転生したらフォルテだった件   作:雷影

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遂に異空間にあの街を作り上げました。


24話 電脳の街

俺はリムル=テンペスト。

夏祭りを終えてしばらく過ぎお盆も終えた頃、…フォルテの様子がおかしい。

いつもは俺の仕事の手伝いを終えると、大体は訓練場で訓練するかシオンの料理の指導をしているのだが、最近は何処かに行っているようだ。

 

フォルテだけじゃない。カーネルにトリル…それにアイリスやシズさんも一緒に行動して気付けばいなくなっていた。

 

「怪しい……フォルテの奴、何やっているのか調べてみるか。」

 

俺はフォルテ達の今までの行動を大賢者に分析してもらいフォルテが来ると思われるポイントて待ち伏せしている。

 

すると、フォルテ達が集まって来た。

 

「じゃあ行くぞ。」

 

フォルテがそう言うと足元に特殊な魔法陣が出現した。

 

大賢者!あれは⁉︎

 

《解。転移魔法に近いものと推測します。》

 

転移⁉︎じゃあ何処かに行ってるのかフォルテ達⁉︎

俺が驚いている間に、フォルテ達はなんかプログラム構成を変えながら転移した。

 

「……これは後で直接聞いた方がいいな。」

 

 

しばらくして夕食時に戻ってきたフォルテに俺は聞いた。

 

「なぁ…フォルテ。お前達転移して何処に行ってたんだ。」

 

「ん?…あぁリムル気付いてたのか?」

 

「今日転移するところ見たんだ。」

 

「そうか…ならちょうど良かった。」

 

「何がだよ?」

 

「ようやく完了したし明日にはリムルを招待しよう。」

 

そう言われた翌日、フォルテの他にトリルとアイリスにシズさんも一緒に来ていた。

 

「ごめんねリムルさん。まだ色々と準備が出来てなかったから後で教えることにしてたの。」

 

「リムルさんごめんなさい。」

 

「リムルごめんね。でもようやくリムルを招待できるよ。」

 

「いや…何が何だか?」

 

「まぁ兎に角行こうか。」

 

フォルテが昨日転移に使った魔法陣を展開する!

 

《解。この魔法陣には転移の他に擬似電脳(サイバー)化が行われるように組み込まれています。》

 

え?擬似電脳化って……そういえばフォルテ達は電脳(サイバー)だったな…

て!電脳化しないといけない場所ってなんだよ⁉︎

 

俺が大賢者の知らせに驚いている間にもう転移は開始された。

本来の転移魔法で転移する時大量の魔素を浴びるから有機物の転送には向かない。おそらく、電脳化した者達はその影響を受けないのだろう。

 

そして転移した俺は目に映る光景に驚愕した。

 

「ええぇ⁉︎」

 

俺の目の前に広がるのは、前世の世界で空想やSFの世界でのハイテクノロジーの街が広がっていた!……てこの街って!

 

「インターネットシティ⁉︎」

 

「その通り。」

 

そう、それはアニメロックマンEXEでの電脳人(ネットナビ)達の街だった。

 

「フォルテ⁉︎なんでインターネットシティが⁉︎」

 

俺は驚きながらもフォルテに聞くしかなかった。

 

「それはな……プロトのお陰だ。」

 

俺の足元からプロトがそうだよと言わんばかり手を振りながら現れた。

 

「プロトの?」

 

「リムル……プロトが元はなんだったか知っているだろう。」

 

「それはラスボスの一体で初期のインターネットそのもの……まさか!」

 

「そうだ。プロトは俺達と触れ合いながら成長し、本来のインターネットそのものだった頃をユニークスキル電脳空間(サイバースペース)として取得した。電脳空間とは文字通り電脳(サイバー)の者達が活動に最適な空間を作り上げる物だ。」

 

「流石プロト……そんな空間を。」

 

「でだ、俺がそのスキルを能力吸収(ゲットアビリティプログラム)で写し取った時、電脳之神(デューオ)の情報を得た時に改良に成功しアルティメットスキル電脳世界(サイバーワールド)に進化した。もちろんプロトの方も進化した。」

 

「……お前…どれだけアルティメットスキルを得るんだよ。」

 

「電脳世界は現実世界と変わらない同容量の宇宙をも創り出せる。更に、この世界では対処の人物達の記憶から情報得てその世界を反映して創り出せる能力もある。」

 

「成る程…それでトリル達の記憶からこのインターネットシティを再現したと。」

 

「もちろん再現するには膨大な魔素が必要だからな。皆に協力してもらい少しずつ再現した。そして、昨日にやっと殆どの再現が完了したんだ。」

 

「そうだったのか。」

 

「良いタイミングでリムルが聞いてくれたから今日招待することができた。」

 

「それじゃあ見て回れるのか。」

 

「ああ。まだできてないエリアがあるが、そこ以外なら見て回れる。」

 

