ギィ・クリムゾン。
原初の悪魔にして最初の魔王。
闇の大精霊より派生した七柱の
生まれたばかりの色のない
人が召喚し、使役するのは無色の
数万年前。とある国で起きた事。
「何故…貴様は敵国を殲滅する為に呼び出されたはず……!何故我が国まで……っ⁉︎」
血塗れの瀕死の男が、
それに対して
「対価だよ。悪魔に対して身の丈に合わぬ願いをしたのだから、これくらい当然だろう?」
「こっこの…赤い悪魔めぇ……!」
そう言い残して男は生き絶えた。
その際、人々の悲鳴を聞いた
「面白い響きだな。人の悲鳴ってやつは。俺の名前に丁度いいかもな。」
それが、この世で初めての〝真なる魔王〟の誕生だった。
そんなギィ・クリムゾンが待つ
上空にはプラネタリウムのように星々が輝く異空間。
その中央の円卓には、十二分の椅子がありその奥の席に座る赤い髪の男。
それを見たリムルとフォルテはすぐに気付いた。
(あの男がミリムとラミリスと同じ最古の魔王にして、ウルティマとディアブロと同じ原初の悪魔の一人。
「やっほー!ギィ久しぶり。」
ラミリスが笑顔で話しかける中、リムルはじっとギィを見ていた。
(…こりゃヤバイわ。)
リムルもギィの強さに気付いた。そんなリムルに思念伝達で念話するフォルテ。
『気付いたかリムル。』
『ああ。ムラのある
『解析能力がない者は論外。偽装に気付けるかどうかで、相手を篩にかけているようだな。』
『本当の実力などまるで予測出来ない。』
ここまで見事な偽装にフォルテはギィを見据える。ミリムの時と違って
圧倒的な強者であるギィと戦いたいと、フォルテの心が昂っていた。
だが、今はそんな事をする為に来たのではないと、フォルテは自分を落ち着かせるのだった。
そんなフォルテとリムルに、ギィは目を開け見据えながら口を開く。
「座ったらどうだ?扉の前に突っ立っていたら邪魔だろう。踏み潰されても知らんぞ。」
ギィがそう言った直後、背後の扉が開いたと同時にとんでない
其処にいたのは、青髪の二メートルはあろう大男が立っていた。
「どいてもらえるか?小さいの。」
「あっああ。…失礼。」
「済まない。」
二人はすぐに扉から離れて道を譲る。
(あれが
(隠す気も無いのか、出鱈目な
ダグリュールに道を譲った後、席座るリムル。フォルテは自分の席の前まで移動するも座らずに、ギィの隣に立つ少女を見据えていた。
長い白髪に深海色の美しい瞳。……
ギィも、片目を開けたままフォルテの隣に立つウルティマを見据えていた。
そんなギィに対して、ウルティマは笑顔で手を振った。
そんな中、次の魔王がやってきた。
目立つ犬歯の男。この男が
(……どう見てもルミナス・バレンタインだよな。何故わざわざメイドの姿で……?)
フォルテはルミナスがわざわざ付き人のメイドとして参加している事に疑問に思っていると、そのルミナスが一瞬驚いたように目を見開くと…そのままウルティマを見据えた。
それに対して、ウルティマは笑顔を向ける。
そういえば、ウルティマはルミナスに色々と
(後で主として謝罪するか……。)
そうフォルテが考えていると。
「ふあああ〜。」
この場に場違いの様な欠伸が聞こえ目を向けると、気だるげな男が一人入って来た。
「あっ。いよーすラミリス。今日はまた一段とチビだな。」
「喧嘩売ってるワケ?」
「勝つの分かっているのに売るわけないじゃーん。」
「はーー⁉︎ディーノの癖に生意気なんですけど!」
あの男がディーノか。ラミリスの言う通り、常に眠そうな顔をしているな。
「ってアレ⁉︎なんでお前従者を連れてるの?一人で来た俺が格好悪いじゃん!」
「ふふん!まぁね。この二人の前には無力だと知るがいいわ!」
「えー…なんだよ。ボッチ仲間だと思っていたのに。……じゃあ壊してもいい?」
「はぁ⁉︎駄目に決まってんじゃん‼︎ギィとフォルテに言って鉄拳制裁の刑に処してもらうからね‼︎」
おいラミリス。本当に俺がやってもいいのか?
しばらくラミリスと言い争った後、ディーノは席に座るとそのまま挨拶もせずに寝始めた。……まさに怠惰の魔王だな。
リムルがこっそり魔素量を調べようとしたが、すぐに気付かれ睨まれた。
やはり、魔王なだけあってしっかりと対策はしているようだな。
すると、次に入って来たのは、ネムと同じ
(あれが
フォルテはフレイの従者の一人、ライオンの顔をした男の
(あのライオンの顔…どう見ても作り物の仮面だな。それに
フォルテはライオンの被り物をした男の正体に気付いた。
「なぁリム……。」
フォルテがリムルに声を掛けようとしたが、当のリムルはフレイの妖艶な姿に下心全開のデレっとした顔になっていた。………このエロスライム。
『…おいリムル。』
フォルテのドスの聞いた念話にビックっと背筋を伸ばすリムル!
