その間に、フォルテは皆の進化状況を確認しながら、更なる戦力を創り出し、密かに行っていたある物の開発などを確認します。
クレイマンの軍との会戦に向けて、皆が準備を進めている中、フォルテはカーネルと紅丸が纏めた皆の進化結果の書類を確認していた。
「………皆それぞれに合わせた進化をした様だな。」
ファルムスの惨劇で亡くなった300人の者達は、蘇った際の
他の
その100名は、もう一人のガビルであるランサーに憧れていた影響で、
紅丸達は鬼人から
そして、黒死牟達は
より優れた再生能力と身体能力が飛躍的に向上し、新たなユニークスキルを獲得した。
妓夫太郎は
対象の
梅は
梅の帯が、自分が生み出した異空間を行き来出来る様になり、遠距離の敵を縦横無尽に捕らえられる様になった。帯に締め上げられた者は、
憎珀天は
悪行を重ねた者や敵意ある者達に対して攻撃した時、その悪行に見合った激痛を全身に与える。悪人を倒す度に力が増幅する。
猗窩座は
火、水、雷、風の属性を拳に纏わせる事が可能。
更に拳を繰り出す度に威力が上がり、敵を倒す度に力が増幅する。
拳に刺突属性も付与される。
そして、黒死牟が得たユニークスキルが
己が限界を超えて、潜在能力を飛躍的に引き出す。
戦えば戦うほど、身体能力が向上し続ける。
皆それぞれ、自分に合うもしくは願った通りの力を得た様だ。
そして、トリルや
これにより、
カーネルはユニークスキルとして、
戦場全体を把握し、敵の行動を予測でき、最も効率よく軍に被害のでない対応戦術を導き出し、勝利へと導く事が出来るそうだ。
クレイマン軍との戦闘に役立つだろう。
カーネル、トリル、
恐らくフォルテの魔王への進化の
更に、トリルと
その力とは……まぁ今はいいだろう。
そして、シンシヤは他の皆よりも更に上の進化を遂げていた。
アゲンストをその身に宿していたシンシヤは、アゲンストが自分の中からいなくなっていても、その繋がりが消えた訳ではなかった。
フォルテの魔王への進化によって授与された
シンシヤの薄桃色の髪が長髪となり、腰から赤い竜の翼が生えている姿へと変化した。両腕と両脚には、アゲンストの頭部が意匠された、マグマを身に纏うとあるライダーの様な装甲が装着されている。
進化前の姿と自在に変えられるそうだ。
スキルも勿論進化している。
流石にリムルの様に大賢者は進化しなかったが、代わりにシンシヤの
皆の進化結果を確認し終えたフォルテ。
書類を机に置いた丁度その時だった。リムルから思念伝達が来た。
『フォルテ!』
『リムルか。どうした?』
『ユーラザニアの人達を救う方法を思いついたんだ。』
リムルの話だと、クレイマンの軍勢が攻め込む前に、ユーラザニアの人々を
『成る程。確かにそれなら確実だな。』
『だから、受け入れ準備が出来たら、俺はフォビオを連れてユーラザニアの人達を迎えに行く。』
『わかった。その間、俺はこちらの軍の準備を進める。後、ユーラザニアの人々を全員連れて来れたら、フォビオと話がしたい。』
『わかった。』
こうしてリムルはユーラザニアの人々を転送魔法で
フォルテも戦いに備え新たな仲間を作り出す。
「
フォルテの前で、新たな
頭部と両肩に電球のような発光体を持つ無機質な仮面を被ったような青紫のナビと、両腕が巨大な槍状の電極となっている橙色のナビ。そして、鋭い刃の爪を持つ、狼男の様な獣型ナビ。
