転生したらフォルテだった件   作:雷影

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今回、タイトル通りの男が登場します。
誰なのか……タイトルを見て気付いた方もきっといるでしょう。


93話 神の才能を持つ男

電脳電子世界(スペクトルワールド)の何も反映されていない無の世界。

その世界で、フォルテが新たな三幻神を創造した時と同等かそれ以上の凄まじい電脳暴風(データストーム)を発生させていた。

 

電脳暴風(データストーム)の中心で手を掲げるフォルテ。

その掌にデータが集束されていく中、電脳暴風(データストーム)の中に黒紫の霧に覆われ、全身に緑色に発光するラインが入った巨大な龍の姿が見えた

 

「さぁ!我が手に宿れ覇王龍‼︎」

 

フォルテの叫びに応え、集束したデータが1枚カードとなった!

 

電脳暴風(データストーム)が弾け飛び、カードを手にするフォルテが姿を現した。

 

「良し。これも中々良い感じに再現が出来たな。」

 

フォルテは手にしたカードを見てそう言った。

 

カードの枠の上半分が、放射線状に左から効果の橙色、

融合の紫、S(シンクロ)の白、X(エクシーズ)の黒となっており、下半分がP(ペンデュラム)の魔法カードの緑となっている原作再現された

真・覇王龍ズァークだった。

原作アニメ・OCG(オフィシャルカードゲーム)との違いは、イラストが左右反転している事。

まるで、劇場版遊戯王〜超融合!時空を越えた絆〜で

パラドックスが不動遊星のスターダスト・ドラゴンを白紙のカードで吸収し左右反転イラストカードにした時の様なイラスト。

 

真・三幻神を創り上げた後、フォルテはそのままの勢いで三幻神に関係するカードや、匹敵するカードを原作再現強化して創り上げた。

 

場所を変え、ヴェルドラ達の超高密度の魔素が充満しているこの無の世界で次々とカードを創り上げたフォルテ。

 

真・三邪神は原作通り神属性/邪神獣族となり、効果は原作・OCG合わせながら強化された。

 

真・三幻魔は神属性/幻神獣族となり、特殊召喚

モンスターでは無くなり原作、OCGの効果を合わせた強化が施された。

 

三邪神と三幻魔は、カードの枠が三幻神と同じ色合いとなっている。

ドレッド・ルートとラビエルが青

イレイザーとウリアが赤

アバターとハモンが黄

 

真・三極神も原作通り神属性/幻神獣族となり、

チューナーの指定がなく、蘇生条件が原作より強化されている。

 

そして、そんな三幻神…神に匹敵するであろうモンスターである覇王龍ズァークを、フォルテは創り出した。

OCGでも中々良い調整が施されていたズァークを、

フォルテは更に原作に近い強化を施して創り上げた。

 

ズァークや四天の竜達もフォルテは気に入っており、覇王眷竜と四天の竜もフォルテ自身が使うカードとして新たに創り出した。

真・覇王眷竜と四天の竜の進化態である3体の竜のイラストは、ズァークと同じ左右反転になっている。

真・四天の竜のイラストは、DIMENSION(ディメンジョン)BOX(ボックス)LIMITED(リミテッド)EDITION(エディション)に収録されていたイラスト違いとなっていた。

後、それらをサポートするオリジナルカードも創り上げた。

 

カードの性能が、広める予定のカードより明らかに強すぎるカード達。

だが、Ai(アイ)達は自分用のサイバースカードを既に創造しデッキも組んでいる。

Ai達のカードの性能は、フォルテの前世の世界の現代OCG(オフィシャルカードゲーム)と殆ど同じ。フォルテはAi達と決闘(デュエル)をする為に、創り出したカードの性能の確認と自分のデッキ構築をしていく。

 

Ai達となら、創り出したカードで遊ぶ事が出来る。

 

「……前世だと、中々時間がなく友人達と遊ぶ日がなかったからな。」

 

フォルテは純粋に楽しく誰かと決闘(デュエル)出来る日が来た事が嬉しいのだ。

 

 

だが、今のフォルテは魔王でありジュラの大森林の盟主。遊んでばかりではいられないのは当然分かっている。今日のデッキ構築を中断し、フォルテは魔国連邦(テンペスト)に戻る。

今日は、アイリスと朱菜達が戻って来る日なのだ。

 

 

 

 

「リムル様!お疲れ様でした」

 

「ああ〜よせって朱菜。」

 

「フォルテ。ただいま。」

 

