プロジェクトルームのソファーに座っているコナンは、眠たそうにしていた。深夜までネットで爆弾騒ぎ事件を調べていたようだ。
(徹夜過ぎた…ネットでの情報収集は限界がある。情報が聞けたのは1人だけだし…どうするかな。)
仕事をしている武内は、コナンのアイドル活動計画案をまとめていた。
(結城さんの話では、江藤さんはサッカーも得意。スポーツクラブの方も検討してみますか。歌唱力以外で補うにはこれが最適です。演技の方はどうでしょうか。)
「青君。眠いなら仮眠室で寝ないと。」
「卯月姉ちゃん…?」
島村卯月がコナンに仮眠室に行くようにいった。目を覚ましたコナンは、ソファーから降りた。
「大丈夫。プロデューサー、僕は今日レッスンあったかな?」
「江藤さんの予定はラジオ番組【キャンディーウサミン】のゲスト出演が1本入っています。午後1時からありますので、12時までに戻ってください。
島村さんは前川さんと、猫カフェロケが午後3時にあります。前川さんと一緒に行ってください。」
「頑張ります!」
「良い笑顔です。」
コナンは時計を見ながら計画を立てる。
(今の時間は9時30分。調べても良いけど、他の人に伝わると怪しまれる。安室さんからは、無理をしないように忠告を受けたから。プロダクション内の散歩するか。)
情報収集を一旦諦めて、気分転換にプロダクション内を歩き回ることにしたコナン。
「散歩してくるね。」
「お気をつけて。」
プロジェクトルームから出たコナンを見届ける武内。
「プロデューサさん。本来の青君のプロデューサは…?」
「……江藤さんには内密でお願いします。彼のプロデューサーは…例の事件で病院に入院しています。命に別状はないですが…復帰は難しいとのことです。」
「そんな…!?青君は…」
「アイドル候補生がいつまでも、担当プロデューサー無しでは、ダメとのことで…」
「………」
「専務から救済処置を頂きました。私が江藤青さんの担当プロデューサーになるのなら…と。」
「でも、それって…」
卯月が武内の言葉の意味を理解した。
「……まだ、時間はあります。対抗策を考えなくては。」
プロダクション内を散歩しているコナンは、時間を見ながら暇そうにしていた。
(本屋に行きたいけど、時間内には無理だし。)
すると、携帯から着信音が鳴り響く。哀からの電話だ。
(灰原から?)
適当な空き部屋に入り、鍵をかけて電話する。
「久し振りだな。灰原…」
『久し振りじゃないわよ!工藤君!」
「…悪かったよ。連絡できなくて。」
『で、工藤君はアイドル候補生になって、ハーレム状態になっていると。』
「そんなわけないだろ!バロー!」
『冗談よ。で、何を調べて欲しいわけ?』
「例の爆弾騒ぎでの会場内の見取図を調べてくれないか?」
『難しいことを…アイドル候補生になったんだから、聞けないの?』
「俺は今、潜入捜査してるのに、怪しまれる。」
『わかったらメールで送るわ。気をつけなさいよ。工藤君。』
電話を終えて、空き部屋から出て、人がいないのを確認すると、カフェに向かった。だが、コナンを目撃した人物がいた。
「専務、青の行動が…はい、引き続き様子を見ます。」
その人物は立ち去った。