艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 〜黒野一家のビビッ島旅行記・改〜   作:星龜

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『ニュータイプ』(後)


 

「面白い事を言う男だな。

何だ?

この島のジョークか?」

と、深海が鼻で笑った。

 

「この島?

君は、この島の住人(ひと)じゃないのかい?」

と訊いてくる青年に、深海は

 

「日本から旅行に来ている。」

と答える。

 

「そうなんだ。

なら知らないのも無理はないか…。

あの、ガンダムXANGO(ザンゴー)のファイターは『ニュータイプ』という、ちょっと不思議な能力を持った娘なんだ。」

と言う青年。

 

「何なんだ?

その、不思議な能力とは?」

と訊く深海。

 

相手の動きが止まって見える

んだよ。

でも、おかしいな…?

アリアが苦戦しているなんて…。

あのナラティブガンダムのファイター…

『ニュータイプ』なのかな?」

と、青年は首を傾げた…。

 

 

秋雨は、ティナの相手をしていた―。

 

(すごいなぁ…。)

と、アサル([ティナ])トドムを見た秋雨は、あきれたようにため息をつく…。

 

 

ティナのアサルトドムは、全身を黄緑色に塗った、無改造のプロトタイプドムだ。

 

武器は、ジャイアントバズではなく、右手にM.S.G.(モデリングサポートグッズ)のヘヴィマシンガンを持っている…

 

…が、撃つたびに、反動で機体が揺れているのだ…。

 

そもそも、M.S.G.(モデリングサポートグッズ)は1/100スケールであり、1/144スケールのガンプラには、大きすぎる(オーバースケールな)のだ…。

 

 

(あんな武器を持てばどうなるのか…

アサルトドムのファイターは、そんなこともわからなかったのかな…?

だったら…

アイツ…

たいしたことないヤツだわ…☆

と、秋雨は見切った。

 

撃った反動に四苦八苦しているので、アサルトドムからの攻撃が当たることはない。

 

ならば、おもいきって突っ込もう…!!

 

秋雨は、エクストラパックを緩降下させながら、アサルトドムに照準を合わせ…

 

…ようとした…

 

その時!!

 

痛っ!?

 

秋雨に、突然の頭痛が起きた

 

しかし、頭痛は、すぐに治まった。

 

(何だったんだろう?)

と思いつつも、秋雨は、メガビームキャノンの照準を、アサル([ティナ])トドムに合わせる。

 

「いっけぇ…っ☆」

と、機首のメガビームキャノンを撃とうとしたら―

 

きゃっ!?

 

突如、左の方向から、何者かに撃たれてしまった。

 

もともと、威力があったからか、それとも、属性の都合からか、1発被弾しただけで、耐久値が10パーセントも減ってしまった。

 

(そうだった…★

相手は3人だったんだ…。)

と、秋雨は緩降下をやめ、エクストラパックを左に旋回させ、撃ってきた相手を捜す。

 

きゃっ!?

と、またしても撃たれてしまった。

 

(どこ?)

と秋雨はレーダーを見るが、敵機の反応は無い。

 

しかし、被弾の状況から、相手は正面にいることは間違いない。

 

(ん?)

と正面モニターを見れば…

 

はるか先に

地面に黒い影

が見えた。

 

(あれは…?

そっか☆

敵は

ハイパージャマー

を使っているんだ☆)

 

 

ハイパージャマー

 

【新機動戦記ガンダムW】に登場するガンダムデスサイズのバックパックに装備されている、電子戦装備。

 

周囲に特殊粒子を散布することで強力な電波妨害を発生させ、時間制限はあるものの、電子機器をほぼ完璧に無効化することができる。

 

 

ビビッ島のガンプラバトルにおいては、起動持続時間が10秒で、使用後、30秒間は起動できない―。

 

 

「いけっ☆」

と、秋雨は、地面に映る影を狙って、エクストラパックの機首のメガビームキャノンを撃った―。

 

 

秋雨のエクストラパックを狙撃したのは、ラグノの愛機(ガンプラ)・ジムスナイパー・ステルスだった。

 