「お帰りアイリス。良く頑張ったな。」

 

帰還した朱菜と紅丸達を議事堂で出迎えると、朱菜は嬉しそうにスライム姿のリムルを抱きしめ頬擦りし、フォルテはアイリスの無事だ姿を確認し笑みを浮かべた。

 

「蒼影とシャドーマンも無事で何よりだ。」

 

「「はっ。」」

 

「ところで……。」

 

「その骸骨…死霊(ワイト)が例の言っていた者か?」

 

「はい。」

 

「空間移動にへばり憑いてきた。元死霊の王(ワイトキング)アダルマンとその配下達です。」

 

「神よ……。」

 

アダルマンはリムルとフォルテを見た瞬間、感極まって二人を崇拝していた。

 

「とりあえず、封印の洞窟に連れて行ってやってくれ。」

 

「背後の不死系魔物(アンデット)達が日光で成仏しかけているからな。」

 

「御意。」

 

「承知した。」

 

リムルとフォルテの名に従い、蒼影とシャドーマンはアダルマンを引き連れて行った。

 

「それで、白老は?一緒じゃなかったのか?」

 

「そう言えば……一緒に帰ってきたんじゃないのか?」

 

白老がいない事を不思議に思ったフォルテとリムルが朱菜に聞くと、朱菜は笑顔で答える。

 

「はい。後の処理をお願いしました。」

 

「そっか。」

 

「分かった。(どうやら押し付けた様だな。)」

 

すると、朱菜に続く様に紅丸が口を開いた。

 

「猪八戒とゲルドは協力し、クレイマンの城の調査と、戦利品に仕分け、捕虜に指揮に当たってくれています。」

 

「そっか。」

 

「ところで紅丸。総大将のお前が戻って大丈夫なのか?」

 

リムルとフォルテがそう聞くと、紅丸も笑顔で答える。

 

「フッ。戦が終わった以上、いつまでも俺達が介入しても仕方ないでしょう。優秀な副官に指揮権を返して、さっさと引き揚げてきたって訳ですよ。」

 

……兄妹揃って考える事は同じの様だ。

 

「それに、カーネルと哭陽(コクヨウ)も残って、助力していますから。」

 

流石がはカーネル。軍事ナビとして、戦後処理と俺が任せていた任務を最後まで熟している様だ。哭陽もいるなら大丈夫だな。

 

その後、執務室に移動してから紅丸に詳しい話を聞くリムルとフォルテ。

途中で、朱菜とアイリスが紅茶を出してくれたので、それを飲む。

リムルはスライム姿で器用に飲んでいる。

 

「それで、ガビルとランサーはまた戦場に戻ったって聞いたけど。」

 

「はい。あいつはミリム様の部下のミッドレイという人物と懇意になり、戦場の後始末を手伝っていますよ。」

 

「そうか。」

 

戦争は、勝った後も戦後処理で大変だからな。

 

「なるほど。(いくさ)ってのは、勝った後も大変だ。」

 

「捕虜を纏めて移送するのは大変だ。目を離した隙に反乱を起こす可能性があるからな。」

 

「御安心を。カーネルと哭陽と共に、軽く説明(威圧)しておきました。」

 

笑顔でそう言う紅丸。

そうだな。暴風大妖渦(カリュブディス)を瞬殺したり、巨大レーザーマンすら倒した者達を相手に反乱を起こせるはずはないか…。

 

「それじゃあ、ガビルとランサーは?」

 

「二人なら、時期に三獣士と一緒に帰還すると思いますよ。」

 

「三獣士も来るのか?」

 

「ほら。ユーラザニアの首都を、ミリム様々が吹き飛ばしてしまったでしょ。だから保護した民や捕虜達を、一旦我が国で受け入れようと言う話になったのです。」

 

「全員は無理だろ。」

 

「受け入れ先を分担させることにしたんです。戻る村がある者は戻らせました。魔国連邦(テンペスト)に来るのは、技術の習得を希望する獣人達になります。体力のある獣人や魔人は、猪八戒とゲルドの指揮下に入り、ユーラザニア跡地を開発させます。」

 

なるほど、確かに首都はミリムが跡形も無く吹き飛ばしたからな。

ユーラザニアはミリムの支配領域に組み込まれたし、

魔王達の宴(ワルプルギス)後のギィの食事会の際に、俺とリムルはミリムに新たな都に遷都したらどうだと提案したんだった。

 

「新しい都?するのだ!」

 

ミリムも乗り気だったからな。

 

