2日目の追放会議が始まるのだが、プレイヤー達の雰囲気が暗くなっている。何故なら、昨日の追放会議によってプレイヤーであるウルフが喰われたのだから。
「今日も楽しい追放会議の時間だよ!」
「おい、ゲームマスター。なんでそんなに、楽しそうなんだよ!」
寺岡が、楽しそうにしている青に苛ついていた。
「僕のゲームに勝てば、賞金を与えるんだよ?そして…追放されたら、僕の楽しみが増えるからね!」
「楽しみだと!?」
「僕の楽しみは欲望に染まった人間を見ることだよ。」
青の妖しげな笑みに、プレイヤー達の恐怖心が高まっていく。紗南は立ち上がると会議を始めるよういった。
「早く、敵を見つけないと全滅しちゃうよ!」
「でも…誰が人狼ナイトで人狼なのか、わからないよ!」
「鑑定を使えば良いだろ。」
かなこの不安気な言葉に、レイが発言する。今現在誰も鑑定能力を使用していないため、人狼ナイトと人狼を探し出すことができる。
「誰を鑑定するんだよ!」
「ソレガモンダイデスネ。カンテイノウリョクハ、カイスウセイゲンアリマス。」
話し合いをしている途中で、レイが青に10体の狼の銅像がある理由を聞いた。笑みを浮かべながら「流石だね。秋山レイ…」と言いながら、拍手をした。
「あの10体の狼の銅像は、このゲームに関係あるとだけ、言っておくよ。」
「関係がある…何に関係があるんだよ!」
「破壊すればわかるかもな。」
「そんなことして、意味があるの?」
レイの言葉に、紫音は赤青黄緑紫橙黒白金銀の狼の銅像10体に触れながら、考え込んだ。
「全然…わかりませんよ…」
「それより、そろそろ投票時間になるよ。」
紗南が言っている通り、まもなく投票時間になる。誰に投票をするか決めなくてはならない。
「さて、皆は誰に投票するのかな?最下位のプレイヤーは追放だからね!」
青は楽しそうな笑みを浮かべているが、プレイヤー達からしたら恐怖でしかなかった。投票操作である投票指定は禁じられているため、無言で投票するプレイヤー達。
「さて、投票結果を発表するよ。」
三好紗南1票
矢先成悟2票
矢先かなこ1票
寺岡さとし0票
五木紫音0票
ゼロ・キーパー1票
レオン・ハザード0票
秋山レイ4票
左東サエ0票
「投票結果は秋山レイが支配権を獲得したよ。追放対象は、寺岡さとし、五木紫音、レオン・ハザード、左東サエに決定したよ。再投票するけど、秋山レイは支配権を行使できる。どうする?」
「早速、行使させてもらう。」
レイ10体の狼の銅像の中から、青の銅像の前で立ち止まった。
「ゲームマスター。青の銅像を破壊させてもらう…可能か?」
レイの行動に理解できていない寺岡は、笑いながらバカにした。
「何で、銅像を破壊するんだよ。意味無いだろうが…ギャハハハ!」
「秋山君…」
かなこが心配そうにしていると、青は一瞬寺岡を睨んだ。だが、ゲームマスターとしてゲームの進行を続ける。
「良いよ。ゲームマスター権限として、秋山レイの支配権が可能と認めるよ。青の銅像を破壊するね!」
青の狼銅像が、粉々に砕け散った。残りの銅像は、赤黄緑紫橙黒白金銀の9体となった。
「さて、寺岡さとし、五木紫音、レオン・ハザード、左東サエの4人の中から、追放者を決めるよ。投票スタート!」
追放者が決定したようで、青が発表する。
「追放者は……寺岡さとしに決定したよ。運がないね。君は…」
「嘘だろ!嫌だ…死にたくない!」
寺岡は恐怖に歪めた表情で、暴れている。
「残念だったね。君に追放を免れる方法は無いよ!」
青の狼が出現すると暴れている寺岡に、襲い掛かって悲鳴と共に喰われたのだった。