10月17日16時35分
拓海から連絡をもらったみくは、密室トリックが証明されたことがわかった。犯人は担任の山川らしい。
(…山川先生が犯人でしたか。あの学園は、廃校になりそうですね。まだ、決まってませんが…)
青と未央は家に帰っており、今家にはみくしかいない。
(親はまだ帰ってません。暇になりましたね。)
すると、固定電話から着信が、母親からの電話である。
「どうしたの?そう、わかった。来年…うん、準備しておくね………またか。」
みくは考えるのをやめて、予習を続ける。
17時55分
青は部屋で、勉強をしていると、例の声が頭に響いた。今までより頭痛が激しい。
『潜んでいる死神は、誰にも気づかれずに、生け贄を闇に送るだろう…』
「……また、あの声。早苗さんに知らせなきゃ!」
青は携帯で、早苗に電話を掛ける。
『どうしたの青君。何かあったの?』
「また、あの声が…聞こえてきて…」
早苗は青に、落ち着いて話すように言うと、聞こえた言葉を教えた。
「潜んでいる死神は、誰にも気づかれずに、生け贄を闇に送るだろう……」
『潜んでいる死神?脱獄犯のことかしら?誰にも気づかれず……て、どういう意味なの?』
「夜なのかな?明るい日は、誰かに気づかれるとか?」
青の何気無い発言に、早苗はお礼を言って電話を切る。
「何かあったのかな?」
23時15分
真夜中に散歩している女性は、誰かにつけられているが、気づいていなかった。
「キキキ!殺してやるよ!」
女性の肩を掴んだら、後ろを向いた女性は、早苗だった。相手の手首を掴んだまま倒して、起き上がれなくする。
「脱獄犯、漸く捕まえたわよ。牢獄に戻ってもらいましょうか?」
早苗を尾行していた男は、吉岡鉄雄だった。本物は既に、脱獄犯によって殺されていた。
「早苗。手錠持ってきたぜ。」
脱獄犯を手錠にかけて、所轄に連絡した。
10月18日8時
学園に来ているみくと未央の2人。青は風邪を引いたようで、休んでいる。
「テレビで見たけど、脱獄犯逮捕されたみたいだよ。」
「そのようですね。青君は風邪を引いたようです。」
「帰りにお見舞いに行こう!」
「そうですね。」
学園に入っていった。
14時
青は風邪を引いて、寝込んでいる。頭痛も酷いため余り眠れていないようだ。
「青君、大丈夫ですか?」
「みく…姉ちゃん?」
「私もいるぞ!」
「未央姉ちゃん!?何でいるの?」
青の眠気が消えて、起き上がろうとするが、力が入らない。
「無理はダメです。」
「ごめんなさい。」
次第に青は、安心して眠った。
「疲れたようだね。」
「そうみたいですね。」
「帰りますか。」
「また明日!」
事件解決から1年が経ち、みくは家の事情で、村から離れることになった。今は駅に向かっている最中だ。
(また、引っ越さなければなりませんか。駅はまだですね。)
すると、青が走ってきた。みくのお見送りに来たようだ。
「青君?どうして………」
「未央姉ちゃんから聞いて……」
「そうですか。まだ、時間はありますから…話に付き合ってくれませんか?」
「うん……」
暫くすると、電車が来るまで後30分。みくは駅に向かうようだ。
「みく姉ちゃん。駅まで、一緒に行っていいかな?お見送りにがしたいんだ!」
「わかりました。お願いします。」
青とみくは手を繋いで、駅のホームまで行ったのだった。