空はひろがり包囲網は狭まる。 作:紫色のかば
メインタイトルが絶望的に適当なためもしかしたらタイトル変えるかもしれません。
はじめましてみなさん!私の名前はソラ・ハレワタール。ある日スカイランドで攫われそうなエルちゃんを助けようとしたら別の世界の街、ソラシド市に飛ばされてしまいました。ですがそこで虹ヶ丘 ましろさんと出会いスカイランドを繋ぐトンネルが完成するまで私はましろさんの家に住まわせてもらうことになりました。ましろさんの家族はどうやら外国で働いてるらしく現在はましろさんのおばあちゃんことヨヨさんと2人暮らし。そしてヨヨさんはなんと私と同じスカイランド人らしいです。時間はかかりますが私とエルちゃんは無事に元の世界に帰れそう。そう思うと嬉しくなってきます。
そして私は住まわせてもらってるましろさんたちに恩を返すために色々やっています。ましろさんはこの世界でできた初めてのお友達。優しくて物知りで尊敬しちゃいます。けどそんなましろさんも少し変わってるところがあって・・・・
「えへへ〜お兄ちゃん。お兄ちゃんがもうすぐ帰ってくる。早くお兄ちゃんに会いたいな〜」
「ましろさんはお兄さんのことが大好きなんですね」
「うんっ、すっごく好き。私のたった一人のお兄ちゃんだから」
家族が好きという感情は理解してますし私も歳の離れた弟がいるので分かりますがこの世界での兄弟の距離というのはこんなに近いものなのでしょうか?私にはよくわかりませんがけどましろさんがそこまで大切にしてる人なら私も仲良くしたいです。
「私もお友達になれますかね。ましろさん」
「・・・・うんっ、そうだね」
一瞬。それはほんの一瞬でした。ましろさんの瞳から光が消えた・・・ような気がします。いやっもしかしたら気のせいかもしれませんが一瞬寒気のような・・・・そんなわけないですよね。
「ソラちゃんならきっとすぐお友達になれるよ。できればお友達で止まってほしいな。なんてね・・・」
お友達で止まって欲しい・・・それはつまりナイトになるなってことでしょうか?いずれにしてもその辺の感覚?は分かってきたので問題ないですが・・・
「・・・ソラちゃんは好きな人とかいる?」
「好きな人・・・はいっ、私にはスカイランドで幼い頃に助けてもらった本物のヒーローがいます。私の憧れですね」
ましろさんは数秒間沈黙してましたがやがていつも通りの笑顔になって「ソラちゃんなら心配いらないよね?」とボソッと呟いた後お兄ちゃんと仲良くしてねと言って私は全力で「ハイっ」と答えました。
日付が変わりました。平日なのでましろさんは学校に行きました。この世界の学校は自由に出入りできないらしいです。けどヨヨさんの話によると大学というところは基本的に自由らしいです。授業形式も全部選択式と考えるとスカイランドの学校はこの世界の大学に近いかもしれません。
「ソラさん・・・ちょっといいかしら?」
「なんですか?もしかしてお手伝いですか?私、なんでも頑張りますよ!」
「お手伝い・・・ってほどじゃないんだけどましろさんのお兄さんを迎えに行って欲しいの」
「ましろさんのお兄さん・・・ですか?」
「ええっ、実は今日こっちに帰ってくるのよ」
「そうなんですね。今日帰ってくるんですね」
って今日ですか!?!?と思わず大声で叫んでしまいました。あまりにもいきなりすぎで頭が追いついてません。とりあえずましろさんも今日帰ってくることに関しては教えてないらしいです。もし教えたら学校休んででも自分が迎えに行くと言うだろうからと。
あのましろさんに限ってそれはないとは思いませんが確かにましろさんのお兄さんに対する想いは大きいですからなくはないのかもしれませんね。
「それでソラさんには迎えに行ってほしいの」
「迎えに!私がですか!あのっ、会ったことないのでどんな人か・・・」
「そこに家族の写真立てがあるでしょ?あれは中学の卒業の時の写真だから3年くらい前のだけど・・・」
多分分かると思う。ヨヨさんはそう言ってました。にしてもいいのでしょうか、ましろさんにとっては大事な大事なお兄さん。そんな人の迎えがこの家の新参者の私なんかで・・・
そしたら遅かれ早かれ私の正体と現状についてはましろさんのお兄さんには伝えた方がいいと言ってました。それもそうですね、これから一緒に住むならエルちゃんのことも明かしておかないといけませんし。
「名前は虹ヶ丘 蒼よ。もう1時間もしたら着くと思うからソラシド駅に迎えに行ってあげて。時間もあるからついでにお買い物もお願いしていいかしら?」
「もちろんです!この私にお任せください」
エルちゃんはヨヨさんが見てくれるらしいので私はメモ用紙をもらってソラシド駅に向かいます。にしてもましろさんのお兄さんの写真を見ましたがましろさんとはあまり似ていないんですね。まあ双子でも顔が似てないって話もありますし珍しいことではないですよね。
