10月15日13時15分
お昼休み、図書室で読書をしているみく、未央の2人は、本を読み終えると、本棚に戻して、教室に向かう。
「次の授業は何だっけ?」
「確か、体育でした。」
「着替えないとダメだね。」
未央とみくが楽しく会話している頃。山川は校長室で、報告を行っていた。
「校長先生。倉庫にある南京錠が、壊れているみたいでして。」
山川の報告を受けている校長の山西圭二は、目を見開いている。
「何だって!?先週新しいのにしたばかりだろ!」
「そうなんですが。それで、私の知り合いに南京錠を仕入れができる人物がいます。やらせて貰えないでしょうか?私の管理責任でもありますので…」
「………わかった。その件は君に任せよう。でも、君はまだ新任だ。気を楽にしなさい。」
「わかりました。すぐに、調達しますので…」
この山西と山川の話を盗み聞きした人物がいることに、まだ気づかなかった。
13時25分
体育の授業を受けている最中だ。未央とみくは疲れたのか、ステージに座り休憩している。
「持久走疲れた…」
「もう限界です。」
「そう言いながら、みくは息切れしてないじゃん!」
「………そうですか?」
みくはステージから下りて、何か違和感を感じている。
(このステージ下の収納…他より広いような……)
考え事をしているが、疲れて頭が働かないようで、気のせいだと思い放置した。
「教室に戻ろ!」
「未央さん!?ちょっと、待ってください!」
14時15分
教室で、ホームルームが始まり、山川の連絡事項や明日の予定が説明されていた。
「今日の授業は終わりだ。部活がある人は急ぐように。帰る人は、余り遅くなるなよ。この村周辺に、不審者が現れているようだ。解散。」
「みくはどの部活を見学する?」
「未央さんの部活は?」
「ミステリー研究部なんだよ!みくも来なよ!」
みくはどうしようか悩むが、見学することにした。
「何処で、するんですか?」
「旧校舎2階の空き部屋だよ。予約制なんだよね。」
「専用の部屋とかは?」
「学園には許可貰ってるけど、あくまで…非公式の部活だからね。入部自由だけど、帰宅部扱い。」
楽しそうに会話しながら、旧校舎2階にある空き部屋に、到着すると先客がいた。
「未央姉ちゃん遅……」
「お昼休憩振りでしたね。」
青がみくの存在に目を見開いている。
「青君は知り合い?」
「お隣同士ですね。」
「……入らないの?」
15時25分
みく、未央、青はミステリー小説を読みながら、意見を出し合っている。
「やっぱり、アリバイトリックは、小説内の話ですね。」
「現実だと、有り得ないね。」
「殺人事件で、探偵が必ずいるのは、小説だけでいいよ。現実じゃあ、有り得ないから。アリバイトリックはどうなんだろ?みく姉ちゃんは、どう思う?」
「それもですが、推理小説には読者が謎が解けるように、伏線がある場合があります。無いのもありますが…」
みくの解説に、楽しそうに聞いている未央と青は、ノートにメモを取っている。
「伏線…現実で、トリックを使う人はいるのかな?」
「いないとは、限らないよね。」
「ミステリーは読むのが一番だよね。」
「そろそろ、帰ろうよ。」
「そうですね。」
未央、みく、青は家に帰った。
16時10分
学園からの帰り道で、村周辺のパトロールをしている拓海と早苗に遭遇した。
「青と未央は学園からの帰りか?もう1人は見慣れないが…」
「引っ越してきた黒川みくです。」
「私は向島拓海だ。」
「片原早苗。見てわかると思うけど、警察官よ。何でも、私に相談してね。学園の近くに交番があるから。」
「ありがとうございます。」
「私達はパトロールに戻るわね。遅くならないうちに帰るのよ。」
拓海と早苗はパトロールに戻ると、青、みく、未央は帰っていった。