転生したらフォルテだった件   作:雷影

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お待たせしました。
台風10号に備えて色々準備していたので時間がかかりました。
これからも少し投稿が遅くなると思いますが、これからも頑張って投稿していきます。



86話 凶戦士帝王(バーサークカイザー)

絶対絶命の危機の中、仲間達への思いにより真なる魔王に覚醒したクレイマン。

そんなクレイマンの脳裏には、魔王カザリームから魔王になるように言われたあの日が思い出されていた。

 

『クレイマン。お前は俺が死体から作った妖死族(デスマン)だが、フットマンやティアと違い、戦闘には向いちゃいない。だが、策謀を巡らせて、軍団を指揮するなんて真似は、お前以外には出来ないだろう。だからな、クレイマン。お前が魔王になるんだ。』

 

カザリームの言った通り、…クレイマンは覚醒し本物の魔王となった。

 

「見よ!私は力を…………力を手に入れたぞ‼︎ハハハハハハハッ!ハアーッハハハハハハ!ハヒャハハハハ‼︎」

 

力を得た事で、叫びながら笑い声を上げるクレイマン。

 

そんなクレイマンから放たれる凄まじい妖気(オーラ)に、フレイとカリオンは冷や汗を流していた。

 

(これが、クレイマンの妖気(オーラ)だってのか⁉︎今までの比ではないぞ…‼︎こいつは正直、俺やフレイでも……。)

 

覚醒したクレイマンの力は、フレイやカリオンでは太刀打ちできない殆ど強大だった。それでも、カリオンはリムルに加勢しようと話し掛ける。

 

「リムル。ここは俺様も……。」

 

「いや、悪いけど譲ってもらえないかカリオンさん。」

 

「魔王を名乗る以上、自分達の席は自分達で用意する。」

 

リムルとフォルテはそう言ってクレイマンを見据える。

クレイマンは左目に炎を燃え上がらせながら笑みを浮かべる。

 

カリオンは、リムルとフォルテを信じ任せる事を決めた。

 

「負けんじゃねーぞ。」

 

リムルとフォルテはクレイマンの元へと歩み出す。

 

「リムル、フォルテ、頑張るのだ!」

 

「しっかりやりなさいよ!」

 

ミリムとラミリスが二人にエールを送る。

そして、二人はクレイマンの前に立つ。

 

「さぁ決着をつけようか、クレイマン!」

 

フォルテがクレイマンにそう言うと、力を得たクレイマンは笑みを崩さずに声を上げる。

 

「この私を散々コケにした者どもよ!必ず報いを受けさせてやる!ハハハハハハハッ!ハアーッハハハハハハ!ハヒャハハハハ‼︎」

 

笑い声を響かせるクレイマン。そんなクレイマンの、

電脳之神(デューオ)による解析が完了した。

 

《解析が完了した。クレイマンの覚醒は、正統な手順を踏んではいない。故に進化の眠りを必要とせず、半覚醒魔王…暫定的な魔王化を果たしている。本来なら、魔王種を発芽させる事は不可能。》

 

…だろうな。元々クレイマンは、自分の覚醒の為に俺達の国や獣王国を利用しようとしていたからな。

 

(なら、クレイマンが進化できた理由は……。)

 

《…覚悟が経験値を底上げしたようだ。》

 

(それだけ、クレイマンの覚悟は本物である証拠だな。だからこそ、クレイマン自身分かっている筈だ。ギィのような格上がいる以上、此処でのやりとりは〝あの方〟やらには中継していない。覚悟は決めたとはいえ、事の顛末を知らせる為に生還しようとしている筈だ。)

 

フォルテとリムルは、互いに目を見てから頷く。そして、リムルがクレイマンに向かって口を開いた。

 

「お前はもう詰んでいる。諦めて、お前に指示を出していた黒幕を教えろよ。」

 

「どこまでも生意気な!」

 

クレイマンはそう叫びながら、リムルに向かって魔力弾を放った。

 

(貴様らがそれを回避した瞬間!)

 

(空中で爆破させて、その隙に逃げるつもりだろうが…。)

 

「……だが残念!暴食之王(ベルゼビュート)‼︎」

 

リムルは暴食之王(ベルゼビュート)で、クレイマンの放った魔力弾をあっさりと吸収した。

 

「うっ…………⁉︎」

 

「言っただろう?お前はもう詰んでいるんだ。」

 

「逃しはしない。」

 

そう言って、リムルとフォルテが指を鳴らすと、再び空間が拡張されギィが張っていた結界が再び張られた。それを見たカリオンは驚き、ギィは笑みを浮かべる。

 

「これは…ギィの結界か!」

 

(……俺の結界と空間拡張の技を盗んだか。図々しい奴らだ。)

 

再び結界に閉じ込められ、動揺するクレイマン。

そんなクレイマンに、リムルとフォルテが再び口を開く。

 

