転生したらフォルテだった件   作:雷影

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このタイトルから分かると思いますが、あの形態(スタイル)が遂に登場です。


38話 究極(サイト)変異(バグ)

インターネットコロシアム。

……シティの街並みを再現されたバトルフィールドが無残な廃墟の街と化していた。

 

そんな破壊された街の中央に立つ者がいた。その者は薄緑色に発光し身体中のラインにデータが巡り、囲う様に三つの光輪が回っている。

 

更にその者の目前には別の者がいた。

同じ様な姿だが濃い紺色の身体に、ヘルメットと両手足にゴスペルと同じ様な黄緑色の班が無数にある装甲を装着し、ヘルメットと(ボディ)の模様が乱雑に入った姿。

 

燃え盛る廃墟の街で睨み合う両者。

 

「「ハアァァ!」」

 

互いに同時に駆け出し殴り掛かる。

 

その様子を見守るフォルテ。何故こんなことになったのか、時は数時間前に戻る。

 

 

 

「リムルは無事にブルムンド王国に着いた様だが、……着いた後も大変だった様だな。」

 

影に潜ませながらリムルの護衛をしているソウエイとシャドーマンそして俺の分身体からリムルのブルムンド王国での出来事が情報(データ)として送られてきた。

 

ブルムンド王国は魔物の生息するジュラの大森林に近いためか建物は堅固な造りとなっている。

 

この先、イングラシアに向かう為にとリムルは自由組合(ギルド)で冒険者登録をすることにしたようだが、討伐…実地試験で試験官が召喚魔法で呼び出した狩猟犬(ハウンドドック)邪鬼妖精(ダークゴブリン)を瞬殺していた。……邪鬼妖精(ダークゴブリン)に至ってはゴブタに似ておりその時の見せてきた嫌な笑みがよりリムルを苛立たせ思わず首を刎ねていた。

 

……ゴブタはそのうちリムルに倒されるかもな。

 

リムルに全て瞬殺された試験官は飛び級と言い出して下位悪魔(レッサーデーモン)を呼び出した。魔法への耐性と物理攻撃が効かない精神生命体である下位悪魔(レッサーデーモン)相手だと他の人間達なら苦戦しただろう。人前で暴食者(グラトニー)が使えないリムルにも少し不利だったが、魔法を剣に纏わせた一撃で見事に倒した。

 

その際リムルはエクストラスキルで魔法闘気を獲得していた。後、悪魔召喚の魔法も習得していた。…勿論俺も電脳之神(デューオ)のおかげで得た情報(データ)から両方とも覚えた。

 

その後、フューズがやって来てカバル達は説教されフューズの権限でリムルはBランクの身分証を手に入れた。

 

その後はブルムンド王と極秘会談をしたのだが、ブルムンドの大臣ベルヤードは話を上手く進めて安全保障条約が結ばれるが、もし他の国が攻めて来たら魔国連邦(テンペスト)が防波堤となる事になった。

 

「…防衛費も馬鹿にならないくらい掛るからな。ベルヤード大臣の手腕が見事だったってことだな。まあもし魔国連邦(テンペスト)が他の国に攻められたらブルムンドは共闘してくれるからまだいい方だな。それに上位回復薬(ハイポーション)を定期的に卸せるから良しと考えるか。」

 

ブルムンドでのやるべきこともリムルがやってくれたし、俺もそろそろ皆の特訓に向かうか。

 

 

インターネットシティにあるコロシアム。コロシアムで特訓を続ける2人がいた。

 

火炎之腕(ファイアアーム)!」

 

腕のアームから放たれる炎が迫る

 

闇之剣(ダークソード)!」

 

だがその炎を闇之剣(ダークソード)で斬り払った

 

今戦っているのは(ダーク)ロックマンとファイアマンの姿を模したトリル。そう、トリルは共鳴魂合体(ソウルユニゾン)で新たな(ソウル)であるファイア(ソウル)の姿となっているのだ。

 

暴風大妖渦(カリュブディス)とのあの戦い後、トリルは前以上に特訓に力を注いでいた。

 

あの強敵との戦いで自分の力が通じない…あんな怪物がこの世界にいる事を身をもって知ったトリルは更なる力を求めた。皆を…仲間を守れる力を。

 

