風見は公安部の警官達と共に、廃工場に集結している。指名手配犯の行方を追ったら、この廃工場にいることがわかったからだ。
「行くぞ………突撃!」
廃工場に入ると、犯罪者達は慌てるが、警官達に確保される中。風見はジンとウォッカを探すが、既にいなかった。
「ジンとウォッカは何処に行ったんだ!?」
「俺達は……裏切られたんだよ!」
「裏切られた…どういうことだ?」
「俺達の組織の目的が、ガキの情報集めや偽造だぜ。少ない情報で、割りと報酬が良いからさ…」
組織の構成員の犯罪者が、全員確保された。ジン、ウォッカの行方は知らないようだ。
「蜥蜴の尻尾切りだな。捜査員はこの近辺をしらみ潰しに探し出せ。偽造身分証明書や偽造免許書を使って、ホテルに潜伏しているかもしれないからな!」
風見の指示で、一斉に散らばった公安の捜査員達。すぐに安室に連絡を入れ、警視庁の方にも応援を呼ぶ。
「これで、ジンとウォッカが捕まらなかったら、コナン君が危ない。」
「風見さん。実はウォッカに似た男性を見たとの目撃情報が……」
「………わかった。5人の私服警官連れて、確かめてくるんだ。絶対に、確保するな。わかったな。」
5人の私服警官が、目撃された場所まで向かった。風見は一旦、この地域の管轄である米花警察署に連絡をいれて、警戒体制を敷くように要請する。
「後は…仕方ない。犯罪者だが、奴に相談するか。」
その頃。コナンは、江藤青の姿でとある喫茶店にいた。誰かと待ち合わせをしているのだ。
(誰が、来るんだ?プロジェクトのメンバーじゃないよな。)
ブラックコーヒーを飲んで落ち着かせると、帽子を深く被っている女性が、コナンの姿に気づいて声をかけた。
「久し振りだぞ!青。」
「未央姉ちゃん!?まさか、安室さんに言われて?」
「杏ちゃんにも言われたかな?全く、見苦しいぞ!引退するなら相談してくれても…」
「ごめんなさい。」
未央は笑みを浮かべると、コナンの素直に謝罪したので、許した。
「他のメンバーも、青のこと心配してたよ?」
「何も言えません。」
「そうだ。今日はこれを渡しに来たんだ。」
未央から1枚の紙を渡された。内容は、プロジェクトの解散会と送別会の案内状である。
「プロジェクトの解散!?」
「人数が少なくなってきて、アイドルを引退した人もいるからね。プロジェクトが正式に解散になったんだ。メンバーで、アイドルを引退するまでは、待ってくれてるけどね。今年の10月か来年の1月のどちらかには解散だよ。」
「……そうなんだ。」
「だから、青も解散会と送別会の2つは、必ず参加してよ!しなかったら、許さないからな!」
未央の本気に、コナンは笑みを浮かべて、小さく頷いた。安心した未央は、一緒に軽い昼食を食べた後で、その場で別れたようだ。