翌日。杏は江藤青の本名が江戸川コナン、安室の職業が公安だと知り、動揺が隠せない。
(杏の馬鹿!やっぱり、やめればよかった!)
昨日のコナンと安室の会話を聞いてしまった杏は、後悔するが、現実は変わらない。
(普通通りにすれば、大丈夫だよね!よし、杏やるぞ!)
杏がプロジェクトルームに入ると、コナンがソファーに座って、読書しているのを目撃した。
(……静かだと、普通の子供なんだね…知り合いが公安…怖すぎる……さて、杏は仮眠室に行って寝ようかな。)
仮眠室に入ると、ベットに寝転がり、寝ようとするが眠れない。
(ヤバイ…全然眠れないぞ!?)
杏は仕方無く寝るのを諦めて、仮眠室から出る。
「杏姉ちゃん、今日は早いね。」
「そ、そうかな…朝早く目が覚めちゃったからな。」
「ふーん。」
読書を終えたのか、コナンがソファーから下りて、プロジェクトルームから出る。
「青、今日はレッスン日?」
「……休みだよ。散歩に行ってくるね。」
コナンを見届けると、杏は携帯のネットで、江戸川コナンを調べる。
(キッドキラーで有名…怪盗キッド!?え…イヤイヤ、小学生が怪盗キッドから宝石を奪還…これ、1年前の話題じゃん。)
携帯を閉じて、頭を抱える杏は、今後どうするかを考える。
(あの子は、このプロダクションで、何かを調べていた。まさか…爆弾騒ぎを引き起こした犯人を調べてたんじゃあ……)
急に杏が冷や汗を流した。衝撃的な事実を知ってしまったからだ。
(このプロダクション内に犯人がいるなら、目的は何。アイドルに精神的ダメージを与えること?嘘の爆弾騒ぎを引き起こした意味は?これが続くようなら、ライブは…出来なくなる……でも、誰に相談する?)
杏は頭の中で、爆弾騒ぎでの犯人側のメリット、デメリットを推理する。
(爆弾騒ぎのメリット、警戒を緩めるため?それだと、緩めるどころか警戒を強める。メリットにはならないが、警察に悪戯だと思わせるためかな?)
頭の中で、推理を構築したて、何度も繰り返すが決め手に掛ける。
(犯人側の視点で、考えてみてもわからない。何が足りない?情報を集める?犯人に知られたら、意味がない。)
考えている内に頭痛が走り、思考を中断する。
「……杏に何が出来るんだろ。怠け者の私に…」
重い足取りで、仮眠室に入りベットに寝転がった。頭痛が酷くなる一方で、治まらない。
「深入りした罰かな…寝たら治るかな…」
暫くすると、頭痛が治まり眠気が来たようで、そのまま眠ったようだ。