艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 〜黒野一家のビビッ島旅行記・改〜   作:星龜

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エピローグ(前)


 

『神』である撫子の治癒力は、人間を遥かに上回る―。

 

深海に斬られた傷は、瞬く間に治った。

 

「いやぁ〜、すまなかったのぉ☆

2人のジャマしたりして…☆」

と、すっかり傷も治り、元気になった撫子が、ヘラヘラしながら、謝礼とも謝罪ともつかぬことを言う。

 

「ケガ治ったんなら、とっとと帰れよッ!!」

と、シーツに包まっているビビが辛辣に言う。

 

「ナニを言う?

助けてくれたお礼に、妾も混ぜてもらえぬか?」

と、イヤらしい笑みを浮かべる撫子に

 

「ななな…何言ってんだよ…!?」

と、せめてパンツだけは履いたアミオが、顔を真っ赤にして拒否する。

 

ビビにいたっては

ふざけんなッ!!

と、断固拒否した…。

 

「つれないヤツらじゃのぉ…。」

と、嘆く撫子…。

 

しかし、すぐに気を取り直し

「ときにアミオよ。

そなた、黒野 深海という男を知っておるか?」

とアミオに訊く撫子。

 

「知ってるよ。

人類と深海棲艦との戦争を終わらせた人だろ。

それがどうしたんだ?」

と言うアミオに

 

「会いたくないか?」

と訊く撫子。

 

「会えるものなら会いたいけど…

けど、あの人は今、行方不明なんだろ?」

と言うアミオ。

 

「ところが、その黒野 深海が、ここ(ビビッ島)におるとしたら、どうする?」

と訊く撫子に

 

「いるわけないだろ。」

と否定するアミオ。

 

「残念じゃが、事実じゃ☆

げんに、妾を斬ったのは、黒野 深海じゃ。」

と撫子が言うを聞いて

 

えっ!?

と驚くアミオ。

 

 

まさか…

 

人類と深海棲艦との戦争を終わらせた英雄が、ここ(ビビッ島)にいるなんて…

 

にわかに信じられない…。

 

しかし…

 

仮にそれが事実だとして…

 

どうして、撫子が深海に斬られたのか…?

 

(黒野 深海って、そんなに凶暴な人なのか…!?)

とアミオは思ったが…

 

しかし、撫子を担ぎ込んだ時に「冗談が過ぎた」と言っていたことから、どうやら、撫子が深海を怒らせるようなことを言ったのだろう。

 

だとしたら、どんなことを言えば、深海に刃物で斬られるのだろうか…?

 

アミオには、想像もつかなかった…。

 

 

「いずれにせよ、アミオ…

近い将来、そなたは黒野 深海と会う

じゃろう☆」

と言う撫子に

 

「何でだ?」

と訊くアミオ。

 

妾の予言じゃ☆」

と言う撫子に

 

(何だ、それ…?

何を根拠に、そんなことを言うんだか…★)

と、あきれるアミオ…。

 

「では、さらばじゃ☆」

と、撫子はベランダに出ると、柵を跳びこえた。

 

お…おいっ!?

と、慌ててベランダに出るアミオ。

 

ここは、マンションの4階…

 

こんな場所から飛び降りるなんて、正気ではない…。

 

撫子っ!?

と、アミオはベランダから地面を見下ろしたが、夜だったので、下は真っ暗で、撫子の姿は見えなかった。

 

しかし…

 

「な…何だ…?」

 

周囲に…

 

桜の花びらが、風に舞っていた―。

 

 

アミオが部屋に戻ると…

 

「結局、あいつは、何をしに来たんだ?」

と、ビビが愚痴る。

 

「撫子の話だと…

黒野 深海に斬られて、僕の家に逃げ込んだみたいだ…。」

と言うアミオ。

 

「誰だよ?

黒野 深海って…。」

と言うビビに

 

「何言ってんだよ?

