艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 〜黒野一家のビビッ島旅行記・改〜 作:星龜
その時だった。
正面モニターに
〘ZERO SYSTEM DRIVE〙
と表示されたのだ―。
(バカな…!?
ゼロシステムだと…?
しかし…
ゼロシステムが起動するほど、俺はそこまで作り込んでないぞ…?)
と驚く深海…。
□
Z.E.R.O.System(ゼロシステム)
【新機動戦記ガンダムW】に登場する、超高度な情報分析と状況予測を行い、毎秒毎瞬無数に計測される予測結果を、搭乗者の脳に直接伝達するインターフェースである。
もっとも、ビビッ島のガンプラバトルにおけるゼロシステムの再現度は、情報分析と状況予測のみである。
当然の事ながら、試合の展開が予測通りになるはずがなく、あくまでウイングガンダムゼロおよびガンダムエピオンといった
ゼロシステム搭載機の雰囲気を楽しむためだけのモノ…
…のはずなのだが
実際にシステムの予測通りに試合が展開されたこともあった
ようで、それゆえ、ビビッ島のガンプラファイターの中には
ガンプラバトルでも、ゼロシステムは完璧に再現されていると、本気で信じている者もいる―。
ビビッ島のガンプラバトルでは、ガンプラの完成度に関係無く、機体のアビリティが発揮される。
正面モニターには、ゼロシステムの予測データが表示されているが…
(残念だが
ゼロシステムなど、俺には必要の無いモノだ…。
なぜなら
自分の運命や未来は、自分自身の手で切り拓いていくものだからだ…ッ☆)
と、正面モニターに表示された、ゼロシステムの予測データを無視する深海。
そして、ツインバスターライフルを撃つ
そして、リニアライフルの銃身に内蔵されているカーボンブレイドを展開し、
「接近戦をする時は、二手、三手、先を読め。
無闇矢鱈と突っ込むと、こうなる…ッ!!」
と、両肩口のマシンキャノンを撃つ
至近距離からの射撃には、さすがの
◆
「うおぉッ!?」
と、至近距離から
(接近戦をする時は、二手、三手、先を読め…か★
言ってくれるケン…★
それにしても…
さっきの戦闘機モドキといい、このウイングガンダムといい…
2人とも『ニュータイプ』とは、どういうわけじゃケン?)
と、困惑するパトリック…。
そう…。
このパトリックは、『ニュータイプ』と呼ばれる、特殊能力を持ったガンプラファイターなのである。
(相手が『ニュータイプ』なら、手加減無用じゃケンッ☆)
と、パトリックは武装スロットから『
すると、GNイナクトの背中の擬似太陽炉の出力が最大となり…
GNイナクトの体が、赤く輝き始めた…!!
◇
(あれは
と、
□
TRANS-AM(トランザム)
それは、太陽炉および擬似太陽炉を搭載したモビルスーツの機体内部に、高濃度圧縮されて蓄積されていたGN粒子を全面開放することで、一定時間、機体のスペックを3倍まで上げることができる機能であり、使用時は機体が赤く発光する。
ビビッ島のガンプラバトルでは、持続時間は1分間で、使用後、5分間はTRANS-AMを使用できない―。
□
本当に消えたのではない。
姿が見えないほどの速さで移動したのだ。
だが、しかし!!
深海は慌てたり、焦ったりもせず、目を閉じて、口元には笑みを浮かべていた。
「
俺には勝てん…ッ☆」
と、深海が目を開くと…
瞳の色が、血のような赤色
になっていた―!!
◆
だが!!
なんと!!
振り返った
「ななななな…何だとぉぉぉ…ッ!?」
と絶叫するパトリック…。
[同じ事を2度言わせるな。
接近戦をする時は、二手、三手、先を読め…ッ!!]
と、
1度だけでなく、2度、3度、4度…。
(な…何じゃ…?
何が起きとるケン…?
オレはTRANS-AMを使っとるケン…?
それなのに…
どうして、オレが負けとるケン…ッ!?)
と、困惑するパトリック…。
◇
困惑しているのは、パトリックだけではなかった。
「おい…。
あのウイングガンダム…
何者だ?」
「あのイナクト…
TRANS-AM使ってるのに…
何で負けてんだ…?」
…と、見物客達も、深海の戦いぶりに困惑し、驚嘆していた。
もちろん、あの青年も、深海の戦いぶりに困惑していた。
そこに
「アミオ。」
と言いながら、青年―アミオを呼ぶ、アミオより背の低い少女―ビビが来た。
「おかえり。
もう終わったのか?」
と訊くアミオに
「あぁ☆
瞬殺だったよ☆」
と答えるビビ。
ビビは、アミオが秋雨達のバトルを観戦している間に、別のステージで、ガンプラバトルをしていたのだ。
「つ〜か…
こっちは、何やってんだ?」
と訊くビビに
「あのウイングガンダムが、乱入してきたTRANS-AMを使っているイナクトを圧倒しているんだ…。」
と言うアミオ。
「いるんだよな…
そうやって、使えもしないのにTRANS-AM使うバカ★」
と、あきれるビビ。
「それでも、TRANS-AMを使えない
と言うアミオに
「TRANS-AMを使えない
TRANS-AMは
攻撃に特化した技
だから
守勢にまわれば、意外と脆い。
TRANS-AMは、絶対無敵の必殺技じゃないんだ。」
と言うビビ。
(そうなのか…?)
と、ビビの冷静な解説に、アミオは驚くのだった…。
◆
「な…何で…?
何でだよぉ…!?」
とパトリックは、
深海がパトリックに勝てたのは、TRANS-AMの対処法を知っていたからではない。
アドバンスドウイングガンダムゼロの内部に使われている
の機能によるものだ。
そこに
深海自身の戦闘能力
が加わることで、アドバンスドウイングガンダムゼロは
もはや、
を発揮するのだ…。