とある休日。晴とありすは、本屋で参考書を買うために来ていた。
「晴さんはそろそろ、スカートに慣れてください!」
「まだ、慣れねえよ。ジャージ姿の方がまだマシ。」
「それよりも、青君がアイドル引退したんですよね?先月辺りで…」
ありすは参考書を選びながら、晴に話し掛ける。
「……………」
「まだ、気にしてるんですね?」
「そりゃあ、同じ所属だしな。」
「正確には、武内プロデューサーの個人担当アイドルが青君ですが、プロジェクト担当も武内プロデューサーなので、同じプロジェクトになったようですが…」
晴の気持ちを察してか、ありすは態とらしく、咳払いをする。
「お昼一緒にどうですか?お昼代、私が持ちますよ。」
「………気分じゃない。参考書買ったら戻るよ。」
「…………わかりました。」
ありすと晴は、参考書を購入して、本屋を出ると安室とコナンを見掛けた。
だが、江藤青の正体は、コナンだとは知らないため、気づかない。
「安室プロデューサー。」
「ありすさんと晴さんは、買い物ですか?」
「参考書を買いに本屋に…」
「安室さん。先にファミレスに言ってるから。」
コナンは走っていってしまった。
「コナン君…全く。」
「あの子は?」
「僕の知り合いの子供でね。買い物に行ったところだったんだ。」
「中学ですか?」
安室は参考書をありすと晴に見せる。外国製の参考書を買っていたようだ。
「………留学ですか?」
「正解だよ。今はまだ早いから、受験勉強中だ。」
「………まさかな。」
「晴さん?どうしましたか?」
晴の独り言が聞こえたようで、ありすが心配している。
「なんでもない。それじゃあ、安室プロデューサー。また、プロダクションで…」
「ああ。気をつけて帰るんだよ。」
安室と別れたありすと晴は、女子寮に戻ると、部屋で寛ぐ。
「晴さん。何か変ですよ?」
「ありすは…青と仕事はしたことあったか?」
「プロジェクトが別なので、仕事はありませんが。会話したことは、何回かあります。」
「そうか。さて、勉強するか。」
参考書を出して、試験勉強の準備をする晴。ありすも準備をするが、思ったことが1つだけあった。
(青君もそうですが…あの男の子の瞳の色…綺麗な青色でしたね。同一人物……な、わけないですよね?)
深夜のプロダクションの屋上で、安室は警視庁公安部所属、風見警部補…いや、警部と電話していた。
「久し振りだな。風見…元気そうじゃないか。」
『降谷さんがやめて、1年ですね。』
「で、今回は一般市民の僕に何を依頼するのかな?風見警部?」
『降谷さんは協力者の中で、特例なので上から情報を伝えるようにと。』
「どんな情報なんだ。」
『元黒の組織の幹部、ジン、ウォッカの2人が脱獄しました。」
「何!?どういうことだ!」
風見からの情報に、激怒する安室だが、冷静になり話を聞く。
『脱獄方法は不明です。申し訳ありません。』
「そうか。僕の方も出来るだけ、情報を集めておく。」
電話を切って、懐にしまう。
(コナン君には、話さない方がいいな。今度は、僕が探偵に戻る番だな。プロデューサー補佐の仕事もある。どうにかするさ…)
プロダクションを後にした。