フォルテはそのまま念話で話を進める。
『お前……時と場所を考えろよ。朱菜に報告しようか?』
『すっすみませんでした!』
『全く。…本題に戻すぞ。フレイの従者の男の正体には気付いたか?』
フォルテに言われ、ライオン顔の従者を見るリムル。
『……カリオン。やっぱり無事だったな。』
『ああ。』
安否を確認できホッとしたその時だった。
「お前達がリムルとフォルテか。」
背後から突然知らない男の声が聞こえ振り返ると、長い金髪に青い瞳の男が立っていた。
「ああ。」
「その通りだ。」
リムルも立ち上がり、その男を見る。
「俺達に何かようか?…レオン・クロムウェル。」
そうこの男が魔王レオン。シズさんを召喚した男。
「…いや。一応確認しただけだ。懐かしい顔を連れているからな。」
そう言ってレオンはシズさんに顔を向ける。
「随分と久しいなシズ。」
「……ええ。」
やっと出会えたレオンに対して、強い眼差しで見据えるシズさん。
「……私が選別にやったイフリートとは別個体のものを受け入れたようだな。」
「貴方が私にイフリートを宿らせたのは、私を助ける為だったの?」
「……そう解釈するかはお前の自由だ。」
二人の会話を聞いてリムルが、シズさんの前に立ちレオンを見る。
「シズさんを助ける為だったとしても、説明くらいするべきだろう。シズさんを置いてった事だって俺は許せない。」
「リムルの言う通りだ。」
リムルの隣に立つフォルテ。
「だからレオン。俺達に一発殴らせろ。」
鋭い眼光でレオンを睨むフォルテ。
「……お前達に殴られる謂れはない。…だが、お前達二人には少し興味がある。シズも含めて招待してやるから、文句があるのならば来たらいい。罠だと思うなら、拒否してくれても構わないよ。」
そう言って互いに見据え合う。
「なになに?なんか深刻なんですけど?」
「さぁな。」
そんなフォルテ達の姿を見て、ラミリスはギィに耳打ちするのだった。
「分かったよ。」
「受けてやるから、招待状を送ってくれ。」
「ああ、そうしよう。……尤も、お前達がこの場で生き残れたらだがな。」
そう言ってレオンが扉の方に目線を向ける。
それに釣られて、リムルとフォルテが顔を向けるとミリムが入って来た。
その隣には、三尾の小狐を大事そうに抱えた、オールバックな銀髪に白い紳士服を着た優男がいた。
……その姿はミュウランの記憶にあった通りだ。
間違いない。奴がクレイマンだ。
フォルテはクレイマンに対し鋭い眼差しで見る中、リムル達はミリムの姿を見て安堵していた……その時、クレイマンの赤い瞳がミリムを見た瞬間
「さっさと歩けこのウスノロ!」
そう言ってミリムに裏拳を放つクレイマン
ガシ!
だがその裏拳はミリムに当たることはなかった。何故なら……。
「……テメェ。ミリムに何しようとしてやがる。」
フォルテがクレイマンの動きを読み一瞬のうちに、二人の間に割って入りクレイマンの腕を掴んだのだ。
「きっ貴様……!」
クレイマンはフォルテに腕を掴まれ声を上げる。
その腕が全く動かないからだ。
他の魔王達は、フォルテの動きを見て感心していた。
「お前如きがミリムにそんな事にしていい訳ないだろうが。ミリムは俺の大切な存在だ。次に傷付ける様な真似をしてみろ……殺すぞ。」
そう言って鋭い眼差しからクレイマンに殺気をぶつけるフォルテ
クレイマンの腕を放して自分の席へと向かう。
そんなフォルテを忌々しいと睨むクレイマンだった。
そんなフォルテとクレイマンのやりとりがあっても人形のように無表情のまま席に座るミリム。……その口元に小さな笑みを浮かべて。
フォルテも席に座ると、クレイマンも気を取り無していつもの紳士的口調で他の魔王達に話しかける。
「皆さん、お待たせしました。」
そう言って席に座るクレイマン。
こうして、リムルとフォルテそしてフレイの従者に化けたカリオンを除く全ての魔王達が集まった。
「それでは、出席者をご紹介致します。」
ミザリーと並んで立つ青髪のメイドがそう口を開いた。
彼女がラミリスが言っていたレインだろう。もう一人の原初の悪魔。髪の色からして
レインはそのまま皆の紹介を始める。
「
「ふわぁ………へへん!」
自分の紹介に欠伸していたラミリスは宙に浮いて胸を張る。
「
「うん。」
クレイマンは礼儀よく頷く。
「
そして、
