仮面ライダー平成ジェネレーションズ Grand Order   作:人見知り

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前回の作りかけライダーは次回



鋏の美容師

 

《2012年》〜ウィザードの刻〜

 

 

人々の希望を踏み躙り、絶望を齎らさんとする怪物…ファントム*1

 

彼らと敵対するは、希望の魔法使い達

 

 

………だけではない。

 

人でなくとも、人を…人の営みを愛する者は確かにいるのだ。

 

 


 

 

とある和菓子職人を狙ったファントム…ヴァルキリーは、フルボッコにされていた。

 

他人様ひとさまの努力を踏み躙るたぁ いい度胸してんな!

覚悟は出来てるんだよなぁ!』

 

 

偶々ヴァルキリーが来ている時にファクトリー・ドーパントに進化したロイミュード…ファクトリーが来たのだ。

 

職人気質の人間をコピーしたファクトリーが和菓子職人を認めるのは必然だった。

されど、怪人がいる時に訪れる事は偶然だ。

 

 

ヴァルキリーはファクトリー・ドーパントが出す炎に焼かれ続けている。

逃げるどころか反撃すらしていない。

 

否、よく見ると反撃しようとしてる。

遅すぎるのだ。

加速能力すらないファントム程度、適宜雷撃を放てばよいだけだ。

 

ロイミュードの引き起こす重加速を打ち消せるのは、現状同じロイミュードのみ。

最新最強(かもしれない)種族の逆鱗に触れた者の末路は死だ。

 

 

ヴァルキリーは満足に悲鳴をあげる事すら出来ずに燃え尽きた。

 

 

 


 


 

 

ファクトリー・ドーパントに進化したロイミュード…ファクトリーの様な人と共に生きられる気質を得る者は稀だ。

 

ブレンの様な自分達の強さ・優秀さを理由に他の種を見下す者。

メディック*2の様に同族を大切にするが故に他を見下す者。

 

最も多いのが、人の悪意・悪性を学んだ者だ。

 

 


 

「まったく。ツカサくんたら」

 

とあるアウトレットモールにあるベンチにて、光ナツミは不満気だった。

せっかくいつもと違う白いワンピースを着てきたのに、反応が芳しくなかったようだ。

 

「そんな顔しちゃもったいないよ、お嬢さん」

「! 誰ですか?」

 

「ボクはソラ。通りすがりの美容師さ。

せっかくだし、ボクが切ってあげるよ。これでも結構評判良いんだよ」

 

「("通りすがり"ですか… これも何かのご縁ですかね) では、お願いしてもいいですか?」

「もちろん」

 

 

 

そんなやり取りを1匹の蝙蝠が見ていた。

 

 


 

 

「綺麗な黒髪だね」

「えへへ。そうですか?」

「本当に白い服がよく似合うよ。これならボクも"愛"を知れるかもしれない」

「愛?」

 

鏡でソラの手元が見えた。

 

 

「ひっ」

 

彼はハサミを持ってはいなかった。指自体がハサミ・・・・・・・だったのだ。

 

「……もうバレちゃったか。やっぱりハサミは用意した方がよかったか」

 

ナツミは椅子から飛び降りてソラから距離をとった。

 

「なんなんですか、アナタは!」

 

「ボクは知りたいだけさ。

ボクらは人からいろいろ学んでるんだ。

ボクはタキガワ ソラって人間の愛に興味を持った。

ボクは彼の行動を見ていた。心が高鳴るってこういう事なんだと思った。

けど、ある日、彼は消えてしまった」

 

「消えた?」

 

「まるで魔法みたいにパッとね。

それからは、とてもつまらなかった。悲しい…?…寂しいっていうのかな?

けど、ある日気づいたんだ。ボクが彼と同じことをすればいいんじゃないかって!」

 

そう言うとソラは本性を現した。

緑色の装甲を纏った小鬼のような化け物…シザーハンズ・ロイミュードだ。

両手の指がハサミとなっている。さっきは手だけをこの姿にしていたようだ。

 

 

ナツミは出口に向かって駆け出した。が、身体がゆっくりとしか動かない。

 

「人間がボクらから逃げられるわけがないじゃないか」

 

シザーハンズ・ロイミュードが悠々と追いつく。

 

「そうそう、その顔。だけど、どこか物足りない。

感情に表情が追いついてないのかな?

とりあえず、殺してみよう。何事もやってみないとね」

 

シザーハンズ・ロイミュードが刃を振るった。

 

 

「させないわよ!」

「グハっ」

 

何かがシザーハンズ・ロイミュードを弾き飛ばした。

 

「小さな蝙蝠? 助けてくれたの?」

「私はキバーラ。そうちゃんのお友達よ♪

って、あれ?」

 

今度は周囲全体が減速している。

 

「クソ! 邪魔して! どうなるかわかってるよな!」

「それはこっちのセリフだ」

 

減速したはずの世界に現れたのは黄金のライダー…コーカサスだった。

 

「なんで… そうかクロックアップか。けど!」

 

シザーハンズ・ロイミュードはコーカサスに斬りかかり、防がれる。

反撃の拳を大きく後退する事で避ける。

 

「やっぱり重加速と相殺されてみたいだね。

それに知ってるんだよ、クロックアップには時間制限があるってね!」

 

「それがどうした?」

 

コーカサスは余裕そうに左半身でゼクトクナイガンを構える。

 

直後、クロックアップの制限が来たのか、動きが止まった。

 

 

シザーハンズ・ロイミュードは呆れたように首をふる。

「ほら言わんこっちゃない」

 

コーカサスに歩み寄る。

「けど、噂の仮面ライダーだ。さっさと始末させてもらうよ!」

 

 

指のハサミで最も装甲の薄い首を刈り取ろうとした瞬間、自身の敗北を示す音が聞こえてしまった。

 

『H y p e r c l o c k u p』

「えっ」

「俺が把握してない訳がないだろ」

 

直後にコーカサスの姿が消えた。

 

『MAXIMUM RIDER POWER』

 

 

「そんな… ボクはまだ」

シザーハンズ・ロイミュードは恐怖し、聞こえるはずの無い音を聴いた気がした。

 

そして爆散したのだった。

 

 

 



 

 

「これは?」

 

指輪の魔法使いウィザードの物語が終わる頃、新たな魔法使い仮面ライダーが生まれるのだが、それはまた別のお話

 

 


 

シザーハンズ

 

とある青年の歪んだ愛に興味を持ったロイミュード。

とある日食の日を境に、コピー元である青年を見失い、観察続行が不可能となる。
それ以降は自分が同じ殺人をひそかに模倣することで、彼の「愛」を知ろうと暗躍する。

 

※シザーハンズ・ロイミュード
両手の指がハサミとなった進化態。身体は偶然にも

ファントム「グレムリン」に似た、

緑色の装甲を纏った姿をしている。
機動力に長けており、ヒット&アウェーでの切り裂き攻撃が得意。

 

(原案:黒崎 好太郎さま)


*1
ワイズマン指揮下

*2
正史より味方の扱いが良い(やっぱりハートは至高扱い)

ロイミュード絡みの募集やる? (まだ詳細詰めてないけど)

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