原作同様、青と水色に塗り分けられたジムスナイパーⅡのバックパックを、ガンダムデスサイズのバックパックに換えた機体(ガンプラ)だ。

 

ガンダムデスサイズのバックパックには

ハイパージャマー

が装備されている。

 

そのため、遮蔽物の無い平地でも、敵に見つかることなく、狙撃が可能なのだ―。

 

 

ティナからの救援要請を聞いたラグノは、ジムスナイパー・ステルスのハイパージャマーを起動させた。

 

そして、コクピットルームの天井に備え付けてある、精密射撃用照準器『ロックオン・ストラトス』を下ろした。

 

 

ロックオン・ストラトス

 

【機動戦士ガンダムOO(ダブルオー)】に登場する、ガンダムデュナメスのコクピットの天井に備え付けられている精密射撃用照準器と同型のオプション装備。

 

しかし、原作同様、両手で操作する必要があるため、『ロックオン・ストラトス』使用中は、ガンプラの操縦ができないという欠点がある…。

 

 

エク([秋雨])ストラパックに照準を合わせる、ジムス([ラグノ])ナイパー・ステルス。

 

そして、スナイパーライフルを撃つ―!!

 

スナイパーライフルから飛び出した銃弾は、見事、エク([秋雨])ストラパックに直撃した。

 

もともとの威力の高さに加え、属性の都合もあって、かなりのダメージをあたえた…

 

…が…

 

(ん?)

と、正面モニターを見たラグノは、首を傾げた。

 

エク([秋雨])ストラパックが、こっちに向かって飛んでくるのだ…。

 

そして…

 

機首のメガビームキャノンを撃ってきたのだ―!!

 

(しまった!!

みつかった!!)

と悔やむラグノ…。

 

 

ハイパージャマーにも弱点はある。

 

それは

地面に映る影まではごまかせない

ことだ…。

 

 

どうやら、地面に映る影を見つけられたようだ…。

 

ラグノは慌ててロックオン・ストラトスを片付けると、すかさず、エク([秋雨])ストラパックからの攻撃を回避しようとしたが…

 

うわぁっ!?

 

なんと…

 

エク([秋雨])ストラパックからの攻撃を

回避できず

直撃をくらったのだ…。

 

 

「あっ…!?」

 

正面モニターに、ラグノの機体(ガンプラ)のデータが表示された。

 



 

【機体名】

ジムスナイパー・ステルス

 

【ベースキット】

1/144 HGUC ジムスナイパーⅡ

 

【種別】

汎用型モビルスーツ

 

【属性】

 

【アビリティ】

ハイパージャマー

 

【ファイター】

ラグノ

 



 

(なるほど…。

データが表示されなかったのは、ハイパージャマーを使っていたから、データの取得ができなかったからか。)

と納得する秋雨。

 

ハイパージャマーは、たしかに厄介な代物だが

地面に映る影まではごまかせない

ということを知っていれば対処できる。

 

(それにしても…

何でアイツ…

じっとしている

んだろう?)

と、首を傾げる秋雨。

 

秋雨の目には

ジムス([ラグノ])ナイパー・ステルスが止まって見える

のだ…。

 

(どうでもいいや…☆

止まっているのなら、攻撃するまで…☆)

と秋雨は、ジムス([ラグノ])ナイパー・ファントムを撃つ―。

 

 

うおぉっ!?

と、エク([秋雨])ストラパックからの攻撃を、シールドで防御するラグノ。

 

(回避できない…

つまり、相手は『ニュータイプ』か…!!)

と驚愕するラグノ。

 

ラグノは『ニュータイプ』ではないため、『ニュータイプ』に対抗できない…。

 

エク([秋雨])ストラパックからの攻撃を、シールドで防御するしかない。

 

しかし、シールド耐久値がゼロになれば、シールド防御もできなくなる…。

 

(ここまでか…。)

と、ラグノは降伏ボタンを押した…。

 

 

(えっ、降参?

何で?)

と、首を傾げる秋雨。

 

とにかく、勝ったことにかわりはないため、秋雨は再び、アサル([ティナ])トドムに立ち向かうのだった―。

 

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