転生したらフォルテだった件   作:雷影

22 / 145
登録が遂に300人に!
読んでくださった方、登録してくれた皆さんありがとうございます。
今回の話も是非読んでみてください。


19話 トリルの成長

街の建設が進む中、リムル達が昼食を食べに食堂に行くとそこではガビル達が飯を食べていた。

 

「えーと……君達なんでいんの?」

 

「これはリムル様‼︎」

 

「斬りますか?」

 

シオンが背中の剛力丸に手を伸ばす。

 

「あっ!ちょっ待たれよ!我輩の話を聞いて頂きたい‼︎」

 

ガビルはことを説明する。

 

「……つまり親父さんに勘当されたと。そしてフォルテが此処にくるように話をつけていたと……なぁなんで教えてくれないのフォルテ。」

 

「すまない。あの後お互い街の建設やら色々仕事が立て込んでいたから伝えるのを忘れていた。」

 

「まぁ確かに忙しかったな。」

 

「必ずお役に立ってみせます!どうか我輩達を配下に加えて下さいませ。」

 

「お願いします‼︎」

 

「何卒‼︎」

 

ガビル達は跪き必死に懇願する。元々俺はガビル達を引き入れる予定だったし問題はない。リムルの方を見ると仕方ないなと言わんばかりにため息を吐く。

そんな時、ガビル達の背後からその妹が現れた。

 

「兄も反省しているのです。償いの機会をお与え下さい。」

 

「なんで親衛隊長までここに?」

 

「私は兄と違って勘当された訳ではありません。フォルテ様から名を賜った父の統率は100年は揺るがないでしょう。見聞を広めよと私を送り出してくれたのです。」

 

「え⁉︎我輩を慕って付いて来たのでは?」

 

「違います。」

 

「ガーン!」

 

「なるほどね。」

 

「私は一応は兄上を尊敬しておりますよ。でも、それよりもソウエイ殿とシャドーマン殿には憧れておりまして……。」

 

あっ……これはソウエイに惚れたな。シャドーマンは憧れだろうがソウエイの名を言う時、少し顔が赤く染まっているし。

 

「お前は昔から生意気なのである。」

 

「兄上こそ少しは自重を覚えて下さい。」

 

まぁ兎に角、こうしてガビル達を仲間に迎え入れることに。

そしてリムルはまずガビルの妹とその従者達に名を与える。

 

「じゃあ順番に、蒼華(ソーカ)東華(トウカ)西華(サイカ)南槍(ナンソウ)北槍(ホクソウ)だ!」

 

「ありがとうございます。」

 

それにしても、リムルの奴は本当に良くこんなカッコいい名を思いつくな。

 

その様子をそわそわして見ているガビル。

 

「ガビル君、羨ましそうにするなよ。お前にはガビルという立派な名前があるだろ。」

 

「ガビルの名を大事にするんだ。」

 

そう言った直後、俺とリムルの魔素がごっそりと抜けた⁉︎そしてガビルの身体が輝いている⁉︎

 

「え!まさか名前って上書きできるの⁉︎」

 

「マジか…。」

 

「あっありがとうございます!我輩一生ついていきます!」

 

まさか上書きできるとは思わなかった…。その後、リムルはガビルの部下達にも名を与え、蜥蜴人族(リザードマン)から龍人(ドラゴニュート)へと進化した。

 

姿は蜥蜴人族(リザードマン)からそんなに変わらず、龍の角や鱗に翼が生えた。

 

だが、その中でソーカ達は人間と変わらない姿へと進化した。翼と角も収納可能である……同じ蜥蜴人族(リザードマン)からの進化なのにこの違いはなんだろうか?

そしてガビルはと言うと、俺も名付けをした事になり俺の魔素も加わった影響かガビルだけ電脳龍人(サイバードラゴニュート)となった。

 

蜥蜴人族(リザードマン)の姿の龍人(ドラゴニュート)体と電脳(サイバー)の人間体に近い姿に切り替えが自在に可能。

電脳(サイバー)の姿は電脳人(ネットナビ)のスワローマンに似た姿。そして武装変換(ウェポンチェンジ)も取得している。

 

一応、龍人の姿を気に入っており、普段はこの姿でいる。

せっかくだし、いつか電脳(サイバー)体での特訓をしてやろう。

 

そしてガビル達はヴェルドラの洞窟で貴重な薬草であるヒポクテ草の栽培を任せている。湿度もあり、住処としても最適な場所である。

 

そしてソウカ達はソウエイとシャドーマンの配下にする事になった。

 

