あの二人の闇の姿が登場します。
リムルが旅立って一週間後。ゴブタ達はハクロウ達との修行で今日もズタボロになっていた。
「また酷くやられたなゴブタ。」
「フォルテ様。…あのじじい容赦がなさすぎるっす。」
「それがハクロウだからな。兎に角、今は治療をしてもらいにいけ。」
「はいっす!」
治療と聞いて、ゴブタは急に元気になって走って行った。
向かった場所は新たに建設した病院。中ではゾアノガッツマンがバイザーをつけたナースに治療を受けていた。
「あー癒される。」
「全体的に負担が大きいわ。今日はいつにもまして大変だったようね。」
「
「頑張るのはいいけど無理だけはしないでね。」
「ああ。わかっているさ。いつも治療をありがとうメディ。」
「ふふ。これが私の仕事だからね。」
ゾアノガッツマンの治療を行なっているのはメディだった。
「すみませーん。今日もお願いするっす。」
病院にズタボロのゴブタがやって来た。
「あらゴブタさん。今日も修行は大変だったのね。」
そんなゴブタを心配しながら歩み寄る看護ナビが一人。
「シルクさん!そうなんっすよ。師匠が容赦なさすぎるんすっよ。」
「ふふ。それでめげずに頑張っているゴブタさんは立派です。」
シルクの笑顔にゴブタもニヤけてしまう。
「すぐ治療しますから少し待っていてください。」
「は〜い。」
だからこそ、治療や回復に長けた者達であるメディとシルクを創り出した。
メディの治療能力で猪八戒達の肉体労働での筋肉の負担などを和らげられ、ゴブタのようなハクロウ達の修行で傷だらけになった者達を癒してくれる。
そんなメディを支えるのが看護ナビであるシルクだ。
アニメオリジナルの存在だった彼女の看護師としての姿は立派だった。
それに自分の身を犠牲にして多くの患者達を救った。
そんな彼女だったからこそ、俺は彼女を創造した。
後、シルクをモデルに多くの看護ナビ達を創造してこの病院を任せている。
看護ナビ達からの指導を受けてゴブリナ達も看護に関する知識と経験を多く学んでいる。
「この一週間で治療や回復の問題は大体解決したな。……そろそろあの二人を創り出すか。」
俺は
まだ何も反映されていない無人のエリア……辺り一面闇だけの空間にフォルテは一人立っていた。
「この何も無いエリアなら、万が一戦闘になっても被害はでない。」
これから創り出し者達は普通のナビではない。…俺の中に満ち溢れる
「
俺は両腕を前へと翳し、掌から魔素と
やがて二体のナビの姿へと構築されていく。現れたのはトリルの姿のベースであり、数々の敵やラスボスを倒した青いナビ…ロックマン
もう一体は赤いナビ。ヘルメットと一体となっている黒いバイザーに、銀髪の長い束ねた後ろ髪。ロックマンのライバルであるブルースだ。
やはり、戦力を上げるならこの二人だと俺は思っていた。だが、このまま二人をロックマン、ブルースとして目覚めさせずにより強力な二人へと変える事も決めていた。
ロックマン、ブルースの身体がほぼ完成した後、俺は自分の中で安定化させ改良をした
注がれた
ブルースの身体と装備が全体的に暗い色合いとなり、ヘルメットとブーツの白いラインが紫に染まりバイザーが赤くなった。
手脚のアーマーに紫の鋭いエッジが入った追加アーマーが増着され、束ねた後ろ髪は肩幅以上に横に大きく広がった髪型へと変わった。
ロックマンの方は青い身体が黒く染まっていき、ヘルメットと手脚が暗い紺色となり肩などの黄色アーマーが銀へと変わり、エンブレムの赤いマークも青いマークに変化した。
「……さぁ目覚めろ。ダークロックマン、ダークブルース!」
そう、闇の力で闇に染まったダークブルースとダークロックマン。
ダーク化した二人の姿はゲームやアニメなどで姿が異なるが、今回創り出したダークブルースはアニメ版の姿。ダークロックマンの方は公式イラストの姿として創り出された。
そして、ダークブルースとダークロックマンがゆっくりと目を覚ます。
ダークロックマンの赤く染まった瞳か俺を見据える。
「…へぇ。僕を創り出したのは君かフォルテ。」
「まさか俺達がフォルテに創り出されるとはな。」
ふむ。……予想はしていたが、やはり俺を呼び捨てしたか。
今まで創り出した
だが今回創り出した二人には
闇の存在ゆえか、俺をすぐ主とは認めていないようだな。
「僕達を創り出した理由は分かってるよ。」
「戦力増強で俺達を創り出した辺りは流石と言っておこうか。」
「でもね。今まで君が創り出した連中のように素直に君に従うかは別だよ。」
「ほう。ならどうすればいいのか教えてくれるか?」
「ふっ。そんな事は決まっている。」
「その強さを俺達に証明して魅せろ!」
フォルテはすぐさま躱して距離を取る。
「実に分かりやすい。いいだろう、俺の強さをその身で知るがいい。
俺は二人目掛けて光弾を放ち迫る光弾を二人は飛び躱す。
「
「でゃああ!」
それに対して俺は
「ちぃ!」
二人は武装を変える。
「くらえ!」
「
暗黒弾と闇の魔力弾…二つの弾丸がフォルテに直撃する!