その努力の成果もあり、トリルはある二つの属性変身(スタイルチェンジ)を除く全てのスタイルを使い熟せるようになった。

 

それにより属性変身(スタイルチェンジ)は新たなユニークスキル超分裂形態(マスタースタイル)へと進化した。

 

属性変身(スタイルチェンジ)同様に今までの形態に自在に変われるが、更に形態ごとの分身体を生み出して連携攻撃を仕掛けられるようになった。それだけでなく、基本形態のまま各形態の力をある程度発揮できるようにもなったのだ。

 

その後更に、共鳴魂合体(ソウルユニゾン)でファイアマン、シャドーマン、ナイトマン、ゾアノガッツマン、ウッドマンと共鳴しそれぞれの(ソウル)の力を得たのだ。

 

そして今、その新たな(ソウル)を使い熟する為に(ダーク)ロックマンを相手に戦っているのだ。

 

炎之塔(フレイムタワー)!」

 

トリルは地面を叩き炎の柱で攻める。地面から無数に飛び出し迫る炎の柱。

 

闇之水撃(ダークワイド)!」

 

それに対して(ダーク)ロックマンは幅広い闇の水撃を放って炎の柱を全て切り裂いて消した。

 

それに対してトリルはファイア(ソウル)を解除して新たにシャドーマンの幻影が現れトリルと重なる。そして、トリルの姿がシャドーマンに酷似したものへと変わった。

 

「シャドー(ソウル)!」

 

シャドー(ソウル)となったトリルは、目にも止まらぬ速さで(ダーク)ロックマンの周囲を走り回る。

 

忍者形態(シャドースタイル)の特訓でソウエイとシャドーマンに鍛えられたトリルはシャドーマンの動きを完璧に再現することが可能だった。

 

高速で動き周るトリルの姿を肉眼で追うことは不可能。

それを知る(ダーク)ロックマンは目を閉じ意識を集中させる。

右腕に侍之刀(サムライソード)を装備し、居合斬りの構えをとる。

 

そう居合之型(イアイフォーム)だ。

 

そして、トリルが右腕の長剣(ロングソード)で高速で斬り掛かかる。

 

迫る刃だがそれよりも素速い抜刀でトリルを斬り裂いたのは(ダーク)ロックマンの方だった。

 

斬り裂かれたトリル…だが、その瞬間ボン!と煙となって変わりに現れたのは変わり身の人形だった。

 

トリルはあの一瞬の内に変わり身の術(カワリミマジック)を使ったのだ。

 

そして、一瞬で背後に回り込んだトリルが刀を新たに刀を握って斬り掛かる。

 

影之刃(シャドーブレード)!」

 

シャドーマンと同じ刀で斬り掛かるが、(ダーク)ロックマンは振り返りながら刃を手で挟み止めた。

 

白刃取り(シラハドリ)!」

 

刃を取られ動けないトリルに(ダーク)ロックマンが鳩尾に蹴りを入れる。

 

トリルは思わず刀を離してしまいそのまま蹴り飛ばされた。

 

なんとか体勢を整え着地するトリル。その際シャドー(ソウル)も解除された。

 

「そこまでだ!」

 

そんな中、フォルテが来て声を上げる。

 

「フォルテ。」

 

「あっ!フォルテ。」

 

2人もフォルテが来たことで構えを解いてフォルテの元へと集まる。

 

「トリルも(ダーク)ロックマンも良い特訓が出来ているようだな。」

 

「うん。(ダーク)ロックマンは熱斗のバトルセンスもあるから本当にロックマンと熱斗と戦っている気がするんだ。」

 

「僕の方もトリルの成長速度には驚かされるよ。新たに得た力に対する順応性は凄まじい。トリルの特訓相手をしているつもりが、僕の方がいい特訓相手ができたよ。」

 

トリルも(ダーク)ロックマンもお互いを高め合う良い相手となった。

 

「そうか。お前達のその姿、ゴブタ達も見習って欲しいものだな。」

 

「そういえば、ゴブタ達の修行に新しい課題を加えたんだよね。」

 

「ああ。」

 

 

 

そのゴブタ達はと言うと。

 

