真夜中の10時にコナンは部屋を出て、ホールを目指していた。
(奴が動くとしたら、この時間帯のはず…)
船内の周りを見て、誰もいないことを確認すると、先に進む。ホール前に安室もいた。
「安室さんも暗号解けたの?」
「ああ。奴が、何かを仕出かす前に阻止しないとね。」
「安室さん、開けるよ。」
扉を開けて、ホール内に入ると、中にいた人物は安室とコナンの存在に動揺している。
「やっぱり、貴女が犯人でしたか。千川ちひろさん…」
「何を、言ってるんですか?安室プロデューサー…それに青君まで。」
ちひろは動揺しながらも、安室の言葉に反論する。
「意味がわかりませんね。私が何をしたんですか?」
「貴女がやったのは殺人です。覚えていますよね?米花スタジアムで発生した殺人事件ですよ。」
「覚えていますよ。プロデューサーから聞いた話ですけど。」
コナンはちひろを見据えて、安室の後に続く。
「あの殺人事件、犯人は既に逮捕されたんだ。逮捕された人物もそれを認めている。」
「そうなんですか?それなら、私が犯人にはならないはずですよね?」
「いや、ちひろさんが犯人なのは、確定してるんだ。殺された被害者は、2度殺されたんだからね。」
「理由を教えてください。」
コナンは不適な笑みを浮かべ、ちひろに言った。
「悪いけど、殺害方法は説明しないよ。あんたに突き付ける証拠は1つで良いんだからな。ちひろさん、杏姉ちゃんに話す時、殺された被害者は、毒殺されたって言ったよね。」
「………それが何ですか?」
「まだ、わからないのか?あんたは自分が犯人ですと、自白してるんだぜ?」
「…………まさか!?」
ちひろが自分の失言に漸く、気づいたようだ。
「確かに、殺人事件の情報までは、人伝で知ることが出来たかもしれない。だがな、殺害方法が毒殺と知っているのは、警察関係者、第一発見者である武内プロデューサーは、聞いていたかもしれないけど、ちひろさんが知ることはできないんだよ。殺害方法までは、公にされてないだから。」
コナンの話が終わった時、ちひろは反論があるらしく、言葉を紡ぐ。
「ですが、殺人事件発生時、私は安室プロデューサーとプロジェクトルームで、仕事していました。そうですよね?安室プロデューサー。」
「確かに、僕はちひろさんと仕事していたが、偽者の貴方とはやっていない。」
「猿芝居はもう、やめにしようぜ。あんた、組織の残党だろ?」
ちひろ…いや、その姿をしている人物は、顔に手を当てると、ビリビリと破りながら、引っ張っていく。
「………御名答だな。俺は組織の生き残りだ。江戸川コナン、安室透…いや、バーボン。」
男性はニヤリと笑った。