人類と深海棲艦との戦争を終わらせた

行方不明の英雄

だよ。

学校の授業で習ったろ?」

と言うアミオだったが

 

知らん

歴史の授業は寝てた★」

と、アミオを一蹴するビビに

 

「あのなぁ…★」

と、あきれるアミオ…。

 

「ま、そんなことよりも…

アミオ…

続き…

ヤルぞ…♡」

と、ビビは体を隠していたシーツをとる。

 

「そうだな…★」

と、アミオもパンツを脱いだ―。

 

 

翌日―。

 

 

黒野一家の旅行2日目は、観光に徹した。

 

市内の観光名所に行ったり―

 

記念撮影をしたり―

 

そして、やはり、ガンプラバトルアリーナ【ノブリス】に行って、ガンプラバトルを楽しんだ―。

 

 

そして、ホテルに戻ろうとしたところで…

 

「ん?

君は、昨日の…。」

と、深海はアミオと出会った。

 

「あ…あなたは…。」

と、挨拶をするアミオ。

 

「誰だ?」

と訊くビビに紹介しようにも、アミオは深海の名前を知らなかった…。

 

「そういえば、お名前は…?」

と、深海に訊くアミオ。

 

「そうか。

名乗ってなかったな。

俺の名は黒野 深。

日本からの観光客だ。」

と名乗る深海。

 

「僕はアミオ。

こっちは、僕の彼女のビビ。」

と紹介するアミオ。

 

「アミオ君。

8年前のことについて訊きたいんだが?」

と言う深海。

 

「8年前…ですか?」

と訊くアミオに

 

「そうだ。

8年前、この島を襲った駆逐神鬼を撃退したという者達について、教えてくれないか?」

と言う深海。

 

「えっと…

悠久の地の八戦神のことですか?」

と訊くアミオに

 

「そうだ。」

と答える深海。

 

「8年前といったら、僕もまだ子供だったので、詳しいことはわからないのですが…

でも、八戦神が深海棲艦を撃退したという話は本当です。」

と言うアミオ。

 

(ということは、昨夜の話は本当なのか…。)

と思う深海。

 

「今は、八戦神は『悠久の地』で、ガンプラバトルをしています。」

と言うアミオ。

 

「何だと…!?」

と、眉間に皺をよせる深海。

 

「どういうことなんだ?」

と訊く深海に

 

「毎年、秋になると、八戦神達が『悠久の地』でガンプラバトル大会をやるんです。」

と教えるアミオ。

 

「ほぉ…☆

おもしろそうだな☆」

と、顔がほころぶ深海。

 

「無茶を言うようですが、秋にまた来てくださいよ☆

けっこう楽しいですよ☆」

と、笑顔で言うアミオに

 

「本当、無茶を言う男だ☆」

と、右手を差し出す深海。

 

「教えてくれて、ありがとう☆」

「いえいえ☆」

と、握手をする深海とアミオ―。

 

 

深海とアミオが別れた直後…

 

アミオの背後から聞こえてきた―

 

「いい男の子だったね―

深海―。」

 

―という女性の声に…

 

アミオは、思わず振り返った―。

 

(・・・・・・!?)

 

すでに、深海達の姿は雑踏にまぎれ、見えなかった…。

 

(まさか…

あの人が、撫子の言ってた、黒野 深海…!?)

 

 

「どうした?」

と訊いてきたビビに

 

「いや…

何でもないよ…。」

と答えるアミオ。

 

「だったら行くぞ★

アリア達が待っているんだ。」

と、アミオとビビはバトルステージに向かった―。

 

 

夜―。

 

 

ホテルの部屋で、深海と秋雨と梅雨葉は、昼に雨葉が撮った、ガンプラバトルの動画をタブレットで観ていた。

 

「俺のガンプラも、まだまだだな…。」

と、自分の戦いぶりを見た深海がつぶやく。

 

「そうかな?

けっこう、いいと思うけど…?」

と秋雨が言うが

 

「いや、全然だ。

コイツは、まだまだ改良の余地がある。」

と、深海は秋雨の言葉を否定した。

 

「おねーちゃん達のガンプラも、強化しないとね☆」

と雨葉が言い、白もうなずいた―。

 

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