色々忙しくて投稿に時間が掛かりました。
クレイマンとリーガルによって出現した
どうなるのかどうぞ。
ミッドレイと戦闘を繰り広げていたスフィア、ガビル、
ランサーの三人。
だが、突如巨大な魔力反応を感知した。
「がっ…これは!?」
「この気配はまさか⁉︎」
それはミッドレイ達も同じですぐに皆に指示を飛ばす。
「一時休戦だ‼︎ 総員、回復魔法の使用を許可する!立て!立ってこの場にいる者全員を叩き起こせ!」
「不味いっすよミッドレイ様。こいつは…この反応は大物ですぜ。」
「分かっておるわ。」
ミッドレイとヘルメスは龍眼で魔力発生元を確認する。そして二人の眼に映ったのは、今まさに飛び上がろうとする四体の
「これは…つい先日、ミリム様が仕留めた
ミッドレイの言葉にスフィアは驚く。
「フォビオの馬鹿を依代にして復活したって化け物か⁉︎ 魔王ミリムが滅ぼしたんじゃなかったのかよ!」
「ああ。間違いなくミリム様が。」
「だが何故四体も?」
ランサーの疑問に、ミッドレイが答えるように口を開く。
「落ち着け、本物ではない!おそらくだが、その力の断片の様な物に何か別の力を与えたのだろう。」
「そうっすね。まだ力が馴染んでいないから不安定みたいですけど…馴染んでしまったら本格的に動き出しますねこれ。」
「ああ。更にここは戦場。下手をすれば意外な進化を遂げる可能性もある。あの様な化け物共には、なるべく餌を与えねばよかろうて。」
ミッドレイ達が話を進める中、他の竜を祀る民達は皆の回復に専念する。
「え、俺達にも?」
「なんだと⁉︎」
「かたじけない。」
スケロウ達も一緒に回復してもらっていた。
その一方、飛翔走で
「この化け物めが!(駄目だ…再生能力が高すぎる、致命傷を与えられない!転移で逃げられる者はいいでしょうが、そうでない者達は…全員死ぬ!)」
アルビスの言う通り、
「忌々しい!クソっタレのクレイマンめ!」
アルビスはそう叫びながら
その様子を龍眼で見ていたミッドレイとヘルメス。
「これは…どうやら、ヤムザを核の代用品にしたようだぞ。他の個体はある程度の強さを持つ魔人を代用したようだな。」
「それで間違いなさそうっすね。ヤムザのクソ野朗は、俺が殺そうと思っていたんですけど、既に魂も喰われちまってますわ。」
正確にはヤムザの分身体なのだが、二人は知るはずもなかった。
「ああなった以上、被害を抑えつつ皆を逃がす他ないっすね。」
「聞いたな。全員武装を許可する。欲張るなよ。時間を稼ぐだけなら、何とでもなろう。」
「ミッドレイ殿。」
皆に指示を出すミッドレイに、ガビルが声を掛ける。
「我輩達も役立ってみせよう。一度戦った事がある。あの鱗の攻撃に気を付ければ、怪我などすまいよ。」
「然り。」
「俺も撤退の手助けをする。」
「では我輩は、部下達と合流し他の個体を相手しよう。」
「よし、では行くぞ!」
「「「「おう!」」」」
こうして、スフィアとガビル達はミッドレイ達と協力して、皆の撤退の手助けに向かう。
その一方、なんとか
「くそ!逃げられる者達だけでも逃すしか…」
『命令違反だぞアルビス。勝てぬと思ったら引けと言っておいただろう。』
「あっ!」
アルビスに紅丸からの念話が届く。それと同時に
「紅丸様!」
アルビスは、紅丸に気付いて彼の背後に降り立った。
そして、斬られた
「え?(斬った!その上、黒炎で再生を防いでいる⁉︎)」
そう。斬っただけでなく、断面から黒炎の炎が燃え上がり再生を阻害していた。
「
そう言って
「悪いな。完全体になってから遊んでやりたかったが時間もないんでな。」
「消えろ!