そう…フラッシュマン、スパークマン、ビーストマンの三人だ。
「俺達を生み出してくださり感謝しますフォルテ様。」
「俺達はフォルテ様の為に力を振るうぜ。」
「俺のこの爪で敵を切り裂いてみせる。」
フラッシュマン、スパークマン、ビーストマンはそう言ってフォルテの前で跪く。
三人は、自分達を創り出したフォルテの強大な力と器の広さを瞬時に理解し、フォルテに忠誠を誓ったのだ。
「お前達の活躍を期待している。作戦の詳しい内容は、カーネルに聞いてくれ。」
「「「はっ!」」」
三人はすぐ空間転移でカーネルの元へと向かった。
因みにあの三人も
スパークマン達が転移したその直後、ウルティマが配下の
「フォルテ様。言われた通り連れて来たよ。」
ウルティマが笑顔でそうフォルテに話しかける。
「ありがとうウルティマ。それで、この
「うん。そうだよ。」
実は、フォルテがウルティマを召喚した際、一緒に仕えていた二人の側近の悪魔には、ヴェイロンとゾンダと言う名を後で与えていたのだ。その結果、二人は
まぁ種族が同じでも、原初の悪魔であるディアブロには遠く及ばないのだが。
そして、今日はこの側近候補の悪魔に名付けとある物を与える事にしたのだ。
階級は側近の二人と同じ先史種。
「結構役に立つから、そろそろ僕の側近の一人にしようかなって思っていたから一緒に連れて来たんだ。」
「私をお呼びとは、フォルテ様何用でしょうか?」
配下の悪魔は跪きながらフォルテに問う。
「お前を呼んだのは、これを与える為だ。」
そう言ってフォルテは手を横に翳すと、フォルテの魔素が放たれ一体のナビが創り出された。
姿を現したのは、青紫色の吸血鬼の様なナビだった。
そのナビを見た配下の悪魔は目を見開いた。
「フォルテ様、これは⁉︎」
「お前の新たな依代だ。」
「私の?」
「そうだ。このナビとお前が酷似していたから、お前の依代に丁度いいと思ったからな。このナビの名も、お前の名として俺から与える。」
「良かったね。フォルテ様からの名付けだけでなく、お手製の依代を貰えるんだから。僕としても、君がこの依代を得てどうなるのか楽しみだよ。」
ウルティマも、自分の配下がこのナビの姿と力を得る事に興味があるようだ。
「……フォルテ様、感謝いたします!この依代で、必ずフォルテ様のお役に立ってみせます。」
配下の悪魔はフォルテに感謝する。
「期待しているぞ。そして、今日からお前の名は…………シェードマンだ。」
フォルテが配下の悪魔にナビの名であるシェードマンを与えた瞬間
フォルテの魔素が注がれ、悪魔とシェードマンの身体を魔素の繭で包み込んだ。
そして、魔素の繭が弾けて中から現れたのは、青紫だったシェードマンの身体が紫となった姿だった。
その姿は、ゲーム版に登場するシェードマンの最終強化形態であるシェードマンSPそのものだった。
俺の魔素とウルティマ…原初の紫の眷属だった事などが影響してこの形態まで進化したのかもしれない。
解析した結果、種族も
「わあ!やっぱりフォルテ様の用意した依代だと面白いことが起きるね!」
ウルティマも配下のシェードマンの進化に驚きながらも面白がって見ている。
そして、シェードマンも新たな依代と力に歓喜していた。
「なんという素晴らしい力!フォルテ様!このシェードマン、先ほど申した通り、この依代で必ずお役に立ってみせましょう。」
シェードマンはフォルテに跪くのだった。
