キッドの隠れ家にいるコナンは、灰原に見張られている。快斗とベルモットが帰ってくるまでは、外には出させないらしい。
「灰原…安室さん知らないか?」
「安室さんなら、警察庁に向かったわよ。ジンとウォッカが結成した組織のメンバーでの話で、風見警部に呼ばれたらしいわ。」
ホットコーヒーを飲み終えた灰原は、「もう一杯どう?」とコナンに聞くが、いらないようだ。
「そろそろ寝たら?体調を崩すわよ…」
「コーヒー飲んでるから、眠気なんかない。灰原は学校は?寝なくていいのか?」
「創立記念日で、お休みよ。あの子達…寂しそうだったわよ。」
「そうか……」
暗い表情のままコナンは、やっぱりコーヒーを飲むようで、台所から氷を取ってくるとアイスコーヒーを作って飲んでいる。
「灰原はいるか?」
「遠慮するわ。体調崩したくないから。」
コナンはアイスコーヒーを飲み終えると「少し横になる。」と言って、ベットに身体を預けた。
「暗い顔してるわよ。」
「悪かったな…少し寝かせろ。俺の監視続けるんだろ?」
「前の江戸川君なら……」
「なんだよ?」
コナンは灰原の言いかけたことを気になって聞くが「なんでもないわ。」と言って、持ってきていた雑誌を読み始めるのだった。
廃ビルの最上階に案内された安室は、ジンに拳銃を向けられながら「生きてるから、確かめてみろ。」とジンは数歩後ろに下がった。
「何が狙いですか?」
「少しでも、時間を与えても良いかと…思ってな。警察が来ていないのは、確認できたからな。5分だけやる。その後で、殺してやるよ。」
「それは………ありがたいですね。」
「その後で、江戸川コナンを殺す。どうせ、車の中にでもいるんだろう。車を破壊したら、逃走用の車が無くなるからな。」
ジンは嘲笑いながら「確かめてみろ」と言った。安室は森久保の手首に触れて、脈があるのを確認する。
「バーボン…確認できたか?」
ジンには聞こえない声で「コナン君は家で、大人しくしている。僕の仲間が、助け出すので、そのまま寝たふりを続けてください。」と言って、森久保から離れた。
「もういいのか………バーボン?」
「確認できましたからね。コナンくんも呼びましょうか?」
「なんだと?」
すると、ジンの携帯がなった。恐る恐る、電話に出たジンは電話相手の声に、怒りを露にした。
『久し振りね…ジン。元気にしてたかしら?』
「ベルモット!何で!?その携帯は…」
『貴方の仲間なら、私が眠らせておいたわ。そろそろしたら警察が到着するわね。』
ベルモットの言葉に、ジンは安室に発砲しようと振り替える。だが、安室は閃光弾を落として周囲が見えない程の光が発生して、ジンが一瞬怯んだ隙に、持ってきていたトランプ銃を発射して拳銃を弾き飛ばした。
「く……バーボンじゃないな。」
「今更気づいても、遅いですよ。」
安室は懐から白い布を広げると一瞬で、怪盗キッドの姿に変わった。ジンは怪盗キッドの登場に、目を見開いている。
「怪盗キッド!?なんでお前が…」
「名探偵の仲間を助けに来たんですよ。」
「ち、だったら…」
ジンが行動を起こす前に、キッドが麻酔弾入り煙幕を発生させて、ジンを眠らせるのだった。