紅丸の黒炎が
「終わりだ。」
アルビスの方に振り返りながらそう言う紅丸。
「……嘘でしょう?」
アルビスは、あの
「アルビス、俺にも所用ができた。現時点を持って副官として全軍の指揮にあたれ。」
「しょっ承知ですわ。紅丸様。」
こうして、一体は紅丸によって倒された。
紅丸が一体仕留めた頃、部下達を連れて別個体の
「なんとしても喰い止める!」
ランサー達が気合いを入れて戦闘態勢に入ろうとした丁度その時
『ランサー。そこで待機していてくれ。』
「ッ⁉︎ カーネル殿!」
カーネルから念話がきたのだ。
『この
ランサーが
カーネルはそのままサーベルを真上に掲げると、サーベルに黒雷を纏わせる。
「
カーネルが勢い良くサーベルを振り下ろす。
サーベルから黒緑の雷撃斬が放たれ、
グウオオオオオオオ!
背中を破壊されていき、悲鳴の叫びを上げる
すぐさま再生しようとするが、再生出来ず寧ろ破壊が内部に進んでいく。
カーネルはフォルテからの
その力で
更に、
その二つの力を合わせた
その様子を見ていたランサー達は唖然としていた。
「なんと、たった一撃であの
二体目もカーネルによって倒された。
少し時間を遡って、突如出現した
「何よあれ‼︎」
「…つ!」
「あれはもしかして…。」
突如現れた
「やばいねあれは。」
「しかも一体だけでなく四体もか…。」
「退くぞ!動けない者には手を貸せ‼︎」
「戦闘中止っ‼︎」
「直ちにこの場から撤退‼︎」
「撤退しつつ負傷者を回収しろ!」
「できるだけ回復して回るぞ!」
「はい!」
アルヴァロ達に獣王戦士団そして竜を祀る民達が皆の避難の為に一斉に動き出す。
「私達も手伝うです!」
「っあんなのあたしがぶっ飛ばしてやるわ‼︎」
「無茶ですステラ‼︎あれは恐らくフォビオ様が言っていたカリュビュビュ……っ。」
ステラを止めながら舌を噛んでしまったフォス。
「名前なんてどうでもいいの。あれは危険過ぎるから早く逃げるの!」
ネムがそう言ったその直後
更に、もう一体の方に黒緑の落雷が堕ち、雷によって破壊尽くされ崩れ散った。
「なっ…何が起きたのよ!?」
「燃え尽きて、崩れ散ったの……。」
「あの炎と雷は、おそらく紅丸様とカーネル様です。」
フォスは、先ほどの一撃が紅丸とカーネルだとすぐに気付いた。
これで、
その二体がフォス達の方に向かって移動を開始した。
「まずいです!」
フォスは再び皆を避難させようとした時、フォス達の前に黒いライダースーツにボマージャケットを身に付けた
「誰⁉︎」
突然現れた
「
そう。
「お前達はそこでじっとしていろ。」
そう言って、
すると、
「
「これで火薬は充填完了。後は……天空眼!」
「核確認完了。最後に、
弾丸に、
「一撃で撃ち抜く。
バキュン!
弾丸は音速を超え、遠く離れた
そのまま貫通し、内部の核を撃ち砕いた。
そして、弾丸に込められた
ドッガアアアアアアン‼︎
その光景を間近で見たフォス達は唖然となっていた。
「ここから撃ったです?」
「ありえないんだけど……。」
「…この人、とんでもなく強いの。」
爆煙が空を覆う中、最後の一体が煙を突き破って接近してくる。
バキュン!
