おいおい。君は剣の腕は確かだが、頭の方に問題があるようだね。」

 

「何だと!」

 

「さっき手出し無用とヒナタが言っただろう。手を出せばそれこそ他の魔王まで黙っていない。しかも覚醒しているとなれば、ここは穏便に申し出を受ける方がいいと思うな。」

 

「そうよアルノー。それに向こうには暴風竜と逆風竜と電脳竜の3体の竜種がいます。隊を率いて討伐となれば、西側諸国を巻き込んだ大戦となるかもしれません。」

 

サーレの言葉に同意する様にリティスもアルノーを宥める。

一方で、ヒナタはさっきのリムルからのメッセージについて考えていた。

 

(どうしたものかしら…。邪魔なクレイマンを消したから次は私の番ということ?不自然ね。わざわざこのタイミングで復讐を?それにどうしてアーズはレイヒムが伝言を預かってるって知ってたのかしらね。)

 

ヒナタはリムルからの伝言をレイヒムが預かっている事を知っていたアーズに違和感を感じていたそう時だった。

 

「あっ…な⁉︎」

 

突然レイヒムが声を上げ皆がレイヒムを見ると、レイヒムの服からモゾモゾと何かが蠢いている。

 

「うわっ!」

 

そして、その何かが飛び出しヒナタの前に降り立った。

それは…黒い忍者型の人形……いや、フォルテがレイヒムに渡していたLBXの鬼クノイチだった。

 

「これは?」

 

突然現れた鬼クノイチを見てヒナタがレイヒムに問う。

 

「そっそれは魔王フォルテ様から渡されていた人形です。」

 

レイヒムがそう説明すると、鬼クノイチはヒナタの手に持つリムルの伝言が込められていた水晶球をじっと見て分析し、分析が完了すると前へと振り向き目から光を放つと、光からフォルテの幻影が出現した。

 

【俺は九星魔王(エニアグラム)の1人。凶戦士帝王(バーサークカイザー)フォルテ=テンペスト。】

 

突然人形からフォルテの幻影が出現したことに皆が驚く中、ヒナタはじっとフォルテの幻影を見据えていた。

 

【この映像が再生されているということは、リムルの伝言(メッセージ)がなんらかの原因で正しく再生されなかったということだ。今からリムルの正しい伝言(メッセージ)を再生する。】

 

幻影のフォルテがそう言った後、幻影フォルテの前にスライムの姿のリムルが映し出された。

 

【ようヒナタ。あの日以来だな。魔国連邦(テンペスト) 盟主リムル=テンペストだ。】

 

改めて自己紹介をしたリムルは、スライム姿のまま怒っている様な動作をした。

 

【あの時はこっちの言い分も聞かずよくもやってくれたな。お陰で大変だったんだぞ。ま、そちら立場も理解できるよ。西方聖教会では魔物は絶対悪らしいからな。】

 

そう言いながら人間態へと姿を変えるリムル。

 

【だからこういう形で提案することにした。お前にはシズさんと会ってもらいたいし、ルベリオスと魔国連邦(テンペスト)の関係についてもお互いの意見を取り入れたうえで構築もしていきたい。その為にも、話し合いの場を設けたいと思ってる。少しでも聞く耳を持ってくれるのなら応じて欲しいが、それも無理ってことなら仕方ない。誰にも迷惑を掛けないように決着をつけようじゃないか。】

 

リムルはここで先程の水晶球で映し出された真剣な表情となる。

 

相手してやるよ。俺とお前の一騎打ちでな。

 

そう言った後、いつものリムルの表情へと戻って笑みを浮かべる。

 

【でもまあ出来るなら話し合いで平和に終わらせたい。良い返事を待ってるからよく考えてみてくれ。それじゃあまたな。】

 

そう言いながらリムルは手を振って伝言(メッセージ)は終わった。

 

リムルからの本来の伝言(メッセージ)を見たレナード達は、リムルがヒナタとの決着ではなく話し合いを求めている事を理解し少し安堵した。

 

すると、今度は幻影のフォルテが口を開いた。

 

【これがリムルからの伝言(メッセージ)だ。そして俺からもヒナタ…いやルベリオスの者達に言葉を述べる。】

 

幻影フォルテの言葉にヒナタ達は真剣な表情で見る。

幻影である筈のフォルテから途轍もない威圧感を感じているからだ。

 

【レイヒムからファルムス軍との戦いの真実は聞いただろう。確かに俺とリムルは5万のファルムスの軍勢を葬った。それが俺達の覚悟。大切な仲間達を守る為…救う為の。】

 

フォルテの瞳に宿る強い決意と覚悟を見たヒナタはじっとフォルテの話を聞き続ける。

 