「では早速だが、カーネル達の元に向かい、軍の編成を手伝ってくれ。」
「かしこまりました。」
そう言って、シェードマンも空間転移でカーネルの元へと転移した。
そして、ウルティマが可愛らしくフォルテの側に近寄る。
「本当にフォルテ様は凄いよ!次々と新しい仲間を簡単に創り出したり、僕だけじゃなく、配下にもあんな依代を用意してくれるんだからね。」
そう言って、笑顔でフォルテに抱きつくウルティマだった。
「ウルティマ……すまないが離れてくれるか。」
「あっごめんねフォルテ様。恥ずかしかったかな?」
ウルティマは、まるで悪戯が成功したかの様な笑みを浮かべた。
「まだ終わっていない。最後にウルティマと同じ力を持つ者を作り出す。」
「僕と同じ力?」
「そうだ。同じ…七大魔王の力を持つ者だ。」
フォルテが両腕を前に翳す。すると、フォルテの手から魔素が放出され五人の
そう。紅丸、朱菜、蒼影、白老、黒兵衛、紫苑達六人の姿だ。
紅丸達の進化した
それが、今のフォルテの目の前にいる彼ら…
フォルテが手を動かすと、朱菜、蒼影、白老、黒兵衛、紫苑の
やがて全ての情報が一つになると、其処には角が紅く染まり、黒髪となった紅丸の姿があった。
「これは?」
「紅丸達の
フォルテは更に何かを創り出す為に、黒髪の紅丸の隣に魔法陣を展開する。
その魔法陣には、リリスモンの冠と似た紋様が描かれていた。
そして、魔法陣から0と1の
そうして姿を現したのは、顔の上半分を仮面で隠し、額に第三の目を持つ男。
黒いライダースーツの上からボマージャケットを羽織り、背中と左脚に二丁拳銃として
それは、七大魔王の中でも特に知られているであろう魔王であり、リムルの
そう………ベルゼブモンだ。
「さぁ……紅丸達の力と、ベルゼブモンの力を得て現れよ………
フォルテが名付けをした瞬間、フォルテの魔素が紅丸……いや
やがて繭が弾けると、ベルゼブモンの黒いライダースーツとボマージャケットを身に着け、額にベルゼブモンと同じ第三の赤い眼が開眼した
「………この世にこれほどの力を与えて生み出してくれた事、感謝する。偉大なる
そう言ってフォルテに跪く
解析した結果、種族が
更に、
そして、ベルゼブモンの
例えるなら、デジモンテイマーズでの
新たな仲間、
「…本当に、僕の依代と同等の存在の力を感じる。これだけ強い
「無論だ。俺を創り出した
「頼りにしているぞ
「はーい。」
ウルティマはフォルテの指示通り、
ウルティマ達が行くのを見届けたフォルテは、転移して向かったのは…プロトエリア。
赤い肉塊の様なスライムのエリアに降り立ったフォルテ。
すると、フォルテの前の赤いスライムがうねりだしながら迫り上がると人の形を成していく。
やがて姿を現したのは、緑色の長髪を後ろで一本に纏めた、緑の瞳の少年だった。
その姿は……ダンボール戦機Wに登場したミゼルだった。
「……その姿には慣れたかプロト?」
「うん!勿論だよフォルテ。」
そう。…ミゼルの姿をしているのはプロトだった。実は、会議が始まる前にプロトに超越神デューオから貰った
その中で、プロトが選んだのがミゼルの姿だった。
「ミゼル人間体に慣れたなら、もう一つの姿にもなれるか?」
「もちろん。」
そう答えたプロトは、ミゼル人間体から変化していくと、目が赤くなり全身が黒く染まった。そして、髪が紫に発光する宇宙人の様な姿へと変わった!
