半年後、コナンはアイドルプロダクションのアイドル候補生として、潜入するため、346プロの建物の前に来ていた。
(用意周到だよ…安室さん…)
今現在のコナンの姿は、茶髪に染め、少し長髪の少年となっている。眼鏡はしていない。
(簡単な変装だけど、江戸川コナンだとバレないはず…)
建物の中に入ろうとしたら、黄緑色の服を着た女性に呼び止められる。
「君、この場所に何か用なのかな?」
「……この建物の人ですか?」
「そうよ。」
「よかった…この紙を出すように言われて…」
コナンは女性に用紙の入った茶封筒を渡した。封筒から用紙を取り出すと、内容を見る。
「……アイドル候補生…ちょっと待てね。」
女性が携帯を取り出し、コナンから少し離れた場所で電話する。
(このプロダクションに組織の残党が…長期任務になるかな…)
電話を終えた女性は、コナンの元に戻る。
「確認ができました。私は346プロダクション事務員の千川ちひろです。」
「
コナンは子供の仮面を被り、偽名を名乗った。アイドル事務所に潜入する以上、変装と偽名は必要不可欠である。
「プロデューサーのいる部屋に案内します。」
コナンは建物内に入ると、ロビーを通り、ちひろと一緒にエレベーターに入った。すると、一人の少女が慌てて、エレベーター内に入ってきた。
「間に合った…」
「晴ちゃん、走ったら危ないですよ。」
「ごめん、ちひろさん。隣にいるのは誰なんだ?」
「今日から入ってきたアイドル候補生ですよ。」
「オレは結城晴だ。よろしくな。」
「僕は江藤青だよ!よろしく!」
コナンは晴に満面の笑みを浮かべる。すると、エレベーターが止まり、扉が開く。
「迷わないように。」
エレベーターを出て、突き当たりの廊下を進んでいくと、プロジェクトルームに到着する。
「この部屋ですよ。」
扉をノックすると、男性の声が聞こえてきた。
「どうぞ、お入りください。」
プロジェクトルームに入ると、スーツを着た男性が立ち上がり、近付いてきた。
「シンデレラプロジェクト担当プロデューサー、武内です。」
「江藤青です。よろしくお願いします!」
「江藤さんはアイドル候補生ですので、担当プロデューサーはいません。ですが、アイドルデビューするまでの間は、私が担当となります。」
武内の言葉に、コナンは疑問に思いながらも、聞いてみることに。
「シンデレラプロジェクト担当プロデューサーが、仮とは言え…良いの?」
「説明不足でした。346プロは男性のアイドルがいないわけではないのですが…少人数で少ないのです。本来なら、その人が担当になるんですが…今は大事な時期なので…江藤さんは他のアイドルの見学、レッスンをして貰えたらと思います。」
武内の説明に納得したコナンは、どうするか考え始める。
(残党探しをしないとダメだけど、怪しまれたら終わりだ。情報も少ない…)
「どうしますか?江藤さん…」
「よろしくお願いします!プロデューサー」
武内からの説明が終わると、コナンはお昼を食べに建物内にあるカフェに向かうか考えていると、晴も一緒に行くようで、二人で向かった。
「迷子になるなよ。」
「わかったよ、晴姉ちゃん。」
「!?」
呼び方に驚いている晴に、何故驚いているのかわかっていないコナン。カフェに到着すると、空いている席に座る。
「何がいいかな。」
「オレはパスタでいいや。」
「トーストにする。」
ベルを鳴らすと、安部菜々がやって来た。
「晴ちゃんはお昼を食べに?」
「そうだけど、菜々さんはバイトしてたのかよ?今日はオフだろ?」
「そうなんだけどね……晴ちゃんと一緒にいる子は?」
「江藤青です!お姉さんもアイドルなの?」
「アイドルですよ!ウサミン星から来た永遠の17歳!」
菜々のキャラにポカンとしているコナンを見て、少し、落ち込んでいる。
「…今時の若い子にはウケない…」
「……晴姉ちゃん、僕…何かしちゃったかな?」
「気にしなくてもいいんじゃね?」
その後、晴とコナンはお昼を食べ終えて、カフェを出ていった。