直撃した手応えもあり、二人が笑みを浮かべる。だが爆煙が晴れると其処には、
「なっ⁉︎ 馬鹿な、無傷だと!?」
「僕達の攻撃は間違いなく直撃したはず…。」
「今の俺にこの程度の攻撃は通用しない。」
「
反撃とばかりに高速連射の光弾を
そしてすぐさま反撃を仕掛けてきた。
「
放たれた闇の魔力弾はフォルテの足元に着弾した瞬間、広範囲に誘爆した。爆発の連鎖でフォルテの周りは爆煙に包まれる。
普通ならばこの誘爆の威力にやられているだろうが俺には通じない。それは二人も分かっているはず…ならばこれは目眩しの為だな。
フォルテは爆煙の中からの攻撃に警戒していると、二人が動いた。
「「
フォルテの前後から衝撃波の斬撃が襲い掛かる。
フォルテに迫る二つの
「
フォルテの前後に城のような駒が出現し
「ちぃ!」
「なら
二人の前にあった邪魔な駒が無くなったが、フォルテの姿も消えていた。
「なに⁉︎」
「一体何処に消えた!」
二人は辺りを見渡しながらフォルテを探す。……その時、上空なら凄まじい力を感じた。
二人が真上に顔を上げると、右腕に魔力を集約させて構えるフォルテの姿があった。
「
振り下ろされた腕から放たれた破壊の魔力が
凄まじい破壊の衝撃がフォルテを中心に周囲に広がる。
フォルテを中心としたクレーターの破壊跡ができ、その周囲で傷だらけとなって倒れた
フォルテはゆっくり立ち上がって二人の元へと向かった。
「まだやるか?」
「くっ!……やはり敵わなかったな。」
「分かってはいたけどねぇ…手加減されてこの強さはやはり凄いよ。」
二人はゆっくり立ち上がってフォルテを見た後、その場で跪く。
「先程までの態度並びに暴言の数々申し訳ありません。」
「僕達は貴方に…フォルテ様に忠誠を誓います。」
先程までとは打って変わった態度を見せる二人。
「なるほど……やはり俺を試していたようだな。」
「やはり気付いていましたか。」
「最初の一太刀から殺気は無かった。言葉通り俺の力を見極めたかったのだとすぐにわかった。」
「はい…どうしてもフォルテ様の力を確かめてみたかったので。」
「構わん。実際に仕えるに相応しいのか確かめるのは悪いことじゃない。」
生みの親だから必ず従う必要はない。とある作品だと生みの親が最悪な奴だったりすることだってある。……あの心あるウィルスの時の様に。
俺は忠誠を誓った二人を回復させた。
「お前達の忠義を受け取ろう。これからよろしく頼む
「「はっ!」」
「後様付けしなくていい。その方が呼びやすいだろうからな。」
こうして、
「今日から仲間となる
「よろしくね。」
「よろしく頼む。」
皆に二人を紹介する。その中で、カーネルとアイリス、それからトリルが二人をじっと見ていた。
「まさか
「フォルテと兄さんから話は聞いていたけど…。」
「ブルース…ロックマン。
アイリス達の視線に気付いた
「お前達がアイリスとトリルか。本家の俺達と知り合いだった様だが。」
「まぁ僕達ともよろしく頼むよ。」
そう言って
アイリスとトリルは、自分達の知るロックマンとブルースと余りにも違う2人の雰囲気に少し戸惑う。
そんな中、2人に代わって
「…カーネル。」
「どんな形にせよ、今の私達は仲間となった。これから期待しているぞ
そう言いながらカーネルは笑みを浮かべる。
「兄さん…うん。そうだよね。」
「僕もよろしくね
アイリスとトリルも2人に笑みを浮かべて言う。
そんなアイリス達の姿に、
その後もベニマル達やリグルド達など、
皆への紹介も一通り終えた後、夜空を眺める
そんな2人にフォルテが声をかける。
「どうした2人共。」
「フォルテ…。」
「…皆と会って何かあったのか。」
フォルテにそう聞かれた2人は自身のエンブレムに手を添える。