レインの紹介が終わると、クレイマンは席から立ち上がり、抱き抱えていた小狐を優しく机の上に下ろした。
「本日は私の呼び方に応えて頂き、誠にありがとうございます。それでは、始めましょう。我らが宴を。此処に、魔王の宴……
クレイマンは執事の様に礼儀正しく丁寧にそう言う。だが、その喋り方はまるで自分を中心に全てが動いてるかのような支配者の立ち振る舞いにも見えた。
そんなクレイマンの姿を、リムルとフォルテは鋭い眼差しで見据えるのだった。
その後、俺達はクレイマンの長い演説を聞いた。…正直言って滑稽としか言いようがない内容だった。
周囲の魔王達の反応も、殆どが半信半疑……いや疑っているな。
クレイマンの話など皆信じていない。
クレイマンの話を要約すると、魔王カリオンが
魔王の座に魅入られた俺達は、箔を付ける為にヴェルドラの封印を解く事を提案し、その生贄に選ばれたのがファルムス王国だった。
まんまと焚き付けられたファルムス王国は侵攻しある程度の血が流れ、思惑通りにヴェルドラが復活し更に、ヴェルドラから新たな竜種が二体も誕生しファルムス王国は全滅した。
これで魔王になれると喜ぶ俺達に、カリオンが告げる。
〝実は魔王には定員があってな。それは既に満席なんだ。でも俺はどうしてもお前達を魔王にしてやりたい。〟
そして、カリオンは俺達にこう言ったと。
〝なぁリムル、フォルテよ。共に魔王クレイマンを殺っちまおうぜ。そしたらまず一つ席が空く。これで、お前達のウチ一人は晴れて魔王の仲間達入りだ。〟
「……と。この一連の経緯を魔法通話で報せてくれたのは、私の配下のミュウランですが…残念ながら彼女はもういません。何故なら…そこのリムルとフォルテというしれ者に殺されたからです!」
そう言って俺達を指差すクレイマン。そんなクレイマンの話を聞いていたフォルテは、思念伝達でリムルに話しかける。
『…とんだ作り話だな。なぁリムル。』
『…全くだよ。なんか聞いててイライラしたきた。』
カリオンはそんな謀略を考えるタイプではない事くらい他の魔王達だって知っている筈。そんな作り話をして信じてもらえる訳がない。
『だが、実際にクレイマンを見て話を聞いていると妙な違和感があるな。』
『どういう事だ?』
『ミュウランとピローネの記憶を調べて知った範囲だが、こんなすぐバレるような作り話をする奴ではなかった。自分に繋がる証拠は全て消して、誰もが納得するような筋書きを話す…そんな奴だった筈だ。』
フォルテがクレイマンから感じた違和感をリムルに説明していると、ダグリュールがクレイマンに問いかける。
「おいクレイマンよ。話の真偽は一先ず置いておく。肝心のカリオンは何故ここに居ない?若い魔人を問い詰めるより、先に話を聞くべきは件の
「………それは無理なのです。ダグリュール。ご存知かと思いますが、獣王国ユーラザニアは壊滅しました。カリオンの企みを知ったミリムが激昂し、そして国ごと奴を葬ったのです。」
ミリムは何も言わず人形の様にじっとしている。
「それは私を慮っての行動だったのですが、我々魔王の間には相互不可侵条約があります。証言以上の証拠が出なければ、彼女の立場が危ぶまれる故に、私の軍を
(実質侵攻じゃん)
リムルとフォルテと共に、真実を知るラミリスは呆れ顔でクレイマンを見ていた。
「必ず企みの証拠を掴んでご覧にいれましょう。ですので、ミリムの処分はお待ち頂きたい。…以上で私の話は終わりです。」
そう言って礼儀良く頭を下げるクレイマン。
「魔王を僭称する身の程知らずなスライムと魔人は、この場で始末するのが宜しいかと。」
こうして、クレイマンの愚かな作り話は終わった。
「それでは、次に来客よりの説明となります。」
レインがそう言った後、リムルが最初に口を開いた。
「……クレイマンだっけ?」
「お前は嘘つきだな。」
リムルに続くように、フォルテがそう言った。
「何ぃ?」
「ミュウランは生きてるし、俺達は魔王の座なんぞに興味はない。」
「それに、カリオンは謀略なんて考える人物じゃない。もし本気で俺達を魔王にしたいと思うなら、そんな回りくどい事などせずに俺達を推薦するだろう。」
(確かに。)
フォルテの言葉に、内心納得するフレイ。
「ハッ!そんな言い訳だけで誰が信じると言うのだ!ヴェルドラ共を手懐け強気になっているようだが、貴様らは所詮邪竜の威を借りねば何も出来ぬスライムと魔人よ!」