「おい。本気を出すんなら、早くしろ。」

 

「次で終わりにしようかクレイマン。」

 

二人の言葉を聞いたクレイマンは、二人を倒さなかければ出られないと悟り、…覚悟を決めた。

 

「…いいだろう。確かに貴様達は強い。貴様や、ミリムと互角に戦ったフォルテの力は認めよう。だがな、私の本気もこんな物では無いのだよ!」

 

クレイマンがそう言うと、周囲に龍を模した妖気(オーラ)が現れ、クレイマンはそれを纏いながら宙へと浮かぶ。

そして、妖気(オーラ)がクレイマンの手に集束されていく。

 

「(…私は期待を裏切ってしまった。この上、更に足を引っ張る訳にはいかない。私が今すべき事は……なんとしてもこの場から離脱する事!)喰らうがいい!この私の

最高の奥義を!龍脈破壊砲(デモンブラスター)ーーーッ‼︎

 

 

クレイマンが、自分の思いの全てを込めて放った魔力の龍二体がリムルとフォルテに襲い掛かる‼︎

 

「喰らい尽くせ!暴食之王(ベルゼビュート)

 

リムルは手を翳し暴食之王(ベルゼビュート)を再び発動して魔素の霧によって、クレイマンの龍脈破壊砲(デモンブラスター)の龍は絡め取られ、足掻くもそのままリムルに吸収された。

 

「…超吸収之神(ゴッドアビリティプログラム)。」

 

フォルテは、なんの動作もせず迫る龍脈破壊砲(デモンブラスター)を0と1に分解し吸収した。

 

(これでも届かないのか‼︎)

 

自分の奥義すら通じない…その現実をクレイマンは受け入れるしかなかった。

 

「勝てないと理解したか?ならばもう一度問おう。黒幕の正体。お前の知っている情報を全て話せ。素直に喋れば、苦痛を与えずに殺してやろう。

 

リムルは強烈な圧を掛けながらクレイマンにそう言い放つ。

だが、クレイマンはその圧に屈せずに笑い声を上げながら声を上げる。

 

「フ………ッ。フハハハハァ!舐めるなよ、私は妖死族(デスマン)!例え殺されようと、何度でも復活する!貴様らは未来永劫、この私に怯えて暮ら……⁉︎」

 

「ふん!」

 

クレイマンが言い終える前に、リムルがクレイマンの顔面を殴る。

 

「のわっ…………⁉︎」

 

殴られたクレイマンは蹌踉めき、その苦痛に苦しむ。

そんなクレイマンに、今度はフォルテが連続で殴る。

 

フォルテの拳を喰らう度に苦痛の声を上げるクレイマン。

 

「クレイマンに思考加速を施したか。拳の一撃毎に、

クレイマンは数日分の苦痛を味わっているな。」

 

「まあ、しょうがないわよね。」

 

「クレイマンの自業自得なのだ!」

 

ギィとラミリスとミリムの最古の魔王の三人は、フォルテに殴られ続けるクレイマンの姿を見ながらそう言うのだった。

 

そして、フォルテに徹底的に殴られ、地に這い蹲るクレイマン。

 

「ぬぅう……!」

 

「クレイマン。好きな方を選べ。」

 

そう言ってクレイマンの前に立つフォルテ。

 

「このまま何も喋らず、苦痛の中で死ぬか。全てを話し楽に死ぬかを。」

 

「舐めるなよ……!私が仲間を………ましてや、依頼主を裏切る事などない。それが………それだけが、中庸道化連の絶対のルールなのだ‼︎」

 

フォルテに殴られ、傷付き血を流しても喋る事を拒否するクレイマン。

その瞳からは仲間を裏切らない強い意志が感じられた。

 

(…やはりか。仲間への情は本物だな。そして……民を守ろうとする思いも。)

 

フォルテがクレイマンの記憶の一部を解析した中で見たのは、…自分の国の民を絶対に守ろうとし、そんなクレイマンを民達も慕っている姿………十年前まではそうだった。

 

クレイマンは絶対に喋らないと理解したフォルテは、念話でリムルに話しかける。

 

『リムル。やはりクレイマンは何があっても仲間を裏切らない。』

 

『そうだな。……フォルテの言っていた通り、仲間への情は本物らしいな。』

 

『ああ。だから、事前に話して決めた通りでいいか?』

 

『ああ。話した通り、フォルテだから信用出来るし、任せられる。』

 

リムルとフォルテは、互いに目を合わせ頷く。そして、フォルテの隣立ったリムルが口を開く。

 

「これ以上は何も聞けないようだし、今からクレイマンを処刑するけど、反対の人はいるのかな?」

 

「好きにしろ。」

 

「やっちゃえ!」

 

