米花駅に到着したコナンは、既に来ていた乃々に声をかけられた。聞いたところ昨日の夕方に退院したようで、健康に支障はないらしい。
「乃々姉ちゃん…」
「ちゃんと来ましたね。他の人達はまだみたいです。」
「約束だし。」
コナンはベンチに座ると、リュックに入れていた推理小説を取り出して、皆が来るまで読書をする。乃々はコナンが読んでいる本が気になっている。
「見てみる?」
「失礼して………日本語で書かれてません!?英語……何か違うような。」
「ロシア語だよ。まだ、全部読んでなかったから…」
「森久保には難しいですね…」(今の小学生は…ロシア語習うんですかね?)
集合時間が12時となっているが、コナンと森久保は30分前に来ているので、直ぐに読み終えたコナンは読み返しをする。すると、凛と未央が米花駅に到着した。
「乃々に青。久し振り!」
「久し振りね。二人とも…」
「凛さんに未央さん…久し振りです。」
「未央姉ちゃん、凛姉ちゃん…」
コナンは何か言いたそうにしているが、凛はコナンの頭を撫でると「アイドル活動…楽しかった?」凛から聞かれて、コナンはゆっくりではあるが「……大変だったけど…楽しかったよ。」と答えた。
凛はコナンから、聞きたかったことが聞けたようで、満足そうに頷いている。
「他の皆はまだかな?」
「プロデューサーからは、現地集合とメールに書かれてるから……杏と晴が来たね。」
杏は晴におんぶされて来たようだ。その光景に、コナンと未央が笑ってしまった。凛は笑わないように我慢しているのか、肩が震えている。
「杏、背中から降りろよ。」
「晴は力持ちだね。杏は楽でいいよ。」
「オレより上なのに、体力無いのか?」
「杏は運動嫌いだし……青。久し振りだね。」
「みんな久し振り。特に青は、参加したから許す。」
杏は晴の背中から降りると「遠すぎて、疲れちゃったよ。」と言っているが、「杏は歩いてないだろ!?」と、晴から突っ込まれた。
「杏姉ちゃん…少しは歩かないと。」
「疲れるのは苦手だし。楽がしたい…仕事は休みたいよ。」
「杏は相変わらずだね。プロデューサー…目指すんじゃなかったの?」
「私なりのやり方でやるよ。凛ちゃんには、真似できないやり方で…」
杏がニヤリと凛に、挑戦的な発言をする。それを楽しそうに見ている未央。
「あれ。杏姉ちゃんと晴姉ちゃんはどうやって、米花駅に来たの?結構距離あったよね?」
「バスで来たんだよ。そもそも、オレは寮に住んでるからな。杏の迎えに行ってから来たんだよ。青はどうやって?」
「僕が住んでるの米花町だよ。歩いてこれるから…」
「そうなのか?それにしても、遅いな…」
まだ、米花駅に集まっていないのは、卯月、菜々、小梅、かな子、みく、季衣奈の6人である。武内が来ると皆に集まっていないのは理由を説明する。
「まだ来ていない6人は、千川さんと一緒に先に行っています。米花駅は少し遠いので…」
「そうなのか?プロデューサー。」
「車を用意していますので。」
武内が用意した車は、6人乗りが可能な少し長細い車だった。
「杏は小さいし、確かに乗れそうだね。何処に行くの?」
「はい。私の知り合いがしている野菜専門の料理店があります。一般客もいますが、騒がなければ問題ないかと。肉料理も、それなりにありますから…」
「それは楽しみだよ!プロデューサー。」
「確かにそうだね。最近、未央は肉料理ばっかりだから…」
凛に暴露された未央は「それは言わない約束だよね!?」とあたふたしている。それに釣られて、コナンと杏は笑いかけると未央から殺気が…
「青と杏は…笑わないよね?」
「わ、笑わないよ…未央姉ちゃん。」
「そんなことはしない………多分。」
「杏!」
「未央さんと杏は、静かにしろよ。子供じゃないんだから。」
晴にダメ出しをくらい、無言になる杏と未央。コナンはリュックから推理小説を取り出すと、読書をする。
「青は何を………全く読めない!?」
「これはロシア語?よく読めるね。青は…」
「杏姉ちゃんは?」
「少しかな。本気で、勉強すればペラペラかな。」
コナンは杏の話を聞きながら、読書に集中している。未央もそうだが、車に乗っているメンバー全員が知らないことである。乃々は先程知ったばかりなので、もう驚かなかったが。
「青は音楽は克服できた?」
「…………音痴だけは、治らなかった。」
「未央は余計なことを…」
暫くして、野菜専門の料理店に到着するのだった。