………成る程。装甲娘版のミゼルになったのか。
本来のミゼルが変異した姿はライトグリーンに発光した姿なのだが、平行世界の装甲娘では悪意の集合体である
ブラックミゼルとして登場している。
プロトには
「僕の為に、この姿の
そう言って笑顔を見せるプロト。……こんな形でミゼルの笑顔を見れると思わなかった。
「それは良かった。ところで、
「うん、出来たよ!」
そう答えて、プロトが宙にモニター画面を出現させる。
そこに映し出されたのは、地上部分がフォルテシティで地下最下層がプロトエリアとなり、その間が無数の階層エリアとなった図だった。
「フォルテの進化に合わせて、この
「なるほど。さながらインターネットのウェブの様な世界になった訳だな。」
「フォルテの力で創られた世界だから、エリアが無数にあるうえにそのエリア一つ一つさえも、現実世界と変わらない同内量の宇宙をも創り出せるよ。」
「……まさかここまで凄い世界になっていたとは。」
超越神デューオ…そしてトリル、
「それでね。フォルテシティの真下のエリアには、デジモンの世界……"デジタルワールド"が創世されてたよ。」
モニターが切り替わると、其処には無数のデジタルモンスター
「ほぉ。デジタルワールドが既に創り出されていたか。」
「フォルテが超越神デューオから授かった
「だが…それにしても、この世界の創世の速度は異常だ。創世に必要な
「その通りだよ。フォルテがヴェルドラ達に
ヴェルドラ、アゲンスト、ヴェルキオンそして、グレイガとファルザーを解放したあの無人エリアなら納得だ。
桁違いの魔素量を誇り、自然エネルギーそのものであるヴェルドラ達とグレイガとファルザー……その五体が解放された時に放出された膨大な魔素。
それが満ちたあのエリアからならデジタルワールドがこうも早く創世されたのも当然だな。
「現状を観測した限りだと、
「本当か?」
「うん。
「なら、俺も後ほど自身の
それにしても、ミゼルの姿を得た影響かプロトが落ち着きのある青年……本家ミゼルに近い性格になった様な気がする。
「ありがとう、プロト。俺はこれからクレイマン軍と戦う戦力と
「分かったよ。僕はこのままデジタルワールドの観測を続けるね。」
「ああ、頼んだぞ。」
そう言って、フォルテは自身が最初に創世した世界であるフォルテシティへと転移した。
………フォルテシティに転移したフォルテが最初に向かったのは、
「ゼロ、ゼロワン。準備を頼んだぞ。」
「分かった。」
「俺達に任せてくれ。」
フォルテはゼロとゼロワンに
因みに、ゼロとゼロワンは
更に、飼育している
二人に部隊の編成を任せた後、フォルテが次に向かった先は、Ωの形をした巨大な研究所と思しき施設だ。
研究所内には、多くの
そして、ここを任せている者……巨大な電子頭脳を持つナビであるナンバーマンに会いに来たのだ。
本家では演算能力が凄まじいが戦闘能力は高くないナビであるが、そのスーパーコンピュータ並の演算能力が高い電子頭脳をもっと活かせば活躍出来ると考えていたフォルテが、リムルがイングラシアに行っている間に創り出しこの研究施設を任せていたのだ。
「これはフォルテ様!」
フォルテが来た事に気付いたナンバーマンはすぐさまフォルテの元に駆け寄る。
「ナンバーマン。頼んでいた試作機が完成したと聞いたがどうだ?」
「はい!その通りでございます。こちらにどうぞ。」
ナンバーマンはフォルテを案内する。
「この施設の設備は上手く使えている様だな。」
「はい。フォルテ様が魔王に進化した後、私達の為にこの施設を新たなに創設していただいたお陰で開発速度が一気に向上しました。」
そう。最初はここまで大きな施設ではなかった。超越神デューオから得た
この施設は、プロトの人間体を開発したある管理機構組織の施設……そう"オメガダイン"だ。
ナンバーマンに案内された部屋に入ると、その部屋の中央の机の上に掌に収まるサイズの
だが、その
「…確かに完成しているな。
「はい!」
そうこれは
大きな違いはそのサイズ差。
そして、この
アニメ、ゲームではホビーと活躍していたLBX。だがその高過ぎる性能から、様々な組織に兵器や防衛として利用され続けていた。