「……今日の皆との出会いが僕の中にあった記憶を呼び覚ました。…熱斗とロックマンとの思い出と絆を。」
「俺もだ。……炎山との最後の戦いで奴が俺を抱きしめてきた。…あの時感じた思いが呼び覚まされた。」
「……そうか。」
それが
アニメだと殆どのデータはロックマンに戻ったことになっていたが、彗星内に残留データがあったとしてもおかしくない。
俺はその
あの時に感じた思いが呼び起こされた2人はこの感情について悩んでいた。
「僕はロックマンであってロックマンじゃない。…Dr.リーガルは仲間や絆を求めるのは弱さだと言った。……けど熱斗とロックマンの力を持っているはずの僕は負けた。あの時ロックマンは言ったこと、友情の力…絆の力で無限の力を発揮する。……アイリスやトリルそしてこの町の皆と触れてそれが分かった気がする。」
「俺も似た様なものだ。ダークチップによって生まれたブルースの闇……それが俺だ。だが、光熱斗とロックマン…ブルースを救おうとする強い思い…そして炎山…闇の俺を否定せず受け入れたあの時の温かさが俺の中に今も残っていた。…この町の奴らと出会ってそれと同じものをまた感じた。…あれが信じる力と言うものなのだと今になって分かったような気がする。」
2人は信じる心と絆の強さを知りそれを思い出し考えていた。
「それが分かっているなら、お前達を創り出した俺の判断は間違いじゃなかった。」
俺の言葉に2人は顔をこちらに向けた。
「どんな力だろうと使う者によって善にも悪にもなる。使う者の心しだいで全てが変わる。熱斗とロックマンの力…ブルースの力が
2人の元に歩きながら言葉を続けるフォルテ。
「正しく使う。そのために必要なのが愛、友情、絆を理解している心だ。
フォルテは2人の肩に手を乗せる。
「他の誰でもないお前達という存在と強さを見せてくれ。」
「フォルテ…。」
「…うん。」
この時、
翌朝。
朝食を食べながら、フォルテが
「リムルが居ない分の書類の確認と整理をリグルドやシュナがやってくれるが、俺達もある程度手伝えば効率がいい。」
「確かに。」
「書類の整理が終われば、俺やトリルの修行に付き合ってもらう。」
「分かったよ。僕もトリルや皆の力を知りたいと思っていたからちょうどいいよ。」
朝食を食べながら話を進める俺達。……だが周りの者達は戦慄していた。何故なら…。
「フォルテ様!お代わりを持ってきました!」
「ああ。ありがとうシオン。」
そう。食べていたのはシオンの料理だったからだ。
俺達の隣ではベニマルとゴブタが白目を剥いて青紫変色した顔で気を失っていた。……ゴブタはベニマルに巻き込まれた被害者。
「しかしフォルテの言う通りに食べてみたが…。」
「ここまで力の増大するとは思わなかったよ。」
「まぁそう思うのも仕方ない。」
何故
よってシオンの料理を試食できる者が増え、シオンも喜んでいるのだ。
「色合いを除けば見た目も良くなった。調理もシオンがだいぶ学んだから舌触りも良い。頑張ったなシオン。」
「ありがとうございます!これもフォルテ様が教えがあってこそです。」
……だが肝心の味が何故こんな人を殺せる様な危険な味となってしまうのか。
調味料や味付けなども教えているばずなのに…。
「……これからも教えていくから頑張る様に。」
「はい!」
笑顔で返事をするシオン。
「…フォルテも色々大変だな。」
「そうだね。僕達もできる限り試食には協力しよう。」
そう言いながら、
フォルテの左右に仕えるならやはりダークの二人がいいと思っていました。
ダークロックマンとダークブルースのこれからの活躍楽しみにしていてください。ちなみに、ダークロックマンとダークブルースはある