そして私は家を出てから駅に向かう途中でハプニングが起きました。そこでエルちゃんを狙う悪い存在、アンダーグのカバトンと遭遇してしまいました。ましろさんが学校に行ってるので一人でカバトンとランボーグを倒しましたが・・・
「グッ・・・・」
少し油断してしまいました。アンダーグから攻撃をもらった際に思ってた以上に腕にダメージがいっていたらしく変身を解いてもダメージが残っています。ですが私はヒーローです。これくらいの痛みどうってことありません。それよりももうすぐましろさんのお兄さんが着く時間です。迎えに行かないと・・・
私は腕の痛みに耐えながらソラシド駅に向かいました。
〜☆〜
やって来ました。ここがソラシド駅ですね。車というヘンテコな乗りものがありますがここにはどんな乗りものがあるのでしょうか。確か話によるとたくさんの人を乗せて移動するのいう電車と呼ばれるものがある・・・ってそうじゃないです。今回はましろさんのお兄さんを迎えに・・・・
「っ・・・・」
私は思わず右腕を押さえます。私はなんとかグッとこらえる。大丈夫ですっ、これくらいの痛み。ヒーローなら耐えられます。早くましろさんのお兄さんに会わないと・・・・
「嬢ちゃんこんな時間に1人?」
「学校は?」
「暇なら俺らと遊ばない?」
「・・・・よく分かりませんが私は人と会う約束をしていますので失礼します」
そう言って私は一礼をしてエントラスの方に向かおうとしたら男の人の1人が私の腕を掴みます。
「っっ!!!」
「そんなつれねーこと言うなよ。大丈夫、絶対楽しませるって」
「ほらっ、なっ」
私は男の人の振り解こうとしますが振り解こうとする瞬間に腕に激痛が走ります。おそらくいつも通りの自分なら多分この人の掴んだ手を払うくらいわけないのですが全く腕に力が入りません。
ましろさんのお兄さんが待ってるって言うのに・・・・どうすれば・・・それになんか怖くもあります。この街の人は優しい人ばかりじゃないんですか?アンダーグ程ではないにしろこの人たちからも"怖さ"というものを感じてしまう。私はヒーローなのに。
「にしても中学生くらいか」
「まあでも顔は可愛いしいいんじゃないですかい兄貴」
「フンッ・・・・」
いやっ、と思わず声が出てしまうほど。こんな恐怖を抱いたのはきっとあの日以来。私はそんな人たちを守れるヒーローになろうと思ったのにこれじゃあ私は・・・怖くて声が出ない。助けを求めたくてもどうしようにもなくて震えてたときでした。
「それじゃあこれから近くのいでででででででで。痛い痛い痛い」
すると私は勢いよく振り払われて地面に転倒します。見上げるとそこにはすごく身長の高い男性がそこにいました。
「何すんだテメェ!」
「それはこちらのセリフだ。中学生くらいの子を無理やり連れていくお前らこそ問題あるだろ」
「はんっ!お姫様を守るナイト気取りかよ。やんのかテメェ!」
3人は攻撃の態勢に入ろうとします。まずいこのままだとあの人が危ないっ、助けないと。と思っていましたがその人はその3人を見ていて呆れたような顔をします。
「・・・ったく相変わらずの問題児っぷりだなお前ら。あの時みたいに絞られたいか?」
「あの時・・・・」
そして3人の男の人たちはその人の言葉を聞いて様子がおかしくなります。まるでその人に怯えているような・・・
「て、てめぇ!まさか生徒会長か」
「なんでこんなところに!卒業して遠くの学校に行ったんじゃあ・・・・」
「・・・ったく。あれからもう三年もたってるんだぞ。卒業したら故郷に帰ってくるなんて別に珍しくもなんともないだろ」
「・・・頭もよくてその上頭のおかしいくらいの強さを持っておりあらゆる生徒から畏怖されていた・・・ちっ、行くぞ」
そう言って3人組は怯えるようにこの場を去っていきました。あの3人はあの人のことを知ってる感じでしたが・・・・
「大丈夫?怪我はないか?お嬢さん・・・なんてな」
「はいっ・・・ありがとうござい・・・っっ!!!」
「おいっ、どうした!?本当に怪我を・・・」
「いえっ・・・怪我と言うほどではぐっ」
「見せてみろ」
「いえっ・・・問題ないです。これくらい」
「いいからっ!」
そう言って血気迫る顔でお願いされたので私は袖をめくりました。少し腫れてただけでしたがさっき腕を掴まれた時に悪化した気がします。
痛いのは確かですが我慢できないほどのものでは・・・
「少し応急処置をする」
そう言って男性の方はバッグから救急箱を取り出します。薬で手当てをしてテーピングをしてくれました。ものすごい慣れた手つきです。この世界で言う医者ってところでしょうか?