「配下に加えろと。」

 

「好きに使ってよろしいのでしょうか?」

 

「ああ、ソウエイとシャドーマンの好きに鍛えてくれ。」

 

「リムル様とフォルテ様の望みのままに。」

 

「一生懸命働かせて頂きます!」

 

こうして、俺達の街に新たな仲間が加わった。

 

それから数日……訓練場にトリルが構えていた。そんなトリルを囲むようにいる魔獣(ウィルス)達。

 

そしてウィルス達が一斉にトリルに襲いかかる。その時、トリルの身体から赤い妖気(オーラ)が放たれた。

 

ウィルス達は妖気(オーラ)に弾き飛ばされる。そして、トリルを中心にして二つのリングが回る。さらに、トリルの身体が赤く染まり、右腕が重装甲に覆われた強靭な腕に変わった。

 

「トリル!火炎之剛力形態(ヒートガッツスタイル)‼︎」

 

これがトリルの属性変身(スタイルチェンジ)のスキルによる変身する形態の一つ。

 

ウィルス達は再びトリルに襲いかかる。トリルが変化した右腕を火炎放射器に変えた。

 

火炎之剛力弾(ヒートガッツバスター)‼︎」

 

火炎放射器から放たれる光線のような光弾にウィルス達は一掃される。

その中で、トリルの攻撃から逃れたハンマーを持ったガイアントがトリルにそのハンマーを振り下ろす。

トリルは瞬時に右腕を戻しその拳を振るった。

 

火炎之剛力拳(ヒートガッツパンチ)‼︎」

 

トリルの拳とハンマーが激突してハンマーが砕け散りトリルの拳がガイアントを殴り飛ばした。

 

トリルは再び右腕を火炎放射器に変えて超高熱の炎を放つ。

 

高出力燃焼砲(ハイメガバーナー)‼︎」

 

高熱の炎に残りのウィルス達は燃やされ尽くした。

 

「そこまで!」

 

その声にトリルは元の姿に戻る。

 

「見事だなトリル。良くここまで属性変身(スタイルチェンジ)を扱えるようになったな。」

 

「ありがとうフォルテ!」

 

この数日、トリルの特訓の成果を確認する為に様々なウィルス達と戦ってもらった。その中でのトリルが今使えるスタイルは五つ。

 

樹木之盾形態(ウッドシールドスタイル)

緑色の姿となり右腕に盾を装備。木々を操り竜巻も操れる。

 

雷之友情形態(エレキブラザースタイル)

黄色の姿となり、雷を操る。更に今までに出会った電脳魔人(サイバーノイド)やトリルの記憶にある電脳人(ネットナビ)達を幻影として呼び出し敵に攻撃できる。

 

大地形態(グランドスタイル)

足が重装甲となり、マグマの大地や氷の大地、もしくは毒沼などに地形を自在に変えて操れる。

 

忍者形態(シャドースタイル)

シャドーマンに近い装備。自分の姿と気配に魔力を完全に消す事ができ隠密行動に適している。(このスタイルの特訓はソウエイとシャドーマンが徹底して鍛えている。)

 

そしてさっきの火炎之剛力形態(ヒートガッツスタイル)。トリルは特にこのスタイルを気に入っている。

 

「この数日、ウィルス達との戦闘で様々なスタイルを使い熟してきた。強くなったなトリル。」

 

「僕1人じゃここまで強くなれなかったよ。カーネルやヤマトマンにソウエイ達それにフォルテが僕の特訓に付き合ってくれたから。」

 

「それもあるだろう。だがトリルが一生懸命に努力してきたからこそ、皆がトリルの特訓に協力したんだ。」

 

「フォルテ…。」

 

これまでのトリルの成長を見た俺はその力を自分で確かめたくなった。

 

「良し!次のスタイルの特訓は俺が相手をしよう!」

 

「え!本当フォルテ!」

 

「ああ。」

 

「やったー!」

 

俺がトリルの訓練の相手をすると知ったカーネル達が様子を見に集まった。

 

「フォルテ様直々の特訓となると、トリルもあれを出すかもしれないな。」

 

「そうですなぁ。」

 

「トリルは本当に毎日真剣に特訓をしていた!ゴブタにも見習って欲しい所だ!」

 

「全くですじゃ。」

 

「トリル…大丈夫かしら。」

 

「大丈夫。フォルテ君だからちゃんと加減してくれるよ。」

 

皆が見守るなか、俺とトリルは距離を取る。

 

「それじゃあ始める前に、トリル今から特訓するスタイルにチェンジだ。」

 