リムルはクレイマンを処刑する事を他の魔王達に聞く。

それに対してギィとラミリスは承認し、他の魔王達も異論は無いようだ。

 

もはや殺されることから逃れないと、クレイマンは覚悟を決める。

 

(…大丈夫。必ず戻りますカザリーム様。星幽体(アストラルボディ)を離脱させれば、死を偽装出来る。貴方に作られた妖死族(この体)ならば‼︎)

 

クレイマンはここで殺されても、魂となって離脱する事に全てを賭けた。

……が、そんなクレイマンにリムルが絶望の言葉を告げる。

 

「一応教えておいてやるけど、お前復活は出来ないぞ。」

 

「なっ………⁉︎何を………⁉︎」

 

「お前は妖死族(デスマン)だ。星幽体(アストラルボディ)を離脱させて逃げようと企んでいる。…違うか?」

 

「なっ………⁉︎」

 

「ここから脱出した後、新たな肉体を得て復活するつもりだったんだろうが残念だったな。お前の魂は俺が頂く。

 

フォルテがそう言うと、右腕を異形の巨大な骨の腕へと変化させた。そう、バグラモンの右腕だ。

 

「な、な………⁉︎」

 

「何故俺達がそんな事を知っているのか不思議か?どうすれば死者蘇生が叶うか検索してたんだよ。何度も……何度も。お前の計略に奪われたものを取り戻す為にな。

 

そう言って、クレイマンに向かって手を翳すリムル。

……ファルムスの襲撃によって紫苑達が死んでしまったことを知ってからの三日間、…リムルはずっと紫苑達を生き返らせる為の検索を続けていた。

その検索の情報(データ)によって、クレイマンの妖死族(デスマン)としての能力を知る事が出来たのだ。

 

全てを見抜かれたクレイマンは、その場で尻餅をついて絶望の表情を浮かべた。

 

「や、やめろ………!おい、やめろ…………‼︎」

 

自分の死を理解したクレイマンは恐怖し、怯える声でそう言うしかなかった。

そんなクレイマンに迫るリムルとフォルテ。

二人の翳す手が、クレイマンの顔に迫る。

 

「………楽に死ねると思うなよ?」

 

「リムルに物質体(マテリアルボディ)を喰われ、俺によって物質体(マテリアルボディ)から魂を無理矢理引き剥がされる苦痛を、永遠とも思える僅かな時間の中で味わいながら、己が罪を悔いて逝くがいい。」

 

「い、いやだ………!やめろ、やめろぉぉぉ!助けてくれ……フットマン!助けてよ、ティア!私はまだ死ねない!こんな………ところで!お、お助け下さい!

カザリーム様ぁぁぁぁ‼︎」

 

リムルとフォルテの死刑宣告を聞いたクレイマンは、魔王の威厳を無くし、怯える子供のように泣きながらこの場にいない仲間達に助けを求めて叫んだ。

 

だが、それが叶うはずもなく。…リムルとフォルテの裁きが執行される。

 

「……………暴食之王(ベルゼビュート)。」

 

「……アストラルスナッチャー。」

 

リムルの暴食之王(ベルゼビュート)の黒い魔素の霧が、フォルテのバグラモンの右腕に纏わりつき、漆黒の巨大な右腕と化してクレイマンを真上から鷲掴みにする。

 

クレイマンの肉体は、暴食之王(ベルゼビュート)に喰われていき、その魂は口から黒い霧となって無理矢理引き摺り出されながら、フォルテの右腕に吸収される。

その吸収の最中、リムルとフォルテはクレイマンの後悔の思念を聞いた。

 

(………ラプラス。君の言う通りだった。私は少し、やり過ぎたようです。君の忠告通り、大人しくしていれば良かったよ。本当に…………君はいつも正しいな………。)

 

そう言い残し、クレイマンは完全にリムルとフォルテに喰われた。

残ったのは……クレイマンが付けていた仮面だけ。

 

吸収し終えると、フォルテは腕を元に戻しながらその掌にある物を見る。

それは…………クレイマンが描かれたチップだった。

 

そう。フォルテはバグラモンの力で、クレイマンの魂を

ナビチップに変えたのだ。

 

 

 

 

時を遡り、トレイニーさん達が霊樹人形妖精(ドリュアス・ドール・ドライアド)に進化させた後の頃。

 

フォルテは執務室でリムルとクレイマンについて話していた。

 

「リムル。…クレイマンの魂は、俺にしばらく預からせてくれないか。」

 

「魂を?」

 

「バグラモンの力を得た俺なら、妖死族(デスマン)のクレイマンの魂をその場で掌握し、チップ化できる。消滅させずに、俺が時間を掛けて魂を解析すれば、リーガルや黒幕について知る事が出来る。」

 

「なるほど。…分かった。なら、フォルテにクレイマンの魂は任せるよ。」

 