主人公側も対抗する為により高性能の機体を次々と開発していた。
それを知っているが故に、フォルテはこの世界でLBXの開発を決めたのだ。
性能だけでなく、その小ささがまた良かった。アニメでも、人が入れない様な小さなダクトから侵入したり、物陰に隠れて盗み聞きなどで、敵の情報を得る事も可能。
本当ならベスターにも協力してもらいたかったが、既に
それに、
そんなLBXの
机に並ぶ3体の
その一体一体がフォルテが頼んでおいた試作機なのだ。
一般型と主人公である山野バンが使用したAXー00に、その改良型AXー02だ。
「………見事な出来だ。試作機とはいえ、良くここまで仕上げたな。」
「ありがとうございます!」
「この調子でこれからも頼むぞナンバーマン。」
「はい!」
「お礼に、この成果に相応しい報酬を与えよう。」
そう言って、ナンバーマンに向かって手を翳すフォルテ。そのままフォルテはナンバーマンの頭を手で触れると、その手からある
「おおおお!これは‼︎」
送られた
ナンバーマンに送っているのは、
やがて
《確認しました。個体名ナンバーマンは、
世界の言葉が聞こえた。
「なんと…素晴らしい!今までとは比べ物にならない知識が頭に浮かび上がります‼︎それに、今までよりも早い演算処理が可能になっています!」
「フォルテ様!感謝します!」
「その新しい頭脳を活かして、次の開発も頼んだぞ。」
「もちろんですとも!次はこの
「期待しているぞ。その開発が進めば、次はこれを開発してもらう予定だ。」
そう言って、フォルテがモニター画面を切り替えると、ある設計図が表示される。
その設計図に描かせていたのは、西洋風の龍の姿をしたロボットで、堅牢な装甲に覆われた身体に、翼と尾に赤熱した巨大な刃があり、両腕部には大砲かと思う様な
「おお!フォルテ様これがあの……。」
「ああ。
対LBX用の戦闘兵器。その強さはアニメ、ゲームで存分に発揮された。
今後の事を考え、LBXだけでなくこの
「コイツは対LBX用の兵器故に50cmクラスの大きさだが、その戦闘能力の高さは凄まじい。故に、大型化して対
「なるほど。大型化はどの程度考えているのですか?」
「大体20mクラスにする予定だ。その為に設計を見直した図面も用意している。」
フォルテはそう言って、大型用の設計図を見せる。
「おお!確かにこれなら可能かもしれません。分かりました。このナンバーマン!フォルテ様の為に必ずや、この
「頼んだぞ。まずは通常サイズを完成させてからの方がいいだろう。
「了解しました!」
こうして、ナンバーマンに更なる開発を任せオメガダインを後にしたフォルテ。
「…ナンバーマン達は上手く開発を進めてくれている。俺もこの機体を完成させないとな。」
そう言って掌からある機体…LBXを創造する。
フォルテの掌の上に現れたのは、両肩にミサイルランチャーを装備し、胸部に
何故フォルテがオーレギオンを創り出せたのかそれは、プロトがミゼルの姿を選んだ際、ミゼルオーレギオンの存在を知りフォルテに聞いたことがあり、フォルテはミゼルオーレギオンについて話す為に、元となった機体であるオーレギオンについての
その解析により、オーレギオンを全てを得たフォルテは、新たな
これによりオーレギオンを創造出来る様になったのだ。
「……創れはするが、やはり機体自体がオーレギオンの力に耐えられないか。」
キングオージャーZEROはその巨大故に
オーレギオンは究極の
そんなオーレギオンだからこそ、並の
「俺の力でAXー000までは再現できるが、創り出した
だからこそ、より強度のある金属で完成させなければ量産は無理だろう。
その金属については目星はついた。そう…デジタルワールドなら。
装甲娘でのブラックミゼルの様に、オーレギオンの
オーレギオンの能力を得たフォルテはまさに、破壊神と呼べる存在になるだろう。
装甲娘に関する
そう考えながら、フォルテが次に向かったのは現実世界のベスターの研究所。
ベスターの研究により
今回はその百体の試運転をかねてクレイマン軍との戦い参加させる。
ベスターにも許可を取り、
