あれから数日たったが警察も家に来てないし、どうやらバレなかったようだ。
そしてコイツの能力はまだ誰にも言ってない。
いやまぁ当たり前といえば当たり前なんだが。
第1コイツがあんな火力だせるなんて信じてもらえる訳がないし
「オイ、今失礼なこと考えてたろ」
いや当たり前だろ、こんなトカゲみたいな今すぐにでも尻尾切って逃げ出しそうなやつが木切り倒す火力持ってると思わんだろ普通。
「失礼極まってんなお前」
「…てか分かったろ!?俺はハズレ能力じゃねぇ!この場合は体が小さいのもアドバンテージだ!」
いやまぁそれは…いや、うちのクラスにはもっとヤバいやつがいるだろ
「…アイツと比べないで欲しいんだが」
アイツ…というのはクラス随一の秀才、
ショボイと思う人もいるだろうが、威力が凄まじいのだ。
どのくらいかというと、訓練用に校庭に設置されている鉄板を、まるで食パンを切り分けるように切って並べられるほど。
しかも霧宮が念じた方向に自動で曲がる。しかも片腕ずつあわせてふたつ出せる。なんだこれは、主人公か?
「だからアイツが異常なだけだ。普通、能力ってのは何かしら代償が着くものばっかなんだ。」
そうだな、前にも言った体の各部位が銃になる能力を持っているレガントも、使ったあとは腹が減ると言っていたし、相手に夢を見させたりできる夢魅ちゃんは寝ないと能力を発揮できない。
…そういえば各個人の能力まとめノートとかあったな。
そこに能力の代償も書かれてたハズ
…あとで確認するか
おっ、もうそろそろ家につくな。
「言うほどもうそろそろか?お前のペースだとあと15分はかかるぞ」
いいんだよ別に
ていうかさっきから心読んでくんな!!!
俺は一言も発してねェぞ!!!!
「俺はお前の1部みたいなもんだからな、別に心読まないことも出来るぞ」
「ふざけんなよお前…!!!」
「いやでもさ!?俺はこれといった代償はないし!?ヘタな代償大きい能力よりかは良くない!?」
「お前の存在が代償なんだろ」
「酷くない?」
しゃーない。
てか能力自体が自我を持ってるって意味不明なんだが。
「俺は特殊なんだ。ホラ、お前好きだろ?特殊」
「こんな形での特殊は嫌いだ。つーか技他にないのか?」
「ん?なんか急だな、まぁ色々あるぞ、例えば
「なんだそれ」
不謹慎な名前ばっかりだな、病気縛りでもしてんのかよ
「これは歴代の主が掛かった病気から取った名前だ。あ、もちろんこの病気では死んでないぞ」
アホか、死んだ記念で名前にしてたら狂気だわ
「んで家についた訳だけど」
「思ったより早かったな」
家事も終わったら、能力ノートでも見るか…
「俺も見るわ」
心を読むなっつってんだろ、まぁいいが別に
ーーー
「なァ、お前の学校やたら外国人多くないか?全校生徒の3分の1ぐらいの名前がカタカナなんだが」
「あー…それはだな、保護児童だ」
「保護児童?なんだそれ」
保護児童ってのは、簡単にいうと俺みたいに両親が殺されて行き場がなくなった子供のことだ。
俺は自分の名前も知ってるし、両親の顔も微かではあるが覚えている。
だけど最近…ちょうど15、6年前ぐらいから能力を使った犯罪が増えてな、それにより殺人も昔と比べて圧倒的に増えたんだ。
その影響で自分が何者であるか知る前に親が殺され、政府の保護機関で幼少時代を過ごした人達…それが保護児童だ。
「それは分かったが、それとこのカタカナ名前の多さになんの関係があるんだ?」
名が分からない保護児童は、政府が当人の能力を元にして名前を決めるんだ。
レガントやカクカ、シードなんかがあからさまにわかりやすい部類だ。
「分かりづらい部類は?」
ライクやグラルなんかが分かりにくい奴らだな
…それはそうと心を読むなっつってんだろ殴るぞ
「すいませんでした」
読んでくださり、ありがとございました