艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 〜黒野一家のビビッ島旅行記・改〜 作:星龜
そんな、異形の姿に変貌した深海を見て、謎の女性は狂喜する。
「ホホホ…ッ☆
それが、そなたの真の姿…
はっ…!?」
と、急に深海の姿が見えなくなった…
…と思った、次の瞬間!!
「な…ッ!?」
目の前に深海が―!?
「はぁぁぁ…ッ!!」
と、ナイフを振り下ろす深海。
謎の女性の体を斬り裂いた…
…と思ったら…!?
「何…ッ!?」
謎の女性の体が…
無数の桜の花びらと化した―!?
それでも、深海はナイフを振るう。
「たわけッ!!
そんなチャチな手品で、俺から逃げられると思ったかッ!!」
深海のナイフに
があった。
しかし、謎の女性は、桜の花びらと化して消え…
『妾の名は、八乙女 撫子…
黒野 深海…
いずれ、会おうぞ…。』
と、虚空に謎の女性…
八乙女 撫子の声が響いた―。
「八乙女 撫子だと…?
ん…?」
撫子の気配が、まったく感じられなくなった…。
「やるな…。
俺から逃げるとは、たいしたものだ…。」
と深海も、元の姿に戻る。
(ん…?
な…何だ、これは…ッ!?
人間の血の匂いじゃない…ッ!?)
と、ナイフについた血の匂いに驚く深海。
あらためて、深海はナイフについた血の匂いを嗅ぐ。
(艦娘の血でもない…。
深海棲艦の血でもない…。
じゃ…何だ…!?)
と、考えていたら…
「神様だよ☆」
と、どこからともなく、薄紫色のロングヘアーにオレンジ色に近い金色の瞳の、青い迷彩服を着た女性が現れた。
「誰だ?」
と訊く深海に
「私は
悠久の地八戦神の1人、ヴェリィ☆
よろしくゥ☆」
と名乗るヴェリィ。
(こいつもだ…!!
全く気配を感じなかった…。)
と、気配を全く感じさせずに現れたヴェリィを警戒する深海…。
「いろいろ、立ち聞きさせてもらったけど…
戦時中、どうやって深海棲艦を撃退したのかってことを知りたいの?」
と、深海に訊くヴェリィ。
「まあな…。」
と答えつつも、ナイフをかまえる深海。
「さっき、撫子から聞いたでしょ?
私達が撃退した
んだよ☆」
と言うヴェリィ。
「何だと…?」
と、怪訝な顔をしながらも、話を聞こうと、ナイフをしまう深海。
「今から10年くらい前かな?
私達は
島から不思議な力をあたえられた
の☆」
と言うヴェリィ。
「そういうファンタジーには興味は無いんだがな…★」
と言いつつも、ヴェリィの話に耳を傾ける深海。
「そして、襲い来る深海棲艦に立ち向かった…。
最初はラクだったけど…
次第に、こっちにも犠牲者が出るようになったわ…。」
と、表情が暗くなるヴェリィ。
「そして、忘れもしない、8年前のあの日…
を旗艦とする艦隊が総攻撃をかけてきたわ…。」
「
何者だ?」
と、聞いたこともない名前の深海棲艦に驚く深海。
「最上位の深海棲艦の中の一番下っ端
らしいよ。
で、なんとかソイツを追い払ったものの…
私達の仲間で生き残ったのは、8人だけだった。
生き残った私達は
島の守護神として、悠久の地と呼ばれる異世界に召喚されたの。」
と言うヴェリィ。
「それが…
この島が、深海棲艦を撃退した真相か…。」
と、つぶやく深海…。
しかし、にわかに信じがたい話だ…。
だが、ヴェリィがウソを言っているようにも見えない…。
「ファンタジーに興味は無いと言ってたけど…
人間と深海棲艦が結婚したなんて話の方が、よっぽどファンタジーだよ☆」
と、深海を茶化すヴェリィ。
「そうかもな…。」
と、あきれ気味に答える深海。
「それにしても、アンタ、スゴいよ☆
あの撫子に、一撃くらわすなんて☆」
と言うヴェリィ。
「逃がすつもりはなかったんだがな…。
逃げ足の速さだけは認めてやる★」
と嗤う深海。
「ま、撫子のことは許してやってよ☆
じゃね☆」
と、立ち去るヴェリィ。
「二度と俺の前に姿を見せるな★」
と皮肉を言って、まばたきをしたら…
「何ッ!?」
目を開けたら、目の前にいたはずのヴェリィの姿が無かった―。
(クソッ…★
何だったんだ、一体…?