【俺とリムルはただ仲間達と平和に暮らしていけばそれで良かった。】

 

幻影のフォルテがそう言うと、周囲に別の記録映像が次々と映し出されてゆく。

小さなゴブリン村をリムルとフォルテが救い名を与え、カイジン達の教えを真面目に学びながら村を発展させてゆく光景。

これはフォルテとリムルの記憶を映像化したものだとヒナタはすぐに分かった。

シズさんと出会いリムルとフォルテが救い、シズさんの教え子達までリムルとフォルテは救った。

ただ仲間達と楽しく暮らしてゆきたいというリムルとフォルテの言葉が嘘ではなかった事を、ヒナタは改めて理解した。

 

【だが、…そんな俺達の街の発展を良く思わない国…ファルムス王国によって大切な者達の命は奪われた。】

 

次に映し出されたのは、ファルムスの惨劇。

異世界人の三人がワザと騒ぎを起こしファルムスの兵達による蹂躙が始まった。

逃げ回る者や家族を守ろうとする魔物達をファルムスの兵士達は笑いながら斬り殺してゆく。

 

その光景を見たリティスは手で口を塞ぎ、アルノー、レナード、バッカスは苦い表情を浮かべた。

 

やがて、ファルムスの兵を率いていたフォルゲンが去り際に声を上げる。

 

【この街は魔物に汚染されておる!我らは人類の法を守る者として、魔物の国など断じて認めぬ!故に西方聖教会とも協議し、この国への対応を考えるものなり!時は今日より一週間後!指揮官は英傑の誉れ高いエドマリス王その人である!降伏して恭順の意を示すならばよし!さもなくば……神の名の下に、貴様達を根絶やしにしてくれようぞ!】

 

フォルゲンの言葉を聞いたヒナタは拳を強く握り締め怒っていた。

 

ヒナタ達は魔物の脅威から人々を守る為に戦ってきた。

そんなヒナタ達…西方聖教会の教義をファルムスは自分達の私利私欲の為に利用していたのだから。

 

そうして、魔国連邦(テンペスト)に多くの犠牲者が出てその中には幼い子供の姿もあり、その母が亡くなった子供を抱きしめながら悲しい叫び声を上げる。

 

その光景を見ていたレナード達は、どっちが善で悪なのか分からない筈はなかった。

 

【ファルムスによって仲間達の多くは命を奪われた。リムルはその事実に深く傷付き絶望したが、ミリムから教えてもらった自身の過去。…真なる魔王へと進化することで起きる奇跡に賭ける事にした。】

 

幻影フォルテの言葉に皆が反応する。

本当はエレンに教えてもらった事だが、ミリムから許可もとってこの伝言ではミリム本人から教えてもらった事になっている。

 

【そして…俺とリムルは覚悟を決めファルムスの軍勢を葬り去る事にした。】

 

次に映し出されたのはファルムスの兵士達。

魔国連邦(テンペスト)との戦争で自分達が勝つ前提で話し合いながら、濁った欲望を満たそうと笑う兵士達の姿を見たサーレとグレゴリーは舌打ちをした。

 

その次に映し出されたのは、省吾がラーゼンによって精神を破壊されその肉体を奪われる光景だった。

 

この光景を見たヒナタの怒りは更に強まった。

ファルムスが裏で異世界人を召喚し、更に利用するだけ利用してその身体を奪い取るという真実を知ったのだから無理はない。

 

【そして俺とリムルはファルムスの者達を屠った。その事実は変わらないが、俺もリムルも無益な戦いや殺生は望まない。リムル同様に話し合いで解決できる事を望んでいる。ヒナタ、お前からの返答を待っている。俺からの伝言(メッセージ)は以上だ。最後に、シズさんからの伝言(メッセージ)を送る。】

 

そう幻影フォルテが言うと、幻影のフォルテが消え今度はシズさんの幻影が出現した。

 

(シズ先生…!)