「しかし、やって来るのは獣人だけでなく、捕虜の魔人もいます。念の為に警戒する様に申し付けておくとしますよ。」

 

「そうですな。私から皆に説明しておきましょう。」

 

「ああ。頼んだぞ。」

 

紅丸とリグルドが話し合う姿に、フォルテは笑みを浮かべる。

 

(俺達が指示を出さなくても、各々の判断で動いてくれる様になったな。)

 

皆の成長が嬉しいフォルテ。すると、リムルが思念伝達で話しかけてきた。

 

『……なぁ、俺達か居なくても大丈夫なんじゃね?』

 

『それだけ皆が成長したって事だ。』

 

その分別の仕事などをやる時間が出来たとフォルテは思っていた。

 

「そういえば、フォルテ様の指示通り敵の指揮官だったヤムザと、クレイマンをよく知る者達を連れて来る準備もカーネル達が進めています。」

 

「そうか。わざわざすまない。」

 

クレイマンを知る者達に聞きたい事が色々あるからな。……解析したクレイマンは記憶の一部には、クレイマンの決意と想いに矛盾した行動があったからだ。

 

報告を聞き終え執務室を出るフォルテ。

 

「フォルテ〜!」

 

背後からフォルテを呼ぶ声が聞こえ振り返ると、そこにいたのはトリルとD(ダーク)ロックマン。

 

「トリル、D(ダーク)ロックマン。」

 

「フォルテ!本当に魔王になったんだね、おめでとう!」

 

「流石はフォルテだよね。」

 

二人は、フォルテが正式に魔王になった事を喜んだ。

 

「二人もよく戦った。紅丸から聞いたぞ。獣化(ビーストアウト)を使い熟して、巨大レーザーマンを倒したと。」

 

「うん。」

 

「まぁ、僕達二人なら当然さ。」

 

「頼もしいな。」

 

「それに、僕達にはまだ奥の手があるからね。」

 

「…そうだったな。」

 

D(ダーク)ロックマンの言葉に、真剣な表情となるフォルテ。

そう。二人は祝福(ギフト)で得た力は獣化(ビーストアウト)だけではない。

フォルテの力を強く宿したあの力も……。

 

「色々片付いたら、また特訓をしよう。」

 

「勿論だよ!」

 

「楽しみにしているよ。」

 

トリルとD(ダーク)ロックマンは笑顔を浮かべる。

フォルテ自身も二人との特訓を楽しみにしていた。

………()()の力を宿した二人との戦いを。

 

トリル達と別れたフォルテは、自分の仕事に戻ろうとしたその時

背後からフォルテに腕を回してくる者が

 

「フォルテよ!水臭いではないか‼︎」

 

「ヴェルドラ?」

 

そう、ヴェルドラだった。

 

「どうしたんだ突然?」

 

「どうしたではないぞ!我に内緒でこの様な面白そうな物を作っておるというのに!」

 

そう言ってヴェルドラがフォルテに見せたのは、…………青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)のカードだった。

 

「いつの間に……。」

 

「うむ!先ほどフォルテが新たに仲間にしたイグニス?という者達に会いに行ったのだが、まさか遊戯王カードの製造をしていたとは驚いたぞ。」

 

「…この世界には娯楽は少ないから、遊戯王を広めようと思って製造していたんだ。だが、まだどのようにして広めるかは決まっていない上に、いきなり複雑なルールを覚えるのは難しいから、初期段階のカードから製造していたんだ。」

 

「おお!そうであったか。だが、我は新ルールとやらも理解しておる。だからフォルテよ。我は全てのカードからデッキを組みたいぞ!」

 

……確かに、ヴェルドラなら最新ルールとカードは使えるだろうな。

以前リムルの胃袋内に会いに行った時、思念で再現された玩具などの中に遊戯王カードもあったからな。

 

「分かった。後でAi(アイ)達に話しておくよ。」

 

「流石はフォルテ!話が早い!」

 

「後、新たに創った三幻神カードも複製したら渡すからしばらくは待っていてくれ。」

 

「うむ!良かろう。後は、以前に貰ったポケモンの赤をクリアしてしまったから新作か緑・青もしくはピカチュウ版を渡して欲しい。通信進化や150匹コンプリートしたいのでな。」

 

「そうか…ちょっと待ってくれ。」

 

そう言ってフォルテは掌にポケモンの緑、青、ピカチュウ版のカセットを作り出した。

 

「これでいいかヴェルドラ。」

 