「「「ぎゃああああ!」」」

 

空泳巨大鮫(メガロドン)に追いかけられていた。

 

「これしっかりせんか!」

 

「一度は倒した相手だ!」

 

「気合いを入れろ!」

 

逃げ惑うゴブタ達に喝を入れるハクロウ、ヤマトマン、ケンドーマン。

 

「そんなこと言われても!いきなり三匹なんて無理っすよ!」

 

そう…ゴブタ達を追うメガロドンは三匹だった。何故メガロドンがいるのかそれは、ハクロウの隣に立つ者が呼び出したからだ。大きな鰭の手を持つ鮫の電脳魔人(サイバーノイド)…そうシャークマンだ。

 

「ゴブタ達の訓練は順調だな。」

 

「うむ。これもシャークマンのお陰じゃよ。」

 

「いや。俺のこの力はフォルテ様が与えてくださったものだ。今も俺の中でとてつもない力がみなぎっている。これが暴風大妖渦(カリュブディス)の力なのだな。」

 

そう。フォルテはシャークマンを創り出す際、いつもと違いなんと複製した暴風大妖渦(カリュブディス)の魔核を核にして創り出したのだ。

 

魔核と共に暴風大妖渦(カリュブディス)情報(データ)も組み込んで創り出されたこのシャークマンは、暴風大妖渦(カリュブディス)の能力を使えるのだ。

 

「あの戦いの後で新たな修行を考えておったのじゃが」

 

「シャークマンがメガロドンを召喚してくれたおかげで良い修行ができた。」

 

「ならこの後は俺への修行を頼む。フォルテ様から頂いたこの力、使い熟せないと宝の持ち腐れだからな。」

 

「ほっほっほ。もちろんじゃ。」

 

笑い合うハクロウとシャークマン。その間もひたすらに逃げ惑うゴブタ達であった。

 

 

ゴブタ達が逃げ回っている頃、フォルテはトリルと(ダーク)ロックマンの為に新たな修行の準備を始めようとしていた。

 

「ではいくぞ。」

 

フォルテが前に手を翳すと、掌から魔素を放出。放たれた魔素が形を成していき、六体のロックマンが出現⁉︎その一体一体の姿が変化していきやがて、

火炎之剛力(ヒートガッツ)樹木之盾(ウッドシールド)雷之友情(エレキブラザー)水之拡張(アクアカスタム)大地(グランド)忍者(シャドー)形態(スタイル)となった。

 

このロックマン達はトリルから写し得た超分裂形態(マスタースタイル)のスキルと電脳創造(サイバークリエイト)を組み合わせて創り出した複製ロックマンだ。

 

形態(スタイル)となった複製ロックマン達がトリルと(ダーク)ロックマンの2人を取り囲む。

 

「…これからする特訓は2人でこの複製ロックマン軍団と戦ってもらう。2人の連携力を上げるのが目的だ。」

 

「わかったよ!」

 

属性変身(スタイルチェンジ)したロックマンが6体も相手か…相手にとって不足はないね。」

 

トリルと(ダーク)ロックマンもやる気満々で構える。複製ロックマン軍団も構える。

 

「では……始め!

 

俺の開始の宣言と同時にトリル、(ダーク)ロックマンは同時に駆け出す。

 

 

……約1時間経過。

 

フィールドはめちゃくちゃとなり、複製ロックマン達が傷だらけのトリルと(ダーク)ロックマンを包囲していた。

 

「……強さの調整をするべきだったな。」

 

複製ロックマン軍団を創り出す際、かなりの魔素を練り込んだ。その影響で途轍もない強さを発揮した。

 

火炎之剛力(ヒートガッツ)が拳を振えば風圧だけで壁を破壊し地面を殴れば地割れが起こり崩壊。樹木之盾(ウッドシールド)の防御力は圧倒的で盾に傷一つつかずに更に絶対防御も発動していた。

 

雷之友情(エレキブラザー)はブルース、カーネル、パンクなどの強力な者達の幻影を次々と繰り出していた。

大地(グランド)はトリルと(ダーク)ロックマンの立っているフィールドのみを溶岩、氷、毒などのダメージや状態以上にするフィールドへと変え続け、自分達のフィールドはまともな状態に戻し時にはなんと聖域(サンクチュアリ)に変化させ自分達のダメージを半減させた。