……が、出て来たと同時に
ドッガアアアアアアン‼︎
最後の一体も爆発して砕け散った。そして、
「……あっさり二体目も倒したです。」
「…出鱈目すぎよ。」
「やっぱりとんでもなく強いの。」
遠距離狙撃で
それはアルヴァロ達も同じだった。
「おいおい。とんでもねーな。あれを二体共この距離から一瞬で……。俺達は最初っから優しく優しく手加減されてたってわけかい。」
「抵抗する気など、とっくに失せていたが……これほどの力の差を見せられては、誰もが諦めるだろう。」
「そうだな…。」
アルヴァロ達は武器を捨て、両手を上げて降伏した。
「我々は投降する。」
「…ああ。捕虜として、その身の安全を保証する。」
こうして、四体の
それをいち早く知ったフットマンとティアは、フォビオ達の相手をしながら互いに話し合う。
「おほっほっほ。驚きましたねぇ。ヤムザの裏切りは予想通りでしたが、まさか……あの
「だねぇ。アタイ達にもアレは倒せないっていうのにさ。」
「クレイマンの軍勢は壊滅。作戦は失敗…この損失は余りにも大きく、あの方の言う通り大人しくしておくべきだったと言う事ですね。」
「だっよねぇ〜。ラプラスも忠告してたし、今回はクレイマンが悪いよねぇ。」
「という事で、あの方に報告しなければなりませんので、私達は帰らせていただきますね。」
「逃すわけないだろが!」
そう言って、フォビオは
迫る鱗をなんとか紙一重で躱すティア
「いい加減しつこいよ
「本当に
フットマンはそう言いながら猪八戒とゲルドを相手をする。
自身の身体を高速回転させながら体当たりするもゲルドの盾に防がれ、猪八戒の拳に殴り飛ばされる。
傷だらけのフットマンとティア。フォビオ達の力は二人より上だった。
「このまま貴方達の相手をするのは、私達には得策ではありませんので、此処で失礼します。」
そう言って、両手を真上に広げるように上げるフットマン。
それを見た猪八戒とゲルドはすぐに気付いた。
「「伏せろ!」」
二人がフォビオの元に駆け寄り、ゲルドは上に向かった盾を掲げ、猪八戒は両腕を真上に上げて組む。
その直後、三人目掛けて上空から無数の魔力弾が降り注ぐ。
魔力弾の雨が止むと土煙が辺りを包み込み、……フットマンとティアで気配はもう無かった。
「…逃げたか。」
「紅丸殿に報告します。」
フットマンとティアが逃走した事を、ゲルドはすぐに紅丸に思念伝達で報告する。
『紅丸殿聞こえるか?道化は逃走した。』
『ああ。戦闘記録は取れた。十分だろう。猪八戒とゲルドは指揮に戻ってくれ。もう一人残っている厄介な奴の所へは俺が行く。』
『『承知した。』』
二人は紅丸の指示に従う。同時に、二人は紅丸の気持ちを考える。
(フットマンは
「(本当なら、真っ先に自分の手で決着をつけたかっただろう。)血気に逸るだけの将ではないか…。」
猪八戒が呟いていると、フォビオが話しかけて来た。
「悪いな。猪八戒さん、ゲルドさん。俺が足を引っ張っちまった。」
フォビオは確かに力を得た。……だが、その力をまだ上手く使い熟せていない。無理もない。あの
「そんな事はない。フォビオ殿がいたからこそ、奴らをあそこまで追い詰める事が出来た。」
「父王に言う通りだ。次に勝てば問題なかろう。」
こうして、猪八戒達とフットマン達の戦いは終わった。
そして、
「なんだと!あ奴ら、信じ難い事を平然と行いおったぞ。」
「なんすかあれ?魔王すか?ミリム様なら兎も角、ただの魔人にあんな真似ができるっすか。間違いなく化け物っすよね。」
「あれは、紅丸殿とカーネル殿の……。」
先ほどの攻撃が誰が放ったのか、ガビルはすぐに気付いた。
「おいどうなってんだ。俺にも教えろよ。」
「そうっすね。…そうしたいのは山々すっげと……。」
「ふむ。その必要はなさそうだ。」
ミッドレイの言う通りだった。何故なら、彼らの前には此方に向かって歩んでくる紅丸、カーネル、