「うん。」

 

トリルの身体から青い妖気(オーラ)が放たれ、リングがトリルを中心にして回る。トリルの身体が青く変わり、背中のバックパックが巨大化し強化!更に、腕や足に緑の水晶のようなクリアパーツが追加された。

 

これがトリルの水之拡張形態(アクアカスタムスタイル)。色合いが青くなった分、本当にロックマンと変わらない姿だ。

 

「トリル。そのスタイルの扱い方は分かっているな。」

 

「うん。何度かなって試したから大体は把握できてるよ。」

 

「そうか。じゃあ始めるぞ!」

 

俺がその言うと同時に、トリルが先に動いた。

 

両手を真上にあげると、トリルの手に青く輝く光の剣が出現。

 

夢之剣(ドリームソード)!」

 

トリルは夢之剣(ドリームソード)で俺に斬撃を飛ばす。俺は瞬時に右腕を闇之剣(ダークソード)に変換して斬撃を放つ。

 

二つの斬撃がぶつかり消滅。だがトリルはすぐに次の手に移る。

右腕を赤い特殊なバスターに変えた。

 

火炎炸裂弾(ヒートスプレッド)‼︎」

 

炎の魔力弾が放たれる。俺は障壁(バリア)を展開し防御する。

 

障壁(バリア)に魔力弾が着弾した瞬間、周りに次々と誘爆した。俺の周りが爆炎で広がりやがて爆煙が晴れていくとその先には、先程の赤いバスターの青い版を構えるトリルの姿が

 

泡之炸裂弾(バブルスプレッド)‼︎」

 

今度は青い魔力弾が放たれ着弾。その瞬間に多量の泡が俺の周りを包み込む。完全に包まれた瞬間に泡が爆破する。

熱せられた直後に泡によって冷却された障壁(バリア)はその爆破に耐えられず砕け散り俺は咄嗟に上に飛び脱出する。

 

すると、待っていたとばかりにトリルが俺目掛けて跳び上がり右腕をソードに変える。そのソードは赤、青、黄、緑と四つの輝きを放っている。

 

元素之剣(エレメントソード)‼︎」

 

俺は闇之武装刃(ダークアームブレード)を握り受け止める。そのまま空中で斬り合う。トリルの剣から炎と水に雷と樹の力が発せられている。

 

トリルが今まで使っているのはP.A(プログラムアドバンス)水之拡張形態(アクアカスタムスタイル)は己の器を拡張し様々なP.A(プログラムアドバンス)をエクストラスキルとして自由自在に使う事ができる。

トリルはロックマンの情報(データ)から様々なP.A(プログラムアドバンス)を読み取り、それをエクストラスキルとして使用しているのだ。

更に、水と氷を自在に操れる。ただし、己の器を無理に拡張している分、身体への負荷が大きい為に長時間このスタイルでは戦うのは難しい。

今のトリルでも3分が限界だ。

 

やがて鍔迫り合いとなり、俺とトリルは後ろへ飛び引く。

地面に降りトリルを見ると息が上がってきている。そろそろ限界だと感じたのか、右腕を前に構えて変換砲身が長く強化されたバスターに先程までと比べ物にならない魔力(エネルギー)が集約されていく。

 

その魔力(エネルギー)量に俺もまともに喰らっては不味いと感じ、両手に闇の妖気(オーラ)と自分の魔素を集約する!

 

やがて魔力(エネルギー)が互いに十分充填されそれは解き放たれる。

 

超絶炸裂砲(メガデスバースト)‼︎」

 

暗黒極波動(ダークネスオーバーロード)‼︎」

 

砲身から膨大な魔力が光線となって放たれ、俺の両手に集まった魔力を前へと突き出し合わせ強大な闇の波動として放った。

 

二つの魔力がぶつかり合い、中央で爆発して辺りに激しい爆風が襲う。

カーネル達が腕で顔を覆い防ぐ。やがて爆風が収まり皆が顔を上げると、中央分にクレーターができていた。

 

そして俺とトリルが立っているが、トリルは元の姿に戻り汗を掻き息を切らしていた。

 

「…よく頑張ったなトリル。」

 

「ハァ…ハァ…ハァ…フォルテ…。」

 

「ここまで良く水之拡張形態(アクアカスタムスタイル)を使い熟せるようになった。本当にトリルの成長には目を見張るものがある。」

 

「フォルテにそう言って貰えるなら素直に嬉しいよ。でも、フォルテを本気にさせられなかったからまだまだ頑張らないと!」

 