メタビーは射撃型は今回は使わず、ロクショウなどの接近戦型の者達を選んだ。
リーガル達に監視しているかもしれない為、手の内を少しでも隠す事にしたのだ。
選んだ
それぞれ20機ずつ用意し、試作の擬似メダルを装着しいつでも起動出来る様にし、準備が完了した。
その後、再び
デジタルワールドの下にある階層…つまり何も反映されていない無のエリアに降り立った。
そして、そのエリアに自分のイメージを送り、仮初の世界を作り上げた。街や自然はあるが、人がいない無人の世界。そんな世界にフォルテは一体の
だが、その
人型ではない黒い恐竜型で、黒と赤の厚い装甲のその姿はあの破滅の魔獣に酷似していた。
その
先ほどまでの擬似メダルとは違う、破滅の魔獣が描かれたメダルを。
「………この世界で存分に暴れろ。」
そう言ってメダルを嵌め込み即座に転移
メダルが嵌め込まれた
グオアアアアアア‼︎
起動と同時に凄まじい咆哮を轟かし、この仮初の世界の街は破壊し始めるのだった。
現実世界に戻ったフォルテ。
「…あのまま思う存分、あの仮初の世界を破壊させてやれば落ち着くだろう。」
そうフォルテが呟くと、朝日が昇り日の光が街を照らし始めた。
「もう夜が明けたか。」
『フォルテ。』
フォルテが朝日を見ていると、リムルからの念話がきた。
『リムルか。ユーラザニアの民の移動は完了したのか?』
『ああ。俺はこれから次の準備を始めるから、そっちにフォビオを向かわせるな。』
『分かった。』
リムルとの念話を終えたフォルテは、こちらに向かっているであろうフォビオを迎えに行った。
「……フォビオ大丈夫か?」
「ハァ……ハァ……ハァ……なんとか。」
迎えに行ってみると、其処には疲れ切っているフォビオの姿があった。
まぁ一晩中、リムルと共に民の避難をしていたのだから仕方ない。
フォビオに回復薬を与えてから、水も渡した。
「ゴクゴク……ぷっはぁ!」
フォビオは受け取った水を一気に飲み干した。
「ありがとうございますフォルテ様。」
「気にするな。」
「それで、リムル様から聞いたのですが、俺に話とはなんでしょうか?」
フォビオがそう聞くと、フォルテは真剣な眼差しでフォビオを見る。
「フォビオ……力は欲しいか。」
「力…ですか。」
「クレイマンの軍との戦い。恐らくだが、お前を唆し、紅丸達の里を襲った奴も同行している可能が高い。」
その言葉を聞いたフォビオは鋭い眼差しへと変わった。
「ええ。もし機会があるならあの時の借りを返してやるつもりです!」
「だが、その仮面の魔人フットマンとティアはもしかしたらお前より強い可能性がある。」
「………確かに。クレイマンの奴の仲間なら実力を隠していてもおかしくないですね。」
「トライアさんから聞いた話だが、お前が
「っ⁉︎それは…。」
「その仮面の魔人達が用意したのだろうな。フォビオに断られていたら、代わりの依代にするつもりだったのだろうな。」
「……下手したら俺が返り討ちに合うかもしれない訳だ。」
フォビオは強く拳を握りながらそう言うのだった。
「だからこそ、俺がお前に力を与えてやろうと考えた。」
「…フォルテ様。」
フォルテはフォビオに見える様にして掌を向けると、掌の中には蒼く輝く宝珠があった。
「その宝珠は?」
「複製した
フォルテの言葉に、フォビオは目を見開く。
「フォビオ。会議の時、俺やリムルの事を話す中で、シンシヤの事も話したな。」
「はい。」
「シンシヤは向こうの世界で捕食した者達の中に、
「なっ⁉︎俺が
「そう言う可能性もあったんだ。そして、俺はその可能性の情報を解析し、この複製魔核を作り上げた。この魔核には
「じゃあ……!」
「肉体を奪われる事なく、
その言葉を聞いたフォビオは、思わず息を呑んだ。
「どうする?無理にとは言わない。フォビオが断るならそれでも構わない。」
フットマン達に唆され、
「……フッ。断る理由はありません。フットマンの野朗の言葉に乗って
フォビオは迷いの無い強い眼差しでそう言った。
「そうか。分かった。」
フォルテは、複製した
その瞬間、フォビオから膨大な
フォビオはその
黒髪が白髪へと変わり、身に付けていた鎧が