三人はミッドレイ達の前で歩みを止める。
「よう。ウチの者が世話になったみてぇだな。」
「こっ、コイツらは……。」
ヘルメスは、一眼見ただけで紅丸達の強さを知った。
互いに睨み合う紅丸とミッドレイ。そんな二人の間に、スフィアとガビルが割って入る。
「お待ちを!紅丸殿!」
「こちらの方々は、ミリム様の配下!竜を祀る民の神官戦士団の皆様にございます!」
「うんうん!」
ガビルの言葉に頷くスフィア。
「何?ミリム様の…。それじゃあ。」
「はい!我らの怪我も、この方々が回復魔法にて治癒してくださいました。」
「皆無事です!」
「心配御無用!」
ガビルの言葉に続くように、スケロウとカクシンもそう伝える。
「成る程。どうやら私達の勘違いだったようだな紅丸。」
「そうだなカーネル。アンタがこの戦場で一番厄介そうだったんで、つい警戒しちまったぜ。」
「フッハッハッハッハ!早とちりでもなかろうさ。怪我治癒させたのは、より大きな災厄へ備えようと思ったからじゃい。」
「そうか。それでどうする?俺達とやり合うか?」
「そうさのう。……どうしたものかな?」
「俺達としちゃ、ミリム様の配下と事を構えたくないんだが…。」
そう言って、刀を鞘に納める紅丸。
「そうよな。戦争を続けるかと問われれば否だが、戦う意思と問われたのならあると答えるな。正確には戦ってみたいだが。」
「なるほど。気が合いそうだ。」
ミッドレイの言葉を聞いて笑顔を浮かべる紅丸。
それを見たガビルとスフィアそれにヘルメスはヤバい!と顔を青くしながら二人の前に割って入った。
「ちょおーーい!それは不味いですって‼︎」
「そうであるぞ紅丸殿!彼らと戦ったら確実にミリム様も「ワタシも混ぜるのだ!」とか言って
「リムル殿とフォルテ殿はミリム様の御友人なんっすから、間違いなく大惨事になるっすよ!」
必死に二人を止めるガビルとヘルメス。
「わかってるっての。確かに此処で戦う意味は無いしな。それに、戦うなら殺す気で挑まなきゃ負けるのは俺だろうしな。」
「どうかな?あの
ミッドレイも、この場で紅丸と戦うつもりは無かった。
「まぁ使わせる前に倒す自身はあるがな。」
「ほう。言ってくれるじゃないか。」
「「だからやめーーって‼︎」」
それが分かっていないガビルとヘルメスは、二人の不穏な会話に声を上げるのだった。
カーネルと
なんとか不穏な会話を終わらせ安堵するヘルメス。するとある事を思い出し、紅丸達に問いかける。
「あっそうだ。
何も知らないヘルメスからすれば当然の疑問である。
「……それね。」
紅丸は話した。リムルとフォルテが開発した完全転送術式で皆を転送した事を。
話を聞いたヘルメスは驚き過ぎて呆然となってしまった。
「驚くのは当然だな。」
「配下の俺達ですら驚いた。」
「…マジすか。今までの常識を覆す
ヘルメスの言葉に、紅丸達は互いに目を見て頷いた。
「なんでもアリなんだよ。ウチの大将達は。」
こうして、戦いは終わった。そう皆が思ったが、この戦いをジャミングマンを通して見ていた者……リーガルが黙っていたなかった。
「本当の恐怖はこれからだよ。」
そう言って、自身が座る玉座に備え付けている何かの起動スイッチを押した。
その直後、ジャミングマンから電波が発生し、この戦場に隠れ潜んでいた他のジャミングマンに伝わる。
電波を受けたジャミングマン達の前に魔法陣が展開される。
それは………転送の魔法陣。
転送されたのは、輝く基盤の様な物が組み込まれた巨大な柱。……
全ての
「なっ⁉︎なんだこれ?」
「これは⁉︎」
「なんすかこれ⁉︎……結界ですよね。」
突然、謎の結界に閉じ込められ戸惑うスフィア、ミッドレイ、ヘルメス。
それに対して、この結界を見た紅丸達はすぐに分かった。
「この結界…フォルテ様が言っていた。」
「ああ。お前の思っている通りだ紅丸。」