そして現在。クレイマンは死んだ。…だが、その魂はフォルテの掌の上でチップと化している。

 

フォルテはチップ化したクレイマンの魂をエンブレムに納めると、床に落ちているクレイマンの仮面を拾い上げた。

 

そして、リムルが結界を解除すると、ギィが拍手をしながら口を開いた。

 

「見事だ。お前達が今日から魔王を名乗る事を許そう。

異論のある奴はいるか?」

 

「ないない!アタシは、リムルとフォルテがやる奴だって信じてたさ!」

 

ギィかそう言って他の魔王達に確認すると、ラミリスが声を上げながらリムルとフォルテの方へと飛んで向かう。

 

「何なら、アタシの弟子として認めてあげても良いけど?」

 

「あ、そう言うのは間に合っているから。」

 

「何でや⁉︎良いじゃない!素直に弟子になってくれても‼︎」

 

リムルに弟子になるのを拒否され声を上げるラミリス。

そんなラミリスに向かってミリムが上機嫌で口を開く。

 

「ふふん!リムルとフォルテは、私のマブダチだからな!お前とは仲良くしたく無いそうだぞ。」

 

ミリムの言葉にラミリスのショックを受ける!

 

「えっ⁉︎嘘っ……………リムル、フォルテ!嘘だよね⁉︎」

 

「わーはっはっは!お前は仲間はずれだな、ラミリス!」

 

「はっ!何だとーーーっ!えいっ!」

 

ミリムにそう言われムキになったラミリスは、ミリムに蹴り掛かる。

 

「ひょい!ひょひょいのひょいなのだ!」

 

だが、ミリムに通じるはずもなく、あっさりと躱されて捕まるラミリスだった。

 

「きぃー‼︎」

 

「ニッシッシッシ!」

 

捕まり悔しがるラミリスと、笑うミリム。

そんな二人の様子を見ていたフォルテは、二人の側へと近寄る。

 

「ミリム。ラミリスをおちょくるのは程々にしろ。ラミリスも、弟子にはならないが、俺達は既に友達だろ。」

 

フォルテのその言葉を聞いたラミリスは、ミリムから抜け出し目を輝かせながらフォルテを見る。

 

「本当!」

 

「ああ。俺が焼いたクッキーをやるから二人共仲良くしてくれ。」

 

そう言って、フォルテは両手から自身の手作りクッキーの入った袋を取り出す。

 

「わあ!ありがとうフォルテ!」

 

「フォルテが焼いたクッキーは大好きなのだ!」

 

二人はクッキーを受け取ると、嬉しそうに食べるのだった。

 

ミリムとラミリスが落ち着くと、他の魔王達もそれぞれ口を開く。

 

「私は誰が魔王になろうが興味はない。好きにすれば良い。」

 

「ま、良いんじゃないの?」

 

「うむ。ヴェルドラが認めるのなら、これ以上ない保証だろう。」

 

「ミリム。少しは言葉に気を付けなさい。貴女の方が強いのだから。」

 

レオン、ディーノ、ダグリュールは俺達が魔王になること認め、カリオンとフレイも異論は無いようだ。……一人を除いては。

 

「ふん。余としては、ミリムと対等に戦ったフォルテと言う者が魔王になることは認められるが、下等なスライムが魔王などと、断じて認めたくはないがな。」

 

そう。ロイ・ヴァレンタインだった。リムルの力を見たのに、下等と見下すとは……。

 

フォルテがそう思っていると、ロイの言葉にいち早く反応したヴェルドラが、ロイの前に立ち妖気(オーラ)を放出しながら圧を掛ける。

 

「クァーッハッハッハッ!下郎、我が友を侮辱するか。おいルミナスよ!従者の躾がなっておらんぞ‼︎我が教育してやろうか?」

 

そのままロイに話すかと思えば、なんとメイドに扮しているルミナスに向かって声を上げた。

 

(待てヴェルドラ‼︎わざわざメイドに扮してるって事は、

ルミナスは正体を隠しているって事なんだぞ!)

 

フォルテはそう心の中で叫んだ。口に出して言ってはいけないと理解しているからだ。

 

ヴェルドラに声を掛けられたルミナスは、青筋を浮かべながら誤魔化そうと口を開く。

 

「私に話ておいでですか?私は魔王ヴァレンタイン様の忠実なる侍女に過ぎませんが?」

 

「ん?」

 

「おい、駄目だぞヴェルドラ!バレンタインは、メイドに化けて正体を隠しているつもりなのだ!」

 

ルミナスの言葉に首を傾げていたヴェルドラに、ミリムが大声で正体をバラしてしまった。

 

誤魔化そうとしたのに、バラされてしまったルミナスは

ミリムを睨む。

睨まれたミリムは口笛を吹く真似をしながら、そそくさと離れた。

 

