正体を暴かれた男性だったが、高らかに笑っている。
「まさか、この俺を探しだすだけに、アイドルプロダクションに潜入するとはな。笑えるわ!」
「…どうして、プロダクション内で小梅姉ちゃんを狙ったんだ?」
「探偵のお前は見抜いてるだろ?俺は自分で決めたルールで、行動してるだけだぜ。ちゃんと、犯行予告を出した。それをお前が解けなかった。だから、狙ったんだよ。達成感はイマイチだったけどな。」
「……それだけの理由のために、命を狙ったのか!?」
「探偵が命の価値観を語るのか?江戸川コナン。さて、無駄話は終わらせよう。」
「逃がしませんよ。この船内には船内スタッフに扮した僕の仲間がいます。」
男は舌打ちをしながら笑う。
「やっぱり、公安がいたか。そんじゃあ、終わらせますか。」
懐から出した物は、爆弾の起爆装置。船内に爆弾を仕掛けているようだ。
「押されたくなければ、その場から動くなよ。」
男の言葉に安室は笑みを浮かべながら言った。
「押したければどうぞ。既に、爆弾は取り外させてもらいました。」
「なんだと!?」
起爆装置を押すが、反応しない。
「くそ!」
「これで、事件は解決……どうした、風見?」
安室が無線機を取り出して、風見からの報告を聞いている。
「……映画館内で、タイマー付きの爆弾が設置されている!?どういうことだ!」
「俺が仕掛けた爆弾は、あと1つ…映画館内の中心に見えるように仕掛けさせてもらった。おまけ付きでな。」
「…………針金で入り口を固定され、映画館内には3人のアイドルと本物の千川ちひろが閉じ込められている。」
コナンは安室の言葉に、男を睨み付ける。
「入れる奴は、江戸川コナン…お前だけだ。今の時間は、23時。爆破時刻は、24時ジャストだ。今からいけば、解体できるかもな!」
「コナン君!頼んだよ。君に全てを任せるしかないようだ。」
「行ってくるよ。安室さん!」
「この鞄を持っていくんだ。中に爆弾の解体道具が入ってる。」
安室から鞄を受け取ると、映画館に急いだ。
「さて、聞きたいことがある。答えてもらうぞ。」
「良いぜ。何が聞きたい?」
「あの爆薬のことだ。貴方は長期間346プロダクションの事務員千川ちひろとして、潜入している。あれだけの、爆破計画を考え、実行出来たとしても、大量の爆薬は調達出来ないはずだ。どうやって手に入れたんだ?」
「ある人物から爆薬の調達方法を聞いただけだ。鈴木財閥も利用したがな。俺は捕まるとしようか。この現状に満足だからな。」
安室は男に手錠をかけた。