Fragment glow   作:桜花 如月

2 / 23
マシュマロみたいになんたらって歌があった気がする、思い出せない。
多分ボカロかなにかだった気がする。


蝶を囲えば

CiRCLE。

ここは、今をときめくガールズバンドたちが利用するライブハウス。

私、夕凪叶恵は今このライブハウスでバイト中のお兄ちゃんが仕事を終えるまで待機してる。

隣には真剣に音楽雑誌とにらめっこしてる同級生で同じバンドのメンバーのやよいが座ってる。

 

「Roseliaさん、凄いな……」

「やよいー、それもう三度目」

「だって、私たちよりふたつ上の現役高校生がこんなに注目されるんだよ?語彙力も無くなるでしょ」

 

朱色の髪から覗かせる藍色の瞳は憧れを見るようにキラキラしてる、滅多に見せないやよいの表情、Afterglowと対面してる時のやよいに見せてあげたい。

 

「何その目」

「んー?なんでもー?」

「絶対何か良くないこと考えたでしょ」

「そんなことないって、ちょっとやよいの珍しい姿見ただけだから」

「……後でなんか奢ってね」

「えー、やだよ」

 

こんなやり取りをしているけど、たまーにお兄ちゃんが横目でチラチラとこっちみてくる、何してんだみたいな顔してる気がするけど気の所為だよね、うん。

それで別方向から顔だしてこっちみてるのは……

 

「おーい、見えてるよ」

「え、どこ見てるの?」

「あそこ、入口の柱のとこ」

 

雑誌から顔を上げたやよいが私の言葉にキョロキョロする。

人の視線にそれなりに敏感だからこそ気づいただけで多分普通には分からないとこにいた()()()を手招く。

 

「えっと……邪魔しちゃったかな」

「そんなことないよ、私達もお兄ちゃん待ってるから暇してるとこ」

「もし良かったら話さない?」

「なら、少しだけ……」

 

おどおどしながら柱から顔を出したのは月ノ森ってお嬢様学校に通いながらMorfonicaというバンドのボーカルを務めてる倉田ましろ、同い年です。

いつもこの時間は大体Morfonicaのメンバーの家でバンド練習してるらしいけど今日はこっちに来てる、それも一人で。

 

「今日はななみんの家じゃないんだ?」

「うん、みんな用事あるから今日は一人で練習しようと思って……」

「なら私たちと話すより先輩に使用許可もらった方がいいんじゃない?」

「そうなんだけど、スタッフの皆さん忙しそうだから……」

「それで私たちの方見てたんだ、なら私が言ってくる?」

「そこまでしてもらわなくていいよ、落ち着いたら自分で言うから」

 

言われてホールを見渡すとお兄ちゃんはどこかに行ったけど他のスタッフはみんなちょっと慌ただしい様子。

でも誰か予約入ってるとかでは無いみたいだから言えばスタジオ貸してくれそうだけど、ましろは躊躇って落ち着くのを待つみたい。

別にいいと思うんだけどなぁ……

 

「それじゃお兄ちゃんが終わるまで話そっか」

「ありがとう……」

「私たちも暇だから大丈夫」

 

ましろを間に座らせて最近どうかとかメンバー感で面白いことがあったかとかそういう他愛もない話をしばらく駄べっているうちに30分ぐらいが経った。

お兄ちゃんはまだもう少しかかるみたいで、というかあれから一切姿を見てない。

 

何してるのか見に行くのもいいけど、それこそ邪魔しちゃいそうだからましろと話を続ける。

と言ってもそんなに話すことも無くて10分ぐらいしたら沈黙が生まれてしまった。

 

 

「……先輩遅いですね」

「そうだねー……」

「え、なんでこっち見てるの…?」

 

時間的にはそろそろ終わる頃だけど、というかもう終わる時間すぎてるけど全く出てこないからチラッとましろの方を見る。

なんというか、ちょっと前より……

 

「もしかして、ましろ──」

「い、言わないで?」

「ならちょっと確認だけ……」

「え、何し──ひゃあ!?」

 

本人が気づいて口止めされたなら直接確かめてみる。

ちょっと制服の上から横っ腹をつつくと体を少し跳ねさせて声を上げた、かわいい。

 

「な、何するの……」

「いやー、YesNoで答えないなら直接確かめたくて」

「ちょっと意味わからないんだけど……」

「大丈夫、すっごいぷにぷにしてた」

「何が大丈夫なの?」

 

突然の事でビックリしたましろは私から距離を取ろうと後ろに下がる、でも横にはやよいがいて見事にやよいがバックしたましろにぶつかる。

別にセクハラでは無いしいいと思うんだけどね、なんなら制服の上だし。

 

「急に人のお腹触るのよくないでしょ」

「えー、でも気持ちいい触り心地だったよ」

「……そう、ならちょっと」

「え、やよいちゃんまで……?」

 

続いてやよいがましろのお腹を触る。

呆れた様子見せたのに私よりも大きく触ってる気がする、それにましろも大きく反応してるような。

 

「ほんとだ、ぷにぷにで柔らかい」

「や、やめて?」

「褒めてるんだよ?」

「それはわかったから、触るのやめて欲しい……」

「なら仕方ないか……やよい」

「ん、仕方ないね」

 

私たちが諦めたと思ってホッとしてるましろの左右にいる私たちは目を合わせて意思疎通する。

ちゃんと同じこと考えてるみたいでよかった。

 

「え、なんで近づいて……」

「ほっぺ、あとお腹……ちょっと失礼します!」

「や、やよいちゃんも……?」

「うん、失礼するね」

「なんで!?」

 

思いっきり逃げようとするましろの腕を掴み逃がさないようにする。

別にそういう趣味とかないけど、これは暇つぶしでやることだから、そういうことにしとこう。

そう自分に言い聞かせてやよいと一緒にましろのお腹とほっぺを触る。

たまーに制服の中から、ほとんど制服の上から沢山ぷにぷにする。

凄いすべすべだしぷにぷに、でもしっかりした体つきだから、本当に気にしなくていいと思うんだよね。

 

 

 

 

「……何やってんだ」

 

お兄ちゃんがやっと戻ってきた時には息を荒くしたましろと気まずい空気に包まれた私たちという奇妙な光景が広がっていた。




描写できねぇんだ
これで満足してくれるのかね?


ちなみに叶恵もやよいもそういう趣味は無いです
でもましろって、ぷにぷにしてそうだよね
だからこれは、仕方ないってやつだ。

ちなみに奏はましろが来た時点でさーくるの仕事は終わり、自主練してました。


キャラ紹介
夕凪叶恵(高校1年生(今話時系列))
名前からお察しの通り夕凪奏の妹でバンドで兄と一緒にギターをやってる。
普段は真面目な子、家事とかなんでも出来るしお兄ちゃんのことはすごく好き。
ただごく稀にこういうことしちゃうんです、稀にね?

暁月やよい(同上)
朱色のショートカットに蒼い目の女の子。
叶恵のクラスメイトでバンドメンバー、ベース担当。
普段あまり人と話すことは出来ないし話しても素っ気ない感じになってしまうわけアリな女の子、でも叶恵やましろ、それと奏には普通に接することが出来る。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。