いや。お前の作り話しよりも、俺達の言い分の方が周囲の魔王達からは、ある程度納得しているようだぞ。
「…そこが一番違う。確かにヴェルドラ達の威光を使わせてもらう事はあるけどな。」
「それ以前に、ヴェルドラ達は俺達の友達だ。」
「ともっ…⁉︎…⁇」
フォルテの言葉にクレイマンは困惑する。無理もない。あの邪竜と呼ばれるヴェルドラ達と友達と言うのだから。
フォルテの言葉を聞いて、メイド姿のルミナスはじっとリムルとフォルテを見据え、ヴェルザードはまぁ!と口に手を当てながら驚いていた。
暴れる事が生き甲斐のヴェルドラに、友が出来たと言うのだから。
「それに、証拠が無いのはお互い様だ。そっちの証言だって配下の報告だろ。しかも、その配下はもう殺されたって?」
「残念だが、ミュウランは今は俺達の保護下にある。」
「この場に呼んだとしても、お前に都合の良い証言はしないと思うぞ。」
ミュウランが生きている事が事実だと理解し、汗を流すクレイマン。
「…フッ、フフッ…。そこまで卑劣な真似をするか。さては貴様ら、ミュウランの骸に悪霊でも取り憑かせたか。」
「遺体に悪霊?するわけないだろう。流石、心臓を人質に脅迫する奴は発想が違うな。」
(こいつ……ッ。)
クレイマンが、リムルにミュウランへの所業をこの場で言われ不味いと思った瞬間、フォルテが追い打ちをかける。
「更に、奪った心臓の代わりに埋め込んだ仮初め心臓に盗聴機能を入れるぐらいだからな。」
そう言って、フォルテはクレイマンの前にその仮初の心臓を放り投げた。
クレイマンの足元に落ちる仮初の心臓。
「まぁこの心臓のお陰で擬似心臓を作れた訳だがな。そこだけは感謝するぞクレイマン。」
フォルテの言葉に、ミュウランがどうして助かったのか分かったクレイマン。
(まさか…仮初の心臓を利用した擬似心臓を作り出すとは……くッ!私はフォルテの事を甘く見ていたようですねぇ…。)
クレイマンはリーガルとユウキから、彼らの知る範囲でのフォルテの情報を得ていた。あくまで戦闘に特化した存在だと思っていたのだ。
まぁ心臓を作成したのはリムルもなんだが、リムルを下等なスライムと見下しているクレイマンがそれを知る筈がなかった。
分が悪いと判断したクレイマンは声を上げる。
「皆さん!いつまでこんな一介の魔人如きに話をさせるつもりです⁉︎こいつらは暴風竜共の威でもって魔王に成り上がろうと……!」
クレイマンが声を上げている中、リムルが自分の椅子をクレイマン目掛けて蹴り飛ばした。
椅子はクレイマンの真横を通り過ぎて壁に激突して砕け散った。
「さっきも言った通り、魔王なんざどうでもいい。俺は、俺達が楽しく過ごせる国を作りたいだけだね。それには人間の協力が必要不可欠だし、だから人間を守ると決めた。」
そう言いながらクレイマンを睨むリムル。
そんなリムルの隣にフォルテが並び立つ。
「リムルの言う通りだ。それを邪魔する者は人も魔王も聖教会も、全て等しく俺達の敵だ。」
フォルテがそう言うと同時に、リムルとフォルテはクレイマンを指差す。
「「お前のようにな。クレイマン。」」
二人の殺気に、クレイマンは何も喋れない。
「お前も俺達が気に食わないんだろう?なら、これは俺達とお前の問題だ。」
リムルがそう言うと、今まで成り行きを見守っていたギィが口を開いた。
「おい。お前達。」
ギィに声を掛けられ、目線をギィへと向けるリムルとフォルテ。
「魔王を名乗るつもりはあるのか?」
「…ああ。既にジュラの大森林の盟主を引き受けているし、人からすれば魔王だからな。」
「ミリムからも魔王になる様に勧められていた。そして、今の俺達の力なら魔王になっても問題ないと判断した。」
「…ならば良し。」
リムルとフォルテの言葉に笑みを浮かべるギィ。
「丁度此処には見届け人が揃っている。俺達の前でクレイマンに勝てたなら、お前達が魔王を名乗る事を許そう。」
「ありがたいね。分かりやすくて。」
「感謝する。魔王ギィ。」
こうして事態は進んでいく。ある者にとっては予想通りに、また別の者にとっては予定通りに。
人形のように座っているミリム。……円卓の下でガッツポーズをしていた。
クレイマンの作り話に呆れながら、自分達の気持ちを魔王達に向かって堂々と言ったリムルとフォルテ。
次回、クレイマンとの戦いが始まる。