「これは
「なんすかあれ⁉︎」
「ぬぅ!」
突然の巨人の出現に驚くヘルメスとミッドレイ。
それは、カーネルも同じで目を見開いていた。…理由は別だが。
カーネルの驚きように、紅丸はカーネルは何か知っていると察した。
「カーネル。あの巨人が何か知っているのか?…何処となくお前やトリル達に近いような存在だと俺は思うが。」
「…流石は紅丸。その通りだ。」
現れた巨人は、黒い身体に水色のラインが浮かび上がり、両肩に圧倒的な威圧感を与える
「あれは、Dr.リーガルの
そう。リーガルの
巨大レーザーマンがゆっくりと歩み出した。
「まさかあんなデカブツが現れるとはな。」
「おそらくリーガルは、クレイマンの軍勢諸共、私達を始末するつもりだろう。」
「フォルテ様から聞いてはいたが、ここまでするとはな。」
紅丸、カーネル、
「なんかあの巨人おかしいっすよミッドレイ様。」
「お前も気付いたかヘルメス。あの巨人…
ミッドレイの言葉に、カーネルはあの巨大レーザーマンの正体を察した。
「やはり、立体映像を擬似物質化させたか。」
「立体映像?なんすっかそれ?」
聞き慣れない単語に首を傾げるヘルメス。
「簡単に言えば、幻…幻影に
カーネルの言葉に目を見開き驚くヘルメスとミッドレイ
「幻影に
「普通は不可能だ。だが、この
「なるほど。その為に戦場をこの結界で覆った訳だな。にしても、これだけの事を起こせるとは、そのリーガルとやらは、とんでもない技術を持った者のようじゃな。」
カーネルの話を聞いたミッドレイは、リーガルの技術の高さに驚くしかなかった。
そんな中、迫る巨大レーザーマン二体に動きが
前方から迫るレーザーマンが手を翳し、掌から
後方のレーザーマンが腹部のエンブレムから
「不味いです!皆逃げるです‼︎」
フォスがそう叫ぶが間に合わない。迫る
レーザーマンの
「たっ…助かったのか?」
獣人の一人がそう呟いた。すると、ゼロとゼロワンがフォス達の元に現れた。
「此処は、俺達に任せて皆を避難させろ。」
「急げ。」
「わっわかったです!」
「一応礼は言っておくわ!」
「ありがとうなの。」
ゼロとゼロワンに言われ、直ぐに皆の避難を再開するフォス達
巨大レーザーマンの攻撃を見た紅丸達。
「不味いな。あんな威力の攻撃は避けきれない。」
「しかも奴はまだ技を使っていない。」
「あの
「ヤバいっすよあれ!あんなの
「ふむ。これは皆を避難させる時間も稼ぐのも難しいだろうな。」
巨大レーザーマンの力を見た紅丸達は、どうする考える。
すると、紅丸、カーネルに念話で語り掛ける者が。
『紅丸!カーネル!』
『聞こえているかい?』
『その声は…トリルと
二人に念話で連絡してきたのはトリルと
『後方から来る巨大レーザーマンは、僕と
『なに?お前達二人だけでか…。』
『僕達なら問題ない。今の僕とトリルならあんな奴倒せる。』
トリルと
『…分かった。後方のあのデカブツはお前達に任せる。』
『フォルテ様が認めるお前達の力で奴を倒せ。』
『ありがとう!紅丸。カーネル。』
『必ず倒してみせるから安心してよ。その代わり、前方の方は任せるからね。』
そう言って念話を切る
「…さて。後方は二人に任せるとして、俺達は前方の奴を片付けるとするか。」
「ああ。」
そう言って紅丸と
「待て紅丸。
カーネルが声を掛け二人を止めた。
「カーネル?」
「どうした?」
「フォルテ様から、もしこの様な事態が起きた場合、これを試すように命じられいた。」
そう言って、カーネルが取り出したのは、紫色の琥珀の様な物の中に、クワガタ、トンボ、カマキリ、ハチ、
パピオンなどの昆虫を模した機械が埋め込まれていた。
「それは?」
「フォルテ様が用意した巨大
「なるほど。それで奴に対抗するのだな。」
紅丸と
「だが、あくまで試験的な実体化故に、実体化できるのは三分が限界だそうだ。」
