安室からの連絡を受けて、プロジェクトルームに戻ってきたコナン。
「どうして、小梅姉ちゃんが!?」
「青…ごめん。杏がもっと早く解読していたら…」
「杏姉ちゃんは悪くないだろ!それだったら、僕だって同罪だ!」
「どっちも悪くないよ。悪いのは犯人だから。」
凛がコナンと杏に言って止めると、武内が小梅を連れて、プロジェクトルームに戻ってきた。
「青…心配かけて、ごめんね。」
「小梅姉ちゃん…そんな…」
「ですが、これではっきりしましたね。プロダクション内に犯人がいることが…武内プロデューサー。白坂さんが襲われた時、その人物の性別は?」
「確か…男性です。声で判断しましたが…」
武内が見た人物は、目出し帽にサングラス、黒装束の服装。声だけは聞いており、男性らしい。だが、コナンだけは、その人物が組織の残党だと知っている。
(……だけど、教えたら…この人達に被害が…残党が何人いるのか、わからない。変装も出来る。この中にいる可能性もあるんだ…)
すると、安室が決断する。
「警察に通報すべきです。白坂さんが、襲われた以上黙って見過ごすことはできません。」
「私も同意見です。専務に相談してきます。」
「その必要はない!」
美城がプロジェクトルームに入ってきた。
「武内、安室。良く判断した。マスコミへの対応は、私に任せたまえ。責任は私にある。警察に通報し、警護をしてもらえ。白坂小梅は念のため、寮で待機してもらうが、構わないか?」
「おまかせ…します…」
「専務。ちょっとお話が…」
「わかった。後で、私の元に来い。江藤青も来なさい。」
その日の夜、コナンは寮に戻らずに、プロジェクトルームにいた凛、杏、未央、武内と一緒にいた。
「青君、寮に戻らないでいいの?」
「大丈夫…」(武内プロデューサーの話だと、襲撃者は男…残党の人数は特定できないが、1人はないだろう。)
「マスコミ、煩いんだろうな…アイドルどうなるんだろう。」
「こればかりはね。」
「さて、皆さん。遅いですから仮眠室で休んでください。見張りは私がします。」
「ちひろさんはどうしたの?」
「夜食の買い出しです。」
プロダクションの屋上にいた安室が電話を掛けていた。
「風見。捜査一課に要請して、プロダクション内に不審者がいないか調べてくれ。」
『その程度なら問題ありませんが…奴等に知られたら。』
「いや、奴は1人だろう。プロダクション内の人間を1人拐うなら無理だろうが、潜入するのに複数だとバレかねない。組織のやり方ならそれだ。」
『わかりました。』
「後、火消しも頼む。』
『………わかりました。』
警視庁捜査一課の目暮、高木、佐藤の3人が、武内の案内で、プロダクションの裏手に来ていた。
「申し訳ありません。余り大事に出来ないもので…マスコミには…」
「そのつもりです。」
「プロダクション内を案内します。」
プロダクションに入ると、遠くの方で安室がちひろと、書類整理をしていた。
「武内プロデューサー…と
お久し振りです。目暮警部、佐藤刑事、高木刑事。」
「安室さん!?どうして…」
安室から名刺を渡された高木は、書かれている内容に驚いている。
「【346プロダクション、シンデレラプロジェクト担当プロデューサー補佐、安室透】!?」
「プロデューサーなの!?」
「プロデューサーですが、正式には、武内プロデューサーの手伝いをする仕事です。一応、プロデューサーと呼ばれていますが。」
「この人達をプロジェクトルームの会議室まで…私は双葉さんを迎えに。」
「わかりました。」
武内は寮にいるアイドル達の送迎に向かう。安室はプロジェクトルームに案内する。
「プロジェクトルームです。今、アイドル達はレッスンしていていませんが。」
「話を聞かせてもらえるかな?」
「勿論です。」
安室が目暮達に話している頃、コナンはレッスンを終えて、プロジェクトルームに戻ろうとしていた。
(小梅さんが襲われたのは、プロダクション内2階の廊下。1階エリアは一般人でも入れるが、2階に行くための通路には、パスポートがいる。内部犯の仕業…)
プロジェクトルームに戻ると、安室、目暮、高木、佐藤の話し合いが終わったみたいだった。
「青君、レッスンは終わったのかい?」
「今さっきだけどね。みんなはカフェに行ってるよ。えーと、刑事さん達だよね?」
「青…君だっけ?」
「あの時の刑事さんだね?」
すると、高木はコナンの瞳の色が青色であることに気づいた。
(この青色…何処かで…)
「高木君、大丈夫?」
「……は、大丈夫です。」
「それでは、安室さん。また後程…」
「よろしくお願いします。」
プロジェクトルームを出ていった。