「ちっ!忌々しい邪竜め。どこまでも妾の邪魔をする…………。」

 

「あ〜あ。皆に正体バレちゃったねルミナス。」

 

ヴェルドラを睨みながらそう言うルミナスの真横に突如としてウルティマが笑顔で現れた。

 

(ヴィオレ)……まさかこの様な場で貴様に会うとはな。」

 

「まぁ、そう思うよね。後、今の僕はフォルテ様から

ウルティマって名前を貰ったからちゃんとそっちで呼んでよね。」

 

何事もないように言ったウルティマの言葉に、ルミナスは目を見開きながらフォルテを見る。

……話を聞いていたダグリュールも、フォルテに目線を向けていた。

 

「…まさか、此奴に名を与えられるとはのう。従えているだけでもありえんのじゃが、やはり底知れん男と言う事か。」

 

そう言って、ルミナスはメイド服からドレスと服を一瞬で変えた。

魔王ルミナス・バレンタイン…やはり本物は格が違うな。

 

正体を明かしたルミナスに、もう一人の従者である執事が話しかける。

 

「よろしいのですか?ルミナス様。」

 

「致し方あるまい。もはや正体を偽る事は不可能じゃ。あの堕竜のせいでな。」

 

そう言ってヴェルドラを睨むルミナス。

 

「えっ⁉︎知ってた?」

 

ルミナスの正体を知らなかったカリオンとフレイは驚愕した。

 

そして、ルミナスの正体をバラすきっかけとなったヴェルドラはというと。

 

「我、悪くないし。隠してるの知らなかったし。バラしたのはミリムだし。」

 

……と、ぶつぶつと言い訳を呟いていた。そんなヴェルドラの背後からある女性が声を掛けた。

 

「ヴェルドラちゃ〜ん。」

 

その声を聞いたヴェルドラは、ビクッと反応し身体中から冷や汗を流した。

ブルブルと震えながら振り返るヴェルドラの目に映ったのは、……姉ヴェルザードだった。

 

「あっ姉上ぇぇぇ⁉︎なっなな、何故此処に⁉︎」

 

姉がこの場にいる事に驚愕しながら後退るヴェルドラ。

 

「あら?私は最初から居たのに、ヴェルドラちゃんは気付いていなかったのね。」

 

そう言って一歩前に進むヴェルザード。

 

「アゲンストちゃんとヴェルキオンちゃんは、すぐに私に挨拶しに来てくれたわ。」

 

笑顔でそう言うヴェルザードに応えるように、アゲンストとヴェルキオンは頷いた。

 

「久しぶりにヴェルドラちゃんに会えて私は嬉しいわ。それに、ヴェルドラちゃんが静かに読書をするようになって、妖気(オーラ)を抑える我慢を覚えたと聞いて驚いたわ。」

 

「うっ…うむ。わっ……我も色々と学んだのだ姉上……。」

 

冷や汗を流しながら、苦笑いを浮かべてそう言うヴェルドラだった。

 

「でもね。ルミナスの正体をバラしちゃった事に対して、ちゃんと謝罪出来なかったのは残念だったわ。」

 

ヴェルドラの肩に手を乗せるヴェルザード。

 

「だ・か・ら。向こうでお話(説教)しましょう。」

 

そう言って、ヴェルザードはヴェルドラのマントを掴んで引き摺る。

 

「いや!ちょ⁉︎待って!」

 

「さぁヴェルドラちゃん。向こうでお話しましょうね。」

 

「いやあああああああ‼︎」

 

ヴェルザードに引き摺れ、ヴェルドラはこの空間の隅の方で姉と楽しい話しをする事になったのだった。

 

 

「フッ。あの邪竜め。いい気味じゃ。」

 

ヴェルザードに引き摺られて行くヴェルドラの姿を見て、ルミナスは笑みを浮かべるのだった。

 

そんなルミナスの元に、アゲンストとヴェルキオンが歩み寄る。

 

「……なんじゃ?」

 

アゲンストとヴェルキオンを睨むルミナス。…無理もない。あのヴェルドラから新たに生まれた竜種……弟であると同時にヴェルドラの分身とも呼べる二人だからな。

 

ルミナスに睨まれながらも、臆せず前にたったアゲンストとヴェルキオンは、そのままルミナスに頭を下げた。

 

突然頭を下げられたルミナスは目を見開いた。

 

「ルミナス・バレンタインよ。兄者がお主の都を破壊した事、我らが代わりに謝罪する。申し訳なかった。」

 

「我らは兄者より生まれし存在。故に、兄者の記憶は我らにもある。そして、我らはフォルテの元で学んだ。あれだけの都を作り出す大変さを…。」

 

「そんな都を破壊した兄者の行いに、お主が怒るのは当然であった。兄者の所業は兄者から生まれた我の罪。故に、我らは謝罪する。」

 

