事件があった深夜の警視庁では、公安部所属で、安室の部下である風見警部補が、捜査一課の目暮、佐藤、高木に伝える。
「なんですって!?この事件は、私達のヤマよ!」
「この事件は本日付けにて、公安部が担当になります。」
「風見警部補。説明してくれないか?」
「目暮警部。これは、上からの命令ですので…それと、最近引き起こっている例の爆弾騒ぎ事件も、公安部が捜査します。それでは…」
風見が立ち去った後、佐渡が悔しそうな表情をしている。
「目暮警部!何とかならないんですか!」
「上からの命令である以上、我々は動けん。」
風見は警視庁の屋上で、安室に連絡していた。
「本当によかったんですか?」
『組織の残党が起こした事件を捜査一課に任せるわけにはいかない。』
「ですが降谷さん。彼等は捜査すると思いますよ。」
『…だろうな。その場合は、彼等が捜査していたのは、知らなかった……そうだろ?』
「……わかりました。」
『俺は動けない以上、風見…頼んだぞ。』
「わかりました。」
電話を終えた風見は、警視庁から出て、捜査を開始した。
車でコナンを寮まで送っている安室は、今後の事を話した。
「どうする…コナン君。双葉杏に潜入のこと、バレたけど…」
「どうもしないよ。少なくとも、杏さんは僕達に干渉しない。杏さん…いや、プロダクションの皆を事件に巻き込めないから。」
「当分は、アイドル活動があるけど、殺害された矢島桂馬は、346プロダクションに仕事を依頼した人間だ。マスコミが騒ぎ出す。そうなると、シンデレラプロジェクトのアイドル達の仕事が激減するが、それはまだいい。修正できるレベルだ。最悪なのは…」
「プロダクション内に、殺人犯がいると知られた場合だね。ダメージが相当高くなる。」
「そうなる前に、公安が犯人を確保しないといけないんだ。捜査一課に知られる前に…」
「明日になったら、プロジェクトのアイドル達に知られるよ。どうするの?」
「メンタルケアーしないとな。」
安室が策を考えていると、コナンが一言…
「江戸川コナンのコネを利用したくない?安室さん…」
午前3時、鈴木邸の書斎で読書している鈴木次郎吉の携帯に着信が入った。
「誰じゃ…久し振りじゃな…どうした…ふむ、船じゃと…ちょっと待っとれ。」
予定表を確認して、電話を続ける。
「再来月なら予約はないから、大丈夫じゃが。何!?わかった。なんとかしよう…わかっているだろうが、無理ならば…それなら安心じゃ。あの眼鏡の少年によろしく頼むぞ。予算等は、別の機会に…」
電話を終えた次郎吉は、早速行動を開始した。
車内
電話を終えたコナンが、携帯をしまう。
「コナン君のやり方は、大胆過ぎる。」
「出来るかどうかは、賭けだけどね?それに、この依頼は、アイドル活動の仕事だよ。費用は江戸川コナン、工藤新一のを使えば、足りるよ。」
「余り感心できないね。これは、プロデューサーである僕の仕事だよ。僕も手を貸そう。」
車は寮に向かっていった。