艦これ×ガンダム ガンダムビルド艦隊これくしょん 〜黒野一家のビビッ島旅行記・改〜 作:星龜
「…じゃ、いくよ…☆」
と、ほくそ笑む梅雨葉―。
右手にビームサーベルを持つ
(なるほど☆
こいつ、接近戦が苦手なのね★)
とみた梅雨葉は
「…そこっ!!」
と、
正面モニターには
〘CRITICAL HIT!!〙
と表示された―。
◆
「きゃあああ…ッ!!」
(ど…どうしよう…!?)
と、焦るアリア…。
ガンダム
バックパックを回転させる時に、どうしても隙ができるからだ。
一瞬の隙さえも許されない接近戦において、隙を見せるのは敗北を意味する。
そして、アリアは
接近戦が苦手
だ…。
接近戦に不向きなガンダム
そして、接近戦が苦手なアリア…。
梅雨葉に接近戦を挑まれた時点で、アリアに勝ち目は無かった…。
鍔迫り合う、
その時―
しかし…
その事に…
アリアは気づいていなかった…。
(えっ、何?)
と、
その時…
ロックオン警報が鳴り響いた―!!
「えっ、何?」
と正面モニターを見れば…
上空から、エクストラパックが機首のメガビームキャノンを発射した―!!
「きゃあああああ…っ!!」
耐久値がゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、退場ゲートへと向かっていった…。
『BATTLE ENDED.』
と、試合終了がアナウンスされると、観客席からは盛大な歓声が起こった―。
◇
コクピットルームから出てくる
深海、秋雨、梅雨葉
と
アリア、ティナ
そして…
逃げようとしたパトリックだったが、周囲にいた客と店員に捕まり、事務室に連行されていった…。
「あいつが乱入してきた男か…。
何者だ?」
と言う深海に
「パトリックという、自称
迷惑系ガンプラファイター
を名乗る、悪い意味で有名な男です。」
と言うラグノ。
「どこの国にも、くだらんヤツはいるのだな…★」
と、あきれる深海。
「でも、パトリックは『ニュータイプ』なんですよ。
そんな彼に勝てるなんて…
君も『ニュータイプ』なの?」
と訊くラグノ。
「まさか。
俺は、ただの日本から来た観光客だ。
名前は
黒野
ここにいる、秋雨と梅雨葉の父親だ。」
と、自己紹介する深海。
ただし
黒野 深
という名前は、深海の偽名である。
「ゑっ!?」
と、てっきり
偉そうな口調の子供
と思っていただけに、まさかの成人であったことに、ラグノは驚いた。
「ところで、訊きたいことがある。
戦時中、この島は、どうやって深海棲艦を撃退した?」
と、ラグノに訊く深海。
「えっ?
悠久の地の八戦神
のことですか?」
と言うラグノ。
「何だ?
その
悠久の地の八戦神
とやらは?」
と訊く深海。
「この島の守護神
といったところでしょうか?
今は
『悠久の地』と呼ばれる、ガンプラバトルの主催者
ですが…。」
と言うラグノ。
(・・・・・・。)
今ひとつ、合点のいかない話に、深海も困惑した。
しかも、ラグノが
(どうやら、自分で調べるしかないか…★)
と、深海は思うのだった…。
◇
ラグノ達と別れ、ホテルに戻る深海達―。
深海達が去ったあと、【ノブリス】の裏口から、放り出されるようにパトリックが出てきた…。
この男、七尾島東部出身の七尾人の男性であり、『ニュータイプ』と呼ばれる特殊能力を持ったガンプラファイターなのだが…
それゆえ、特殊能力を持たないガンプラファイターを見下し、他人のガンプラバトルに乱入してまわるという悪質なガンプラファイターである。
そして、つい今し方、パトリックは【ノブリス】から出禁を言い渡された…。
「ちくしょう…★
と、悪態をつきながら、【ノブリス】から去るパトリック…。
そんな彼の前に、一人の女子高生が現れる。
「出禁にされたんケン?」
と、パトリックと同じ、七尾島の東部訛で話す少女。
「フン…★
と言うパトリック。
「これで、もう出禁にされたんは、3軒目じゃケン☆」
と笑う少女。
「セナぁ…
お前は、オレを出禁にしないでくれケン…★」
と、セナという少女に抱きつこうとするパトリック。
「さぁ?
4軒目も出禁にされたら、
と、抱きつこうとしたパトリックをかわすセナ。
「セナァ★
オレはもう、お前のことしか、考えられんのケン…ッ★」
と、セナの右腕をつかんで引き寄せ、セナを抱きしめるパトリック。
「でも、
と言うセナに
「オレだけのことを考えろケンッ★」
と、セナにキスをするパトリック。
「パ…パトのバカぁ…♡」
と、パトリックにキスをするセナ…。
どうやら、このセナという少女…
パトリックの彼女らしいが…
パトリックとセナの年の差は、少なくとも20歳は離れている…。
パトリックとセナは、肩をよせあい…
夜の闇の中に消えていった…。