米花町にある毛利探偵事務所に住む毛利蘭が、事務所内の掃除をしていた。
「よし、これで掃除は終わり。」
三階にある住居に戻り、部屋で自習をする蘭だが、何だか元気がなさげだ。それもそうだろう。半年前に居候をしていたコナンが海外に帰ったのだ。実際は降谷の協力で、海外に行ったことになっている。
「夜ご飯どうしようかな?」
蘭の携帯に着信音が鳴る。電話相手は親友の鈴木園子からだ。
「どうしたのよ、園子?」
『今日の空いてない?』
「そうだね。空いてるわよ園子。』
『だったら、夜7時に行くわね。』
「わかった。」
電話を終えると、夕飯の買い出しに向かうため、外に出る。
「お父さんにメールしとかなきゃ。」
簡単にメールで連絡すると、スーパーに入り買い出しする。野菜を見て夕飯の献立を考えていると、阿笠博士と灰原哀がスーパーにいた。
「博士と哀ちゃん、こんにちわ。」
「蘭君じゃないか。元気にしてたかのぅ?」
「蘭さん…もう、大丈夫なの?」
「心配してくれてありがとう。」
蘭は夕飯の買い出しをするため、博士と哀から離れた。
「哀君。」
「江戸川君は何をやってるのよ…あれから、連絡もないわ。」
博士と哀はコナンの事情を知っているが、誰にでも言える内容ではないため、黙っているしかない。
「哀君。」
買い物を終えて、家に帰った博士と哀は食材を冷蔵庫に入れる。
「…話を変えるわ。江戸川君がアイドル…どうなのかしら?」
「うむ。音痴じゃからの…」
「運動神経はいいからダンスは出来そうよね。博士、野菜カレー出来たわよ。」
皿にカレーを盛る。野菜しか入っていないカレーを見て、物足りなさそうにしている。
「肉ならなしよ。」
「トホホホ…」
落ち込みながらカレー食べる博士だった。
探偵事務所の真下にある喫茶ポアロでは、安室がバイトしていた。組織の潜入捜査は終わったはずだが、週2回はバイトに来ている。
「暇ですね。梓さん…」
「そうですね。」
カランと音がなり、お客が入ってきた。
「いらっしゃいませ…久し振りね。輝子ちゃん。」
「仕事が休みだから、食べに来た…フヒ…」
紫の帽子、青のサングラスをしている少女は、星輝子だ。
「ご注文は?」
「キ、キノコパスタで…」
「畏まりました。」
梓が水を出して、輝子に話し掛ける。
「今日は一人できたの?」
「いや…早苗さんと来た。今は買い出しに行ってる。」
「早苗さんも警察官辞めて、アイドルなんですよね。」
「キノコパスタ出来ましたよ。」
「キ、キノコ!ヒャ…ごめんなさい。」
雄叫びを上げそうになるが、静かになった。安室は気にせずに洗い物をしている。
「アイドルは大変?」
「そりゃあ…でも楽しい。フヒ…」
洗い物を終えた安室は、梓に買い出しに出ると言って、外に出る。
「さて、連絡しますか。」
安室は携帯を取り出して、電話を掛ける。
「今のところ異常は無いですよ。ベルモット…」
『それは良い連絡ね。クールガイが潜入捜査をすると、聞いたときは頭に来たけどね。』
「コナン君は残党を発見出来ていないようです。どうする?」
『そうね。今は…現状維持を続けなさい。奴を始末しない限り、クールガイが危険よ。』
「ではまた。」
電話を終えると、スーパーに買い出しに向かった。