「じゃあ行こうぜ!インターネットシティを間近で見て回れるなんてめっちゃ最高じゃん!」

 

リムルは目を輝かせて言う。こうしてリムルを案内することになった。

 

インターネットシティを歩く俺達……そこでリムルは気づく。

 

「ところでフォルテ、この街に普通に過ごしている人……いや電脳人(ネットナビ)達はいったい?」

 

そう…この街を普通に歩く電脳人(ネットナビ)達がいたのだ。

 

「ああ。実はこの街を再現している時に普通に誕生していった。」

 

「いや何それ⁉︎」

 

驚くリムルに俺が小声で言う。

 

「俺達がヴェルドラの魔素から生まれたようなものだ。」

 

「……成る程。」

 

「街が再現されていく度に1人また1人と現れていった。しかもみんなしっかりとした自我があってな、俺を主と崇めるんだ。」

 

「フォルテ様!」

 

「こんにちはフォルテ様。」

 

ナビ達皆挨拶をしてくる。

 

「隣の方はもしかしてリムル様では。」

 

「きっとそうだ。フォルテ様と対等のお立場でジュラの森の盟主様。」

 

「強い方らしいが美しいですね。」

 

「シズ殿によく似てるな。」

 

「私は可愛いと思います。」

 

リムルの姿を見て話し合う者達もいた。

 

「……確かに自我がしっかりとあるな。電脳人(ネットナビ)達が生まれるならやっぱり電脳魔獣(ウィルス)も生まれるのか?」

 

「ああ。自然にウィルスも発生する。だからカーネル達や今此処で鍛えている者達が対処している。」

 

「へぇー。」

 

「ちなみに俺が倒した場合にはスキルの電脳魔獣(サイバーウィルス)召喚で呼び出せるウィルスとして記録される。」

 

「そうか。」

 

「後はプロトの餌となってもらっている。」

 

「え?」

 

リムルは少し驚いた。

 

「ついでだ、先にプロトのエリアを案内しよう。」

 

そう言って俺が指を鳴らすと、俺を中心に円形に地面に線がひかれその部分がゆっくりと降下しだした。

 

そしてシティの下に広がっていたのは赤い…ただ赤い肉塊のようなスライムが広がっているエリア。そこには様々な色のプロトバクが働いていた。

 

「え……ここは。」

 

「名付けるならプロトエリアだな。」

 

俺達が降りた後、プロトがプロトバグ達に変わりがないかを確認している。

 

「いつもご苦労様プロト。変わりはなかったか?」

 

そう聞くとないよ言わんばかりに手を振るうプロト。

 

「そうか。」

 

俺がそう言った直後に別のエリアに現れたウィルスが落下、そのままこのエリアのスライムに呑み込まれた。

 

「……なぁ、あれがひょっとして。」

 

「ああ。さぁそろそろ戻ろう。」

 

ロックマンエグゼを知る者なら分かるプロトエリアだった。

プロトエリアから浮上し元のシティに戻った俺達はリムルを案内する。

 

ショップエリアなど様々な場所を見てきたリムルの反応はもう玩具を得た子供のように輝いた目で見ていた。

 

「すげぇー!」

 

「次はインターネットコロシアムだ。」

 

そう…ここの再現には力を入れた未来的なバトルフィールドに超大型モニター!更に様々な角度から見れる観客席。

 

「おぉ!ここも凄いな!」

 

「此処は1番気合いを入れた。様々はバトルフィールドが選べるコロシアム!ここなら俺達の特訓でもリムルの街に被害は出ない!」

 

「!フォルテ…気にしていたのか。」

 

「当然だろ。それにここならリムルも全力で特訓できるからな。」

 

「…ありがとうなフォルテ。」

 

翌日、インターネットシティに転移できる人数を調整し紅丸、朱菜、紫苑、白老、黒兵衛、カイジン、ガビル、ゲルド、猪八戒達を連れて来た。蒼影達には街の警護を頼んでいる。トレイニーさんも連れ来たかったが、転移の一種の為連れて来れないのでプラントマンが映像を見せた。別空間内とはいえトレイニーさんは驚いていた。

 

それは紅丸達も同じだった。

 

「これは⁉︎……なんと言えば良いか分かりませんがただ素直に凄いですね。」

 

「フォルテ様達が創り上げた世界の街……驚きました。」

 

「流石はフォルテ様です!」

 

「ほぉ〜これは長生きはするもんですじゃな。このような街を見る日が来るとは。」

 

「おらもたまげただよ。」

 

「おいおい。ドワルゴンでもこんなに発展した技術はないぞ。」

 

「流石はフォルテ様!」

 

「まさか…異空間内に新たな世界を創るとは。」

 

「まさに神の如し力ですな。」

 

皆が驚く中、俺が説明する。

 

