放浪者の稲妻行 〜超巨大機神統治国家〜    作:旅人さんた

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弐拾捌 助太刀参上

「まさかここまで追いつめられるとはね。」

 

夜蘭の体力は限界に達していた。あまりにも連戦をこなしすぎたのだ。

九条の猛攻はいまだやむ気配はない。

そしてもう一人の敵も、正直トーマに倒せるとは思えない。

(とにかく、彼女が安全になるまでは...)

 

(荒瀧一斗にはちゃんと合流できたのかしらね。)

 

 

 

「雲隠れ…雁鳴く時。」

 

風が、周囲を包む。

優しい、風だ。

 

「大変長らく待たせてしまったでござるな。安心されよ。助太刀に参ったでござる。」

 

その風はたいまつを巻き込み、紅葉色へと変化した。

 

「アルハイゼン殿!そなたはあの二刀使いのほうを!」

 

「承った。善処しよう。」

 

九条裟羅にさらなる動揺が走る。

「楓原万葉ッ。貴様、なぜ!」

 

「なぜも何も、拙者をからくりへと閉じ込めたのはお主らであろう?そこから助け出してもらっただけでござるよ。」

 

「そうじゃない!お前は将軍に恨みを抱いてるはずだ!なのにッ。」

 

「確かに、恨むとまではいかずとも、拙者の未熟さ故、雷電将軍へ多少厭悪の念はあるであろうな。」

 

「しかし、それとこれとは話が別でござる。今ここで雷電将軍を助け、ファデュイを排斥しないことには稲妻の民が安心して夜明けを迎えられないのでござる。」

 

「そんなこと、平時の貴殿ならわかるはずだが?」

 

「...ッ!なんにせよ、私がここで倒されることは...」

 

「風の赴くままに!」

 

万葉は飛び立とうとした九条を、風を操り引きとめる。

 

そして、風元素へと変化した刀を振るう。

 

「接近戦なら勝てるとでも!」

 

刀をうけたまま、雷を走らせ、暴風を発生させ、万葉へとぶつける。

 

だが、

「くッ...がァッ!」

 

万葉の炎元素へと変化させた風の幕に触れ、過負荷反応によってダメージを受けてしまう。そこを、

 

「ありがとう、助っ人の侍さん。」

 

夜蘭の打破の矢が襲う。

 

感電、過負荷、拡散。

これら、普段は強力とはいえある程度無視できるような攻撃のはずが、九条裟羅はかなりの痛手を受けている。

 

「あなた...そう、なら私も休んでいられないようね。」

 

「あぁ、かたじけないが、拙者仲間と戦う方が向いてるのでござる。」

 

 

 

「あちらはずいぶんお盛んなことだな。」

 

「お盛ん。とは言えないだろう。あちらは諸々の因縁により感情的になっているだけだ。決して性」

 

「だーわかってるわそんなの。スメールの奴ってのはみんなこんななのかよ。」

 

「き、きみはッ」

 

「君がトーマか。神里綾人なら安全なところにいる。」

 

「助かった!助けに来てくれたってことでいいんだよな?」

 

「それで構わない。さて、自己紹介は必要か?」

 

機神を纏う男は首を横に振り、二刀を構えた。

 

「草元素か...この辺じゃあんま見ねぇんだよな。噂じゃ配達の女が...」

 

「鏡閃。」

 

「うわっとう!」

 

「ちょ、お前!どうなってんだ。風情ってもんを知らねぇのかぁ!」

 

男の攻撃の左手に握られた雷剣の攻撃を琢光鏡で受け止め、それを風の剣と触れさせる。

 

「!?まずい、確か草元素ってのはッ」

 

拡散された雷元素は、男自身へと付着した。

そして───

 

「理論の演繹。」

 

草激化の猛攻を受ける。

 




放浪者の復刻が来ましたね!
なんとか完凸、モチ武器無凸確保まで持っていけました。
いやー強いですね完凸放浪者。

博士との決着の際、放浪者くんも登場してほしいですけど、スカラマシュとの決着に稲妻キャラがあまり関わらなかったことを考えたら...
ま、まぁ期待だけしておきます。
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