 

忍者(シャドー)は素早い動きと分身などのトリッキーな戦術でトリル達を翻弄し隙を突いて攻撃を繰り返し続けた。

 

そして、水之拡張(アクアカスタム)P.A(プログラムアドバイス)の連発は凄まじかった。

 

撃滅電波(デストロイパルス)で2人の動きを封じたところで、連続強弓(ストリームアロー)による矢の豪雨と呼べる連射を放った。凄まじい連射に2人が動けず矢の雨を浴び続ける。

 

矢の雨が収まって瞬間、樹木之盾(ウッドシールド)小嵐(コガラシ)によって竜巻内に閉じ込められ、その間に水之拡張(アクアカスタム)がSFに出てくるようなハイテクメガランチャーを装備してエネルギーを充填

 

エネルギーが充填されそれが撃ち出された。

 

超炸裂砲撃(パワードキャノン)!」

 

超高密度の魔力弾がトリル達に直撃して周辺を巻き込む大爆発

 

辺りが爆煙に包まれ晴れていくと、傷だらけながらもなんとか無事の2人の姿を見てあった。

直撃の瞬間に障壁(バリア)を二重に展開してダメージをある程度防いだようだ。

 

「…そろそろ止めるか。」

 

俺が複製ロックマン達を止めようとした時、トリルと(ダーク)ロックマンの胸のエンブレムが光出した。

 

「……トリルまだ戦えるか。」

 

「もちろん。…僕は強くならないといけないんだ。」

 

「良い返事だ。なら最後まで戦い抜こうか。」

 

「うん!ロックマンのように強くなる為にも、こんな複製達には負けられない!」

 

「…そうだね。僕も複製体とはいえこれ以上ロックマンに負ける訳にはいかない!」

 

2人の感情の高まりに共鳴するように点滅を繰り返し始めるエンブレム。

 

「これは…。」

 

2人に起き始めた現象を電脳之神(デューオ)が瞬時に解析。

 

《解析完了。トリルと(ダーク)ロックマンの究極プログラムが二人の感情と共鳴し起動したようだ。》

 

究極プログラム…アニメ世界で光正博士が作り上げたプログラム。ファラオマン、ブルース、ロックマンの三対に組み込まれていた。ファラオマンが自爆した後、その残骸がバクを取り込んで復元したのがアニメ版フォルテ。そしてゴスペルもワイリーの手でその残骸から創り出された。

 

その中でも、ロックマンの究極プログラムは凄まじい力を秘めていた。

考えてみたら、(ダーク)ロックマンもアニメ版ロックマンの写し鏡的な存在。その残留データを組み込んで創り出したから、同じ究極プログラムを持っていてもおかしくない。

 

トリルでもそうだ。平行世界の光正によって創り出されたシンクロナイザーであるトリルは幾度となくロックマンと合体し、最終決戦で完全融合までしたんだ。その融合でロックマンには獣化の能力が残留していたのだから複製体とはいえ、トリルにロックマンと同じ究極プログラムが残留していてもおかしくない。

 

点滅を繰り返す2人のエンブレムの輝きが増していきその輝きに全身が包まれ姿を変えていく。

 

「これは、新たな形態変化(スタイルチェンジ)か!」

 

(ダーク)ロックマンの姿はより濃い紺色となり、ヘルメットと手脚にゴスペルのような黄緑色の班があるアーマーが装着され乱雑な模様が身体に入った姿へと変わった。

 

そう…変異形態(バグスタイル)だ。

 

(ダーク)ロックマンの闇の妖気(ダークオーラ)とゴスペルのデータが究極プログラムと共鳴し、アルティメットスキルとして獲得したようだ。》

 

成る程…アニメでもフォルテとロックマンの接触で究極プログラムが共鳴してバグ化への変異が起こり、奇跡的にバグスタイルとなった。

(ダーク)ロックマンには使えると思い俺の技術(アーツ)の一つである黒獣蓮撃(バグチャージ)を教えた。技の使用の為にゴスペルの情報(データ)もある程度インストールした。

 

それが(ダーク)ロックマンにあの姿を与えたのか。

 

