とある地下駐車場では、拳銃を持ったコナンが、ターゲットの男性に銃を向けている。
「…………」
冷たい雰囲気を放ちながら、男性に笑みを浮かべながらいった。
「裏切ったお兄さんが悪いんだよ?じゃあね…」
拳銃を発砲すると、男性は動かなくなった。
「はい、OKです。」
監督がOKサインを出すと、コナンが疲れた表情で戻ってきた。
「青君。お疲れ様。」
「安室プロデューサー…ちょっと震えてるけど、大丈夫?」
「大丈夫だよ。」(コナン君の悪役の演技が、ジンみたいだと、言わない方がいいな。)
コナンはとあるゲームのプロモーション映像の撮影をしていたのである。
「青君は悪役でも、問題無さそうだね。」
「プロモーション映像でも、拳銃は不味くないかな?」
「監督の話だと、拳銃は只の雰囲気を出すためのものらしい。青君は演技が出来れば、問題無いそうだ。」
安室からお茶のペットボトルを貰い飲み始める。
「何で、杏姉ちゃん達が見学に!?」
「青は演技も上手いね。杏も頑張らないとね。」
「杏姉ちゃんは…引きこもり探偵の役柄でしょ?確か、来月から撮影だよね?頑張ることなの?」
「青、失礼だな。杏のぴったりな役柄だから、頑張るしかないよね。」
コナンは溜め息すると、近づいてきた小梅から一言。
「青…奴に…似てるって…」
「……小梅姉ちゃん、その伝言役…抵抗なくなってるよね!?余りよくないでしょ!」
「エヘヘ…」
「笑って誤魔化さないでよ。小梅姉ちゃん。」
コナンは椅子に座り、休憩する。すると、武内が来てスケジュール表を貰う。
「江藤さんの次の予定ですが、3時間後にキッズサッカーのパフォーマンスが入ってます。」
「サッカー……は!?」
「青はサッカーと推理小説の事になると、年齢相当だよね。」
「余り…青は…人に甘えないし…」
杏と小梅の言葉に、顔を赤くなり黙ってしまったコナン。
「恥ずかしいことじゃないよ。堂々とするのだ!」
「未央姉ちゃん、黙ってくれる。」
「何で!?」
「今のは未央が悪いよね?」
「空気…読まないと…祟られるよ…」
「梅ちゃんは意味が違う!?」
コナンは休憩を終えると、武内の車に乗る。その隣には晴がいた。
「あれ、晴姉ちゃんはオフだったよね?」
「暇だしな。プロデューサーに頼んで予約してもらった。オレだってサッカーやりたい。」
「プロデューサー、お昼はコンビニ?」
「それでは、健康によくありません。安部さんが弁当を用意したそうです。到着したら昼にしましょう。」
スタジアムに向かう。
車内ではコナンがワンセグで、ニュースを見ていた。
「青、何見てんだ?」
「…ニュース。最近物騒だね。」
「そうですね。誘拐事件も多発しているそうです。」
「そうな……」
コナンは車内から外を見て、マンションから3人組が出てくるのを目撃した。彼等は、くるまれた絨毯を抱えているが、挙動不審に辺りを見回している。
「プロデューサー…」
「どうしましたか?」
「あの3人組…怪しくないかな?」
武内が道路脇に車を止め、携帯の操作をしながら、3人組を見る。すると、彼等が抱えていた絨毯が微かに動いているのを確認した。
「追いますか?」
「いや、警察に連絡して車のナンバーを伝えるだけでいいよ。逃走方面も伝えてね。念のため、誘拐犯だとは言わずに、窃盗犯で伝えて。」
武内は地元の警察に通報して、車のナンバーを伝える。
「青、どうしてわかったんだ?」
「ん?明らかに絨毯を抱えて、挙動不審にしていたら怪しいけど、誘拐犯だと予想はしてないよ。何か逃げるようにビルから出てきたからね。少なくても、窃盗犯だと予想したけど…荷物業者でもなさそうだし。」
武内はスタジアムに向かうかどうか、コナンに聞いている。
「後は、警察の仕事だよ。プロデューサー…」
「スタジアムに向かいます。」
スタジアムに到着すると、コナンと晴はサッカーを楽しんだのだった。