機嫌が悪くなっている青に、紗南は恐怖心を出さないようにゲームのルール説明を頼み込んだ。その言葉を聞いた青は、急に機嫌がよくなったようで、ルール説明を開始する。
「今からルール説明をするけど、よく聞いて覚えてね。一度しか言わないから。」
ルール説明
館内に潜んでいる人狼を追放するゲームである。
朝のターン。会議をして、館内に潜んでいる狼を追放してください。会議終了後にプレイヤー全員で投票を行い、トップのプレイヤーはその日に一度だけ、村の支配権を得ることができる。
村の支配権は人狼ゲームの可能な範囲内で、ゲームマスターに行使できる。
逆に、投票数が最下位の1名にはゲームから排除される。(複数の場合はそのプレイヤーだけで、再度投票する。)
投票数が同じの場合は、何も変化しない。
この館内に潜んでいる人狼は1体と人狼ナイトが2体存在している。
人狼ナイトは、人狼を護衛する能力を持っている。人狼ナイトを排除しない限り、人狼を排除できない。
「説明の途中だけど、何か質問あるかな?」
「青に聞きたいんだけど…人狼と人狼ナイトは、夜のターンには行動できるの?」
紗南が夜のターンでの行動を聞いた。通常の人狼ゲームならば、夜のターンに人狼は、プレイヤーを襲撃する。それが気になるようだ。
「良い質問だね。このゲームの人狼と人狼ナイトは夜のターンに、行動できないよ。」
「俺からも、質問良いか?」
白の学生服の男子高校生、矢先成悟が手をあげた。今の青は、機嫌が良いので質問を許した。
「人狼ゲームならば、役職があるよな。それはどうなっているんだ?」
「その質問には、答えられないよ。ルール説明の続きで説明するからね。他に質問は?」
質問がないようで、青は途中にしていたルール説明の続きをした。
プレイヤー達は、2枚の能力カードが配られる。
鑑定カード 対象を鑑定することで、人狼か人狼ナイトかを知ることができる。
身代わり能力 自分が追放される時、別の対象を身代わりにできる。
「身代わり能力と鑑定能力?」
「しかも、全員に配るのか!?」
「ゲームを始めれば、理由がわかるよ。さて、人狼ゲームのプレイヤーは…」
三好紗南(女) ゲーマー中学生
矢先成悟(男) 不登校高校生
矢先かなこ(女) 不登校中学生
寺岡さとし(男) ギャンブラー
五木紫音(女) ゲーマー
人狼ネーム ウルフ(男 人狼ゲーマー
ゼロ・キーパー(男) 海外プレイヤー
レオン・ハザード(男)初心者プレイヤー
秋山レイ (男) ギャンブラー
左東サエ (女) 人狼倶楽部部長
「この10人のプレイヤーが、この世界の人狼ゲームに挑戦するよ。でも、君達はクリアーできるかな?通常の人狼ゲームとは違うからね。」
青がプレイヤー達を挑発すると、サエが強きになって、言い返した。
「ようは…この10人の中にいる人狼と人狼ナイトを探し出せば良いわけよね?」
「……ルール説明を聞いていたら、確実に勝てるゲームだよ。それでは、ゲームスタート!」
青の開始の宣言と同時に、円卓席がある部屋に…
赤青黄緑紫橙黒白金銀の狼の銅像が、取り囲むように出現した。
「このゲームで、勝利したプレイヤーには…100万円を与えるよ。だけど、追放されたプレイヤーは、元の世界には帰れないからね!」
青の笑い声と共に、ゲームがスタートされたのだった。
次回はゲーム1日目