カーネルは二人の前に出て琥珀を掲げる。
「フォルテ様の言っていた起動の言葉は確か………降臨せよ!キングオージャーZERO‼︎」
カーネルのその言葉に反応し、琥珀が光を放ちながら宙へと上がり姿を変える。そうして姿を現したのは、黒と金の機械的な身体を持つ巨大なシュゴッドZERO達だった。
「マジっすかこれ⁉︎」
姿を現したシュゴッドZERO達を見てヘルメスは驚愕する。
シュゴッドZERO達はそのまま巨大レーザーマンに向かって行き、攻撃を開始。
迫るジュゴッドZERO達に対し、巨大レーザーマンは両腕から
だが、シュゴッドZERO達は散開して回避、そこから、ゴッドトンボZERO、ゴッドパピオンZERO、ゴッドカマキリZERO、ゴッドハチZEROが巨大レーザーマンを囲んで四方から攻撃する。
巨大レーザーマンは腕を振り払いながら
そして、ゴッドクワガタZEROの突進をもろに受け、大地に倒れる。
その隙に、シュゴッドZERO達は合体体制に移行
ゴッドクワガタZEROが胴体となり、右脚にゴッドカマキリZERO、左脚にゴッドハチZEROがドッキング
そこから、背にゴッドトンボZERO、胸と腹に二体のゴッドクモZEROがドッキング
両腕に二体のゴッドテントウZERO、頭部にゴッドパピオンがドッキング
更に、ゴッドトンボZEROの尻尾とゴッドパピオンZEROの胴体に、ゴッドアントZEROが合体しシュゴッドソードZEROが完成
ZERO!ZERO!キングオージャーZERO‼︎
シュゴッドソードZEROを右手で掴み降臨したのは、十体のシュゴッドZEROが合体した漆黒の守護神
キングオージャーZEROだ。
「あれがフォルテ様が言っていた漆黒の守護神…!」
「キングオージャーZERO!」
紅丸と
キングオージャーZEROが降臨した丁度その時、巨大レーザーマンが起き上がった。
その瞬間、キングオージャーZEROがシュゴッドソードZEROで斬り掛かる。
キングオージャーZEROの袈裟斬りが巨大レーザーマンに決まる。
凄まじい斬撃により、巨大レーザーマンは後ろに斬り飛ばされる。
飛ばされた巨大レーザーマンは、何とか体制を立て直し、キングオージャーZEROに向かって両腕を突き出し、両掌と腹部から
キングオージャーZEROは、シュゴッドソードZEROで
弾かれた
巨大レーザーマンは、
キングオージャーZEROは、その
十分に距離を詰めると、シュゴッドソードZEROによる連続斬りで巨大レーザーマンを斬り裂き、更にその場で回転しながら連続回し蹴りを喰らわした。
連続回し蹴りによって、巨大レーザーマンは蹴り飛ばされ大地に転がる。
トドメとばかりに、キングオージャーZEROがその場から飛翔
シュゴッドソードZEROの刀身に
それと同時に、ゴッドテントウZERO、ゴッドクモZEROが分離、一斉に巨大レーザーマンに向かって襲い掛かる!それに続くように、キングオージャーZEROもシュゴッドソードZEROを構えながら巨大レーザーマンへと突っ込む。
迫るゴッドテントウZEROとゴッドクモZEROに注意が向いているその隙に、キングオージャーZEROの右薙一閃が巨大レーザーマンの胴を切り裂いた。
キングオージャーZEROが巨大レーザーマンを切り裂きながら通り過ぎると、巨大レーザーマンの切り裂かれた胴からデータが崩壊し始め、そのまま爆発して消滅
分離していたゴッドテントウZEROとゴッドクモZEROは再びキングオージャーZEROと合体。
その戦いを見ていた紅丸、スフィア、ヘルメス達は唖然となっていた。
「あれがフォルテ様が完成させようとしていた
「マジで半端ねぇ強さだ…。」
「てか、…あれはもはや
紅丸達がそう呟く中、キングオージャーZEROが紅丸達…正確にはカーネルの前に降り立った。
その瞬間、キングオージャーZEROの身体が帯電、目から光が消えると、その身体は半透明化しながら消滅した。