二人が本気で謝罪している事が伝わったのか、ルミナスは睨むのを止めて、二人を見ていた。

他の魔王達も、アゲンストとヴェルキオンの謝罪する姿に目を見開いていた。

 

「……もうよい。頭を上げよ。」

 

ルミナスにそう言われ、頭を上げるアゲンストとヴェルキオン。

 

「確かにお前達はあの邪竜から生まれた存在。じゃが、妾の都である夜薔薇宮(ナイトローズ)を滅ぼしたのはお前達ではない。あの邪竜から生まれた存在故に多少は警戒しておったが、……その必要はなかったようじゃな。お前達の謝罪は受け入れよう。」

 

そう言って笑みを浮かべるルミナスだった。

ルミナスが謝罪を受け入れてくれた事に、アゲンストとヴェルキオンは安堵した。

 

「まあ、妾の都を廃墟にした邪竜は許した訳ではないがな。」

 

そう言って、ヴェルザードとお話しているヴェルドラを睨むルミナスだった。

都を滅ぼした本人が謝罪した訳ではないからな。

 

ヴェルドラを睨んだ後、ルミナスはロイに話しかける。

 

「ロイ。気になる事がある。貴様は先に戻っておれ。」

 

「しかし、ルミナス様。」

 

「クレイマンの奴が、貴様を見て一瞬だが視線を止めたぞ。」

 

「っ⁉︎」

 

ルミナスにそう言われ反応するロイ。

 

「この前、貴様が追い払った我が領土に侵入した道化の格好をした侵入者。クレイマンの奴と何か繋がりがあるかも知れぬ。戻って聖神殿の警備を厳重にするように伝えるのじゃ。」

 

「承知。」

 

ルミナスの話を聞き納得したロイは、ルミナスの命令に従い先に戻って行った。

そして、ロイが去った後、レオンはクレイマンが最後に呼んだ人物の名を思い出した。

 

「ああ。カザリームと名に聞き覚えがあったが、俺が殺した魔王だ。」

 

その言葉に、フォルテがレオンを見ると同時にミリムがレオンに詰め寄る。

 

「知っているのかレオン!」

 

(ミリムは知らないのか?……いや、多分忘れているんだろうな。)

 

フォルテはそう思った。すると、リムルがカザリームについて皆に尋ねる。

 

「そのガザリームって奴は、クレイマンとどういう関係なんだ?」

 

「カザリームは呪術王(カースロード)の事だ。」

 

リムルの問いにカリオンが答える。

 

呪術王(カースロード)?」

 

「ミリム。」

 

「はっ?」

 

「お前とカザリームが、俺を魔王に推薦してくれただろう。」

 

「う〜ん…う〜うぬぬぬぬ……はあ!あいつの事か!」

 

一休さんのように悩み逆さまになりながらも、思い出そうと必死に記憶を呼び起こしたミリムが思い出した。

 

呪術王(カースロード)なら覚えているのだ!そうか、レオンが殺した魔王はあいつだったな。」

 

「そう。たしかカザリームも、クレイマンと同じく妖死族(デスマン)だった筈だぜ。あいつらは裏で繋がっていたんだろうな。」

 

「カザリームも妖死族(デスマン)なら、レオンに殺されたと見せかけて何処かに隠れ潜んでいた可能性があるな。」

 

「そいつはあり得るかもな。クレイマン以上に油断ならない、頭のきれる奴だったからな。」

 

「私が逃したように言われるのは心外だが、奴を倒してその地位を奪ったまでの事。生きていようが死んでいようが、それは私には関係のない話だ。」

 

「おいおい、そんな態度だから、クレイマンに恨まれていたんだろうが。」

 

「ふっ。興味無いな。」

 

…なるほど。クレイマンはカザリームを殺したレオンを恨んでいたのか。

 

「クレイマンの仲間には、中庸道化連と言う者がいた。そいつらは、人間にも協力者がいると仄めかしていたから…。」

 

「復活したカザリームは人間に憑依している可能性が高いな。」

 

リムルとフォルテは、カザリームが人間に憑依していると推測した。

すると、話を聞いていたギィが口を開いた。

 

「それは正しいかもな。レオンの攻撃は精神すらも破壊する。カザリームが生き延びたのを褒めてやってもいい位だぜ。それによ、あまりにも復活が早すぎる。」

 

「ああっ!…誰か協力者がいた可能性が高いってことか。」

 

「そう言う事だ。」

 

「クレイマンはリーガルと繋がっていた事は間違いない。なら、カザリームとリーガルが繋がっていてもおかしくないな。」

 

フォルテは、クレイマンの魂を解析し、リーガルとカザリームが繋がっているのかを調べる事にした。

 

「……まぁなんにせよ、カザリームが復活していると考えて警戒するよ。クレイマンを殺した事で、俺達は恨まれそうだしな……ぬっぐ⁉︎」

 