 

シズさんの幻影が現れた瞬間、ヒナタは目を見開いた。

 

【ヒナタ久しぶり。元気にしているかな?】

 

優しい笑みを浮かべるシズさんの幻影をじっと見据えるヒナタ。

 

【リムルさんとフォルテ君から私が2人に殺されたってヒナタが勘違いしていると聞いたから伝言(メッセージ)を送る事にしたの。私はこうして生きているから大丈夫だよ。寧ろ、私はリムルさんとフォルテ君に救われたの。それからね、私はリムルさんとフォルテ君が皆と力を合わせて魔国連邦(テンペスト)を大きくしていくのをずっと見てきた。リムルさんとフォルテ君はヒナタの思う様な悪い魔物なんかじゃないよ。その事をヒナタに直接伝えたいから魔国連邦(テンペスト)で待ってる。ヒナタが来るのを楽しみにしているよ。】

 

そう言って笑顔を浮かべるシズさんの幻影は消え、役目を終えた鬼クノイチは機能を停止した。

 

フォルテの用意していたリムルの本当の伝言(メッセージ)とフォルテ自身とシズさんの伝言(メッセージ)を見たヒナタ達。

 

「レイヒム大司教。ファルムスの行いは本当なのかしら?」

 

ヒナタはすぐにレイヒムに本当なのかと問い掛ける。

 

「…はい。全て魔王フォルテ様からの伝言(メッセージ)の通りです。」

 

レイヒムは素直に認めた。

 

「それでは、ファルムスの行いは自作自演だったという事ではないですか⁉︎」

 

事実を知ったアルノーが声を上げる。

 

「確かに僕達は魔物を敵視はしているけど、ファルムスの行いを知った今なら自業自得だね。」

 

「しかも、そのせいで覚醒魔王を二人誕生させ暴風竜が復活し新たな竜種までもが誕生した。」

 

「あの映像を見る限りでは、魔国連邦(テンペスト)には一切の落ち度はないわ。」

 

フォルテの伝言(メッセージ)によりファルムスの行いを改めて知ったサーレ、レナード、リティスが次々に口を開いた。

 

(…フォルテ。リムルの伝言がちゃんと伝わらない可能性も考えて人形という形で自分の伝言を用意していたのね。)

 

ヒナタはフォルテが伝言用に用意した鬼クノイチを見ながら心の中でそう呟いた。

そして、ヒナタは最初にリムルの伝言が込められていた水晶球を机の上に置き口を開く。

 

「落ち着きなさい。兎に角、これでリムルとフォルテが対話を望んでいる事が分かった以上、私が出向くわ。」

 

「ヒナタ様!」

 

「フッフッフッ。その決断や良し!」

 

ヒナタの言葉にニコラウスが何を言おうとしたが、それを遮る様に七曜の老師達が口を開く。

 

「神ルミナスのご加護がお前を守るだろう。」

 

「魔王リムルと魔王フォルテは確かに脅威。」

 

「話し合いが不調に終わっても心配はいらぬ。」

 

「お前ならば倒せるだろうよ。」

 

「だがヒナタよ。お前は忘れている。」

 

「左様。あの邪竜と新たな竜種の存在をな。」

 

「いかにお前とてあの邪竜と新たな竜種は倒せぬ。」

 

そう言いながら七曜の老師達はまるで幽霊の様に宙を飛びながらヒナタに迫る。

 

「自惚れるなよヒナタ。」

 

「あの邪竜と新たな竜種にはいかなる攻撃も通用しないのだ。」

 

ヒナタの前でそう言い放つ七曜達。

すると、レイヒムの真上に魔法陣が展開されそこから1本の剣が出現した。

 

「しかしヒナタよ、安心するがよい。」

 

「お前にこれを授けよう。」

 

「この竜破聖剣(ドラゴンバスター)をな。」

 

ヒナタの前に七曜が用意した聖剣が宙に浮かぶ。

 

「さあ受け取るが良い。もしもの場合はその剣がお前を守るだろう。」

 

(やれやれ、あからさまね。…思惑が透けて見えるわね。そうまでして排除したいかしらヴェルドラ…いえ。自分達以外にルミナス様の寵愛を受ける存在()を。)

 

ヒナタは一呼吸してから七曜の老師達が用意した聖剣を両手で取る。

 

「謹んでお預かり致します。」

 

「首尾良く事を運ぶが良い。」

 

「期待しておるぞヒナタよ」

 

そう言って七曜の老師達は光となってこの場から消えた。

 

「留守は頼んだわよレナード。」

 

「は……。」

 

「これにて合議を終了する。各自それぞれの役目を全うする様に。」

 

こうして、ルベリオスの両翼会議が終わり、ヒナタは魔国連邦(テンペスト)へ向かう準備を始めるのだった。

 




フォルテがレイヒムに渡していたのはメッセンジャー仕様にしたLBXの鬼クノイチでした。
フォルテが用意していた予備メッセージによりリムルの正しいメッセージを確認する事が出来ました。
そして、ファルムスの所業とシズさんからのメッセージも無事に伝えられました。
メッセージは正しく伝わったが、七曜の暗躍が回避された訳ではない。
そして、フォルテがレイヒムに渡したもう一つ…何のバトルチップなのかお楽しみに。
次回は……薄桜色の長髪のリムル?を登場させます。
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