「にしても、まさかアルティメットスキルとして獲得するとはな。」

 

だが究極プログラムにより生まれた形態だから不思議と納得できる。それにゲームだとメリットとデメリットのバグが同時に発生する中々に扱うのに癖が強い形態だったが、アニメだと凄まじいパワーを発揮して更にあらゆるネットワーク全てのデータを吸収できる力だ。その強大過ぎる力故にロックマンは暴走状態だった。熱斗の叫びにより我を取り戻したロックマンによってネットワークは再構築された。それほどの力がある形態ならアルティメットスキルなのは当たり前なのかも知れない。

 

一方のトリルの方は、全身が薄緑色に発光し三つの光輪がトリルを守るように出現。頭部と身体のラインにデータが駆け巡るその姿は、ロックマンの最強の形態と呼べる姿。

 

……究極形態(サイトスタイル)

 

ゲームだと熱斗の兄彩斗の遺伝子を完全に組み込んだ後、熱斗とのシンクロやゲーム内の条件をクリアしてなれるロックマンの潜在能力を100%と引き出した最強の姿。HPが半減するが、各形態(スタイル)の合わせ持っている。

漫画だと幻の強化パーツと熱斗とのフルシンクロを超えたパーフェクトシンクロによってこの姿となっていた。

 

《トリルの究極プログラムがシンクロナイザーの力と超分裂形態(マスタースタイル)の力に共鳴しアルティメットスキルとして獲得された。》

 

トリルのシンクロナイザーの力…獣化因子の抗体であり扱い方を間違えれば地球をも破壊する最終兵器となってしまうほどの力がある。…その力はもう一つの究極プログラムと呼べるほどだ。アニメでも獣化因子を取り込んで発揮しかけていたほどだ。

 

究極プログラムとシンクロナイザーそして超分裂形態(マスタースタイル)によって条件が揃い…トリルは究極形態(サイトスタイル)となったわけだ。

 

 

そんな強大な形態となったトリルと(ダーク)ロックマン。

 

「…へぇ凄い力だ。こんな形で最強の力を得るとは思わなかったよ。」

 

(ダーク)ロックマンの方は制御出来ているようだな。暗黒無効の耐性が変異形態(バグスタイル)の暴走すら完全に抑えているようだ。

 

……となると、トリルの方は。

 

突っ立ったままで動かない……これは。俺にある光景が思い浮かんだその瞬間

 

「ウガアァァアア‼︎」

 

トリルが突然叫び出す。トリルの叫びと共に凄まじい衝撃波はフィールド全体に放たれる。

 

(ダーク)ロックマンは咄嗟に躱して避ける。その衝撃波により複製ロックマン達は消し飛び辺り全てが破壊される。

 

衝撃波が収まるとフィールドに巨大なクレーターができ辺りのもの全てが消し飛んでいた。

 

衝撃波からなんとか逃れた(ダーク)ロックマンのへとフォルテが向かう。

 

(ダーク)ロックマン無事か!」

 

「フォルテ…。なんとかね。それよりもトリルが。」

 

フォルテと(ダーク)ロックマンがクレーターの中央にいるであろうトリルの方に顔を向けると、トリルがあたり構わずに掌から魔力弾を放ち続けている。

 

「トリルの奴どうしたんだ…。」

 

「…暴走だ。」

 

「暴走⁉︎」

 

「お前は暗黒無効の耐性で変異形態(バグスタイル)の異常さえ無効にして制御しているが、トリルは耐性系をそれほど持っていない。それにこの暴走はトリルのシンクロナイザーの力も影響している。シンクロナイザーの力も強大だ。その力が加わって得た力にトリルは破壊衝動に支配されているんだ。」

 

「…なら僕が止める。」

 

(ダーク)ロックマンはそう言ってトリルの元に向かおうとしたが、フォルテが肩掴んで止める。

 

「フォルテ?」

 

(ダーク)ロックマン。お前はさっきまでの特訓で体力も魔素(エネルギー)も大量に消費している。そんな状態で今のトリルの相手は無理だ。今は変異形態(バグスタイル)の力で回復を急げ。トリルは…俺が止める。」

 

フォルテの鋭い眼孔がトリルを見据える。

 