「おお!感謝するぞフォルテ!では戻って早速始めるとしよう‼︎」

 

ヴェルドラはカセットを受け取り上機嫌で戻って行った。

 

「……カードゲーム以外にも、ヴェルドラに渡すゲームも再現しないとな。だが、ゲームの再現や新作を作るにしても俺一人では限界がある。……優秀なゲームクリエイターがいれば………ッ!」

 

その時、フォルテはある天才ゲームクリエイターを思い出した。デューオから託されたデータにその人物と父親がいた事を。

 

「………呼び起こすか。神の才能を持つ男を。」

 

フォルテは、フォルテシティに向かいその人物達が立ち上げたゲーム会社……幻夢コーポレーションを創り出した。

 

社長室に立つフォルテは片手を前に突き出す。

 

「さぁ、目覚めの時だ。偉大なる天才ゲームクリエイター。」

 

フォルテの掌からデータが放出され人の形を成していく。

そして、フォルテの目の前に現れたのは30代の男性……神の才能を持つ男である檀黎斗(だんくろと)だった。

 

檀黎斗とは、特撮作品である仮面ライダーエグゼイドに登場する男。

最初は主人公宝生永夢に協力するゲーム会社の社長として登場するが、実は全ての事件を引き起こした元凶。

バグスターウィルスを利用した究極のゲームである仮面ライダークロニクルを完成させる為に皆を騙し利用し、計画を知った者は容赦なく消し永夢達をモルモット扱いし生命をゲーム感覚で扱ってきたやばい男…。

そんな彼も協力していた者に用済みと消されたのだが、自分が死んでも甦る様に準備をしておりバグスターとして復活

その後は、父親が自分を利用していた事が発覚し、永夢達に協力した。

復活後は、自分の開発したプロトタイプゲームのコンティニュー機能で何度も蘇り、映画やその後の物語を含めてなんと、死亡回数は合計128回も死んでいた。

 

フォルテの前にいるこの檀黎斗は、アウトサイダーズという作品でヒューマギアと呼ばれるアンドロイドを器として復活していたが、仮面ライダーゼインによって破壊され死亡した瞬間にデューオが回収した存在。

向こうでは、仮面ライダーゼロスリーの創世の力により、黎斗の技術・知識・人格の全てを引き継いだ黎斗の息子と呼べる転生体が誕生した。

 

 

何故デューオが黎斗を助けたかそれは……彼なりに成長し可能性を感じたからだった。

母である檀櫻子(だんさくらこ)を救えない現代医療に失望し、バグスターウィルスを使った研究でゲーム開発に没頭し、人の命をデータ化して誰も死なない…悲しませない世界を彼なりに実現しようとしたからだった。

 

そんな彼が、自分の過ちに気付いた父親の〝愛〟に触れ和解しながら再び散った……。そして、アンドロイドとなった後は彼なりに父の愛に応え再び自分の会社を復活させた。

そして自分の意識を引き継ぐ後継者として、自分の転生体に託して散った。

そんな檀黎斗にデューオは可能性を感じそのデータを回収し、フォルテに託したのだ。

 

そして今、檀黎斗は電脳生命体(サイバース)として復活した

 

復活した檀黎斗はゆっくりと目を開ける。

 

「気分はどうかな……檀黎斗。」

 

目覚めた黎斗にフォルテが話しかける。

 

「最高だとも……私の神の才能が復活したのだから‼︎」

 

復活してハイテンションの檀黎斗…やはり性格は変わらない様だ。

 

「それに、異世界とはいえ再び幻夢コーポレーションの、この社長の椅子に座れるのだからな。」

 

そう言いなが、椅子に座り足を組む檀黎斗。

 

「……それは良かった。」

 

そう言って檀黎斗の前に移動するフォルテ。

 

「檀黎斗。貴方に話したい事があるが聞いて貰えるだろうか?」

 

フォルテは礼儀よく頼む様に話す。檀黎斗の性格を知っているからこそ、無理矢理頼んだり命令する様な態度はとらない様に注意している。

 

「…勿論良いとも。」

 

だが、フォルテの予想に反して黎斗は笑顔を向ける。

 

「フォルテ。君の事はデューオから聞いている。」

 

「デューオから?」

 

「私の神の才能を、デューオとやらも認めたという事だ。フォルテ、君が転生者でそのフォルテとしての身体が君の世界のゲームのキャラだと言う事、君が魔王となった事も全て知っている。君という存在そのものが、私の才能を刺激する!」

 

