空はひろがり包囲網は狭まる。 作:紫色のかば
ヤンデレというタグは保険です!
四面楚歌という四字熟語を知っているだろうか?その意味は敵に囲まれていて助けが来ない。その真ん中で孤立していることを指す。言い換えれば孤立無援ともいう。
つまり何が言いたいかというと今俺は4人の人間?に囲まれている。右を向けば幼なじみ左を向けば実の妹。後ろには鳥?になれる人間でそして目の前にいるのがヒーローを目指している女の子。その4人が火花をばちばちと散らしていた。どうしてこんなことになったんだろう。
「それで・・・
「いやっ、選ぶとかそんな・・・あのっ・・・」
「アオイさん言ってましたよね。アオイさんにとって僕はオアシスだって。あの言葉嬉しかったんですよ」
そう言ってハイライトを消して俺に迫ってくるロングヘアの女は聖 あげは。幼なじみで家族同然で育ってきた仲だ。車の運転免許を密かに取っていたりと地味にハイスペックなやつだ。ちなみに俺はバイクの免許だけ取っている。
そしてオレンジ髪の少年の名前は夕凪ツバサだ。スカイランドに住んでいる鳥さん?らしい。よく分からんがおばあちゃんも受け入れてる以上変な心配はないんだろうけど。とりあえずツバサの言うように心のオアシス・・・だったんだけどなぁ。
今周りにいる中で性別が男なのはツバサだけだ。つまりツバサと仲良くしててもあげはがハイライト消して問い詰めてこないし何も問題なかった・・・はずだったのにそのツバサに好意を持たれているのよね?どうしてだ。なぜだ。俺も男、ツバサも男。つまりこんなことになるなんて万一にもありえないはずなんだが・・・
「どうしてお兄ちゃんの周りには可愛い子ばかり集まるんだろうね。ライバルがあげはちゃんだけならよかったのにまさかソラちゃんとツバサくんまで参戦するなんて予想外だったよ。私なんか生まれたときからずっといるのに」
「私はましろんが生まれる前から一緒にいるけどね」
「・・・アゲハちゃん?」(ピキッ)
そう言ってあげはは火に油を注ぐ。どうしてこう二人は仲が悪いのだろう。会うたびに喧嘩ばかりしてる気がする。いやっ、今にして思えば全部俺が妹の虹ヶ丘 ましろと幼なじみのあげはの好意に気がつながったのがいけなかったのかもしれないんだけど。
「そして・・・」
「もちろん選ぶのは私ですよね。アオイさん!私はみんなにとってのヒーローでいますがあなたにとっての私は・・・ヒロインですから。私にお姫さまだっことかして・・・責任取ってください」
そして一番ある種問題を抱えてる子。ソラ・ハレワタールさん。すげぇ名前覚えにくいからもうソラってずっと呼んでいるけど、鈍感な俺ですら分かるくらい彼女は即落ちだったと思う。というより好意を伝えることに関してはこの中で正直な上にそれが野球に例えると豪速球のストレート並みである。
「私にしましょう!アオイさん。ほらっソラとアオイって色々共通してるじゃないですか。私がアオイさんを幸せにして見せますから!」
「絶対私だもん!子どもの頃大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになるって言ったもん!」
「僕を選んでくれますよね。だってアオイさんを癒せるのはこの中で僕だけなんですから」
「もちろんアオイは私を選ぶよね。だってこの中で一番付き合いいいし相性最高だし」
俺は頭を抱えていた。そもそも俺があの時、あんなこと言ってなければこんなことにはなってなかったのかもしれないから。
俺はぼんやりと天井を眺める。スリングに乗ってるエルちゃんを見てもしかしたら俺の真の癒しはエルちゃんだけなのかもしれないと思いながらこれまでのことを振り替える。
なおエルちゃんが追加でプリキュアになったりしたら完全詰みルートである。プロローグですし1,000じ程度にしておいて次回から真面目に書きます。とりあえずここに至るまでの話書かないとだね。
登場人物
虹ヶ丘 蒼
以下アオイと表記する。本作の鈍感&難聴系主人公。ソラと近いレベルの身体能力を持つ(祖母のスカイランド人の血筋の影響を受けてる可能性がある)
超絶スペックが高い上に勉強もトップクラスのためすごいモテてるが自覚が微塵もない。好意に気がついたときには割と手遅れなところまで来ていて今更ながら後悔している。
20〜30話で完結目指します。