船内にいる乗客達は乗船式が開かれるホールに進んでいた。
「乗客多いですね。」
「鈴木財閥が設計した船ですから。」
ホールに入ると、鈴木財閥相談役、鈴木次郎吉が武内達を出迎えた。
「346プロダクションの方々じゃな?わしは鈴木治郎吉じゃ、感謝するぞ。」
「シンデレラプロジェクト担当プロデューサー、武内と申します。招待していただき感謝します。」
「事務員の千川ちひろです。招待ありがとうございます。」
「相談役。お久し振りです。安室透です。」
「安室じゃな!仕事を辞めたと聞いたときは、驚いたぞ。プロデューサーになるとは。楽しんでいかれよ。また、後程…」
次郎吉がホール内に消えると、武内がアイドル達に注意事項を伝える。
「今回は仕事で来ていますが、今日、明日は自由行動しても構いませんが、安室プロデューサーと千川さんの指示を聞いてください。」
安室がアイドル達に指示を出す。
「武内プロデューサーも言っていましたが、余りは慌てないでください。それと、船内スタッフの1人が我々と同行してくださる事になりました。」
船内スタッフに扮した風見が、アイドル達の前に現れた。
「船内スタッフの飛田男六といいます。3日間よろしくお願いします。この船は地下1階、地上3階建です。ですが、地下は船内スタッフの専用ですので、立ち入らないでください。」
「飛田さん、乗客の人数は?」
「今回は団体客限定の抽選制ですので、一般客は100人程度で少ないですが…」
「余り、一般の方に迷惑にならないように。17時にはホール前に集合してください。」
安室が注意事項の説明を終えると、客室のカードキーを配り、自由行動になった。
コナンは船内を歩き回り、避難経路、逃走経路を調べる。また、船内の防犯カメラの数を散歩を装いながら調べる。
(防犯カメラの死角になりそうな所は、階段通路。廊下等は死角になりそうな所は余りないな。)
船内の階段通路は2つあり、ぞれぞれ防犯カメラの死角になる場所が存在している。
(逃走経路になりそうなのは、地下1階だけど船内スタッフしか入れない。)
地下1階前付近まで進むと、カードキー付きの扉があった。それを確認したコナンは、地上1階にあるプール前で止まる。
(地下にはカードキーが無いと、侵入できない。なら、安全か…)
コナンは船内の情報を整理していると、世良に声をかけられた。
「青君じゃないか。久し振りだな。」
「えーと、拓海姉ちゃんの知り合い…世良さんだっけ?」
「そうだよ。青君はどうしてこの船に?」
「仕事で来てるよ。今は自由時間だけど。」
コナンは世良と会話していると、未央に呼ばれた。
「青、探したよ!」
「未央姉ちゃん、何かあったの?」
「何で……青の知り合い?」
「拓海君の知り合いでね。僕は世良真純。よろしくな!」
「私は本田未央だよ!世良君、よろしく!」
コナンが直ぐに未央に、世良の性別を教えると、吃驚して謝る。
「大丈夫。気にしてないよ!じゃあな。また後でな。」
世良は2階に向かった。