そう言ってフォルテをまじまじ見る檀黎斗。

 

「そして、私の神の才能を求めて君は私の為にこの幻夢コーポレーションを復活させた。なら、話くらいは聞いてあげようではないか。」

 

「…感謝する。」

 

そして、フォルテは檀黎斗に話した。この世界に様々なゲームを広めて皆を楽しませたいと。その為に、檀黎斗の才能を…力を貸して欲しいことを。

 

「なるほど。それで私の神の才能を求めた訳か。」

 

「どうだろうか?」

 

顎に手を当てながら納得する檀黎斗に、フォルテは問う。

 

「……良いだろう。君の願いはつまり、私の好きな様にゲームを開発して欲しいという事だろう。」

 

「簡単に言えばその通りだ。」

 

「素晴らしいではないか。私の才能を思う存分発揮できる!そして、この電脳空間と呼べる世界と私の新たな身体である電脳生命体(サイバース)の力が合わさり、デューオと君の記憶にある様々なゲームの情報(データ)を瞬時に解析する事が出来る‼︎

それによって、私の神の才能が更なる高みに到達することが出来る‼︎」

 

椅子から立ち上がり、窓の外を見ながら両腕を広げ声を上げる檀黎斗。

 

確かに、バグスター、ヒューマギアのどちらの身体も使い熟した黎斗ならば、電脳生命体(サイバース)としての身体と能力もすぐに使い熟すだろう。

 

「じゃあ…ゲームの開発をしてくれると言う事でいいんだな。」

 

「無論だ!」

 

「本当に心強い。……だが、命掛けのゲームは出来ればやめて欲しいんだが……。」

 

「分かっているさ。この時代も私の才能に追い付いていないからな。プレイヤーがいないゲームでは意味がない。」

 

どうやら黎斗は、ゾンビクロニクルの件もあり……学んだ様だ。

 

「それと、黎斗に会わせたい人物がいるんだが……」

 

「ほう…誰かな?」

 

「この人だ。」

 

そう言って再び手を前に突き出し、掌からデータを放出。

データが形を成していき現れたのは、55才の男性。

その自分を見た黎斗は目を見開く

 

「………パパ。」

 

「久しぶりだな……黎斗。」

 

そう。檀黎斗の父親である壇正宗だ。

黎斗の開発した仮面ライダークロニクルを利用し、人間の命を管理しながら自分の会社を世界一のゲーム会社にしようとした男。

その為に、他者の命を人質にしたりと自分はホワイト企業だと言うがブラック企業よりタチが悪い社長

仮面ライダークロニクルを攻略させない為に様々な妨害を行い、ラスボスであるゲムデウスと一体化し自分から

バグスター…ラスボス化した男。

最終回では、完全敗北しても負けを認めず永夢達を罵った後、仮面ライダークロニクルのマスターガシャットを自分に突き刺し自殺。そのまま消滅した。

 

その二年後。檀黎斗の手によって、複製されたマスターガシャットから復活。

正宗の中のブラックパラドを利用し神のガシャットを生み出しゾンビクロニクルで世界を混乱に陥れる黎斗を止める為に戦うが、圧倒的な黎斗の力に敗北し九条貴利矢に全てを託し再び消滅した。

 

それから数年後、またまた復活。檀黎斗と同じ様に天津垓にバグスターウィルスとして感染。黎斗を止める為に数年越しの親子喧嘩を再開

相打ち後、天津垓が会社への〝愛〟を聞き、自分の黎斗に対する愛を伝えそれを聞いた黎斗と抱き合いながら和解し消滅した。

そんな正宗もデューオは回収していたのだ。

 

「パパ……。」

 

「黎斗……。」

 

異世界で再び再会した檀親子。互いに見つめ合う中、正宗が黎斗を抱き締める

 

「黎斗!」

 

「パパ!」

 

「黎斗!」

 

「パパ!」

 

「黎斗‼︎」

 

「パパ‼︎」

 

互いに名を呼び合いながら抱きしめ合う檀親子。……これが和解した二人なりの親子の絆なのだろう。

 

 

 

 

「改めて、私もこの世界に復活させてくれたことを感謝しよう。ありがとうフォルテ=テンペスト。」

 

「私からもだ。こうして、また父と会う事ができると思わなかった。」

 

感動?の再会を終えた檀正宗と檀黎斗がフォルテに礼を述べる。

 

「折角和解ができた二人だからな。これからは、二人で力を合わせて欲しい。」

 