「応急処置はこんなものだけどその様子だと病院には行ったほうがいいのかもしれないな。自然に治るならそれに越したことはないが・・・・」
「ありがとう・・・ございます」
不思議な人です、会ってまもない私を助けただけでなく腕の怪我に気がつくなんて。その人曰く観察眼には少し自信があるとか。にしてもあいつら昔から変わらないなとボソッと呟いてました。この腕のダメージ自体はアンダーグからもらったものですがそれを言うとややこしくなってしまうので黙っておきましょう。それよりも気になることが・・・
「それでさっきの人は知り合い・・・ですか?」
「まあ色々あってな。この町の中学校の時の同級生になるのか。まあ関係は見た通りお察しだけどな」
私の予想通り知り合いなのは間違いないらしぬこの人とあの人たちとの仲は良くなかったらしいです。いわゆる問題児と呼ばれる人たちらしいです。この人はその学校で生徒会長をしていて問題解決に尽力を尽くしていたとか。
この人を見てるとあの時のことを思い出します。それだけじゃないこの人を見てると胸が・・・
「それじゃあ俺はこれで。人を待ってるんだ」
「人を?」
「ああっ・・・妹と同い年くらいでな。おばあちゃんの話によるとなんやかんやあって一緒に暮らしてるらしい?会ったことないから知らないけどその人が来るまで待ってあげてって」
「そうなんですね。実は私も駅で人と待ち合わせをしているんです。私のお世話になってる人のお兄さんらしくて名前はえっと・・・蒼と言ってました。そうっ、虹ヶ丘 蒼と」
そんな偶然みたいな話があるんだなと思っていたら目の前にいた男性はポカンと口を開けていました。
「あのっ・・・もしかして今の話を組み合わせると俺の会う人物って君のことになるのかな?」
「・・・へっ?」
「そういえば自己紹介がまだだったね。俺の名前は虹ヶ丘 蒼だ。もしかしておばあちゃんの迎えをよこしてくれたえーっとソラ・・・さんは君のことかな?」
虹ヶ丘 蒼、そう彼は名乗りました。ましろさんがよく話してくれるましろさんの歳の離れたお兄さんであげはさんとは幼なじみに当たる人。ヨヨさんもしっかりとしていてとても頼りになる人の言っていて・・・
この人がましろさんのお兄さんなんだ。私はやっと会えたましろさんのお兄さんとの喜びと助けてもらった喜びが溢れかえりそうになるのを抑えて言いました。
「はいっ、そうです!私がましろさんの家に住まわせてもらってるソラ・ハレワタールです」
ヨヨさんはあの時こう言ってました。出会いというものは運命でも偶然でもなく必然であると。だから私とましろさんが出会ったことが必然だったように私とましろさんのお兄さんがこうして出会ったのもきっと・・・
「よろしくお願いしますね。アオイさん」
私とましろさんのお兄さん、アオイさんに会うのも必然だったと。そう思うのでした。
次回は続きからです。今度は視点を主人公に移そうと思います。この話を書くのが難しい理由は色々ありますが作中で負傷させようかと思いましたがこの子変身前なら確実に歴代最強(握力計破壊、スカイランド真拳で自分よりでかい岩をパンチでぶっ壊すということをする)ため負傷させるの不可能じゃねの?結果です。
プリキュアだし変身前はただの女の子だし簡単に書けるやろというお約束が一切通じない子ですね(白目)