リムルはそう話している中、ミリムがリムルを後ろから軽く殴った。

 

ドラゴンナックルをつけた手加減だったので、前に軽く飛ばされるだけで済んだリムル。

 

「むはは!リムルよ、お前の方が強くなっているから心配する必要はないのだぞ。」

 

「そう言う油断が敗北に繋がるんだよ!」

 

「リムルの言う通りだ。油断は禁物だ。俺達には、守るべき者達がいるのだから。」

 

ファルムスの襲撃も、俺達の油断から起こった事。だからこそ、二度とあんな悲劇を起こさないようにすると誓ったのだから。

 

フォルテは拳を強く握りながらそう心に誓った。

そんなフォルテの様子を見ていたギィが再び口を開いた。

 

「ミリムとあれだけ戦える力をもっていながら、自分に驕らないとはな。良い心掛けだ。」

 

そう言いながら、ギィはフォルテを見る。

 

「……お前の力、俺も確かめたくなった。」

 

「なに?」

 

ギィが指を鳴らすと、フォルテとギィが結界に包まれた。

それを見た皆は一斉に跳び離れ距離を取る。

 

結界が拡大し、クレイマンと戦った時と同じ状況となった。

 

「……なんの真似だ。」

 

フォルテは鋭い眼差しでギィを見る。

 

「さっき言った通りだ。ミリムと互角に戦い、ミリムと

ラミリスが友と認めるお前の力を確かめたくなった。」

 

そう言って、ギィは更に話を続ける。

 

「クレイマンとの戦いのようにやるつもりはない。お前が俺に一撃を放って、俺がそれを受け止める。至ってシンプルなやり方だ。」

 

なるほど。俺の一撃を受けて、直接俺の力を確かめようと言うわけか。

 

「どうだ?」

 

「……ああ、構わない。魔王ギィ・クリムゾンに対して、俺の力がどれだけ通じるのか確かめたいと思っていたからな!」

 

そう言いながら、狂気の笑みを浮かべるフォルテは戦闘狂(バトルジャンキー)の血が騒いでしまった。

 

「…これはもう止められないよな。はぁ……。」

 

「おお!フォルテ頑張るのだ!」

 

「ギィにアンタの力を見せてやるのよ!」

 

そんなフォルテの様子を見てもう止められないと悟ったリムルは、大きなため息を吐き、ミリムとラミリスは目を輝かせながらフォルテにエールを送った。

 

(まさか、ギィの方からこんな提案をしてくれるとは思わなかった。折角の機会だ。俺の力がどこまでギィに通じるのか試させてもらう。)

 

そう思いながら、フォルテはギィにどんな技を繰り出そうかと考えた。

 

(ミリムとの戦いで、俺は嬉しさのあまり少し暴れすぎたからな。他の魔王も見ている中、これ以上手の内をあまり晒したくはないが……どの攻撃するか…。)

 

悩むフォルテ。目線をギィから放し、周囲の魔王達を見る。その時、姉のヴェルザードのお話(説教)によって震えるヴェルドラが見えた。

 

(………俺もヴェルドラみたいに〝あれ〟を試してみるか。)

 

ヴェルドラを見たフォルテは、ある再現技を使う事を決めた。

 

そして、フォルテの右腕から黒紫の炎が燃え上がる。

フォルテのEX(エクストラ)スキル獄炎である。

 

フォルテの右腕に纏わり付く様に燃える獄炎の炎。

その炎を見たギィや他の魔王達は、その炎から感じられる膨大な魔素(エネルギー)に驚きつつ、フォルテを見ていた。

 

(あの炎から感じる凄まじい魔素(エネルギー)は、周囲の魔素を利用したものじゃないな。純粋な力……アイツの力そのものが炎となっている。)

 

ギィは、フォルテの炎がフォルテ自身の魔素(エネルギー)そのもうだと一目で理解した。

 

燃える右腕をフォルテが掲げると、周囲に高温の熱風が吹き荒れ、右腕から黒紫の獄炎がまるで生き物のようにうねり出し、無数の龍の姿となって周囲を飛び回る。

 

その様子を見ていたリムルは、フォルテが放とうとしている技に気付いた。

 

(おいおい。フォルテまでヴェルドラみたいな事するのかよ……!まぁ、あの技は確かに一度は使ってみたいけど。)

 

 

やがて、フォルテは右腕を下ろしながら構える。構えると同時に、フォルテからも膨大な妖気(オーラ)が放出される。

 

「……来るか。」

 

それを見ていたギィが、そう呟く。

 

「いくぞ!」

 

フォルテは声を上げながら、右腕を突き出し技を放った!