「…フォルテ。分かったよ気をつけて。」

 

「ああ。」

 

フォルテはトリルに向かって歩み始め、(ダーク)ロックマンは変異形態(バグスタイル)の能力で周辺の瓦礫などを魔素に変換して吸収を始める。

 

変異形態(バグスタイル)は周囲のあらゆる物質(マテリアル)精神(スピリチュアル)星幽(アストラル)を変異させ魔素として吸収し自身の強化や回復ができるのだ。

なんの動作も無く触れる事無く吸収できる…まさに変異(バグ)と呼べる力だ。

 

なんの対策もしていないと、対峙した瞬間に全て吸収されるだろう。

まぁ俺は(ダーク)ロックマンに触れたあの瞬間に、電脳之神(デューオ)のおかげで吸収無効を新たな耐性としてさっき獲得した。

 

暴れ続けるトリルに向かって歩みフォルテ。フォルテの気配に気付いたトリルが顔を向ける。

 

「…フォ…ルテ…。」

 

僅かに意識があるのか俺の名を口にするトリル。

 

「トリル…分かるか。」

 

「フォ…ルテ……僕…は……フォルテ…と……戦…かうんだ。」

 

トリルはフォルテに対して構えさらに力を高める。

 

「……そうだったな。いつか本気で相手するって約束をしたもんな。」

 

フォルテの身体が紫へと染まる…そうXX(ダブルエックス)となった。

 

「さぁトリル!今のお前の全てをぶつけてこい‼︎」

 

「…フォ…フォルテ!

 

叫びながらフォルテに襲い掛かるトリル。それに対してフォルテもトリルに立ち向かう

 

ぶつかり合うトリルとフォルテ。接近戦となり互いに繰り出される拳と蹴り

2人は激しい攻防を繰り広げ空中戦となり、戦いの衝撃が辺りを破壊していく。

 

「…なんて戦いだよ。今加われないのが悔しいなぁ。」

 

回復中の(ダーク)ロックマンは目で追えない凄まじい2人の戦いをただか見ていた。

 

ぶつかり合う拳と拳、凄まじい応酬の中、フォルテは今のトリルの強さに笑みを浮かべた。

 

(強い…強くなったなトリル!今は暴走して戦術も何もない殴り合いだが、俺が本気になって殴り合えるほどの力!本当に嬉しいぞ‼︎)

 

俺と本気で戦いたいと修行を続けてきて得たこの力…心の奥底から歓喜する。

 

「ハアァァ!」

 

「ウオォォォオ!」

 

互いの渾身の一撃がぶつかり合う。激突する互いの拳から凄まじい衝撃が駆け巡り腕に亀裂が入った。

 

「ぐっ!」

 

「ツッ!」

 

互いに一瞬怯み、すぐに動いたのがトリル

 

「フォルテー!」

 

そのまま至近距離で魔力弾をフォルテに叩き込み!地面に向かって殴り飛ばした。

 

殴り飛ばされたフォルテはそのまま地面に激突して周辺の瓦礫が崩れてフォルテの瓦礫に埋もれてしまった。

 

 

「フォルテ!」

 

回復した(ダーク)ロックマンが慌ててフォルテの元に向かう。辿り着き瓦礫を退かそうとしたが、気配を感じ上を見上げるとバスターを構えるトリルの姿が。

 

「トリル!」

 

(ダーク)ロックマンもバスターを構える

 

2人がバスターのエネルギー充填を始めた頃、瓦礫に埋もれたフォルテが電脳之神(デューオ)からのある知らせを聞いた。

 

《解析が完了した。アルティメットスキル究極形態(サイトスタイル)を獲得に成功。》

 

 

充填が完了し2人が撃とうとしたその時、フィールド全体が揺れ始めた。

 

「この振動は…まさか⁉︎」

 

(ダーク)ロックマンが構えを解き瓦礫の方に振り向いたその瞬間!瓦礫が吹き飛びフォルテが飛び出してトリルの前に再び現れた。

 

「フォルテ⁉︎その姿はまさか!」

 

(ダーク)ロックマンは思わず声を上げた。

 

フォルテのヘルメットと手脚のアーマーそして、身体のラインにトリルと同じ薄緑に発光するデータが駆け巡っていた。

 

