事件が解決して、コナンは念のため船内の医務室で、眠っている。安室は事件の後始末をしないといけないため、風見と共に徹夜確定だった。
「…ん?医務室?」
「目を覚ましましたか。」
コナンが目を覚ますと、武内が話始めた。
「安室さんからは事件が解決したようです。」
「よかった…プロデューサーは、僕に話があるんじゃない?」
「はい。江藤さんがプロダクションに来た理由です。」
「安室さんから聞いたの?」
武内は無言であったが、聞いては入るのだろう。小さく頷いている。
「それで?」
「江藤さんは…アイドルの方はどうするのですか?」
「辞めない……でも、暫くは休暇が欲しいかな。」
「いつまで?」
「最低…4日くらい。」
武内はメモ帳を確認している。コナンの予定を整理しているのだろう。
「大丈夫です。明日から絶対安静で4日間は休めます。」
「ありがとう、プロデューサー。」
「それでは…」
武内が医務室を出ていく。携帯を確認するが、連絡等はないため、コナンは暇である。
(今は10時…)
次に医務室に来たのは晴だ。コナンの顔を見ると、嬉しそうに入ってきた。
「元気そうだな。」
「念のため1日医務室だけどね。晴姉ちゃんは…昨日…」
「昨日の事なら聞かねえからな。青がどんな秘密があろうが………」
「晴……姉ちゃん…?」
「悪い…難しいこと…わかんないけど…青は青だよ。」
少し泣きそうな表情をしている晴に、コナンが立ち上がって、抱き締めた。
「晴姉ちゃん…誰も見てないよ…」
晴は我慢していた涙を流して、コナンにおとなしく抱き締められた。
「青…」
晴は泣き止むと、コナンを睨んでいる。泣いているところを見られて、機嫌が悪そうだ。
「誰にも言うなよ。」
「言わないよ。」
「早く元気になれ。それで…許す…」
そう言って、医務室を出ていった。
(……何で、あんなこと…わからない。寝とこ。)
コナンが眠って、遅い時間に入ってきた杏は、椅子に座り、寝顔を見ている。
(小学生なのに、理解力があって、頭が良い。しかも、爆弾の解体ができる小学生とか…いろいろと背負いすぎだよ。杏みたいに、生きれたら楽なのにね。コナンは探偵…余り無茶すると、壊れちゃうよ。)
椅子から降りて、コナンを見る。
(仕方無いな…最後の仕上げは、杏に任せてね。コナンと安室さんは、気づいていないかもだけど…この事件は解決してないから。)
杏は医務室を出ていった。
杏は346プロダクションに帰る前に、次郎吉に聞きたいことがあるため、訪ねてきた。
「話は聞いておるぞ。わしから何が聞きたいんじゃ?」
「…イベントで花火が出るはずだったんだよね?」
「そうじゃ…無くなってしまったがの…」
「だったら、花火で使う予定だった爆薬が無くなった事実はある?」
杏の言葉に次郎吉が、諦めたように言った。
「ある。乗船式の数日前じゃが…内密にな。公安に相談したんじゃよ。そして、乗船式のイベント中は船内スタッフに扮した公安警察が、見回りをしてくれたんじゃが…」
「公安警察は何人いたの?」
「10人じゃ…一般のバイトは5人じゃが…」
「最後…誰が、花火の提案を持ち掛けた?」
「346プロダクションの専務じゃ…シンデレラ号、3日目最後の夜に花火をする予定だった。シンデレラ号の知名度を上げる目的じゃが…」
(……情報は手に入ったけど…手持ちのカードとしては、少ないよね…証拠不十分になるね。)
346プロダクションに戻った杏は、プロジェクトルームで武内に話を聞きにいく
「双葉さん、どうしましたか?」
「プロデューサーの仕事は、ライブとかの計画とかあるよね。予定組んだりするし。」
「そうですね。ライブ会場のスタッフとも話をしますが…」
「ライブとかの日時は、プロデューサーとライブ会場関係者しか知らないのかな?」
「いえ、計画などはプロデューサーの仕事ではありますが、ライブとかの予定などは、上にも報告しています。企画などの会議も行うので…」
武内との話を終えた杏は、飴玉を転がしながら、考える。
(やっぱり、状況証拠だけだね。物的証拠は…あれしかないかな。)
杏はプロジェクトルームを出ていった。