名探偵がアイドルに!? 本編完結     作:ノック

38 / 111
第38話

夕方、コナンは3階のフリースペースから夕日を見ていた。その隣に小梅が来ている。

 

「青君…そろそろ…集合…」

 

「わかったよ。小梅姉ちゃん…」

 

コナンにホールに向かう。小梅は前を見ながら、小さく呟いた。

 

「大丈夫…」 

 

「小梅姉ちゃん!早く行こうよ。」

 

コナンに急がれ、小梅は追い掛ける。すると、小さな風が流れていった。

 

 

 

「青、遅いぞ。」

 

「晴姉ちゃん、ごめん。遅くなって。」

 

「皆さん、ホールに入ったらお静かに。」

 

ホールに入ると、既に乗客が集まっていた。すると司会が登場して、挨拶を述べる。

 

「皆さま、シンデレラ号の乗船式にようこそ。と、言っても船の紹介をするだけですが…」

 

司会がシンデレラ号の船内の紹介を終えると、漆黒の青き光に輝いた宝石が紹介される。

 

「シンデレラ号に展示されるブールブラックと呼ばれるビッグジュエルです。黒い宝石なんですが、青き光沢を放つ不思議な宝石です。」

 

「摩訶不思議な宝石だね。」

 

「本物なのかな?」

 

「偽物は置かないでしょ。」

 

宝石がホール中央のアクリルケースの中に入れられ、台座の上に置かれた。鍵は閉められている。

 

 

 

 

 

夜の船内では、謎の人物が大荷物を持って、人通りの無い廊下を進んでいた。

 

(さあ、手始めに奴等を楽しいショーに招き入れよう。)

 

 

 

 

 

船内の3階にある次郎吉の部屋では、船内スタッフが慌てて部屋を訪ねてきた。

 

「どうしたんじゃ?」

 

「じ、実は映画館の扉にこの様なものが…」

 

 

 

 

 

2つ目の終わりの世界が時を刻み、天に重なりし時、漆黒の蒼き宝石を頂きに参上する

 

 

 

       怪盗キッド 

 

 

 

 

「怪盗キッドじゃと!?何故…船内スタッフを映画館前に集めるのじゃ!」

 

 

次郎吉の指示で、船内スタッフが映画館前に集合した。船内スタッフは15人。

 

「相談役!何が起きたんですか!」

 

「怪盗キッドが予告状を出して来たのじゃ!」

 

「なんだと!?」

 

(おいおい、どうなってんだよ!?俺は予告状何て、出してねえぜ。バイトで潜り込んだのがいけなかったか。)

 

船内スタッフに扮したキッドは、キッドの名を使われて、ぶちギレ寸前である。

 

(こうなりゃあ、キッド様が偽キッドを見つけ出して、後悔させてやるか。先ずは、予告状の暗号を解かないとな。)

 

キッドは行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

真夜中の船内をコナンは歩いていた。眠れなくなったらしい。

 

(どうするかな?眠れないし…)

 

「青君…」

 

コナンが振り返ると、小梅がいた。夜の散歩をしているらしい。

 

「小梅…姉ちゃん…」

 

「一緒に…良いかな?」

 

「良いよ。」

 

「夜の散歩は楽しいね…」

 

笑みを浮かべながら、コナンの方に振り返る。

 

「そうだ…青君は…霊の…存在は信じる?」

 

「いるのかな?」

 

「霊の存在を…否定は、出来ないよね?」

 

「でも、いる証明も出来ない。」

 

「悪魔の証明だね。でもね…私は…証明出来るよ。聞きたくない?」

 

「……何が…言いたいの?小梅姉ちゃん…」

 

くすりと笑った小梅が、コナンに謝罪する。その行動に、冷や汗を流しているコナンを見る。

 

「1つだけ、証明してあげる…あのピアノの事件は…君は悪くない…だから…もう…悩まなくても…大丈夫…」

 

「…!?どうして…知ってるの…」

 

「伝えて欲しいって…頼まれたよ…セイジ…て、名前の人から…」

 

「………ごめんなさい…もう…悩みません…」

 

「……安心したみたいだね…嬉しそうだよ……部屋に…戻ろうよ…」

 

コナンと小梅は各部屋に戻った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。