「ああ。私は今まで黎斗とちゃんと向き合わなかった。これからは、黎斗と共にこの新たな幻夢コーポレーションをこの世界一のゲーム会社にしてみせる!」

 

「パパ!」

 

「黎斗!」

 

再び抱き合う正宗と黎斗。そして、この新たな幻夢コーポレーションである(しん)幻夢コーポレーションには、フォルテが社員として基本(ノーマル)ナビ達を2000人ほど入社させている。

 

そんな神幻夢コーポレーションで、正宗を会長とし、黎斗が社長となって二人で運営していく事を二人が決めた。

 

その後、黎斗がフォルテに話しかける

 

「フォルテ。君には感謝してもし足りない。故に、私から君に御礼として神の恵みを与えよう。」

 

そう言って黎斗が掌を前に翳すと、黒いガシャットと赤と紫のゴツいガシャットそして、幻夢無双とダイヤルに書かれた紫のガシャットが出現した。

 

そう。檀黎斗が変身に使用したプロトマイティアクションX(エックス)ガシャットオリジンと、黎斗の才能が具現化した神のガシャットであるゴットマキシマムマイティX。

アークの悪意と能力を学習(ラーニング)し作り上げた正宗との愛の

結晶である幻夢無双ガシャットだ。

 

「そのガシャットは⁉︎」

 

「フッ。今の私をもってすればこの程度造作もない。何故なら、私の神の才能がこの世界のスキルとなって進化したのだ!究極(アルティメット)スキル遊戯創造(ゲームクリエイト)と‼︎」

 

遊戯創造(ゲームクリエイト)。その能力は、檀黎斗が作り上げた神のガシャットであるゴッドマキシマムマイティXの〝世界のあらゆる概念を変え、どんなゲームも自在に作り出す〟がそのまま黎斗自身の力となったもの。

ガシャットやゲーマドライバーなど、様々なゲームに関わるアイテムや武具さえも作り出せる。

まさに、天才ゲームクリエイターにして神の才能を持つ檀黎斗に相応しい究極(アルティメット)スキルだ。

 

更に、ユニークスキル復活者(コンティニュー)を獲得しており、魂が無事なら倒されても、その場で何度でも復活する檀黎斗らしい能力を得ていた。

 

「このガシャット全てを君に渡そう。私が使ってきた最高のガシャットたちを!さぁ、神の恵みを受け取るのだ。」

 

そう言ってガシャットをフォルテに渡す檀黎斗。

 

「……神の恵み。有り難く受け取らせてもらう。」

 

ガシャットを受け取ったフォルテの、そのまま自身の

エンブレムに納めて解析を開始。

 

《……解析完了。究極(アルティメット)スキル幻夢無双を獲得した。》

 

電脳之神(デューオ)から新たにスキルとして幻夢無双を得た事を聞くと同時に、能力も瞬時に理解した。

 

幻夢無双はその名の通り、仮面ライダーゲンム無双ゲーマーに変身できる。

だが、究極スキルで変身するフォルテの無双ゲーマーには、ゴッドマキシマムゲーマーとアクションゲーマー

レベル0両方の能力も備わっている。

ゴッドマキシマムゲーマーとアクションゲーマーレベル0にも自在に変身可能であり、変身せずともある程度の能力を発揮できる。

 

フォルテが檀黎斗からもらった幻夢無双ガシャットを解析し究極スキルを得た時だった。突如、檀黎斗は勢いよく声を上げた

 

 

「さあ、これから私はゲームの開発に取り掛かる!私の神の才能が新たなゲームを導いているのだ‼︎」

 

ブハァーハーハーハァァッ‼︎

 

檀黎斗の笑い声が社長室全体に響き渡った

 

檀黎斗を復活させる際、フォルテは前世の世界のゲームや、デューオが様々な世界で得たゲームに関する情報(データ)の全てを渡していた。

その情報(データ)が檀黎斗の才能を刺激したのだ。

 

こうして、フォルテは最高のゲームクリエイターである檀黎斗とその父親である檀正宗…二人の協力者を得たのだった。

 

 

 

 

 

 

 




檀黎斗と檀正宗の登場!やばい人達だが何故か憎めない檀親子。
この世界で神幻夢コーポレーションを発展させていき、とんでもないゲームを開発していく事になるでしょう。
アウトサイダーズも来月で完結するそうなので、どんな結末を迎えるのか気になりますね。
フォルテが創造した真化したカードやオリジナルカードは、後に効果などを記載して載せます。
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