第2話
双葉探偵事務所に依頼の電話が来て、3日後。依頼主が事務所に来たようだ。菜々が依頼主の男性にお茶を出すと、杏の後ろに下がる。
「私が双葉探偵事務所の所長、双葉杏だよ。余り、緊張しないでね~普段引きこもりだし…」
「ちょっと杏ちゃん!?何言ってるんですか!」
「仲が良いですね?」
依頼主である眼鏡にスーツ姿の男性、司馬男六は出されたお茶を飲みながら、苦笑いしている。
「で、司馬さんは杏に依頼をしたいんだよね?電話でも聞いたけど、もう一度いってくれない?」
「わかりました。」
司馬の話だと、故郷の村の住人が、行方不明になっているとのことだ。
「…行方不明。警察には連絡したの?」
「勿論です。ですが…」
「村内を探しても、発見できなかった…て、こと?」
司馬が小さく頷くと、菜々はパソコンを起動して、司馬の故郷である村を調べることにした。
「……森で囲まれた小さな村ですね?」
「はい…自然豊かで自慢の村です。」
「何か有名な物とかは?」
菜々の質問に、司馬男六は眼鏡の上げながら答える。
「○○村ではハーブティーが人気でして、観光客にも好評です。」
「そうなんですね!」
「ですが、住人はプライドが高いのか、古臭い何かなのか、村の外には売りたくないみたいで…」
「村の外に売りたくない……依頼は行方不明者の捜索でいいの?」
「お願いします。そのせいで、村内では神隠しの祟りと…発見できなくても、真相が知りたいんです!」
「わかった。出来る限り、その村を調べ、解決してあげるよ。」
「ありがとうございます。費用は此方で、負担いたします。前払いとして、依頼料の30万です。残りは終わり次第、お支払いたします。」
司馬は探偵事務所を出ていった。杏はそれを見届けると、だらけきった表情に戻り、小梅が事務所に顔を出す。
「小梅…あの人に誰か憑いてた?」
「憑いてない…」
白坂小梅は霊の存在を見ることが出来る。但し、そんな頻繁に見えるのではない。何か、その人物に伝えたい事がある霊の存在のみ、霊視できる。
「なら、杏の勘違いかな?何か隠してると、思ったんだけどね…」
「杏ちゃん、今日の夜ご飯はどうしますか?」
「菜々さんの料理どれも美味しいからね。手軽なカレーでいいや。」
「小梅ちゃんもカレーで良いですか?」
「それで…大丈夫。」
「菜々は買い物にいってきますね!」
「気をつけてね…」
菜々が買い物に出掛けてくると、杏は眠たそうに部屋に戻ろうとするが、小梅に腕を捕まれる。
「小梅…?」
「杏さん…スプラッタ映画…見よう…」
「見なかったら?」
「エヘヘ……」
杏は朝まで眠れなくなったようだ。
次回は第3話投稿します。