「本気にか……そんな事したらせっかく皆が作った街が無くなるじゃないか。」

 

「あっ……。」

 

「まぁ、確かに本気で戦えるような場所は欲しいな。」

 

そう電脳空間のような場所があれば……。俺はふとそう思った。

 

「さて一回休憩しようか。」

 

「うん!」

 

俺とトリルは一旦休憩をすることにし、訓練を見守っていたカーネル達が俺達の元に歩みよる。

 

「トリル。フォルテ様相手に良く戦った。」

 

「うむ。拙者達も見ていて血が騒いだ。」

 

「トリル…本当に強くなったね。」

 

「カーネル…ヤマトマン…お姉ちゃん…ありがとう。」

 

「ほほほ。フォルテ様中々良い戦いでしたな。あのような攻撃は今まで見たことないので、ワシにとっても良い経験ですじゃ。」

 

「2人とも見事な剣捌き!これからも精進すれば更に腕が上がりますぞ!」

 

「本当に凄かったよフォルテ君。私達も頑張らないといけないね。」

 

「ありがとうハクロウ、ケンドーマン、シズさん。だけど、トリルの成長は俺の予想より遥かに早く凄かった。俺ももっと強くならないといけないな。トリルはまた新しい力も得ているようだしな。」

 

 

 

 

休憩を終え、再び訓練場に立つ俺とトリル。仕事を終えたリムルも俺達の訓練を見にきた。

 

「さっきシズさん達から聞いたけど、この訓練場の惨状を見たらトリルの力がどれだけ強くなったか分かるな。」

 

訓練場は先の訓練で、戦場後のような爆破によるクレーターなどでボロボロ。

何故整備していないのか、それはこの訓練でまたボロボロになるのは明白。

だからこの訓練の後に整備することになっている。

 

 

「トリル。お前の新たな力見せてもらおう!」

 

「うん!多分、フォルテなら勘付いていると思うよ。だからこそ見てほしいんだ、僕が新たなスキルとして得たこの共鳴魂合体(ソウルユニゾン)を‼︎

 

トリルがそう声を上げた瞬間、トリルの胸のシンボルマークが光を放つ。

 

そして、トリルと重なるようにカーネルの幻影が現れトリル自身も光る。そしてトリルの姿が変わっていき光が収まると、そこにはカーネルを模した姿のトリルが立っていた。

 

「トリル!カーネル(ソウル)‼︎」

 

そうそれは、本来はロックマンがスタイルチェンジの変わりに新たに得る力 ソウルユニゾンだ。

 

特定の電脳人(ネットナビ)と魂が共鳴することで、その電脳人(ネットナビ)の能力と姿を身に纏う。

 

やはりトリルにはその情報(データ)もあったようだ。そして、カーネルにずっと訓練をしてもらっていくなかで、その情報(データ)がユニークスキルとして発動したようだな。

カーネルはアイリスの兄だからトリルにとっても兄のような存在。加えて、ビヨンダードでトリルの力を使ってビヨンダードのカーネルとアイリスを一つに戻した事もある。

 

だからこそカーネルの魂と共鳴したのだろう。それにしても、アニメでは発現しなかったカーネルソウルをまさか間近で見る日がくるとはな……その力、見せてもらおう。

 

カーネルの力を身に纏ったトリルは右腕をカーネルサーベルに変え振るう。

 

雷撃破斬(スクリーンディバイド)!」

 

カーネルの技である深緑の稲妻による斬撃が迫る。俺はすぐさま躱すが、トリルの腕に戦車の砲身の様な大砲が装備され銃口が俺を捉えている。

 

「カーネル(キャノン)!」

 

放たれた砲弾が俺に迫る。なんとか紙一重で躱すが背後に着弾した瞬間に爆発して凄まじい爆風が辺りに広がる。

 

「なるほど、やはり凄まじい威力だ。ならこちらも!」

 

そう言って俺も腕をトリルと同じ大砲に変換し構える。

俺もカーネルとの特訓で能力吸収(ゲットアビリティプログラム)でカーネルの戦闘情報(データ)を得ている。

 

戦車砲(センシャホウ)!」

 

俺もトリルに向かって放ちトリルも再度放つ。互いの砲弾が中央でぶつかり爆発‼︎先ほどより凄まじい爆風が周りに吹き荒れ爆煙が辺りに広がる。

 

「おい⁉︎どうなった!2人は無事か!」

 

爆煙で何も見えない状況にリムルが声を上げる。

 

ギャリン!

 

爆煙が立ち込むなかで金属音が響く。

 

キン!キン!キン!キィン!

