コナンはレッスン場で体を動かしていた。女性トレーナーの指示で、簡単なダンスの練習をしている。
「運動神経は問題ないわね。音に合わせて踊れてはいるけど…」
「……?」
「言葉にしづらいわね。上手にダンスは出来ているのだけど……一旦休憩しなさい。30分経ったら、別メニューをしましょう。」
「わかりました。」
トレーナーがレッスン場から出ていくと、スポーツドリンクを飲むながら考え事をする。
(捜査が進まないんじゃあ、潜入した意味が…)
険しい表情になる。すると、レッスン場に杏と武内が入ってきた。
「江藤さん…どうかしましたか?」
「え…?プロデューサーと杏姉ちゃん。」
「何か、困ったことでもあった?よかったら、杏に話しなよ。」
「………ダンスの練習が難しくて。それで、悩んでたんだ。」
咄嗟に思い付いた理由を杏に話したが、納得していないようだ。武内は小さく頷いている。
「休憩中なら体を休めな。無理すると、動けなくなるよ。」
「うん…」
「もう…」
杏はコナンに飴玉を渡す。杏の行動に理解した、素直に飴玉を貰い、食べる。
「糖分足りないと、疲れちゃうよ。プロデューサー帰っていい?」
「ダメです。双葉さんにはレッスンをしていただかないと…」
「なら、飴を三つ!」
「レッスンが終わる時に、渡します。」
「仕方無いな。」
杏はトレーナーが来るまで、携帯ゲームをしている。コナンは最近の爆弾予告のニュースを携帯で調べていた。
(安室さんの言っていた通り…爆弾騒ぎは嘘。犯人はまだ…捕まっていない。)
髪を弄りながら調べていると、レッスン場にトレーナーが戻ってきた。
「江藤、休憩時間が終わったわ。練習しましょう。双葉も来たことだし、ダンスレッスンを続けます。」
暫くして、練習が終わるとレッスン場を出るとシャワールームで、シャワーを浴びた。
(疲れた…今日はレッスンだけだったな。午後から暇になった。調べるかな。)
「おーい、青君!」
「ん?未央姉ちゃんどうしたの?」
未央がコナンを呼んだ。その隣には、武内と小梅がいた。
「青君は午後暇?」
「暇だよ。レッスンは午前中だけだし。」
「なら、カラオケ大会しよう。私、プロデューサー、梅ちゃんが来るんだけど、どうかな?プロダクション内に、カラオケルームがあるから。」
「………何で、カラオケルームがあるの?」
「ボイストレーニング用に設備された部屋なのですが…」
「プロデューサー…僕、何となくわかったよ。」
コナンの察しに気づいた武内は、小さく頷いている。小梅はコナンの真上を見ながらニコニコしている。
「小梅姉ちゃん?良いことあった?」
「今日も…友達が沢山、出来たからね。」
「友達……?」
コナンは訳がわからなかったが、武内、未央だけは、知っているようだが、何も言わない。
「青君…ダメかな?」
「僕、音痴だよ?それでもいいなら。」
「やった!それじゃあ、一緒に行こう!」
カラオケルームに向かう途中で、携帯から着信音が。
「………知り合いから電話だ。先に行ってて。」
「自販機の近くで待ってるね。」
コナンは空き部屋に入ると、扉の鍵をかけて電話に出る。
「安室さん、どうしたの?」
『コナン君の方は、何かわかったことあったかな?』
「調べようにも、情報が少なくて…今さっき、レッスンが終わったばかりだよ。」
『そうか。』
「僕の考えている推理を伝えるね。」
コナンは考えている推理を降谷に伝える。
『何度も嘘情報を流したのは、警戒体制を緩めるためか…』
「それか、アイドル達に爆弾の存在を信じさせないためだと思うよ。何度も嘘の情報が発生すると、調べはすると思うけど、悪戯だと思わせるためかも。」
『有り得ない話じゃないが、限度があるな。コナン君は怪しまれない程度で調べてくれ。潜入ができている以上、時間はある。』
「わかったよ、安室さん。」
電話を終えると、空き部屋から出ると、未央達のところに戻った。