艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 〜黒野一家のビビッ島旅行記・改〜   作:星龜

9 / 15
決着の時


 

「…じゃ、いくよ…☆」

と、ほくそ笑む梅雨葉―。

 

ナラテ([梅雨葉])ィブガンダムE装備は、右手で腰のリアアーマーに装備されているビームサーベルを抜き、

ガンダ(アリア)XANGO(ザンゴー)に斬りかかる。

 

右手にビームサーベルを持つガンダ(アリア)XANGO(ザンゴー)が、ナラテ([梅雨葉])ィブガンダムE装備と剣戟を展開するが、ガンダ(アリア)XANGO(ザンゴー)に、さっきまでのキレのある動きは鳴りを潜めた。

 

(なるほど☆

こいつ、接近戦が苦手なのね★)

とみた梅雨葉は

「…そこっ!!

と、ガンダ(アリア)XANGO(ザンゴー)の胴体を横薙ぎに斬り払った。

 

正面モニターには

〘CRITICAL HIT!!〙

と表示された―。

 

 

きゃあああ…ッ!!

 

ナラテ([梅雨葉])ィブガンダムE装備のビームサーベルで胴体を横薙ぎに斬られたガンダ(アリア)XANGO(ザンゴー)の耐久値は30パーセントを切った…。

 

(ど…どうしよう…!?)

と、焦るアリア…。

 

ガンダムXANGO(ザンゴー)の、バックパックを回転させての回避運動は、接近戦では効果が無い…。

 

バックパックを回転させる時に、どうしても隙ができるからだ。

 

一瞬の隙さえも許されない接近戦において、隙を見せるのは敗北を意味する。

 

そして、アリアは

接近戦が苦手

だ…。

 

接近戦に不向きなガンダムXANGO(ザンゴー)…。

 

そして、接近戦が苦手なアリア…。

 

梅雨葉に接近戦を挑まれた時点で、アリアに勝ち目は無かった…。

 

 

鍔迫り合う、ナラテ([梅雨葉])ィブガンダムE装備とガンダ(アリア)XANGO(ザンゴー)―。

 

その時―

 

ナラテ([梅雨葉])ィブガンダムE装備の背中に合体していたエク([秋雨])ストラパックが分離した。

 

しかし…

 

その事に…

 

アリアは気づいていなかった…。

 

 

ガンダ(アリア)XANGO(ザンゴー)と鍔迫り合っていたナラテ([梅雨葉])ィブガンダムE装備が、突如、後退した。

 

(えっ、何?)

と、ナラテ([梅雨葉])ィブガンダムE装備が急に後退したのを見て、呆気にとられるアリア…。

 

その時…

 

ロックオン警報が鳴り響いた―!!

 

えっ、何?

と正面モニターを見れば…

 

上空から、エクストラパックが機首のメガビームキャノンを発射した―!!

 

きゃあああああ…っ!!

 

エク(秋雨)ストラパックのメガビームキャノンの直撃をくらったガンダ(アリア)XANGO(ザンゴー)は、

耐久値がゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、退場ゲートへと向かっていった…。

 

 

『BATTLE ENDED.』

と、試合終了がアナウンスされると、観客席からは盛大な歓声が起こった―。

 

 

コクピットルームから出てくる

深海、秋雨、梅雨葉

アリア、ティナ

 

そして…

 

逃げようとしたパトリックだったが、周囲にいた客と店員に捕まり、事務室に連行されていった…。

 

 

「あいつが乱入してきた男か…。

何者だ?」

と言う深海に

 

「パトリックという、自称

迷惑系ガンプラファイター

を名乗る、悪い意味で有名な男です。」

と言うラグノ。

 

「どこの国にも、くだらんヤツはいるのだな…★」

と、あきれる深海。

 

「でも、パトリックは『ニュータイプ』なんですよ。

そんな彼に勝てるなんて…

君も『ニュータイプ』なの?」

と訊くラグノ。

 

「まさか。

俺は、ただの日本から来た観光客だ。

名前は

黒野 (しん)

ここにいる、秋雨と梅雨葉の父親だ。」

と、自己紹介する深海。

 

ただし

黒野 深

という名前は、深海の偽名である。

 

ゑっ!?

と、てっきり

偉そうな口調の子供

と思っていただけに、まさかの成人であったことに、ラグノは驚いた。

 

「ところで、訊きたいことがある。

戦時中、この島は、どうやって深海棲艦を撃退した?」

と、ラグノに訊く深海。

 

「えっ?

悠久の地の八戦神

のことですか?」

と言うラグノ。

 

「何だ?

その

悠久の地の八戦神

とやらは?」

と訊く深海。

 

この島の守護神

といったところでしょうか?

今は

『悠久の地』と呼ばれる、ガンプラバトルの主催者

ですが…。」

と言うラグノ。

 

(・・・・・・。)

 

今ひとつ、合点のいかない話に、深海も困惑した。

 

しかも、ラグノが嘘出鱈目(ウソ・デタラメ)を言っているようにもみえない…。

 

(どうやら、自分で調べるしかないか…★)

と、深海は思うのだった…。

 

 

ラグノ達と別れ、ホテルに戻る深海達―。

 

 

深海達が去ったあと、【ノブリス】の裏口から、放り出されるようにパトリックが出てきた…。

 

この男、七尾島東部出身の七尾人の男性であり、『ニュータイプ』と呼ばれる特殊能力を持ったガンプラファイターなのだが…

 

それゆえ、特殊能力を持たないガンプラファイターを見下し、他人のガンプラバトルに乱入してまわるという悪質なガンプラファイターである。

 

そして、つい今し方、パトリックは【ノブリス】から出禁を言い渡された…。

 

 

「ちくしょう…★

普通の人間(オールドタイプ)どもめ…★」

と、悪態をつきながら、【ノブリス】から去るパトリック…。

 

そんな彼の前に、一人の女子高生が現れる。

 

「出禁にされたんケン?」

と、パトリックと同じ、七尾島の東部訛で話す少女。

 

「フン…★

普通の人間(オールドタイプ)どもは、オレ達みたいな『ニュータイプ』を恐れとるケン…★」

と言うパトリック。

 

「これで、もう出禁にされたんは、3軒目じゃケン☆」

と笑う少女。

 

「セナぁ…

お前は、オレを出禁にしないでくれケン…★」

と、セナという少女に抱きつこうとするパトリック。

 

「さぁ?

4軒目も出禁にされたら、(ソレガシ)も考えるケン☆」

と、抱きつこうとしたパトリックをかわすセナ。

 

「セナァ★

オレはもう、お前のことしか、考えられんのケン…ッ★」

と、セナの右腕をつかんで引き寄せ、セナを抱きしめるパトリック。

 

「でも、(ソレガシ)は」

と言うセナに

 

オレだけのことを考えろケンッ★

と、セナにキスをするパトリック。

 

「パ…パトのバカぁ…♡」

と、パトリックにキスをするセナ…。

 

どうやら、このセナという少女…

 

パトリックの彼女らしいが…

 

パトリックとセナの年の差は、少なくとも20歳は離れている…。

 

パトリックとセナは、肩をよせあい…

 

夜の闇の中に消えていった…。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。