《確認しました。個体名フォビオは
フォビオの変化が終わると同時に、世界の言葉が聞こえた。
フォビオは無事に魔王種を獲得したのだ。
「これが…
フォビオは得た力に少し戸惑いつつも、体の中から漲る力に歓喜した。
「上手くいったな。」
「フォルテ様!改めて感謝します!」
「これからは黒豹牙じゃなく蒼天牙のフォビオだな。向こうのお前もそう名乗っていたらしいからな。」
「蒼天牙……悪くねぇ!」
こうして、黒豹牙フォビオは蒼天牙フォビオとなった。
この後、フォビオの姿を見たアルビスとスフィアとリムル達は大層驚き、フォルテが皆に説明したのだった。
そうして、遂に軍の準備が整い全員が訓練場に集結した。
フォルテとリムルの前には、武装をした
俺達の戦力は、アルビス、スフィア、フォビオが率いる一万の獣人達。
ゴブタ率いる"
紅丸の直属親衛隊として、
四千の
猪八戒とゲルドが率いる五千の
ガビル率いる
ランサー率いる
雷蔵率いる
ゼロとゼロワン率いる
ドリームウィルス隊が率いるドリームビットEX五千に、
黒死牟率いる
そして、カーネルが率いるトリル、
アイスマン、フリーズマン、ファイアマン、
バーナーマン、シャークマン、
エレメントマン、キラーマン、フラッシュマン、
スパークマン、ビーストマン、シェードマン。
合計21名による精鋭部隊、"
総勢三万一千の群勢だ。
死亡から蘇った者達なので、リムルが部隊名に"
クレイマンの軍勢と戦う者達が揃った中、紅丸がリムルとフォルテに声を掛ける。
「リムル様、フォルテ様。全員揃いました。準備完了です。」
「ああ。」
「それじゃあ、サクッと転送する事にしよう!」
リムルとフォルテが転送を始めようとした時、アルビス達が話しかける。
「リムル様、フォルテ様。」
「ん?」
「アルビス?」
「ご厚意、決して忘れませんわ。」
「これで何の心配も無く、クレイマンの手下共をぶちのめせるって訳だ。クレイマンはリムル様とフォルテ様に譲るので、俺達の恨みもぶつけてください!」
「フォルテ様から授かった。この
三獣士達がそう言い終えると、獣王戦士団の皆は頭を下げる。
リムルとフォルテは頷く。
「頼んだぞ。」
「お前達を信じている。」
リムルとフォルテがそう言うと、紅丸、
「情け容赦は要りませんよ!紅丸!」
「
紅丸に紫苑、
「兄さん!トリル!……気をつけて。」
「ああ。」
「任せてお姉ちゃん。」
アイリスも、心配ながらもカーネルとトリルを信じるのだった。
「クフフフフっ…………ゴミは早めに片付けないと、臭ってきますからね。」
「さっさと片付けて来てね。」
「お気をつけて。」
ディアブロ、ウルティマ、朱菜の言葉を聞き、紅丸達は笑みを浮かべる。
「二度と逆らえ無い様、地獄を見せるとしましょう。」
「自分達が触れてはいけない者達に触れた事を、その身を持って知って貰う。」
「クレイマンの軍には、本当の戦と言うものを教えてやりましょう。」
紅丸、
「よし。…勝てよ!」
「勝って皆無事に帰還しろ‼︎」
ははっ!勝利を御身に‼︎
皆がリムルとフォルテの言葉に応える。
そして、リムルとフォルテが両腕を広げ皆の転送を開始
皆の部隊事に転送の魔法陣が展開され、更に巨大な転送の魔法陣が展開される。
魔法陣から上空へと電脳の輪展開され、電子機器の基盤の様なモールドが浮かび上がる。
やがて、皆が光に包まれながら電子データに変換され転送された。
転送が完了すると、もう其処には誰もいなかった。
「無事に勝ってくれよ。」
「信じているからな。」
リムルとフォルテの呟きが、その場に響くのだった。
皆を転送し終えたリムルとフォルテ。
リムルがユーラザニアの民を転送している間に、フォルテは軍の準備を進めていた。自分の世界
更なる戦力としてフラッシュマン、スパークマン、ビーストマンを創造し、ウルティマの配下にシェードマンの体を依代として与えた。
更に、まおりゅうの黒い紅丸こと、
クレイマンの軍と戦う為の戦力を徹底して強化!
進化したシンシヤの見た目は、まおりゅうの
皆を転送し終えたリムルとフォルテ。
クレイマンとの戦いがすぐそこまで迫って来ている。