 

ぶつかり合う金属音が聞こえる中、ようやく煙が晴れてきた。

皆が音のする方を目を凝らしていると、そこには闇之武装刃(ダークアームブレード)を持ち、トリルのサーベルと斬り合うフォルテの姿があった。

 

「流石フォルテ様。砲撃するトリルの位置を確認し爆煙を利用して接近戦に持ち込んだようだ。」

 

「でもカーネル、お前の力があるならトリルも接近戦もいけるんじゃないのか?」

 

「いえ、確かに私の力を得て格段に力は向上しましたが、先程の水之拡張形態(アクアカスタムスタイル)のようにまだ扱いきれていないのです。」

 

「うむ。要するに、スタイルの特訓中に得たばかりだからまだカーネルの戦い方や力の扱いには慣れてないと。」

 

「はい。おそらくフォルテ様は最初のトリルの動きでそれを感じとり、接近戦に持ち込んだのでしょう。」

 

カーネルの言う通り、フォルテの刃の攻撃にトリルは徐々に押されている。

 

「ソウルユニゾンの力。確かに強力だがまだ使い熟せてないな。剣技がカーネルのとは違いまだまだだトリル!」

 

「分かってる!この力はスタイルチェンジの訓練の時に得たからまだちゃんとした特訓もできてないんだ。」

 

「なら、水の拡張形態(アクアカスタムスタイル)の訓練を終えたらカーネルにみっちり稽古をつけてもらえ!そしたら必ずこの力はより強くなる!」

 

「わかったよ!」

 

そう話しながら斬り合うなかで俺はトリルを斬り払う。トリルはサーベルで受け止めながら後ろに飛び引く。

 

そしてフォルテは先程のトリルのように構える。それを見たトリルはフォルテの使用する技が分かりすぐに構える。

 

 

「「雷撃破斬(スクリーンディバイド)‼︎」」

 

フォルテの紫電とトリルの緑雷。二つの雷撃斬がぶつかり合う。

 

大地を砕き、拮抗したかに見えたが、フォルテの紫電がトリルの緑電を呑み込みトリルに迫る。

 

「トリル‼︎」

 

アイリスは思わず叫ぶ。紫電はトリルに直撃⋯…せずに右に逸れ岩を粉砕した。

 

そして、限界だったのかトリルは元の姿に戻り膝をついた。フォルテはゆっくりとトリルに近寄り、トリルに手を貸す。

 

「トリル、今の一撃に足りないのは経験だ。技や能力は同じでも戦闘の経験が足りないと本来の威力は発揮できない。これからもカーネルの指導を受けて強くなれ。お前なら強くなれると俺は信じている。」

 

「フォルテ…うん!僕もっと頑張るよ‼︎」

 

「まぁ、俺は能力吸収(ゲットアビリティプログラム)でカーネルの戦闘経験を吸収しているからなぁ…偉そうに言える立場ではないが。」

 

「それは違いますよフォルテ様。」

 

俺の言葉にカーネルが否定する。

 

「フォルテ様のスキルでは信じ合える者なら写し取れると前に聞きました。ですが、フォルテ様は私と戦い己自身で戦闘経験を得る努力をしています。それがなければあれほどの威力は出せません。」

 

「カーネル…ありがとうな。」

 

「まったく…本当にお前は凄いよフォルテ。」

 

そう言いながらリムルは俺の肩に手を置く。

 

「マジで戦ったら俺勝てないよ。」

 

「そうか?俺はリムルとも戦ってみたいが、俺達がやり合ったら街にも被害が出るからな……何処かいい場所がないか探さないとなぁ。」

 

「いや⁉︎探さなくていい‼︎」

 

必死に止めるリムル、でも一度はリムルの強さを自分の身で知りたいと思うんだよな。

 

今日のトリルの訓練でトリルの成長を確認した俺は、これからのトリルの成長が楽しみで仕方なかった。トリルと戦っている時、俺自身が喜んでいる感じがした。これはフォルテとしての身体がロックマンと変わらないトリルの力に喜んでいるのか、それとも俺の魂がトリルに共鳴したのか………まぁどちらでもいいか。俺は心からトリルの成長を望んでいることに変わりない。

トリルならサイトスタイルにさえ到達する可能性を感じる。それに……あの姿にさえ辿り着けるそんな気がする。

またトリルが腕を上げたら、トリルの訓練に参加しよう。

 




トリルとフォルテの戦闘はどうでしたか。
トリルがどこまで成長し強くなるか見守っていてください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。