そして、核となっていた紫の琥珀…ZERO達のシュゴッドソウルがカーネルの元へと戻った。
「時間切れとなって戻ったようだ。」
「あれほどの力のある巨大
「先ほどの戦いを見て、あのレーザーマンは能力を完全再現しきれていないと分かった。」
「えっ⁉︎あれで!」
「リーガルの事だ。あの段階で、どこまでできるのか試したのだろう。」
「そうか。……なら向こうを任せた二人なら問題ないな。」
紅丸はそう言いながら、後方を任せたトリルと
その後方では、ドリームウィルスのダーク達が巨大レーザーマンの
「やはり巨大な分、こちらの攻撃が通じない。」
「防御力は
ゼロとゼロワンの攻撃を受けても傷一つ付かない。
攻撃を受け続けていた巨大レーザーマンが、両手を二人へと向け
赤と緑の閃光が巨大レーザーマンの顔面に激突。その衝撃で巨大レーザーマンが倒れ、
巨大レーザーに激突した緑と赤の閃光は、ゼロとゼロワンの前に降り立ちその姿を現す。
ゼロの前に、強靭な手脚に鋭い尾を持ち、頭部にグレイガの頭を被った獣化ロックマンである
ゼロワンの前には、赤い鋭利な翼を背に生やし、頭部にファルザーの頭を被った獣化ロックマンである
二人の獣化ロックマンが、ゼロとゼロワンを守るように構えていた。
ゼロとゼロワンは、二人から感じる気配で二人が誰なのかすぐに気付いた。
「…トリル。」
「
二人の声に答え振り返るトリルと
「間に合って良かった。」
「このデカブツは、僕達に任せてお前達も避難しなよ。」
「分かった。」
「気を付けろ。」
二人の言葉に従い、その場から離脱するゼロとゼロワン。
そのすぐ後、巨大レーザーマンが起き上がった。
「さぁ。後はコイツを倒すだけ!」
「
トリルと
獣化の驚異的な身体能力による素早い動きで巨大レーザーマンを翻弄。
そのままトリルが巨大レーザーマンの溝打ちに拳を叩き込む。
トリルの拳の一撃で、巨大レーザーマンはくの字となり後ずさる。
その怯んでいる間に、
蹌踉めく巨大レーザーマン。だが二人が手を緩める筈もなくトリルは跳躍し、
「
「
二人がほぼ同時に、腕を振り下ろし爪撃で巨大レーザーマンの両腕を切り裂き両断。
両腕を失った巨大レーザーマンは二人に恐怖したのか後退る。
トリルと
「
「
トリル
この
二人の放った暴風と息吹が一つとなり、巨大な荒れ狂う業火の暴風となって巨大レーザーマンを呑み込んだ。
灼熱の業火による暴風に巨大レーザーマンはなす術なく塵も残さず燃やし尽くされた。
「やったね
「まぁ。僕達の敵じゃなかったって事だね。」
やはり、獣化した二人の力は凄まじいものだった。元々獣化はロックマンの力故に、ロックマンと融合し獣化していたトリルと、ロックマンから分離して生まれた
トリルと
「二人共やったようだな。」
「あの業火…二人であの力を合わせたようだな。」
「実に見事な炎だ。」
紅丸、カーネル、
「あの巨人を倒すとは、やはりミリム様が認めた者達の配下だけはあるな。」
「いやミッドレイ様!普通に可笑しいですよ!」
ミッドレイがそう言うと、ヘルメスが声を上げるのだった。
巨大レーザーマン二体が倒されるのを、ジャミングマンの目を通して見ていたリーガル。
「ほう。私の他にあの昆虫型の機械を扱う者がいたか。どうやらまだ不完全のようだが、良い
リーガルがそう言い終えると、
それにより、
「これは。」
「リーガルが手を引いたようだな。おそらく、必要な
「フォルテ様とカーネルの言っていた通り、無駄な事はしない奴のようだな。」
「捕虜を乱暴に扱うではないぞ!傷を負った者は治療するのだ。」
紅丸、カーネル、
こうして、本当の意味でクレイマン軍との戦いは終わった。
巨大レーザーマン!だがフォルテはそれを予測していたので無事に撃破。
キングオージャーZEROを出すならこの場合かと思い出しました。