名探偵がアイドルに!? 本編完結     作:ノック

9 / 111
第9話

プロダクション内を歩き回っているコナンは、爆弾騒ぎの犯人を探すために調べていた。

 

(爆弾騒ぎが発生したアイドル会場にいた人を見つけるのは、簡単だったな。)

 

コナンはカフェで空いている席に座ると、コーヒーを飲む。すると、コナンがいる席に近づいてくる女性がいた。

 

「相席良いかな?」

 

「待ってたよ。お姉さん…」

 

「私に聞きたいことは何かな?」

 

コナンが待っていた女性は、三船美優というアイドルである。爆弾騒ぎが発生した時に、会場でライブに参加する予定だった1人である。

 

「嫌な噂を聞いちゃって…」

 

「どんな噂なの?」

 

店員に紅茶を注文すると、コナンとの会話に戻る。

 

「爆弾騒ぎの噂を聞いちゃって…」

 

「その話ね…あの爆弾騒ぎは、大変だったわ。あれのせいで、ライブが中止になったから。」

 

「……そうだったんだ。」

 

紅茶を飲む美優は、爆弾騒ぎの事件で、気づいたことをコナンに教える。

 

「それと、担当プロデューサーから聞いた話なんだけど、爆弾騒ぎが発生する1週間前に現場監督が何故か、怒って…たのよ。」

 

「現場監督?」

 

「このプロダクション専属の監督よ。企画を考えたりするのは、プロデューサーの仕事だけど、現場監督はその場で指揮を執る立場の人間。怒った理由がわからない。みんな練習を重ねたのにな……暗い話してごめんなさい。」

 

「大丈夫だよ。教えてくれて…ありがとう。お姉さん…」

 

「青君はアイドル候補生だっけ?」

 

「ボイトレが苦手だけど…」

 

「諦めないでね。よかったら相談に乗るから。」

 

「うん。ありがとう…」

 

「私はそろそろ出るわね。」

 

「またね。お姉さん。」

 

カフェを出たコナンは、時計を確認する。時刻は13時過ぎだ。他の情報を調べたいコナンだったが、怪しまれる可能性を考えて、断念する。

 

 

「レッスンがあるのは…14時。仕方無い、今からでも行くか。」

 

少し早いが、レッスン場に向かうことにした。すると、未央と遭遇した。

 

「これからレッスンに行くの?」

 

「うん。未央姉ちゃんも行くの?」

 

「ダンス練習が大変なんだよ。」

 

「……僕は、ボイトレが苦手で…」

 

コナンの言葉に、未央は乾いた笑いをしている。カラオケ大会の事を思い出しているのだろう。

 

「レッスンが終わったらケーキ食べたい!」

 

「ふと…」

 

「あーお!女の子にその言葉は禁句だよ!」

 

「ごめんなさい。」

 

「わかればよろしい。」

 

レッスン場に到着すると、凛、みくが集まっていた。その後に、多田李衣菜が遅れてきた。

 

「しぶりん!お帰り。海外ロケはどうだった?」

 

「良い体験だった。長期間ロケは滅多にないから。未央、隣にいる子は新しいアイドル候補生?」

 

「プロデューサーから聞いたのか。」

 

「私は渋谷凛…よろしく。」

 

「江藤青だよ。よろしくね。凛姉ちゃん。」

 

「私は前川みくだにゃ!よろしくにゃ。」

 

みくの自己紹介に唖然としているコナン。李衣菜が助け船を出す。

 

「青だっけ、私は多田李衣菜だよ。みくは猫キャラで、キャラ作りしてるだけだから気にしなくて良いよ。」

 

「キャラ作りじゃないにゃ!」

 

「キャラ作りだろ!」

 

「凛姉ちゃん、喧嘩してるけど、止めないの?」

 

「あれはネタだから。気にしなくても大丈夫。」

 

喧嘩が終わったようで、みくと李衣菜がコナンの方を見る。

 

「えーと…大丈夫…?」

 

「みくと李衣菜が喧嘩したから、青が困ってるじゃん。」

 

「未央姉ちゃん、大丈夫だから。僕は江藤青。よろしくね。みく姉ちゃん、李衣菜姉ちゃん。」

 

「新しい仲間が増えたね。ロックだね!」

 

「李衣菜…」

 

「トレーナーまだかな。」

 

会話を楽しんでいると、トレーナーが来て、レッスンメニューを言い渡す。

 

「集まったな。江藤はボイトレ、他の者はダンス練習だ。」

 

「青はダンスやらないんですか?」

 

「青はダンスレッスンを終わらせている。当分はボイトレに専念させる。ボイトレが出来次第、ダンスレッスンに移る。」

 

みくはコナンの方を黙って見ているが、トレーナーが気づいて、一言いった。

 

「江藤はダンスを一通り出来ているんだが…ボイトレの方を優先にしないと、皆に追い付けないんだ。」

 

「ん?どういうことだにゃ?」

 

「江藤は……」

 

「トレーナーさん。僕が言うよ。ボイトレ以前に…歌唱力が苦手で…」

 

「青は音痴なんだよ。」

 

未央が暴露して、コナンが未央の方を見る。

 

「未央姉ちゃん!?」

 

「なんてことを…本田!レッスンメニューを倍に増やす。」

 

トレーナーのお怒りに触れた未央は、倍のメニューをすることになったそうだ。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。