ダイヤのネックレス-Necklace of Diamond-   作:コンスタンチノープル

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松坂(まつざか)(もも)
●出身地:宮城県
◆ポジション:投手
◆利き腕:右投げ右打ち
●身長:168cm
●体重:79kg
●血液型:AB型
●誕生日:10月12日
●趣味・特技:長距離走、遠泳、野球観戦
●尊敬する人物:兄
●特徴:女子では規格外の怪物投手。
●綺麗な所謂絵になる理想的な投球フォーム。
●元々投げ込みやノックが嫌いで走り込みや遠泳をしていたら好きになった。


第2話

「女子野球部って…いいあなたたち?新しく部を創設するためには最低でも五人部員が必要で、野球ってなったら九人以上は必要よ?今、あなたたち二人しかいないじゃないの」

 

この青道高校で新たに部を創設するためには最低限必要な人数が要る。しかも野球となったらそれがどうなるか、高島はよく分かっていた。

 

「それなら大丈夫です!」

 

松坂がそう答えると古田が一旦校長室から廊下に顔を出した。

 

「みんな、入ってきて」

 

◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇

 

それは松坂と古田が出会ってすぐのことであった。

 

KARINE(カリン)のグループに招待するよ。ID教えて」

「うん、分かった」

 

二人は宮城と岐阜と離れているため、これ以降SNSで連絡を取り合うこととした。

 

「新規女子野球部起ち上げプロジェクト…」

「グループ名を変えよう、こんなのでどう?」

 

まだ、どこの学校になるか分かっていなかったため角ばった名前のグループ名であったが古田がその場で名前を変えた。

 

「青道高校女子硬式野球部創設プロジェクト係。また、長い上に堅い名前だね」

「まあ分かればいいのよ分かれば。松坂さんの他にも私が声かけてる娘たちを招待してあるから。また後でね」

 

そういうと古田は岐阜へと帰っていったかに思えた。しかし彼女の目的地はまた別の所であった。

 

その日の夜、自宅での自主トレをしようと思っていた松坂であったが今日はKARINEのグループを覗こうと思い早速「青道高校女子硬式野球部創設プロジェクト係」のグループに入室した。

 

「松坂桃さんが入室しました」

「ようこそー」

「こんばんは」

「こんな時に新顔?」

 

グループは松坂の予想以上に賑わっていた。

 

「松坂桃ってあの松坂桃」

「え?まじで!?」

「本人ならこれ以上ないことなんだけど」

「みんな落ち着いて」

 

やり取りが騒然としていると古田が会話に加わって来た。

 

「みんなの思っている通り、あの松坂桃投手です」

「まじか!」

「古田さんやりますな」

 

やはり松坂のネームバリューは凄まじくみんな一様に驚いた。

 

「いやーそれほどでもあるかな」

 

古田は少し得意げに書き込んだ。

 

「このー」

「いや、でも実際の所はみんなの熱意による所が大きいよ。そうだよね松坂さん」

 

入室しただけでこれだけの騒ぎになったので松坂はここまで発言しようにもできないでいた。それを察したのか古田が松坂に発言を求めたのである。

 

「うん、みんなというか古田さんの熱意だけどね」

「いや違うよ、私はみんなの熱意を代弁しただけ。正直あれでも足りないくらいだよ」

「別に松坂桃がいなかったところで私たちは動くつもりだったんだけどね」

「ちょっと咲耶ちゃんたら」

 

木村(きむら)咲耶(さくや)という少女は別段松坂のことを歓迎しているわけではないようだった。咲耶が更に発言を続ける。

 

「それよかさ、このグループ名だけど」

「あ、私もびっくりした」

「青道にするの?」

「みなさんよくぞ聞いていただきました」

 

古田が勿体つけた書き込みをする。

 

「これこそ松坂さんのおかげなんだよ」

「松坂さんが青道にしようって言ったの?」

「松坂さんのチームメイトが青道に野球に明るい女性がいるって情報を手に入れたんだって」

 

早速、青道高校にロックオンをした理由を明かした。

 

「情報を掴んだだけ?」

「いえ、そのチームメイトは実際に会っているので噂話だけじゃないらしいです」

「どんな人なの?」

 

これから監督になってもらいたいという人がどんな人か知りたいのは至極当然なわけである。

 

「会ったのはそのチームメイトで、私は会っていないんですけど、今は青道野球部の副部長で選手のスカウトもしているみたいです。チームメイトにも青道にスカウトしたくて会ったらしいです」

「じゃあ確かな話だね」

「よし、じゃあみんな青道進学に向けて進めて行こう」

 

グループ内でも青道に向けての話がまとまったのである。

 

「は~い!」

「おー」

「はい」

「おー」

「おー」

「はーい」

 

一気にメッセージが流れる中、件の少女、木村咲耶が話の流れを変える。

 

「てかさ」

「どうしたの咲耶ちゃん?」

「もう松坂さんは私らと一蓮托生ってやつでしょ?ならかしこまらないでタメでいいよ。みんなもそれでいいっしょ?」

 

どうやら咲耶も松坂のことを認めたようであった。

 

「ok」

「OK」

「もち」

「いいにきまってる」

「いやー、早速みんな松坂さんと仲良くなってくれてうれしいよ」

 

古田は内心、有名人である松坂が加わることに少し心配もあったのだが杞憂であった。

 

「あ、そうだ。あともう一人さそったから、その子が来た時にはみんなまた仲良くしてね」

「それはまたその時のはなし」

 

◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇❖◇◆◇

 

古田に呼ばれて校長室にゾロゾロと少女たちが入ってくる。

 

「こ、こんなにいるんですか?」

 

林教頭はその人数の多さに驚いた。

 

「二一人いますね」

「はい、その通りです」

 

森校長は冷静にその人数を数えていた。その人数は合っていると古田が答える。

 

「東京以外から来ている娘もいます。例えば私は岐阜です」

「ちょっと待ちなさい。岐阜って、貴女今どこに住んでいるの?」

 

古田の自分は岐阜から入学したという言葉に高島が疑問を抱くのも当然のことである。

 

「ちょっと色々な所に話を通して下宿しているんです。私以外にも遠くから来ている娘はそこに」

「校長先生や教頭先生は願書で気が付かなかったのですか?」

「いやー申し訳ない。他県からの女子の入学希望者も結構多くてね」

「多くは、野球部目当てで吹奏楽部やチア部に入る子が多いものですから私たちはてっきり…確かに今年は多いなとは思ったのですが…」

 

林教頭と校長はハアと溜め息をついた。しかし事ここに至っても森校長は冷静さを崩さない。

 

「全く…あれ?貴女は確か…」

 

高島は、集まった二一人の少女の中にまた知った顔がいることに気が付いたのであった。




松坂桃は身長168cmに対して体重79kgですが太ってはいません。
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