その姿は漫画でしかなかったフォルテの形態。

 

フォルテ究極形態(サイトスタイル)

 

究極形態(サイトスタイル)となったフォルテは一瞬のうちにトリルの背後に回り込む。

 

それに気付いたトリルが振り返りながら裏拳を放つが躱され空を切る。

 

そこからは、フォルテの一方的な攻撃だった。超速で繰り出される拳による連撃が次々とトリルに襲い掛かり抵抗する暇がないくらい殴られ続けた。

 

そして、今後はトリルがフォルテの一撃で地面に向かって殴り飛ばされた。

 

地面に激突して動けないトリル。そんなトリルに向かってフォルテは右腕を掲げて魔素(エネルギー)を集約する。

 

一瞬で満ちた魔素(エネルギー)を一気にトリル目掛けて叩き込む。

 

大地破砕(アースブレイカー)!」

 

放たれた破壊の力にトリルは呑み込まれ辺りの物全てが消し飛んでいく。

 

ズガアァァアアアア‼︎

 

凄まじい衝撃と爆音が響き渡り収まった時には巨大クレーターができており、立ち込む爆煙が晴れていくと元の姿に戻ったトリルが気を失って倒れていた。

 

フォルテと(ダーク)ロックマンも元の姿に戻ってトリルの元に向かう。

 

「トリル大丈夫か!」

 

「加減はできたはずだ。しばらくすれば目覚めると思うが…。」

 

それからしばらくして。

 

「…ん?ここは…ぼくは一体何を……。」

 

トリルの意識が戻った。朦朧とする中なんとか起き上がる。

 

「トリル目覚めたようだ。」

 

「大丈夫かい。」

 

「フォルテ…(ダーク)ロックマン……僕は一体?」

 

「落ち着け。ゆっくりと思い出せばいい。」

 

フォルテがそう言葉をかけた後、トリルの脳裏に暴走してしまいフォルテと戦ったことが呼び起こされた。

 

「ッ!そうだ…僕は暴走して……ごめんフォルテ。」

 

「仕方ないさ。特訓中に得たアルティメットスキルだったからな。強大な力をいきなり制御するのは難しい。まして究極プログラムとシンクロナイザーの力が合わさった究極形態(サイトスタイル)だ。」

 

「僕みたいに強い耐性スキルがあった訳じゃないからね。」

 

「でも…。」

 

悔やむトリルの肩にフォルテが手を乗せる。

 

「むしろ俺は嬉しく思っているんだトリル。」

 

「フォルテ…。」

 

「あのスタイルの発現はもっと先だと思っていた。それを発現させたんだ。それに暴走していたとはいえ、俺に本気を出させたんだ。これ程嬉しいことはない。」

 

「フォルテ。…ありがとう。」

 

フォルテの言葉にトリルは涙した。

 

「さて、回復したら今度は暴走しないように制御する訓練をするぞ。」

 

「うん!」

 

「次にまた暴走したら僕が止めてあげるよ。」

 

その後。何度か暴走仕掛けることがあったが、フォルテと(ダーク)ロックマンがその度にトリルを止め続け遂に制御に成功した。

 

「まさか数時間程度で制御できるようになるとはな。」

 

漫画版のロックマンでも制御に苦労したんだが、トリルの順応性は凄まじい。

いや…獣化の暴走を経験しているからなのかもしれない。

 

そして、シティを再現したバトルフィールドで究極形態(サイトスタイル)のトリルと変異形態(バグスタイル)(ダーク)ロックマンが本格的に戦っていた。

 

暴走していた時と同じ格闘戦だが、ただがむしゃらに攻撃していた暴走時と違いしっかりと制御したうえでトリルの意識がある分一撃一撃の攻撃のキレが違う。

 

拳の一撃毎に力を込められ暴走時より遥かに高い威力を発揮している。

 

そんな究極形態(サイトスタイル)と互角に戦える変異形態(バグスタイル)の力も流石だ。

 

究極形態(サイトスタイル)は全ての形態(スタイル)の能力を常時発揮し更に魔素が無尽蔵に増幅供給される。

 

