「ん、ここは...?」
「起きたか!?放浪者。」
放浪者は船の中で目を覚ました。
「放浪者さん、大丈夫ですか?私は神里綾華。あなたの味方です。」
「あれは...だめだ。あれを倒しちゃ...」
『永遠の時。』
雷でできた巨腕が綾人に振るわれる...
そこを、
「grrrrr....」
紫の何かが防いだ。
当然、その紫は命を散らさ...
なかった。
その正体は稲妻でも知る人の少ない竜。
紫の体と氷の体を持つ、二体で一体の双子竜
アビサルドラゴニア───アビサルヴィシャップだった。
彼らはその特性上、片方がどれだけダメージを受けても息絶えることはない。
そして、
『なんだこいつら、そしてこの光!?』
アビサルヴィシャップは相手の活動エネルギーを奪う。
いかに地上の神とはいえ、深海の神秘には勝てないのか。
『ぐわっこのッットカゲがぁぁ!』
機神はアビサルヴィシャップへ向けて攻撃を放つが、彼らのまるで舞かのような動きについていけない。
アビサルヴィシャップは容赦なく機神に襲いかかった。
仮面がはがされる。そこには正真正銘の神の姿が...
「待ちなさい!」
綾人は叫ぶが、声は届かない。
無理やり止めようにも、綾人はアビサルヴィシャップ相手に立ち回れるほどの力を残していなかった。
なぜ綾人が静止を促したのか、理由は単純。
その仮面の下にいたのは、楓原万葉であった。
〜船にて〜
「あれは、アビサルヴィシャップ!まさか、いや...」
「船に乗せた後、必ず甲板には出さないこと!それがあの当主との約束だったんだがな!」
船の操縦主は北斗であった。漂流し、夜蘭と再会した後、綾人に雇われていたのだ。
「私が向かいます!あのままじゃお兄様が!」
「そりゃ無茶だ。あいつが一番出してほしくないのは、お前さんだろうからな。」
ゴローは歯噛みする。
一縷の望みをかけて、あのアビサルヴィシャップを確かめたい。しかし、今の状況でそれができるとは思えない。
すると、
「であれば、俺が行くのは問題ないな。」
余りにも異色。その場にそぐわない声。
「まぁ、あんたに関しては別にいいだろうが...大丈夫なのか?安全の保障はないぞ?」
「この船に乗ったままでも安全はないと思うが。」
「いや、そういう意味じゃなくて...こいつやり辛ぃ。」
「お前、何者だ?」
ゴローは不審そうな顔で尋ねる。無理もない。この舞台には明らかに似合わない人物なのだ。
「俺か、俺は教令院の書記官で、知論派所属の...」
「そうじゃない!名前は何で、何の目的でここにいるのかを聞いているんだ!」
「なら、先にそう言えばいいだろう。」
「俺はアルハイゼン、目的は...そうだな。そこの笠っち選手の回収だ。」
やっとハイゼンが参入…!
スメールキャラはいちいち話し方が特徴的すぎる
一気に投稿せずにゆっくりやればいいのに、それができない旅人です。