…………その技の名は。

 

邪王炎殺黒龍波(じゃおうえんさつこくりゅうは)‼︎」

 

そう。幽遊白書の登場人物である、飛影の最大・最強奥義である邪王炎殺黒龍波(じゃおうえんさつこくりゅうは)だ。

 

フォルテの獄炎から放たれた黒紫の炎が龍の姿を象ってギィに襲い掛かる。

 

ギッギャオオオオオオオ‼︎

 

黒龍波が咆哮を轟かせながらギィに迫る。

 

(…凄まじい炎だな。あの龍の炎全てが、フォルテの魔素によってできている。クレイマンの放った龍脈破壊砲(デモンブラスター)とは比べ物にならない膨大な魔素の塊………面白い!)

 

ギィは笑みを浮かべながら両腕を突き出し、フォルテが放った黒龍波を受け止める。

 

受け止めた瞬間、凄まじい衝撃と黒龍波の炎が拡散し、結界内はまるで地獄の業火が燃え広がっているかの様な惨状と化していた。

 

「おお!凄いのだ!」

 

「いや⁉︎やりすぎだろこれ‼︎」

 

ミリムはフォルテの放った黒龍波の威力に目を輝かせながら驚き、リムルは予想以上の威力に思わず声を上げていた。

 

燃え盛る炎の中、攻撃を受け止めたギィは、受け止めた状態のまま仁王立ちしていた。

 

「………本当に凄い威力だな。」

 

そう言うギィの両腕は、……黒龍波の一撃で軽い火傷を負っていた。

それを見たフォルテ。

 

「やはりまだギィには通じないか。」

 

「謙遜はよせ。この俺に多少なりとも火傷を負わせたんだ。それに、全力で放った訳ではないんだろ?」

 

「…ああ。いくらなんで、この場で全力で放つ訳にはいかないからな。」

 

そう言って、フォルテは周囲の炎を0と1に分解して吸収した。

 

「そうか。」

 

ギィも結界を解除した。

 

すると、ミリムとラミリスがフォルテの元に駆け寄より、リムルもフォルテの元へと歩む。

 

「凄いのだフォルテ!ギィに火傷を負わせるとは大したものなのだ!」

 

「流石はフォルテよね!」

 

「でもな、もっと威力とか考えた方がいいんじゃないか?」

 

ミリムとラミリスの言葉に続く様に、リムルがそう言った。

 

「いや。あれでも抑えた方だがな。」

 

フォルテの言葉に、他の魔王達は反応した。

 

「おいおいマジかよ…。」

 

「あれで抑えた威力…。」

 

カリオンとフレイは思わず呟き。

 

(…やはり、ウルティマが仕える存在なだけはあるな。先ほどまでのミリムとの戦いといい、フォルテ…侮れぬ男じゃ。)

 

ルミナスはそう思いながらフォルテを見据えた。

 

そんな中、火傷を治したギィはフォルテに向かって口を開く。

 

「実に見事だった。フォルテ=テンペスト。お前の力は確かに俺やミリムに匹敵する。そんなお前に、俺から魔王に相応しい称号を与えよう。」

 

ギィの言葉にフォルテは目を見開く。最古の魔王であるギィが称号を授けると言ってきたのだから無理もない。

 

「いいのか?」

 

「無論だ。寧ろ、ミリムと互角に戦えるお前が新星(ニュービー)ではおかしいからな。」

 

ギィの言葉に賛同したのか、他の魔王達も頷いた。

 

「良かったじゃんか。折角だし貰っておけよフォルテ。」

 

「リムル。…ああそうだな。有り難く戴こう。」

 

リムルもそう言ったので、フォルテはギィから称号を授かることにした。

 

「決まりだな。フォルテ、お前の戦いはまさに凶戦士と呼べる凄まじいものだった。そして、帝王の如き覇気をも備えている。故に、お前の称号は凶戦士帝王(バーサークカイザー)としよう。」

 

凶戦士帝王(バーサークカイザー)…気に入った。」

 

「僕も、フォルテ様にピッタリだと思うよ。」

 

「私もそう思う。」

 

「私も、フォルテ様に相応しいと思います!」

 

「確かに、フォルテに合っている称号だよ。」

 

ウルティマ、シズさん、紫苑、リムルもこの称号に賛成し、他の魔王達も認めた。

 

こうして、フォルテはギィから凶戦士帝王(バーサークカイザー)の称号を授かった。

 

 

 




ギィから称号を授かったフォルテ。
ミリムと互角に戦えるフォルテが、新星(ニュービー)ではおかしいかなと思いましたので。
そして、ヴェルドラを真似て放った邪王炎殺黒龍波は、リムルや紅丸の黒炎を見ていたら再現出来るのではと思いました。
いつか、リムルと紅丸にも使って貰おうかと考えています。
リムルとフォルテによって裁かれたクレイマン。
その魂はフォルテに掌握され、フォルテの中でゆっくりと解析されるのであった。

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