魔素(エネルギー)切れにならないうえ全ての形態(スタイル)の力を常時使える。…まさに究極形態(サイトスタイル)の名に相応しい力。

 

溢れる力と取り込む力…究極(サイト)変異(バグ)二つの激突でバトルフィールドの中で再現されたシティは崩壊しトリルと(ダーク)ロックマンの戦いはより激しさを増した。

 

「ハァア!」

 

トリルが掌から極大の魔力弾を放つ

 

「フン!」

 

だが(ダーク)ロックマンはその魔力弾を変換して吸収

 

やはり遠距離からの攻撃は通じないと判断したトリルが再び肉弾戦を仕掛け(ダーク)ロックマンも迎え打つ。

 

繰り返される戦い……そんな戦いも終わりを迎える。

 

「「はぁ…はぁ…はぁ…。」」

 

息を切らす2人。強大な形態(スタイル)だがやはり今の2人の体力が保たなかったようだ。まだ得て間もない力だからしょうがない。フォルテは2人に終わりを告げる。

 

「今日はここまでだ。」

 

「…そうだね。」

 

「ああ。」

 

「色々あったが、得たばかりの力をこれだけ使えたのは見事だった。これからも鍛錬を繰り返し使い熟せるようにしていくぞ。」

 

「うん!」

 

「もちろんだよ。」

 

こうして途轍もない力を得たトリルと(ダーク)ロックマンそしてフォルテ。彼らがこの力を発揮する相手がいつか現れるのだろうか…。

 

 

 

ステータス

名前 フォルテ=テンペスト (黒石 拓人(くろいし たくと)

種族 電脳魔人(サイバーノイド)

加護 暴風竜の紋章

称号 電脳を統べる者

魔法 元素魔法、精霊魔法、物理魔法、上位精霊召喚、悪魔召喚

アルティメットスキル

電脳之神(デューオ)電脳創造(サイバークリエイト)電脳世界(サイバーワールド)究極形態(サイトスタイル)変異形態(バグスタイル)

ユニークスキル

能力吸収(ゲットアビリティプログラム)武装変換(ウェポンチェンジ)夢之闘気(ドリームオーラ)障壁(バリア)完全回復(フルリカバリー)、無限牢獄、光弾(エアバースト)電脳魔獣(サイバーウイルス)召喚、精神侵入(スピリチュアル・プラグイン)

絶対防御、XX(ダブルエックス)暴食者(グラトニー)悪之科学者(Dr.ワイリー)超分裂形態(マスタースタイル)

固有スキル

自己再生、自己増殖、自己進化、浮遊移動(フロート)飛行(エアー)

エクストラスキル

魔力感知、獄炎、紫電、超速再生、粘鋼糸、影移動、

剛力、身体強化、多重結界、電波感知、重力操作、魔力妨害、魔法闘気

スキル

身体装甲、超嗅覚、思念伝達、威圧、混沌喰い(カオスイーター)

耐性

痛覚無効、刺突耐性、物理攻撃耐性、熱変動耐性、

電流耐性、麻痺耐性、腐食耐性、暗黒無効、吸収無効

技術(アーツ)

連射光弾(エクスプロージョン)乱射光弾(シューティングバスター)大地破砕(アースブレイカー)闇之武装刃(ダークアームブレード)

地獄光輪(ヘルズローリング)暗黒極波動(ダークネスオーバーロード)雷撃破斬(スクリーンディバイド)、気闘法、

隠形法、瞬動法、気操法、(おぼろ)地天轟雷(ちてんごうらい)(おぼろ)流水斬(りゅうすいざん)

黒獣蓮撃(バグチャージ)闇之救世主咆(ダークメシア)

 

夢之剣(ドリームソード)を含む他のエクストラスキル化しているP.A(プログラムアドバイス)は全て究極形態(サイトスタイル)に統合された。

 

 

 

 

 




トリルが究極(サイト)D(ダーク)ロックマンが変異(バグ)形態(スタイル)になれるようになりました。変異形態(バグスタイル)はトリルよりD(ダーク)ロックマンの方が能力などが合っていると思いしました。

トリルとD(ダーク)ロックマンはこれからもまだまだ強くなっていきます。
後、漫画であったのでフォルテも究極形態(サイトスタイル)になれるようにしました。
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