「まぁプロトのスキルを進化させた結果できた世界だ。後はトリル達の記憶から得た情報を再現したんだ。」

 

俺の記憶もあるが、転生した事は紅丸達はまだ知らないから今はまだいいだろう。

 

「成る程なぁ。トリルとアイリスの嬢ちゃんのいた世界は凄いんだな。」

 

「あくまでも現実でなく人々が作った機械の中の世界なんですけど、こちらの世界の影響で別空間に再現する事になったようです。」

 

そして皆にこの街の案内と電脳人(ネットナビ)達を紹介した。

 

「見れば見るほど凄い世界ですね。」

 

「まぁこの世界は色々と発展し過ぎだからしばらくは一部の者達にだけ教える予定だ。」

 

「それがいいぜフォルテの旦那。この世界の街の文明や技術が外に漏れたら東の帝国などが黙っていないぞ。」

 

そう、発展し過ぎた技術は時に災いすらもたらす。(フォルテ)や……悪の科学者達のように。

 

「うむ!我輩この姿だとこの世界に身体が馴染みますな!」

 

ガビルは今電脳体(サイバー)に変化させている。

 

「まぁこの世界は電脳(サイバー)の世界だからな。ガビルにとってその姿でいる方が馴染むだろう。」

 

「それならば!この身体にも慣れるように特訓するにもこの世界で鍛練した方がいいですな!」

 

「ならその相手は俺がしよう。俺もこの世界に身体が馴染む。」

 

「うむ!よろしく頼む猪八戒殿。」

 

猪八戒も電脳化ができるからこの世界に馴染ませたほうがいいだろう。俺が皆を案内しようとした時、電脳人(ネットナビ)の1人が慌ててこちらに走って来る。

 

「フォルテ様!大変です!」

 

「どうした?」

 

「未実装のエリアに謎の歪みが!」

 

「何⁉︎」

 

「フォルテ様。確認に行きましょう。」

 

「ああ。」

 

俺達が未実装…何も無いエリアに向かうと確かに歪みが発生していた。

 

「この歪みはなんだ⁉︎」

 

「あれ?歪みの奥に何が見えますよ。」

 

朱菜の言う通り、よく見ると何が見える……そこにはリムルが誰かを抱えて謎の女と対峙している⁉︎

 

「え!俺ぇ⁉︎」

 

リムルも流石に驚くよな。しかしこれは一体……。

 

《この世界の空間と向こうの何者かのスキルによる空間がなんらかの影響で互いに干渉しているようだ。》

 

電脳之神(デューオ)。なら向こうの世界について調べてみるか。

 

能力吸収(ゲットアビリティプログラム)から我が解析をおこなおう。》

 

俺は歪みに触れながら情報を得る為に歪みから魔素などの吸収を開始

 

向こうの情報が得る中、女が向こうのリムルを攻撃した。それにより、リムルが抱えていた子がこちらに飛んで来た!空間の壁にぶつかった瞬間、その子から同じ子が分離するように現れこちらの世界に飛んで来た。

 

俺は咄嗟にその子を受け止める。

 

「フォルテ!大丈夫か!」

 

「ああ…それよりこの子だ。」

 

気を失っているようだが、どこかリムルに似ている少女だ。

 

(…電脳之神(デューオ)この子は。)

 

《先程の攻撃であの世界から弾き出される時に、こちらの世界との空間の境に入った影響でその少女の複製体が生まれこちらの世界に来たようだ。》

 

成る程…それにさっきまでの情報……ならこの子は。

 

俺がこの子について考えているうちに歪みはなくなり消滅した。

 

「なぁ…フォルテその子は一体…?」

 

リムルが聞いてくる。……説明するしかないな。

 

「さっき歪みから向こうの世界の情報を得た。どうやらこの世界の空間が平行世界の少し先の未来の空間と混じり合い少しの間繋がったようだ。」

 

「平行世界の未来⁉︎」

 

「あのそれはどういう意味でしょうか?」

 

「朱菜達には難しいかもしれないな。簡単に言えば二つの鏡を合わせて間に立つと無数の自分が見えるだろ。」

 

「はい。」

 

「その無数に写る自分の数だけ少し違った自分の世界があるってことだ。」

 

「違った自分ですか?」

 

「例えば、俺やリムルが朱菜達と出会わなかった世界や猪八戒がゲルミュッドと出会わなかった世界とかな。」

 

「成る程…今の俺達とは違う道を歩んだ世界ってことですね。」

 

「その通りだ紅丸。」

 

「それでこの子は一体?」

 

「ああ……リムルに皆。落ち着いて聞けよ。」

 

「なっなんだよ…。」

 

「……この子は向こうでのリムルの娘のような存在だ。」

 

俺の言った言葉に皆が唖然となる……そして我に戻った皆が一斉に叫んだ。

 

「「「「えええぇぇぇえー⁉︎」」」」




まさかまさかのリムルの娘の登場。
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