この島に来てから、おかしな事ばかり起きるな…?)
と、深海は部屋に戻ることにした―。
◇
部屋に帰ってくると、風呂に行っていた時雨、秋雨、梅雨葉、雨葉、白が帰ってきていた。
「おかえり、深海。」
と、出迎える時雨。
「何だ、お前達の方が先だったのか。」
と言う深海に
「いや…
煙草を買いに行くだけなのに、どうして、お父さんの方が遅いのよ?」
と、秋雨がツッコんだ。
(そうだった★
俺は、煙草を買いに行ってたんだった★)
ただ、煙草を買いに行っただけなのに…
撫子やヴェリィと出会ってしまい、買うのを忘れてしまった…。
(さっきのことを言うわけにもいかんしな…★)
と思い
「ん…
あぁ…
ちょっとな…。
いつも吸ってる煙草が無かったから、探しに行ってたんだ…。」
と、当たり障りない事を言う深海。
すると、時雨が
「はい☆」
と、深海がいつも吸っている銘柄の煙草を渡した。
「お…おぅ…
すまんな…★」
と、照れくさそうに、時雨に礼を言う深海…。
「どれ…
そろそろ、寝ようか…。」
と言う深海。
ほんとう…
この島に来て、いろいろと、おかしな事ばかり起きたからか…
さすがの深海も疲れた―。
◇
ここは、アミオの住んでいるマンション―。
アミオの部屋で…
「アミオ…アミオォッ♡」
「ビビ…ビビ…!!」
ベッドの上で、激しく愛し合う、アミオとビビ…。
…と、その時…
ベランダで、物音がした―。
「な…何の音だ…!?」
と、物音に気づくビビ。
「外からだったな…。」
と、ベランダに視線を向けるアミオ。
「覗きか…!?」
と言うビビ。
「まさか!?
ここはマンションの4階だぞ?」
と言うアミオ。
「いや…
覗き魔ってヤツは、足場さえあれば、どこにでも現れるからな…。」
とビビが言うので
「ちょっと待ってろよ…。」
と、不安になったアミオは、ベランダを覗いてみる…。
すると…
ベランダには、赤と青に彩られた着物を着た女性が倒れていた。
その着物に、見覚えがあった。
「ん…撫子…!?」
ベランダに出るアミオ。
ベランダに倒れているのは、たしかに、八乙女 撫子だった。
しかし、撫子の顔は苦痛に歪み…
脇腹を抑えている左手は、血に染まっていた。
「おい、撫子!!
どうしたんだ、その傷…!?」
と、撫子を部屋の中に連れ込み、床に寝かせるアミオ。
「はぁ!?
コイツが覗いていたのかッ!?」
と驚くビビ。
「そういうわけじゃなさそうだ…!!
おい、しっかりしろ、撫子!!
何があった!?」
と、撫子に呼びかけるアミオ。
「そ…その声は、アミオか…。
フフ…
何も考えずに移転したら…
まさか、そなたの家とはな…★」
と、アミオの呼びかけに答える撫子。
意識はあるということは、傷はそれほど深くはなさそうだと、アミオは思った。
「何で、お前がこの世界にいる?」
と訊くアミオに
「たまには、外の空気を吸うのもいいと思ってな…★」
と答える撫子。
「その傷は、何なんだ?」
と、脇腹の傷について訊くアミオ。
「な〜に…
こんなの、妾にはかすり傷よ…☆」
と言う撫子。
たしかに、ベランダで倒れていた時と比べて、顔色は良くなっている。
「初対面の人間に対して
少々、冗談が過ぎた
ようでな…☆」
と言う撫子に
「何の話だよ?」
と訊くアミオ。
「こっちの話じゃ。
ときにアミオよ…。」
と言う撫子。
「何だよ?」
とアミオが訊くと
「見せつけてくれるのォ♡」
と、ニヤニヤする撫子。
(しまった…!!)
アミオは、自分が今、全裸である事を知り、赤面した…。