10月17日7時35分
翌朝。未央と青は、みくの家に昨日から泊まっていた。青が先に目を覚めると、欠伸をしながら体を起こす。
(泊まったんだっけ?家に帰った方がいいけど、どうなんだろ?)
「青、おはよう。良く眠れたかな?」
「未央姉ちゃん、おはよう。一応は…」
みくも目が覚めたようで、小さく欠伸をしている。
「未央さん、青君。おはようございます。今日は…休校でしたね。未央さん、今日はどうしますか?」
「夕方迎えに来る。それまでは、待機だよ。」
「僕も同じかな。メール来たし。」
「わかりました。夕方まで、のんびりしましょう。」
みくは朝食を作るため、台所にいく。青と未央は、拓海から教えられた事件情報を推理する。
「どうやっても、中から外の扉に南京錠…無理だよね?」
「どうやったら、密室になるんだろう?」
内側から南京錠を外側に、する方法を考えるが、思い浮かばない。
「何で、南京錠で施錠されてたんだろ?」
「前からだよ。理由はわからないけど。」
朝食が出来たようで、未央と青を呼びに来た。密室突破の方法を考えているようで、聞こえていなかった。
「…………は、みく姉ちゃん呼んだ?」
「朝食出来ましたよ。」
8時30分
みく、未央、青は朝食を食べながら、ニュースを見ている。
『ニュースの時間です。○○村の高校生が何者かに襲われた模様です。病院に運ばれましたが、意識不明の重体とのことです……』
「やっぱり、ニュースになってるね。」
「情報が早いですね。」
青は朝食を食べ終えて、食器類を流しに置いた。
「………部屋に行ってるね。」
「どうぞ。」
青は先に部屋に戻る。みくと未央は朝食を食べながら、青の方を見つめた。
「……青は強いな…」
「そうですね。先輩失格ですね。」
「……学園はどうなるのかな?廃校にならないよね?」
「そうなったら、私はまた、引っ越ししなければなりませんね。」
みくの冗談に、未央の肩が震えている。
「ごめんなさい。言い過ぎました。」
朝食を食べ終えて、食器類を洗うみくと、テープルを拭いて綺麗にする。片付けが終わると、部屋に戻った。
9時15分
休校にはなったが、宿題が出されているので、黙々とやり始める。
「………みく。この公式なんだけど……」
「その公式は………」
「ありがとう。」
「宿題終わった。」
「青はもう終わったの!?」
「僕、小学生だよ?」
筆記用具と宿題のプリントを片付けると、青は仮眠をする。
「眠たい?」
「少し……おやすみ。」
青は眠ってしまったようだ。その寝顔にみくは、起こさないように、頭を撫でている。
「やっと終わった。」
「青君は寝てるので、静かにしますよ。」
「ごめんね。」
「密室は破れそうですか?」
「無理だよ。体育館の扉には、南京錠で施錠されてたんだよね。拓海さんはそれを見てるし、南京錠の鍵を生徒のポケットから見つけたのも、拓海さんだよ。完全な密室。破れようがないよ…」
みくは拓海から聞かされた現場説明と、青が聞いた言葉を思い出す。
「……………密室?幻想の結界……わかったかもしれません。」
「本当に!?」
「ですが、確かめることがあります。」
みくは笑みを浮かべるのだった。